おはようございます。
12月が進んでいきますね。
師走はホント、忙しいです。はい。
さて、それはまだ、12月に入る少し前の事。
まだ、忘年会の連続に巻き込まれる前の話でした。
その日は事務所の近所の和風居酒屋で、皆で、のんびりとお酒を飲んでいました。
事務所の社長の御島さん(31)にイケメン貴島くん(29)、辛辣姫ユキちゃん(28)に、僕。
それに、若いミユウちゃん(25)と、若い池澤くん(24)でした。
「ねえ、ゆるちょくん。わたし、ぶっちゃけ聞きたいんだけど・・・やっぱり、男性が、女性に恋をされる場合って」
「女性の方が積極的に動いてくる・・・わよね?」
と、御島さん。
「わたしも聞きたいですね。だいたいゆるちょさんって、終わった話はしてくれるけど・・・そういう細かい話は」
「あまり、してくれないから」
と、辛辣姫。グレープフルーツ・サワーを飲みながら、楽しいお酒である。
「僕が経験的にわかっているのは・・・恋は常に自分が美しいと理解している女性が、自分から動いてくると言う事です」
「そういう意味では「恋とは、男性がプレゼンし、女性が落ちるモノである」・・・と言う僕的定義は間違っていないように感じますね」
と、僕。青りんごサワーである。
「恋は女性にこそ、決定権がある・・・ですか。でも、確かに経験的に言うと・・・そうなっているみたいですね」
と、貴島くん。
「だって、ゆるちょさんって、会社員時代・・・何人もの既婚の女性に完全なるプラトニックラブである「大人の恋」をされて」
「毎回、待ち伏せされたんですものね?」
と、辛辣姫。
「確かに、そうだったねー。でもさー、最初はそれって、事実がよくわからないわけよ」
「だって、結婚しているわけでしょ?その女性が僕に恋?それって不倫とは違うわけ?みたいな疑問で、頭は一杯だったよね」
と、僕。
「でも、それが現実だって、受け入れたって言うか・・・まあ、今のわたしなら、わかりますけど、女性って、死ぬまで恋していますからね」
「そこは既婚も未婚も関係なく・・・むしろ、奥さんの恋の相手が旦那で無い場合、旦那の力不足が指摘される始末ですからね・・・」
と、ユキちゃん。
「ま、そういうのがあらかたわかってから・・・それこそが、本当の社会での話って事になるんだけどね」
と、僕。
「ま、そういう現実すら、理解出来ないオトコは多いでしょうけどね。っていうか、現実が見えなくなっているオトコって、思いの外、多いですよ」
「・・・そういう男性は、社会では、使い物にならない男性って事になるんでしょうけどね」
「「結婚した女性は、旦那だけをみる「べき」」・・・「べき」論の中に逃げ込んでいて、現実を見ようとしない・・・「逃げ込み者」ですね、それは」
「周囲を不幸にする、ふしあわせスパイラルを起こす人間ですよ、それは・・・」
と、辛辣姫。バッサリ。
「ま、それはいいとして・・・会社員時代、僕に恋していた、ある女性は、朝、僕が会社に向かう道すがらで、僕を自転車でシャラランラーンって抜いていきながら」
「「おはようございます、ゆるちょさーん」って素敵な笑顔で駆け抜けていった。まるで、草原の中を駆け抜ける少女のような」
「さわやかな黄色のリボンのついた、少し小さめのストローハットが、とてもキュートだった。ま、残念ながら、これも既婚の女性だった、けどね」
と、僕。
「ゆるちょさんって、その手のエピソードがほんと、たくさんあるんですよね。そのストローハットの女性は」
「ゆるちょさんに黄色のリボンを褒められて、さらに少女チックになったんでしょう?」
と、ユキちゃん。
「服装とかも少女チックになっていったような気がするな。なんて言ったって、草原の少女が自転車で駆け抜けていくシーンって」
「男性としては・・・ちょっと夢の中みたいな感じがしたし・・・「草原を行く、少女みたいで、感じいいよねー」とか、また、僕が本人に言っちゃうもんだから」
「・・・ま、相手はそういう反応を楽しんでいたみたいだし・・・」
と、僕。
「まあ、ゆるちょさんが、そういう反応をすることは、相手の女性としては、計算済みと言うか・・・それも含めて楽しんでいたんでしょうね」
と、ユキちゃん。
「だって、なにしろ、ゆるちょさんは、美術部出身のゴリゴリの「美」至上主義の男性ですからね。しかも、的確に言葉にするだけじゃなく」
「行動派のゆるちょさんは、本人にガンガン伝えるのを良しとしている。結果が良くなる事を見抜いたら、ゆるちょさんは、その結果を引き出す為に、ガンガン行動しますもんね」
と、ユキちゃん。
「当たり前じゃん。人生と言うのは、昨日より今日。今日より明日、良くしていくからこそ、成り立っているんだし、それがしあわせを作ると言う事なんじゃない?」
「美しい女性は笑顔にしなきゃいけないし、それが男性の使命だもん。それをまず、しないといけないんじゃん?」
と、僕。
「ま、ゆるちょさんのこの性格だからこそ、サラリーマン時代から、多くの既婚の女性に恋されたんですよ」
「なにしろ、普段から、これ!と思ったら、全然、物怖じしないし・・・」
と、ユキちゃん。
「そりゃ、僕だって、10代や20代の頃は弱かったし、へなちょこだったよ」
「ひどい事も言われたし、一部の人間に嫌われていた事も事実だし、他人から馬鹿にされていた事も事実だ」
「だけど、そういうひどい中を生き抜いて、そこから這い上がってきた人間からすれば、他人に嫌われる事など、もう、なんとも思わないよ」
「「あなたの考えは僕の考えとは違う」・・・それだけの話でしょ?僕は僕の人生を生きるだけだもん。他人が僕のあり方に関してどう思うとも、なんとも思わなくなるよ」
「むしろ、僕は、僕の文章に関しては、すべての責任を負うし、そこは腹をくくっている。だから、僕は出来るだけ他人の否定はしない。それはその人の人生であり、考え方だからね」
「もちろん、政治的な問題や、時事問題については、僕の意見は言う。そこに否定が入るかもしれないけれど、それは僕自身の意見に過ぎないよ」
「そういう決意が根底にあるから・・・僕は、もう、物怖じしないんだ」
と、僕。
「僕は会社員時代、何人もの既婚の女性に恋されたけど、彼女達は自ら動く前に、必ず僕の性格リサーチを」
「綿密に行っていたはずだ。それで、僕の「糞真面目にして、サービス精神旺盛で、好奇心旺盛で、新たな恋にも」」
「「チャレンジングスピリッツ旺盛で、しかも、女性は絶対に傷付けない」・・・と言う性格を見抜いていたはずさ」
「だから、彼女達は、大胆に僕に恋してきたんだ。それくらいの事は僕にもわかっていたよ」
と、僕。
「だからこそ、ゆるちょさんは、常に新しいプラトニックラブを引き受けていた。女性達は、目でそれを伝えてきた」
「・・・そういう話ですよね」
と、ユキちゃん。
「そういう事。まあ、だから、女性に恋されるという事は、いろいろな女性の思いを勉強する事になるし」
「結果的に女性達は、恋について、いろいろな事を僕に、教えてくれる事になるんだ。有り難い事だよ、本当に・・・」
と、僕。
「ほんと、ゆるちょさんって、経験主義者ですもんね。経験しないと、新しい知恵が作れない。だからこそ、新しい経験をくれる女性を大事にする」
「その思いは、よくわかりますね」
と、ユキちゃん。
「ゆるちょさんって、わたしの見る所・・・そういういろいろな女性に鍛えられてきた結果・・・もう、女性に頼られる存在なんですよね」
「たくさんの女性が入れ替わり立ち代り、ゆるちょさんを磨いた結果・・・新たに接する女性達は、そのゆるちょさんの仕上がりに納得している」
「同じ女性の仕事に満足しているって言ってもいいっていうか・・・」
「だから、もう、女性達は、ゆるちょさんに、頼っていいって、ゴーサインが出てる感じですよ」
と、ユキちゃん。
「例えば・・・ゆるちょさんは普段よく言ってますけど、レジその他で、女性とカードの受け渡しやお金の受け渡しの時に」
「女性と手が触れる事が多いんでしょう?」
と、ユキちゃん。
「そうだね。それって、やたら多い。だから、女性の手の温度とか、シビアにわかるようになったって言うか」
「「あ、この子しっとりしていて、いい感じだな」とか「なんか、熱いけど、どうしたんだろ?」とか、割りと感想を持ってる」
と、僕。
「それって、女性から言わせると・・・女性がゆるちょさんの肌、触れに行ってますよ。だって、御島さんもミユウちゃんも」
「同じ女性だから、わかると思いますけど、女性は興味の無い男性の手には絶対に自分の肌を触れさせませんから」
「自分の肌を触れさせるのは、唯一、好意を持っている男性のみですから。ねえ、御島さん、そうよね、ミユウちゃん!」
と、ユキちゃん。
「そうね。それは確かだわ。女性が肌を触れさせるって事は、ある意味「その先もオーケー」って言ってるようなもんだけどね」
と、御島さん。
「それって、つまり、その・・・」
と、池澤くん。
「まあ、気持ち的には、抱かれてもいいって事よ。もちろん、既婚の女性だから、現実には、そうもいかないでしょうけど」
「そういう女性達は、気持ちだけ、満足出来ればいいのよ」
と、御島さん。
「相手に触れるだけで、女性は満足するんですか?」
と、池澤くん。
「そうね。それが自分に出来る最大の事だし、それだけ、女性に取って相手に触れるって事は意味があるのよ」
「「肌を許す」って、そういう事でもあるんだし」
と、御島さん。
「はあ・・・女性って、深いんですね」
と、池澤くん。
「それだけ、女性は、生きていくのに、制約が多いって事よ」
と、御島さん。
「まあ、だから・・・女性に肌を許されるようになった、ゆるちょさんは、多くの女性を満足させてくれる側の男性になったんです」
「女性達がその仕上がりに満足出来る・・・女性が求めている男性像になった・・・そう言っていいと思いますよ」
と、ユキちゃん。
「えー。ほんとかなあ、それ・・・それって、ユキちゃんの買いかぶり過ぎなんじゃない?」
と、僕は随分と懐疑的。
「わたし、男性って、3種類に分かれると思っているんですね」
と、ユキちゃん。
「まず、1種類目・・・①は女性から興味を持たれない男性。もちろん、女性から好意を持って話しかけられる事は永久にありません」
と、辛辣姫。
「次、2種類目の男性・・・②。この男性は、ある程度、女性の興味を持たれる男性ですね。この場合、女性は男性に話しかけないけれど」
「男性の方が好意を持つ女性に話しかける・・・そういう女性に対するトライをある程度許されている男性と言ってもいいと思います」
「ただし、限度を超えたら、あっという間に嫌われて、もう、何も許されませんけどね」
と、ユキちゃん。
「そして、3種類目の男性・・・③。この男性は、女性に好意を持たれる男性です。女性の方が積極的に好意を持ち」
「その男性の好意を獲得する為に、積極的に行動する・・・そういう男性になりますね」
と、ユキちゃん。
「だから、わたしは、十代の頃から、年齢を重ねるにつれ、①→②→③と男性は成長しなければいけないと考えているんですね」
「・・・っていうか、むしろ、この男性成長フェーズから、逃げ出した男性は、男性としての成長が途中で止まり」
「その瞬間から、女性からの評価も受けない・・・そういう話なんだと思っているんです」
と、辛辣姫。
「だから、最初に御島さんが、ゆるちょさんに指摘していましたけど・・・美しい女性こそが、自分から恋に積極的に動いてくるって・・・」
「その意味で言えば・・・ゆるちょさんは、③のカテゴリーの男性になって来ているんですよ」
と、ユキちゃん。
「男性はよく誤解しがちですけど、女性は今を生きているんです。だから、今、積極的に動いて、好意を持つ男性のこころを取りに行くんです」
「女性は、決して、年賀状でのやりとりを年に一回楽しみにしているような人間じゃない」
「そんな終わった関係は、いらないし、今、この瞬間、つながりを持ちたい、好きな男性の笑顔が欲しい・・・そう考えるのが女性です」
「だからこそ、男性は③な男性であって欲しい・・・それが女性の素直な気持ちなんです」
と、ユキちゃん。
「今、この瞬間、好きな男性がどうしているか・・・それを考えるのが女性だもんね」
と、御島さん。
「そうですね。そういう意味で言えば、わたし、学生時代の男性の友人、結構、切りました。だって、年賀状とか楽しみにされても嫌だし」
「学生時代の友達の男性って、ある意味、終わった関係だし。だって、たまたま学校が一緒になっただけで、自分で希望して作った関係じゃないですから」
「それが社会に出て、自分で希望して、作り始めた関係を大事にするようになった時、改めてわかって・・・」
と、ミユウちゃん。
「今、会いたい男性との関係は、自分なりに作って来たつもりだし・・・好意を持った男性とは、会いたくなった時に会うのが」
「一番楽しいですからね。今、この瞬間こそが、女性にとってのリアルです。リアルで、好意を持った男性に出会う」
「それが女性の一番の楽しみじゃないですか?」
と、ミユウちゃん。
「それが女性のしあわせ・・・でも、あるわよね」
と、御島さん。
「わたしね。結局、思うのは・・・この世に生まれてきて、社会に出て思うようになったのは」
「女性は素敵な男性と恋をしたい・・・男性だって、素敵な女性に恋をされたい・・・それが本音じゃない」
「それはいくつになっても、結婚しても、変わりはしない。だって、女性も男性も、素敵な恋を楽しむために、この世に生まれてきたんじゃない」
と、御島さん。
「だったら、それを十二分に楽しまなければ、人生と言えないじゃない。だから、わたしは、素敵な男性との恋を楽しむの」
「それって、おかしい?」
と、御島さん。
「いえいえ」「そんな事ありませんよ」
と、ユキちゃんとミユウちゃん。
「それが女性の本音だと思います」
と、ユキちゃんは結論的に言う。
「わたし、そういう思いから考えてね・・・前にユキちゃんに話した話だけど・・・」
「最初に思ったのが・・ゆるちょくんって、人生の時系列的に・・・素敵な女性に男性として磨かれてきたのかなって感じたのよね」
と、御島さん。
「すいません。先にその話、わたしがしちゃって・・・」
と、ユキちゃん。
「ううん。いいのよ・・・ただ、わたしの思いだけ、ここで話すわね」
と、御島さん。
「大学時代に例のリアルお姫様に出会って、恋をされて・・・そこからゆるちょくんの、男性としての磨きは始まったと思うの」
「そして、その女性から、リレーのようにバトンを渡されて・・・何人もの女性がゆるちょくんの素敵な男性としての「磨き」を担当した・・・」
「そう見えるのよ・・・」
と、御島さん。
「だいたいゆるちょくんって・・・おしゃべりだって、他人と目のつけどころが違うでしょう?こんなに男女の事について滔々と話せる人なんて他にいないじゃない」
「ゆるちょくんって、経験から、言葉に出来る人なのよね。本を読んで、その知識を滔々と偉そうに話す人間はいるけど、ああいう人間、女性は大嫌いだからね」
「むしろ、日々の経験から、いろいろ話してくれる人が好きだわ。「昨日も見た、あの星、実は・・・」みたいなオリジナルな話の方が好き」
「「この時、信長はいきなり起きだして、敦盛の一部を・・・」みたいな歴史の話も普通の女性は嫌い。そんな知識に頼る言葉なんて、誰にでも話せるじゃない」
「じゃなくて、その人がオリジナルに自分向けに知恵を作ってくれて、それを教えてくれる・・・それこそ、ボーイ・ミーツ・ガールの基本の恋物語の始まりじゃない?」
「だから、わたしも、そうだけど、大学時代から、多くの女性にゆるちょくんは、恋をされてきたのよ・・・」
と、御島さん。
「まあ、「磨き」って言ったって、中身は恋を楽しむと言う事よね。でも、例えば、既婚の女性達をどうしたら、笑顔に出来るか、その立ち居振る舞いを勉強してもらうっていうか」
「ただ、お互い好きなだけじゃ・・恋にはならないでしょう?ゆるちょくんにだって、やってもらいたい事は女性からすればたくさんあるもの・・・」
「そこに頭を回して欲しくて・・・それが出来る一人前のオトコになって欲しくて・・・女性達は、ゆるちょくんに期待したからこそ、ゆるちょくんは磨かれて」
「同時に女性達も笑顔に出来た・・・朝、「おはようございます、ゆるちょさん」と言った時に目を合わせただけで・・・お互いしあわせな気持ちになれる事も」
「女性が目で、自分の気持ちを伝えてきたり・・・その感情をオーラーで伝えてきたり・・・ゆるちょくんは勉強する事が一杯あったはずだわ」
と、御島さん。
「それらを身に着けていきながら、女性を本能から笑顔に出来るようになる事こそ・・・女性からの「磨き」だったはずだわ」
「ゆるちょくんは、その女性達の欲求にちゃんと答えてきた。だから、大人の男性になれているのよ」
「この「磨き」がなければ、ゆるちょくんは、まだ、大人になりきれていないでしょう?」
と、御島さん。
「そうですね。それは確かだ」
と、僕。
「だから、女性による「磨き」は、男性にとって、とても大切なのよ」
と、御島さん。
「つまり、この世は、女性主導なのよ。素敵な男性の予備軍だけが、ピックアップされて・・・女性による「磨き」が始まる」
「それだけなんだと思うの。この世は、そんな世の中に変わってきている。だから、「磨き」をかけられた男性と、その男性の「磨き」を担当した女性達だけが」
「しあわせを実感出来る・・・そんな風に思っているのね・・・」
と、御島さん。
「今の時代は、ネットも利用しやすくなって・・・この世界のどこにいても、連絡がつくし、リアルライフで、会う日時を設定しやすくなっているわ」
「わたしから言わせれば、SNSって単にリアルライフを盛り上げる為の通信環境に過ぎないわ」
「大切なのは、恋をしたい素敵な相手の存在のみ・・・その恋を盛り上げるストーリーをサポートする環境のみが大事って感じなの」
と、御島さん。
「大事な事は、恋する相手にいつでも、声をかけられる事。恋する相手が今何をやっているかをいつでも知れる事。それだけなの」
と、御島さん。
「そういう位置づけがしっかりしていると・・・お互いわかりやすいんじゃないかな」
と、僕。
「だって、その為に毎日、いろいろな事を考えているんだもの・・・ゆるちょくんが教えてくれたじゃない」
「社会に出てから、毎日の過ごし方で大事なのは「恋する事→経験→経験に対する思考経験→知恵を作り出す事→恋を盛り上げる為に、さらなる経験に知恵をつなげる事」」
「このサイクルを毎日毎時間つなげて行って、恋を盛り上げる知恵をたくさん作る事・・・それが人生を豊かにするって、ゆるちょくんは言ってくれたわ」
と、御島さん。
「とにかく、大事なのは、毎日の思考の経験だって・・・」
「毎日、思考の経験をするから、いろいろな知恵がそこから生まれてくるし、このサイクルをしていないと、何の知恵も生まれないって、言ってくれたでしょう?」
「だから、経験こそ、毎日、最も大事。わたしは、そう考えてるの」
と、御島さん。
「わたしは、このサイクルの事を、「恋・しあわせ化サイクル」って名づけたけど・・・これ、毎日、大事でしょう?」
と、御島さん。
「そうだね。自分の経験から、毎日思考するからこそ、知恵も生まれる。その知恵で持って新たな経験をすれば、失敗も多いけど、最終的にしあわせにつなげられる」
「それは僕の経験から、言える事だよ」
と、僕。
「ねえ、そういう意味で言ったら、女性と男性の恋の仕方に違いはあるのかしら?」
と、御島さん。
「そうだな。僕の経験から言うと・・・男性はさー。仕事と恋はきっちり分けるだろ。仕事は仕事、恋は恋みたいな感じでさ。むしろ、仕事と恋をごっちゃにする人間を」
「軽蔑するって言うかさ」
と、僕。
「それ、わたしもわかるけど、その軽蔑って、結局、嫉妬なのよ。自分に出来ない事をやる人間を、日本人の男性はとにかく嫉妬するじゃない。情けないって言うか」
「要は、ケツの穴が小さくて、自分はエライとカン違いしているから、簡単に嫉妬するの。自分は、恥ずかしい人間だって、他人に言いふらしているようなものなのにね」
と、御島さん。
「まあ、それはいい。仕事と恋をきっちり分ける男性と比べると、女性の方は、仕事を上手く、恋の手段に使ってくる・・・そんなイメージなんだよね」
と、僕。
「それは具体的に言うと、どんな感じなんですか?」
と、池澤くん。
「まあ、僕は仕事柄、初対面の女性にインタビューしたりするだろう。そういう時に、例えば、「今日はいい仕事が出来ましたわ。この後、打ち上げ的に飲みに行きませんか?」」
「って、誘われたり・・・いつも行くカフェのお姉ちゃんに珈琲を渡される時に、ニコニコっとされて・・・恋の意識が動いているのが目の動きで、だだわかりになったり」
「まあ、それに似たような事?要は、最近、相手のオーラが・・・それって相手の女性の感情の動きなんだけどさ・・・「ウエルカムオーラ」だったり」
「「甘えていいですか?オーラ」だったりがシビアに読めるようになったんで・・・恋に仕事を上手く利用してるなって、感じるようになったんだ」
と、僕。
「うーん。だいたい僕、女性の発する「近寄らないでオーラ」すら見抜けなくて・・・相手の目を不快にさせちゃうタイプなんで」
「・・・そこまでは、まだまだ、なんですよね」
と、池澤くん。
「確かに・・・そういう話って、経験者にしかわからない話よね」
と、御島さん。
「でも、恋に仕事を上手く利用するって言いますけど・・・女性からすれば、そういう意識ではなく、相手の男性に接触する機会を最大限使っているって」
「そういう意識だと思いますよ。だって、そういう機会にしか、ゆるちょさんと直接言葉を交わす事が出来ないなら・・・そこで、自分が恋している事をプレゼンしなければ」
「相手の男性には、わかってもらえないですもの」
と、ユキちゃん。
「ま、それはそうなんだけどね」
と、僕。
「それに、ゆるちょさんが得しているのは、女性から、見て、ゆるちょさんって、人間性が大きいから、女性を不快にしないのがわかっていると言うか」
「本音を言って、甘えても・・・悪くはしないかなって、言う・・・ちょっと掟破りな甘えも許されそうな雰囲気があるんですよね」
と、辛辣姫。
「性格的にも素直だし、基本、やさしいし、それに真面目だし・・・そういう所、大人になっても、全然、ひねていない」
「むしろ、少年のままのやさしさを保っているのが、すごいと思いますよ」
「多分、人間的に強いんでしょうね。ま、ゆるちょさんが、自分の思いに、どこまでも、頑固なのは、わかっていますけどね」
と、ユキちゃん。
「わたし、今まで生きてきて、男性の本当のやさしさって、違うなって・・・今まで出会ってきた男性のやさしさと、本当のやさしさの違いに最近、気づいたんです」
「ゆるちょさんのやさしさって、受け入れられる事はすべて受け入れるっていう・・・無限の愛的な、途方も無い大きさのやさしさなんですよね・・・」
「そんな人間、普通、あまりいませんよ・・・」
と、辛辣姫。
「それに対して・・・大学時代も含めて、やさしさを気取る男性にいろいろ会ってきましたけど、そういう男性のやさしさって、自分を飾る、ポーズに過ぎないんですよ」
「「女性にはやさしくしておけばいい」って言うポーズ。だから、本気で相手に甘えると、すぐに許容範囲をオーバーして、最悪怒りだしたりする」
「だいたい、そういう男性って、女性に関して、ほんとに経験が少ないから、人間性が小さいままなんですよね。だから、許容範囲がほぼゼロに近い」
「だから、そういう男性の周囲って、怒りエネルギーがすぐに生まれる、女性からすれば、最悪の環境なんですよね」
「だから、女性にも相手にされないと言う、悪循環・・・それくらい、女性はすぐにわかりますよ。だから、そういう男性は、すぐに女性に忘れられる男性になるんですよ」
と、ユキちゃん。
「ま、ゆるちょくんは特別よ。基本、セントバーナード的な愛ある存在だから。若い頃の苦労が人を作るいい例だわ」
と、御島さん。
「だから、女性はゆるちょさんに甘えて・・・ゆるちょさんをさらに磨こうとする・・・こっちはいい例のしあわせスパイラルですね」
と、ユキちゃん。
「こうやって、話してくると、だんだんわかってきたわね。結局、男性って、多くの女性にピックアップされた、女性をしあわせにする男性がいいって事が」
と、御島さん。
「だって、経験の無い男性は、そもそも経験から知恵も作る事すら出来ない。それでは成長もしないし、女性を笑顔に出来ないでしょう?」
と、御島さん。
「だったら、ゆるちょくんみたいに、多くの女性にピックアップされた男性・・・って、やっぱり女性はセントバーナード的な無限の愛を求めているのよ・・・」
と、御島さん。
「この世の中で女性達は、疲れているわ。でも、その中でも、恋したい相手を見つけられれば、そのオトコを磨く事に手を貸すでしょう?恋をさせてくれた代償に・・・」
「その結果が、今のゆるちょくんのあり方なのよ。セントバーナードの無限の愛は、さらに広がり・・・多くの女性にプレゼンされ、多くの女性を恋に落としている」
「でも、ゆるちょくんには、その意識は無い・・・それは当たり前ね・・・だって、もう、それはゆるちょくんの日常なんだから」
と、御島さん。
「なんかさ・・・それって結論的にすごくなってない?まるで、僕は宇宙のホワイトホールか何かみたいな扱いだぜ。まあ、セントバーナードってのも、どうかと思うけど」
と、僕。
「いいじゃないですか。ゆるちょさんだって、女性に恋されたいって、思って、今まで自分を追求してきたんでしょう?」
と、辛辣姫。
「うん。まあ、そうだけどね」
と、僕。
「それが功を奏した。結果がガンガン出るようになった・・・それが結論なんだから」
と、ユキちゃん。
「はあ。ま、ユキちゃんが、そう言うのならね」
と、僕。
「ま、うちの事務所としては、さらにいい文章をプロダクトとして、この世に出していくのみだわ」
「経験に裏打ちされた、本物の文章を・・・それがわたし達の使命なんだから」
と、御島さんが言うと、皆、ゆっくりとやさしい笑顔になった。
(おしまい)
12月が進んでいきますね。
師走はホント、忙しいです。はい。
さて、それはまだ、12月に入る少し前の事。
まだ、忘年会の連続に巻き込まれる前の話でした。
その日は事務所の近所の和風居酒屋で、皆で、のんびりとお酒を飲んでいました。
事務所の社長の御島さん(31)にイケメン貴島くん(29)、辛辣姫ユキちゃん(28)に、僕。
それに、若いミユウちゃん(25)と、若い池澤くん(24)でした。
「ねえ、ゆるちょくん。わたし、ぶっちゃけ聞きたいんだけど・・・やっぱり、男性が、女性に恋をされる場合って」
「女性の方が積極的に動いてくる・・・わよね?」
と、御島さん。
「わたしも聞きたいですね。だいたいゆるちょさんって、終わった話はしてくれるけど・・・そういう細かい話は」
「あまり、してくれないから」
と、辛辣姫。グレープフルーツ・サワーを飲みながら、楽しいお酒である。
「僕が経験的にわかっているのは・・・恋は常に自分が美しいと理解している女性が、自分から動いてくると言う事です」
「そういう意味では「恋とは、男性がプレゼンし、女性が落ちるモノである」・・・と言う僕的定義は間違っていないように感じますね」
と、僕。青りんごサワーである。
「恋は女性にこそ、決定権がある・・・ですか。でも、確かに経験的に言うと・・・そうなっているみたいですね」
と、貴島くん。
「だって、ゆるちょさんって、会社員時代・・・何人もの既婚の女性に完全なるプラトニックラブである「大人の恋」をされて」
「毎回、待ち伏せされたんですものね?」
と、辛辣姫。
「確かに、そうだったねー。でもさー、最初はそれって、事実がよくわからないわけよ」
「だって、結婚しているわけでしょ?その女性が僕に恋?それって不倫とは違うわけ?みたいな疑問で、頭は一杯だったよね」
と、僕。
「でも、それが現実だって、受け入れたって言うか・・・まあ、今のわたしなら、わかりますけど、女性って、死ぬまで恋していますからね」
「そこは既婚も未婚も関係なく・・・むしろ、奥さんの恋の相手が旦那で無い場合、旦那の力不足が指摘される始末ですからね・・・」
と、ユキちゃん。
「ま、そういうのがあらかたわかってから・・・それこそが、本当の社会での話って事になるんだけどね」
と、僕。
「ま、そういう現実すら、理解出来ないオトコは多いでしょうけどね。っていうか、現実が見えなくなっているオトコって、思いの外、多いですよ」
「・・・そういう男性は、社会では、使い物にならない男性って事になるんでしょうけどね」
「「結婚した女性は、旦那だけをみる「べき」」・・・「べき」論の中に逃げ込んでいて、現実を見ようとしない・・・「逃げ込み者」ですね、それは」
「周囲を不幸にする、ふしあわせスパイラルを起こす人間ですよ、それは・・・」
と、辛辣姫。バッサリ。
「ま、それはいいとして・・・会社員時代、僕に恋していた、ある女性は、朝、僕が会社に向かう道すがらで、僕を自転車でシャラランラーンって抜いていきながら」
「「おはようございます、ゆるちょさーん」って素敵な笑顔で駆け抜けていった。まるで、草原の中を駆け抜ける少女のような」
「さわやかな黄色のリボンのついた、少し小さめのストローハットが、とてもキュートだった。ま、残念ながら、これも既婚の女性だった、けどね」
と、僕。
「ゆるちょさんって、その手のエピソードがほんと、たくさんあるんですよね。そのストローハットの女性は」
「ゆるちょさんに黄色のリボンを褒められて、さらに少女チックになったんでしょう?」
と、ユキちゃん。
「服装とかも少女チックになっていったような気がするな。なんて言ったって、草原の少女が自転車で駆け抜けていくシーンって」
「男性としては・・・ちょっと夢の中みたいな感じがしたし・・・「草原を行く、少女みたいで、感じいいよねー」とか、また、僕が本人に言っちゃうもんだから」
「・・・ま、相手はそういう反応を楽しんでいたみたいだし・・・」
と、僕。
「まあ、ゆるちょさんが、そういう反応をすることは、相手の女性としては、計算済みと言うか・・・それも含めて楽しんでいたんでしょうね」
と、ユキちゃん。
「だって、なにしろ、ゆるちょさんは、美術部出身のゴリゴリの「美」至上主義の男性ですからね。しかも、的確に言葉にするだけじゃなく」
「行動派のゆるちょさんは、本人にガンガン伝えるのを良しとしている。結果が良くなる事を見抜いたら、ゆるちょさんは、その結果を引き出す為に、ガンガン行動しますもんね」
と、ユキちゃん。
「当たり前じゃん。人生と言うのは、昨日より今日。今日より明日、良くしていくからこそ、成り立っているんだし、それがしあわせを作ると言う事なんじゃない?」
「美しい女性は笑顔にしなきゃいけないし、それが男性の使命だもん。それをまず、しないといけないんじゃん?」
と、僕。
「ま、ゆるちょさんのこの性格だからこそ、サラリーマン時代から、多くの既婚の女性に恋されたんですよ」
「なにしろ、普段から、これ!と思ったら、全然、物怖じしないし・・・」
と、ユキちゃん。
「そりゃ、僕だって、10代や20代の頃は弱かったし、へなちょこだったよ」
「ひどい事も言われたし、一部の人間に嫌われていた事も事実だし、他人から馬鹿にされていた事も事実だ」
「だけど、そういうひどい中を生き抜いて、そこから這い上がってきた人間からすれば、他人に嫌われる事など、もう、なんとも思わないよ」
「「あなたの考えは僕の考えとは違う」・・・それだけの話でしょ?僕は僕の人生を生きるだけだもん。他人が僕のあり方に関してどう思うとも、なんとも思わなくなるよ」
「むしろ、僕は、僕の文章に関しては、すべての責任を負うし、そこは腹をくくっている。だから、僕は出来るだけ他人の否定はしない。それはその人の人生であり、考え方だからね」
「もちろん、政治的な問題や、時事問題については、僕の意見は言う。そこに否定が入るかもしれないけれど、それは僕自身の意見に過ぎないよ」
「そういう決意が根底にあるから・・・僕は、もう、物怖じしないんだ」
と、僕。
「僕は会社員時代、何人もの既婚の女性に恋されたけど、彼女達は自ら動く前に、必ず僕の性格リサーチを」
「綿密に行っていたはずだ。それで、僕の「糞真面目にして、サービス精神旺盛で、好奇心旺盛で、新たな恋にも」」
「「チャレンジングスピリッツ旺盛で、しかも、女性は絶対に傷付けない」・・・と言う性格を見抜いていたはずさ」
「だから、彼女達は、大胆に僕に恋してきたんだ。それくらいの事は僕にもわかっていたよ」
と、僕。
「だからこそ、ゆるちょさんは、常に新しいプラトニックラブを引き受けていた。女性達は、目でそれを伝えてきた」
「・・・そういう話ですよね」
と、ユキちゃん。
「そういう事。まあ、だから、女性に恋されるという事は、いろいろな女性の思いを勉強する事になるし」
「結果的に女性達は、恋について、いろいろな事を僕に、教えてくれる事になるんだ。有り難い事だよ、本当に・・・」
と、僕。
「ほんと、ゆるちょさんって、経験主義者ですもんね。経験しないと、新しい知恵が作れない。だからこそ、新しい経験をくれる女性を大事にする」
「その思いは、よくわかりますね」
と、ユキちゃん。
「ゆるちょさんって、わたしの見る所・・・そういういろいろな女性に鍛えられてきた結果・・・もう、女性に頼られる存在なんですよね」
「たくさんの女性が入れ替わり立ち代り、ゆるちょさんを磨いた結果・・・新たに接する女性達は、そのゆるちょさんの仕上がりに納得している」
「同じ女性の仕事に満足しているって言ってもいいっていうか・・・」
「だから、もう、女性達は、ゆるちょさんに、頼っていいって、ゴーサインが出てる感じですよ」
と、ユキちゃん。
「例えば・・・ゆるちょさんは普段よく言ってますけど、レジその他で、女性とカードの受け渡しやお金の受け渡しの時に」
「女性と手が触れる事が多いんでしょう?」
と、ユキちゃん。
「そうだね。それって、やたら多い。だから、女性の手の温度とか、シビアにわかるようになったって言うか」
「「あ、この子しっとりしていて、いい感じだな」とか「なんか、熱いけど、どうしたんだろ?」とか、割りと感想を持ってる」
と、僕。
「それって、女性から言わせると・・・女性がゆるちょさんの肌、触れに行ってますよ。だって、御島さんもミユウちゃんも」
「同じ女性だから、わかると思いますけど、女性は興味の無い男性の手には絶対に自分の肌を触れさせませんから」
「自分の肌を触れさせるのは、唯一、好意を持っている男性のみですから。ねえ、御島さん、そうよね、ミユウちゃん!」
と、ユキちゃん。
「そうね。それは確かだわ。女性が肌を触れさせるって事は、ある意味「その先もオーケー」って言ってるようなもんだけどね」
と、御島さん。
「それって、つまり、その・・・」
と、池澤くん。
「まあ、気持ち的には、抱かれてもいいって事よ。もちろん、既婚の女性だから、現実には、そうもいかないでしょうけど」
「そういう女性達は、気持ちだけ、満足出来ればいいのよ」
と、御島さん。
「相手に触れるだけで、女性は満足するんですか?」
と、池澤くん。
「そうね。それが自分に出来る最大の事だし、それだけ、女性に取って相手に触れるって事は意味があるのよ」
「「肌を許す」って、そういう事でもあるんだし」
と、御島さん。
「はあ・・・女性って、深いんですね」
と、池澤くん。
「それだけ、女性は、生きていくのに、制約が多いって事よ」
と、御島さん。
「まあ、だから・・・女性に肌を許されるようになった、ゆるちょさんは、多くの女性を満足させてくれる側の男性になったんです」
「女性達がその仕上がりに満足出来る・・・女性が求めている男性像になった・・・そう言っていいと思いますよ」
と、ユキちゃん。
「えー。ほんとかなあ、それ・・・それって、ユキちゃんの買いかぶり過ぎなんじゃない?」
と、僕は随分と懐疑的。
「わたし、男性って、3種類に分かれると思っているんですね」
と、ユキちゃん。
「まず、1種類目・・・①は女性から興味を持たれない男性。もちろん、女性から好意を持って話しかけられる事は永久にありません」
と、辛辣姫。
「次、2種類目の男性・・・②。この男性は、ある程度、女性の興味を持たれる男性ですね。この場合、女性は男性に話しかけないけれど」
「男性の方が好意を持つ女性に話しかける・・・そういう女性に対するトライをある程度許されている男性と言ってもいいと思います」
「ただし、限度を超えたら、あっという間に嫌われて、もう、何も許されませんけどね」
と、ユキちゃん。
「そして、3種類目の男性・・・③。この男性は、女性に好意を持たれる男性です。女性の方が積極的に好意を持ち」
「その男性の好意を獲得する為に、積極的に行動する・・・そういう男性になりますね」
と、ユキちゃん。
「だから、わたしは、十代の頃から、年齢を重ねるにつれ、①→②→③と男性は成長しなければいけないと考えているんですね」
「・・・っていうか、むしろ、この男性成長フェーズから、逃げ出した男性は、男性としての成長が途中で止まり」
「その瞬間から、女性からの評価も受けない・・・そういう話なんだと思っているんです」
と、辛辣姫。
「だから、最初に御島さんが、ゆるちょさんに指摘していましたけど・・・美しい女性こそが、自分から恋に積極的に動いてくるって・・・」
「その意味で言えば・・・ゆるちょさんは、③のカテゴリーの男性になって来ているんですよ」
と、ユキちゃん。
「男性はよく誤解しがちですけど、女性は今を生きているんです。だから、今、積極的に動いて、好意を持つ男性のこころを取りに行くんです」
「女性は、決して、年賀状でのやりとりを年に一回楽しみにしているような人間じゃない」
「そんな終わった関係は、いらないし、今、この瞬間、つながりを持ちたい、好きな男性の笑顔が欲しい・・・そう考えるのが女性です」
「だからこそ、男性は③な男性であって欲しい・・・それが女性の素直な気持ちなんです」
と、ユキちゃん。
「今、この瞬間、好きな男性がどうしているか・・・それを考えるのが女性だもんね」
と、御島さん。
「そうですね。そういう意味で言えば、わたし、学生時代の男性の友人、結構、切りました。だって、年賀状とか楽しみにされても嫌だし」
「学生時代の友達の男性って、ある意味、終わった関係だし。だって、たまたま学校が一緒になっただけで、自分で希望して作った関係じゃないですから」
「それが社会に出て、自分で希望して、作り始めた関係を大事にするようになった時、改めてわかって・・・」
と、ミユウちゃん。
「今、会いたい男性との関係は、自分なりに作って来たつもりだし・・・好意を持った男性とは、会いたくなった時に会うのが」
「一番楽しいですからね。今、この瞬間こそが、女性にとってのリアルです。リアルで、好意を持った男性に出会う」
「それが女性の一番の楽しみじゃないですか?」
と、ミユウちゃん。
「それが女性のしあわせ・・・でも、あるわよね」
と、御島さん。
「わたしね。結局、思うのは・・・この世に生まれてきて、社会に出て思うようになったのは」
「女性は素敵な男性と恋をしたい・・・男性だって、素敵な女性に恋をされたい・・・それが本音じゃない」
「それはいくつになっても、結婚しても、変わりはしない。だって、女性も男性も、素敵な恋を楽しむために、この世に生まれてきたんじゃない」
と、御島さん。
「だったら、それを十二分に楽しまなければ、人生と言えないじゃない。だから、わたしは、素敵な男性との恋を楽しむの」
「それって、おかしい?」
と、御島さん。
「いえいえ」「そんな事ありませんよ」
と、ユキちゃんとミユウちゃん。
「それが女性の本音だと思います」
と、ユキちゃんは結論的に言う。
「わたし、そういう思いから考えてね・・・前にユキちゃんに話した話だけど・・・」
「最初に思ったのが・・ゆるちょくんって、人生の時系列的に・・・素敵な女性に男性として磨かれてきたのかなって感じたのよね」
と、御島さん。
「すいません。先にその話、わたしがしちゃって・・・」
と、ユキちゃん。
「ううん。いいのよ・・・ただ、わたしの思いだけ、ここで話すわね」
と、御島さん。
「大学時代に例のリアルお姫様に出会って、恋をされて・・・そこからゆるちょくんの、男性としての磨きは始まったと思うの」
「そして、その女性から、リレーのようにバトンを渡されて・・・何人もの女性がゆるちょくんの素敵な男性としての「磨き」を担当した・・・」
「そう見えるのよ・・・」
と、御島さん。
「だいたいゆるちょくんって・・・おしゃべりだって、他人と目のつけどころが違うでしょう?こんなに男女の事について滔々と話せる人なんて他にいないじゃない」
「ゆるちょくんって、経験から、言葉に出来る人なのよね。本を読んで、その知識を滔々と偉そうに話す人間はいるけど、ああいう人間、女性は大嫌いだからね」
「むしろ、日々の経験から、いろいろ話してくれる人が好きだわ。「昨日も見た、あの星、実は・・・」みたいなオリジナルな話の方が好き」
「「この時、信長はいきなり起きだして、敦盛の一部を・・・」みたいな歴史の話も普通の女性は嫌い。そんな知識に頼る言葉なんて、誰にでも話せるじゃない」
「じゃなくて、その人がオリジナルに自分向けに知恵を作ってくれて、それを教えてくれる・・・それこそ、ボーイ・ミーツ・ガールの基本の恋物語の始まりじゃない?」
「だから、わたしも、そうだけど、大学時代から、多くの女性にゆるちょくんは、恋をされてきたのよ・・・」
と、御島さん。
「まあ、「磨き」って言ったって、中身は恋を楽しむと言う事よね。でも、例えば、既婚の女性達をどうしたら、笑顔に出来るか、その立ち居振る舞いを勉強してもらうっていうか」
「ただ、お互い好きなだけじゃ・・恋にはならないでしょう?ゆるちょくんにだって、やってもらいたい事は女性からすればたくさんあるもの・・・」
「そこに頭を回して欲しくて・・・それが出来る一人前のオトコになって欲しくて・・・女性達は、ゆるちょくんに期待したからこそ、ゆるちょくんは磨かれて」
「同時に女性達も笑顔に出来た・・・朝、「おはようございます、ゆるちょさん」と言った時に目を合わせただけで・・・お互いしあわせな気持ちになれる事も」
「女性が目で、自分の気持ちを伝えてきたり・・・その感情をオーラーで伝えてきたり・・・ゆるちょくんは勉強する事が一杯あったはずだわ」
と、御島さん。
「それらを身に着けていきながら、女性を本能から笑顔に出来るようになる事こそ・・・女性からの「磨き」だったはずだわ」
「ゆるちょくんは、その女性達の欲求にちゃんと答えてきた。だから、大人の男性になれているのよ」
「この「磨き」がなければ、ゆるちょくんは、まだ、大人になりきれていないでしょう?」
と、御島さん。
「そうですね。それは確かだ」
と、僕。
「だから、女性による「磨き」は、男性にとって、とても大切なのよ」
と、御島さん。
「つまり、この世は、女性主導なのよ。素敵な男性の予備軍だけが、ピックアップされて・・・女性による「磨き」が始まる」
「それだけなんだと思うの。この世は、そんな世の中に変わってきている。だから、「磨き」をかけられた男性と、その男性の「磨き」を担当した女性達だけが」
「しあわせを実感出来る・・・そんな風に思っているのね・・・」
と、御島さん。
「今の時代は、ネットも利用しやすくなって・・・この世界のどこにいても、連絡がつくし、リアルライフで、会う日時を設定しやすくなっているわ」
「わたしから言わせれば、SNSって単にリアルライフを盛り上げる為の通信環境に過ぎないわ」
「大切なのは、恋をしたい素敵な相手の存在のみ・・・その恋を盛り上げるストーリーをサポートする環境のみが大事って感じなの」
と、御島さん。
「大事な事は、恋する相手にいつでも、声をかけられる事。恋する相手が今何をやっているかをいつでも知れる事。それだけなの」
と、御島さん。
「そういう位置づけがしっかりしていると・・・お互いわかりやすいんじゃないかな」
と、僕。
「だって、その為に毎日、いろいろな事を考えているんだもの・・・ゆるちょくんが教えてくれたじゃない」
「社会に出てから、毎日の過ごし方で大事なのは「恋する事→経験→経験に対する思考経験→知恵を作り出す事→恋を盛り上げる為に、さらなる経験に知恵をつなげる事」」
「このサイクルを毎日毎時間つなげて行って、恋を盛り上げる知恵をたくさん作る事・・・それが人生を豊かにするって、ゆるちょくんは言ってくれたわ」
と、御島さん。
「とにかく、大事なのは、毎日の思考の経験だって・・・」
「毎日、思考の経験をするから、いろいろな知恵がそこから生まれてくるし、このサイクルをしていないと、何の知恵も生まれないって、言ってくれたでしょう?」
「だから、経験こそ、毎日、最も大事。わたしは、そう考えてるの」
と、御島さん。
「わたしは、このサイクルの事を、「恋・しあわせ化サイクル」って名づけたけど・・・これ、毎日、大事でしょう?」
と、御島さん。
「そうだね。自分の経験から、毎日思考するからこそ、知恵も生まれる。その知恵で持って新たな経験をすれば、失敗も多いけど、最終的にしあわせにつなげられる」
「それは僕の経験から、言える事だよ」
と、僕。
「ねえ、そういう意味で言ったら、女性と男性の恋の仕方に違いはあるのかしら?」
と、御島さん。
「そうだな。僕の経験から言うと・・・男性はさー。仕事と恋はきっちり分けるだろ。仕事は仕事、恋は恋みたいな感じでさ。むしろ、仕事と恋をごっちゃにする人間を」
「軽蔑するって言うかさ」
と、僕。
「それ、わたしもわかるけど、その軽蔑って、結局、嫉妬なのよ。自分に出来ない事をやる人間を、日本人の男性はとにかく嫉妬するじゃない。情けないって言うか」
「要は、ケツの穴が小さくて、自分はエライとカン違いしているから、簡単に嫉妬するの。自分は、恥ずかしい人間だって、他人に言いふらしているようなものなのにね」
と、御島さん。
「まあ、それはいい。仕事と恋をきっちり分ける男性と比べると、女性の方は、仕事を上手く、恋の手段に使ってくる・・・そんなイメージなんだよね」
と、僕。
「それは具体的に言うと、どんな感じなんですか?」
と、池澤くん。
「まあ、僕は仕事柄、初対面の女性にインタビューしたりするだろう。そういう時に、例えば、「今日はいい仕事が出来ましたわ。この後、打ち上げ的に飲みに行きませんか?」」
「って、誘われたり・・・いつも行くカフェのお姉ちゃんに珈琲を渡される時に、ニコニコっとされて・・・恋の意識が動いているのが目の動きで、だだわかりになったり」
「まあ、それに似たような事?要は、最近、相手のオーラが・・・それって相手の女性の感情の動きなんだけどさ・・・「ウエルカムオーラ」だったり」
「「甘えていいですか?オーラ」だったりがシビアに読めるようになったんで・・・恋に仕事を上手く利用してるなって、感じるようになったんだ」
と、僕。
「うーん。だいたい僕、女性の発する「近寄らないでオーラ」すら見抜けなくて・・・相手の目を不快にさせちゃうタイプなんで」
「・・・そこまでは、まだまだ、なんですよね」
と、池澤くん。
「確かに・・・そういう話って、経験者にしかわからない話よね」
と、御島さん。
「でも、恋に仕事を上手く利用するって言いますけど・・・女性からすれば、そういう意識ではなく、相手の男性に接触する機会を最大限使っているって」
「そういう意識だと思いますよ。だって、そういう機会にしか、ゆるちょさんと直接言葉を交わす事が出来ないなら・・・そこで、自分が恋している事をプレゼンしなければ」
「相手の男性には、わかってもらえないですもの」
と、ユキちゃん。
「ま、それはそうなんだけどね」
と、僕。
「それに、ゆるちょさんが得しているのは、女性から、見て、ゆるちょさんって、人間性が大きいから、女性を不快にしないのがわかっていると言うか」
「本音を言って、甘えても・・・悪くはしないかなって、言う・・・ちょっと掟破りな甘えも許されそうな雰囲気があるんですよね」
と、辛辣姫。
「性格的にも素直だし、基本、やさしいし、それに真面目だし・・・そういう所、大人になっても、全然、ひねていない」
「むしろ、少年のままのやさしさを保っているのが、すごいと思いますよ」
「多分、人間的に強いんでしょうね。ま、ゆるちょさんが、自分の思いに、どこまでも、頑固なのは、わかっていますけどね」
と、ユキちゃん。
「わたし、今まで生きてきて、男性の本当のやさしさって、違うなって・・・今まで出会ってきた男性のやさしさと、本当のやさしさの違いに最近、気づいたんです」
「ゆるちょさんのやさしさって、受け入れられる事はすべて受け入れるっていう・・・無限の愛的な、途方も無い大きさのやさしさなんですよね・・・」
「そんな人間、普通、あまりいませんよ・・・」
と、辛辣姫。
「それに対して・・・大学時代も含めて、やさしさを気取る男性にいろいろ会ってきましたけど、そういう男性のやさしさって、自分を飾る、ポーズに過ぎないんですよ」
「「女性にはやさしくしておけばいい」って言うポーズ。だから、本気で相手に甘えると、すぐに許容範囲をオーバーして、最悪怒りだしたりする」
「だいたい、そういう男性って、女性に関して、ほんとに経験が少ないから、人間性が小さいままなんですよね。だから、許容範囲がほぼゼロに近い」
「だから、そういう男性の周囲って、怒りエネルギーがすぐに生まれる、女性からすれば、最悪の環境なんですよね」
「だから、女性にも相手にされないと言う、悪循環・・・それくらい、女性はすぐにわかりますよ。だから、そういう男性は、すぐに女性に忘れられる男性になるんですよ」
と、ユキちゃん。
「ま、ゆるちょくんは特別よ。基本、セントバーナード的な愛ある存在だから。若い頃の苦労が人を作るいい例だわ」
と、御島さん。
「だから、女性はゆるちょさんに甘えて・・・ゆるちょさんをさらに磨こうとする・・・こっちはいい例のしあわせスパイラルですね」
と、ユキちゃん。
「こうやって、話してくると、だんだんわかってきたわね。結局、男性って、多くの女性にピックアップされた、女性をしあわせにする男性がいいって事が」
と、御島さん。
「だって、経験の無い男性は、そもそも経験から知恵も作る事すら出来ない。それでは成長もしないし、女性を笑顔に出来ないでしょう?」
と、御島さん。
「だったら、ゆるちょくんみたいに、多くの女性にピックアップされた男性・・・って、やっぱり女性はセントバーナード的な無限の愛を求めているのよ・・・」
と、御島さん。
「この世の中で女性達は、疲れているわ。でも、その中でも、恋したい相手を見つけられれば、そのオトコを磨く事に手を貸すでしょう?恋をさせてくれた代償に・・・」
「その結果が、今のゆるちょくんのあり方なのよ。セントバーナードの無限の愛は、さらに広がり・・・多くの女性にプレゼンされ、多くの女性を恋に落としている」
「でも、ゆるちょくんには、その意識は無い・・・それは当たり前ね・・・だって、もう、それはゆるちょくんの日常なんだから」
と、御島さん。
「なんかさ・・・それって結論的にすごくなってない?まるで、僕は宇宙のホワイトホールか何かみたいな扱いだぜ。まあ、セントバーナードってのも、どうかと思うけど」
と、僕。
「いいじゃないですか。ゆるちょさんだって、女性に恋されたいって、思って、今まで自分を追求してきたんでしょう?」
と、辛辣姫。
「うん。まあ、そうだけどね」
と、僕。
「それが功を奏した。結果がガンガン出るようになった・・・それが結論なんだから」
と、ユキちゃん。
「はあ。ま、ユキちゃんが、そう言うのならね」
と、僕。
「ま、うちの事務所としては、さらにいい文章をプロダクトとして、この世に出していくのみだわ」
「経験に裏打ちされた、本物の文章を・・・それがわたし達の使命なんだから」
と、御島さんが言うと、皆、ゆっくりとやさしい笑顔になった。
(おしまい)