行政マン・コーチのはじめの一歩

自治体職員でストレングスコーチ&ファシリテーターの丸本です。
人と組織の持つ強みを活かして、応援を続けています。

仕事にはとどめをさせ

2007年02月06日 | 名言・格言
経営の本で、PHPなどが松下幸之助の言葉をまとめた本を出していますが、実際のところ不勉強にも、どういう人かあまり知りませんでした(偉い人くらい!?)

先日本屋漁りをしていたとき、「松下幸之助の見方・考え方」と言う本を見つけ、ビジネス雑誌風の装丁もあり気軽に購入。

パラパラと眺めています。

幸之助の子供時代からの話やエピソードなどがまとめられており、「こんな人なんや!」という再確認ができる本です。

松下幸之助の考え方や言葉が多くちりばめられ、かつ読みやすい。

参考になる言葉が数多くありますが、今の心境にはまったのは『仕事にはとどめをさせ』という言葉です。

引用されていたエピソードは、昭和20年代後半、松下電器が生産を始めたばかりの電気冷蔵庫を日本一といわれていたデパートに納入すべく努力を重ねていた時の話です。

当時は外国製の冷蔵庫ばかりで、国産は末席に並べられるだけ。日本一のデパートに並べられることは東京での販売拡大に大きな決め手になるため、必死で売り込み、なんとか納入することができた。担当した特販部が喜びに沸いていたとき、たまたま上京してきた松下幸之助は部員をねぎらうと同時に、次のように言った。

「しかし、ものごとは、とどめを刺すこと。これが絶対肝要なことや。君たちはとどめをさしとらん。実は今そのデパートの売り場を見てきたが、仕入れ部に納品して満足していたらあかん。仕入れ部に納入できても、その商品を冷蔵庫コーナーの一番目立つところに展示してもらい、販売促進につながる姿にしなければ、本当にそのデパートに納入したことにならん。今はまだとどめが刺されておらん。」


自分を振り返ると、目標が高ければ高いほど、その頂上付近に近づいたことで安心し、力を抜いてしまうことがよくあります。

しかし、そこで力を抜くことで、これまでの努力が50%くらいの意味しかなくなることもよくあること。

「仕事は詰めが大事」と言う言葉がありますが、むしろ「とどめを刺せ」の方が、より積極的で自分自身の腑に落ちるように思えました。

常に「仕事にとどめを刺す」ことを意識していきたいと思います。
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