ヒマローグ

毎日の新聞記事からわが国の教育にまつわる思いを綴る。

友活

2023-11-24 08:01:47 | 我が国の教育行政と学校の抱える問題

「アプリで」11月21日
 『マッチングアプリで結婚 4人に1人』という見出しの記事が掲載されました。『1年以内に結婚した人のうちマッチングアプリでの出会いがきっかけだった人が4人に1人いることが16日、明治安田生命保険の調査で明らかになった』ことを報じる記事です。
 記事によると、『年代別の婚活の方法で、マッチングアプリは20代で1位(51.0%)、30代でも2位(45.6%)を記録(略)SNSの浸透により、インタネットでのコミュニケーションに抵抗が少ない若者ならではの傾向』とのことでした。
 私にとっては驚きの数字です。一緒に勉強したり、部活をしたり、仕事をしたり、共に過ごす中でその人に対する関心が高まり、好意が芽生えて~ということで異性との交際が始まるというイメージしかない私には、見ず知らずの人と電話したり、メールしたりするだけでも警戒してしまいます。会うなんてとんでもない話です。自分でも古いなあと思いますが、抵抗感は根深いものがあるからです。
 しかし、時代は変わってきています。それは否定できません。だとすれば、どう生かすかが問題になってきます。私は、近い将来、小中学生を対象にした、友達マッチングアプリのようなものができ、それで友達を作るということが珍しくなくなるのではないか、と想像してみました。
 子供にとって、進学や進級時、新しい環境で友達ができるかどうかは大きな関心事です。また、教員にとっても、受け持ちの学級や部活の子供に、新しい年度に良好な人間関係を築かせることは指導上の重要な課題の一つです。
 新しい学級での初日、一人一人自己紹介をする、学園ドラマでよくあるシーンですし、実際にも多くの教員がそうした場を設けています。しかし、短い時間でお互いを知るというまでには至らないというのが実態です。そこでマッチングアプリです。全員匿名でアプリに掲載され、気の合いそうな人とアプリでやりとりを重ね、互いが友達になりたいと思ったら、相互に実名を交換し合うというようなイメージです。
 あるいは、新年度の開始に、子供たちが匿名でマッチングアプリで友達になり、それを参考に学校が学級編成をするなどという活用法も考えられるかもしれません。子供たちはもちろん、親世代もSNSに馴染んだ若者ですから、抵抗なく受け入れられるのではないでしょうか。
 もし本当にそんなことになったら、少し怖いような気もしますが、それでいじめや不登校が減るのであれば、否定する理由はありません。

 

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