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「自分発見の旅から自分創造の旅へ」  

韓国 - 京春線・金裕貞駅へ

2009-03-14 18:01:23 | 旅行

毎回韓国に行くたびに一つのテーマを持っていく。今回は金裕貞駅に行って金裕貞文学村を見学すること。京春線は南春川には必ず停まるけど金裕貞駅にはあまり停まらない。ソフィテル・アンバサダー・ホテルから清涼里駅に地下鉄で行く道をホテルの案内に聞くがぱっとした返事が返ってこない。国鉄の駅だから誰でも簡単に答えられるかと思ったらやけに時間がかかる。なんでだろう。外は雨、地下鉄もいいけど、タクシーならいくらぐらいか聞いてみた。8000ウォンぐらいというから(560円)、タクシーで行くことに。結局4900ウォン(350円)だったから、かなり安い。タクシー会社はもうからないんではないかしらと心配してしまう。ソフィテルのある東大入口(トンデイック)から清涼里(チャンヤンニ)までは乗り継いで6個目の駅である。日本だったら3000円近くするよね。

清涼里に思ったより早く着いたので予約していた9時半溌の金裕貞行きの切符を一本早い8時40分の南春川行きに変える。8時40分というのをアホプシと言ってしまったので、結局行き先しか変わっていなかった。8時はヨドルシなんだよね。勉強不足。ごめんごめんといって、8時40分に変えてもらっているうちに電車の出発時間ギリギリに。駆け足で電車に乗り込むことに。切符を買っている間に友人と娘には朝食を買ってもらっていたので、電車の中でキンパ(のり巻き)を食べる。キンパがことさらに美味しいので、満足感にひたりながら電車での朝食を楽しむ。外は雨だけど雲が丸い山をおおってまるで墨絵のような幻想的な風景だ。

 

 

 

1時間45分後南春川に着いてさてこれから金裕貞文学村に行くべきか春川に行くべきか考えた。タクシー事情にもよるので、ぶつぶつ相談していたら、それを聞いていた地元の人がいきなり日本語で金裕貞駅ではタクシーひろえないですよって。だったら1時間いくらで契約して同じ運転手に連れてもらったほうがいいということに。それもそうだということで、15000ウォン(1000円)で契約。というかそのおじさんがちゃんと話をつけてくれた。金裕貞文学村に向かい、その後ドラマ「北の駅から」の舞台だった元シンナム駅に行き写真をパチリ。文学村と言っても申し訳程度の村でただ行って来た~と自慢(誰に対してだ)できる程度。私としては大好きだったドラマの舞台の駅を見られたというだけで大満足。友人や娘はただつきあわせただけ。後で金裕貞の小説でも貸してあげよう、記念に。

 

 

ドラマ「北の駅から」の舞台になったシンナム駅。2004年に金裕貞駅に名前が変わった。 

 

その後タクシーは春川へ向かい、冬ソナの主人公のチュンサンの家へ。と言っても私は冬ソナよりも初恋のチャニョクを演じてたヨンさんの方が好きなので、チャニョクの家をちらりとのぞいてみた。

 

春川といえばタッカルビを食べずして帰ってはいけないようなので、タッカルビ横丁に連れてってもらう。すでに時間は1時間半近くになっていた。15000ウォンでいいというので、あまりに申し訳ないので20000ウォンを渡すが、いいといって、5000ウォンを返してくれる。自分も春川にはあまり来ないし珍しいところを観光できたからいいんだと。片言の韓国語に対してお互い笑ってごまかしながら行って欲しいところにちゃんと連れてもらったから、片言でも大成功。タッカルビはお客さんがいっぱいいる店を選んで入っただけあって、辛いのが苦手な娘も美味しいといって食べた。二人分頼んだけど3人前は十分だ。韓国料理は野菜がたくさんとれるから嬉しい。

夜はソウルナビで調べた瑞草火汗蒸幕(ソチョブルハンジュンマク)に初めて行ってみることに。前は永東汗蒸幕しか行ったことがなかったのだが、その店の社長さんがアメリカに移住することになって閉店してしまったのである。思いっきり汗をかいているうちにうっけつしていて痛かった小指も痛みがとれてすごく爽快な気分に。やはり遠くても観光客でごったがえしている街より少しはずれた街のほうがサービスがいい。清涼里から地下鉄で南部ターミナル駅に行く途中、鐘路3街(チョンノサムガ)駅で1号線から3号線に乗り換えるのがややこしかったけど、シニアシティズンのおじさんたちが地下鉄の案内係をしていて親切に2百メートルぐらい一緒に歩いてくれたので助かった。前はこういうおじさんを見たことがないけど、新しいサービスなのかもしれない。帰りはホテルまで送ってもらえたので楽だった。

昼の気温は日本と同じくらいの感覚だったのに夜になって風が冷たくマイナス気温になっていた。すでに9時が過ぎていた。ホテルで食事という選択肢もあったがホテルの食事は高いのでできれば外で食べたかった。かといってホテルの付近にはレストランらしきものはイタリアンとふぐ料理の店だけ。娘はふぐはいやだというので韓国でイタリアンというのもなんだけど、食文化のすぐれている韓国人はイタリアンも美味しいかもしれないと思った。お店に入ると10時までだけどと言う。45分しかないけどかまわないという。簡単なものを頼めばいいのにどうせ焼いたものをあっためるだけよと言って友人がピザを頼む。グリルドシュリンプのトマトソースであえたパスタと(クリームかトマトソースか選べる)、リゾットとシーザーサラダを注文する。時間はかかったけど、ピザだってちゃんと本格的に焼いたものでパンも手作り、パスタも自家製。特にリゾットの味の良さは感動もの。なんたってウェイトレスが笑顔で感じがよい。閉店時間がとっくに過ぎてもていねいに笑顔で応対する。最後になんとおみやげにマフィン2個を持たせてくれた。

 

いつ行っても韓国の人は親切。私たちは安いウォンの恩恵を受けているけど、1時間20分もまわって15000ウォンしかとらない運転手さんの生活はどうなんだろうと気になった。貧富の差が激しいのかもね。それでも約束の1時間を20分も超えても割り増し料金をとろうとしなかった運転手さん、最初は2時間分契約しようと申し出たのに1時間で十分だと言って欲を見せなかった。そしてレストランの女性。明るい笑顔で自分は残業になっただろうに、私たちの細かい注文につきあってくれて最後まで笑顔を絶やさなかったプロ意識。心の豊かさが感じられる。たくさん彼らの人生によいことがありますように。