ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

小池新党は安倍自民と連携するのか

2017-07-05 11:21:36 | 日記
小池都知事は極右思想の持ち主なのか。小池新党は安倍自民党との連携を
企てているのか。ホントだろうか?

きのう「リテラ」の記事を読みながら、私は半信半疑の思いだった。小池
都知事は安倍政権に対して批判的なスタンスを取っていて、どちらかとい
えばリベラル志向ではないのか。そう思っていた。「どうしてそう思うの
か?」と問われれば、「特に根拠はないのだけれど」と答えるしかない。
だから「リテラ」の記事を、はっきり「違う!」と否定することができな
いのだ。

きょうの朝日新聞で、以下のような見出しを見た。

《小池氏「忖度、強くなってきた」 政権批判に踏み込む》

「ほら、ちゃんと批判しているじゃないか」。そう思って、私は本文に目
を通した。小池都知事がどんな批判をしているのか、見てみたいと思った
のだ。本文は以下の通りである。

小池氏は政治家として安倍政権をどう見ているかとの質問に「今の政権、
政党が(国政選挙候補の)公認を決めるというシステムにおいて、忖度が
どうしても出てくる。その空気がかなり重くあったように思う」と述べ、
自民党執行部の権限が強まった影響が出ているとの認識を示した。


これは政権批判でもなんでもない。小池都知事は安倍政権の政策を批判し
ているわけではなく、「自民党執行部の権限が強まった」と指摘している
に過ぎない。この指摘に「批判」とタイトルを打つのは、アンチ安倍の朝
日が、小池新党をアンチ安倍の「受け皿」に仕立てたいからなのだろう。

そんなことを思いながら、NHKの朝のニュースを眺めていたら、小池都
知事が「安倍政権との連携は必要」と語ったという字幕が流れた。ほう、
と思い、ネットで確かめたら、小池都知事が語った内容は、以下の通りで
ある。

「北朝鮮問題も日米関係も大変な時期にあるので、安倍総理大臣にはここ
はしっかりと国政を担っていただきたい。日本経済を引っ張っていく成長
エンジンは東京にあり、国との連携でさらに効果がプラスに出てくること
は日本全体にとってもいい。時には官邸のほうからいろんな風が来るが、
全体を見ながら何が必要かは、言わずもがなでお互いに伝わっていると思
う」。

小池知事はこう述べ、東京オリンピック・パラリンピックや、国際金融都
市の実現をはじめ、都政を前に進めるため、安倍政権との連携は必要だと
いう認識を示したという。

やっぱり。やっぱりなあ。「リテラ」の記事は、デマでもフェイクでもな
かったのだ。

・・・し、しかし、そうであるとしたら、あの秋葉原の民衆の怒りは、一体
どういうことになるのだろう。選挙演説する安倍総理に向かって、「帰
れ!」、「辞めろ!」と絶叫していたあの大勢の聴衆は、都議選の投票日
には、その大半が「都民ファースト」に票を入れたはずだ。
この人たちの思いが、これでは浮かばれないではないか。

「そんなこと、私の知ったことじゃないわ」。この老獪なオバサンなら、
微笑みを浮かべながら、そう答えそうな気がする。

今後は安倍政権をめぐる小池氏の発言を、せいぜい生暖かく見守り、次の
選挙への備えとしなければならない。
コメント
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