ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

雑感 朝日新聞の記事から

2024-05-07 10:16:09 | 日記
きのう、おとといと朝日新聞の記事にかこつけ、私は本ブログで思いの丈を書き綴ってきた。きのうの《ローテク兵器を侮るな ロシ−ウク戦争の教訓》では、記事への共感の思いを、おとといの《大学進学の男と女》では、記事への批判的な思いを書き綴った。朝日新聞の記事に対しては、どちらかというといちゃもんをつけたくなることが多いが、逆に蒙を開かれることもしばしばであり、それはそれ、是々非々の対応で行きたい。

きょうは気になる記事がいくつかあった。それについて、見出しから触発された私の感想を書くことにしよう。

身寄りなき老後、国が支援制度 日常生活から死後対応まで、試行へ

頼れる身寄りのいない高齢者が直面する課題を解決しようと、政府が新制度の検討を始めたという。病院や施設に入る際の保証人や手続き、葬儀や遺品整理などは、これまでは家族や親族が行ってきたが、「頼れる身寄りのいない高齢者」の場合は、そういう役割をだれが担うかが問題になる。その役割を提供する民間事業者は増えているが、100万円単位の預かり金が必要なことが多く、「頼れる身寄りのいない高齢者」には、この問題は大きな頭痛の種だった。

この記事が強く印象に残ったのは、何を隠そう、この私も「頼れる身寄りのいない高齢者」の一人だからである。この記事を読んで、「ああ、その役割を国が肩代わりしてくれるのか。それなら安心してあの世に行けるな」と、私は胸をなで下ろした。

二つほど要望というか、提案がある。一つはネーミングの問題である。この新たな制度を「身内代行制度」と呼んだらどうだろうか。

もう一つは金銭負担の問題である。カネのない老人の場合は仕方がないが、他方では、「身内はいないが、カネはたっぷりある」という老人も多いはずだ。
そういうカネ持ち老人は、遺産を身内に残したくても残すべき身内がいない。
そこで提案なのだが、そういうカネ持ち老人には、身内代行業務を引き受けてくれる業者なり、団体なりに、それ相当の謝礼を支払ってもらうことにしたらどうだろうか。
私の場合なら、日頃お世話になっているケアマネさんか、デイサの運営団体ということになるだろう(私はカネ持ち老人ではないが、そこそこの蓄えはある)。

核燃料、脱ロシア依存へ 日米欧、『制裁の抜け穴』封じ狙う

驚くべきことに、「ロシアは核燃料の製造に必要なウラン濃縮のシェアで世界トップ」であり、「ウクライナ侵攻後も欧米は核燃料をロシアに頼っている」のだという。欧米諸国は核燃料の面でも「ロシア依存」の沼にどっぷり浸かっている現状があるというのだ。
これでは、原油の面で「ロシア依存」から抜け出そうとして、発電システムを石油火発から原発に切り替えたとしても、相変わらず「ロシア依存」の泥沼から抜け出せない恐れがある。
そこで、「ロシアの影響力を排除し、強靱(きょうじん)なウラン供給市場を確立することを決意する」という国連気候変動会議(COP28)での共同声明になったのだろう。
ちょっとおそすぎる感がある。

防衛費に建設国債1.2倍 前年度比 増額の歯止め失うおそれ

記事本文にはこうある。
防衛費に充てる建設国債の額が膨らんでいる。(中略)岸田政権が防衛力強化を旗印に昨年度の予算から解禁。借金をあてにした防衛費の増額に歯止めがきかなくなるおそれが出ている。
(朝日新聞5月7日)

この記事を読んで、私は「れいわ新選組」山本太郎代表の発言を思い出した。この人は「国債はいくら発行しても問題ない。国債は国の借金だが、これは個人の借金とは違い、返す必要はないのだ」と宣っているらしい。その理屈は私にはチンプンカンプンだが、この発言がホントなら、国債発行による防衛費の増額は問題がない、ということのなるのなろうか。れいわ新選組の安保政策がどうなのか、私は知らないが、興味深い問題ではある。

コメント
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