今さっき、これまた旦那が合わせをしてるスキに今度の仕事で使う曲の耳コピを完了し、本当ならシラバスを作らなきゃいけないのですが、まーねッ!
そうそう、本題に戻ります。
昨年の夏頃、楽器屋さんでモーリス・アンドレの教本を発見。で、割りと薄い本なのに税抜き5400円とはちょっと高いな…と思ったけれど、でもこれは買うでしょー!!!というわけで、即購入。
で、チラリときっとやったんだと思うけど、ずーっとお蔵入りしてまして、で2月入ってからかなぁ…ちゃんとは覚えてないけど、また何か閃いて我が家の教本のコーナーを物色していたら、この教本が出てきて、もう買ったのことすら忘れてる体たらくぶり。あー!こんなの買ってたな!ってんで、ひっぱり出してやってみました。
買った頃はたぶん、4ヶ国語(日本語はありません)の解説があるにも関わらず、訳すのが面倒くさくて、ただ単に譜面をやっておりましたが、今回はまだ全部は訳してないけど、ちょいちょい訳しつつやってます。
あ、このアンドレの教本。アンドレの意図するところを弟子の方がまとめて出版したものでして、実際に本人が書いたものではありません。でもアンドレ自身が前書きを寄せてます。
英語のタイトルは Maurice André Daily Exercises for Trumpet Collected and arranged by Vicente Lopez (ロペツさんなのかな?お名前の「o」の上にはチョンってついてます)。
とにかく、最初はノーアタックでppとかpで出るパターンがとても多い。そしてダブルやトリプルタンギングもいっぱい出てきます。たまーにfffとかもありますが、mfとかで吹くパターンはなく、とにかく唇と息と舌の関係をシンプルかつ最低限の力で、良いサウンドでできるようにという感じです。
最初が2オクターブ半の半音階(パターン的にはクラークの最初のエクササイズと似ています)。
その後、F#の調の…半音階、音階、スラー、タンギング(シングル、ダブル、トリプル)、ロングトーン、跳躍、アルペジオ、リップトリル…みたいなものがひと通り書かれており、そのあとGの調へ…と言った感じ。
それでいて、イヤイヤ~それは無理でしょうー!!と突っ込みたくなるようなものでもありません。質実剛健。シンプル。
でもその、当たり前が結構できません。
F#の調の最初、ロートーンのF#(実音E)からノーアタックで2オクターブの半音階があるのですが、半音階はいいんだけど、F#が出なくて…
アタックしたり、ちょっと工夫すれば出るんです。いや、むしろいつも無意識に工夫して出してたんでしょう…私。
でも、本当にホントーにノーアタックでエアだけでピアニシモで行こうとしたら、全然できない。C#(Hのこと)が出ちゃったり。ス~っと空気だけが虚しく通り過ぎて行ったり…
でもでもでもでも!!!!
今までだったら、いやいやこうやれば出るからねッ!とプッ!と出したと思うんです。別にちょっとやればピアニシモでも出られるからね。
でも、今回はどーしてもどーしてもこの教本の肝と思われるこのノーアタックでロートーンを出るをやりたいんじゃー!!!!
いかに無駄な力を抜いて、いかに喉に無駄なストレスなく、いかに音に共鳴して…
それがどうしてもやりたかったんですよぉー!!!
というわけで、バカみたいに、何日もプスーッとプへーーッとド#ーを繰り返し、あークソー(ピー!!放送禁止!)とか言いつつやりました。
んで、何だかちょっと出来てきました。もしかしたら、それなりに工夫してるのかもしれないから、まだまだホントにできてるわけじゃないかもしれないんだけど、それでも何だかいろんな無駄が省けて来た感じがして来ました。
それに、これは直感的にきっとそうだ!と思ってたんだけど、このムダを省いた吹き方こそ、私がSchilkeで学ぶべきトランペットの吹き方なんじゃないかと!
ここについに一致するところがあるんじゃないかと!!
そーなんです。気のせいか楽器が普通にいい子になってきたんです。いや、本当は私がちゃんとしてきたってことなんだろうな。。。えへ。
とにかく、逆らわなくなってきました。ダメなものはダメだよ!と表現してくることは変わりないのですが、今までよりも、自分自身のエア(喉にストレスのないエア)とか、舌とか唇とか、どこに問題があるから、ダメと言われてるのかが分かるようになり、それを良い感じにすれば楽器も良い感じになるっていうことがハッキリしてきたんです。だからストレスが減りました。うん。
それにピアニシモでってのが、とてもいいんだと思う。
大きな音で吹けば、少々力が入っていてもそれなりに唇も振動するし、少々共鳴しない感じになっていても鳴らせちゃったりする。
でも、ピアニシモだと、良い条件じゃないといい音がしない。力入れないから気持ちに余裕があるから、ちょっといろんなことを感じる余裕がある。
だとすると、もしかしたら教本なんかなくてもできることなのかもしれないけれど、本当に基本的なことを毎日毎日アンドレもやっていたのかもしれない…だとしたら、私なんぞがやらないなんてそりゃーないさー!!それに、こういうことを日々身に付けることが案外スーパープレーへの近道なのかもしれない!とも思ったりして、よーし頑張るぞー!なんて思っちゃうんですよねー。
今のところ、例えばこのF#のパターンに9つのエクササイズがあるのですが、それをやるのに実質1~2時間かかってるかなー。(15分くらいで休憩を入れるのがいいのだそうだ。唇が疲れちゃうまでやらないってのも大切ってね!)だーってーぇ!ちゃんと出来ないからゆっくりやったり、トリプルタンギングの分散和音とかすぐ出来ないんで(F#の指と舌がポンチキなため)、シングルでゆっくりやってそれからトリプルでとかやるもんだから、やたら時間食ってて、次のGのパターンにたどり着く頃には、おおお!もうこんな時間…となる。
これがサササーっと行けるころには私も…ウシャシャ!!
あー、ふとあまりにスーパーな自分(スーパーな仕事をしてる自分って意味ね!)は想像しない、ビビるから~って自分でどこかストッパーをかけてるなってことに気付く。
でも、スーパーな仕事をしてる同級生とか昔からの仲間とかを凄いな~って。
いいな~って思うなら、自分もやればいいようなもんだけど、そんなぁービビるし~って。
別に未来について高らかに目標を持たなくてもいいと思っている。でもビビったり卑下したりする必要もないな!ってふと思った。着々と自分のやるべきことをやり続けて、そして最後にどこにいるかはそのときのお楽しみっ!って思うのがいいな。だから仲間を「ステキ!」と思うことはあるべきだしいいことだと思うけど、だからってそれはそれって思って、自分のやるべきことに打ち込む。それが誰かにとってステキかステキじゃないか、それは後から決まることだよねー(*´∀`*)
うん。
というわけで、アンドレの教本。とてもイイです!
あ!旦那が帰って来た!それではまたー(≧∇≦)/