花も美しいヒメヒゴタイはその綿毛もとても美しくて、綿毛を見るのをいつも楽しみにしています。
花も美しいヒメヒゴタイはその綿毛もとても美しくて、綿毛を見るのをいつも楽しみにしています。
冬枯れの草原に、背の高いハバヤマボクチがあちこちに直立しています。 大きく開いて反り返った頭花から、褐色の剛毛状の冠毛をつけた大きな種子が今まさに飛び立とうとしています。
大型の種子を見ていると、とても力強い印象を受けます。 ハバヤマボクチの葉は三角状ほこ型で、葉の裏に白い綿毛が密生しています。 この葉の綿毛を集めて火口(ほくち)としたそうです。
(APG植物分類体系では 真キク類Ⅱに位置します)
カラスウリの仲間を図鑑で調べていたら、面白いことがわかりました。 花の様子からてっきり合弁花類と思っていましたが、図鑑によって離弁花類になっていたり、合弁花類になっていたりしています。
どうやら、合弁花・離弁花の定義は今のところ確定したものではないそうです。
カラスウリなどのウリ科ですが、古くは離弁花類→ その後合弁花類→ 最近ではトケイソウ科やシュウカイドウ科などに類縁があるということで、また離弁花類に分類される説もあるそうです。
そういえば、蝶にそっくりな模様をした蛾がいたり、魚類に姿は似ていてもイルカはほ乳類だったりと、姿形だけでは決められないものもあるというところが、生物の面白いところでもありますよね。
玉梓(玉章)・・結び文のことで、この種子の形が結び文に似ていることからきています。
昔は手紙を、梓の木に結びつけて使者が持参したことからこのように言われ、恋文の意味もあるそうです。
黒光りするその形からは、カマキリの頭とか大黒様とも呼ばれ、財布に入れる人もいるそうですよ。
今日の種子は秋の野山に朱色に色づく丸い果実、ご存じカラスウリの種子でした。
アカバナの細長い果実が熟して4つに裂けてきました。 裂けた果実がくるっとカールしたその中には種子が長い種髪を両側に伸ばし、綺麗に整列しています。
白い種髪をつけた種子は、いつでも飛び立てる準備をしていて、風がふくと順番に果実からふわりと飛び立ってゆきます。 とてもすばらしい造形美です。
林内に生え、葉がモミジ状に裂けていて、傘状をしているので、この名前がついたそうです。 茎の先に円錐花序をつくり、5個の小花からなる白い頭花をややまばらにつけます。
そう果は長さ5mmほどで、白い冠毛があります。 若苗は山菜としてもよく知られています。
オトコエシの果実は翼状に発達した小包葉に囲まれています。 丸い円盤の上にちょこんと種子が乗っているようすは、ピッ○エレキバンみたいです。 逆光でみると丸い円盤には葉脈がくっきりと見られます。
果実が熟すと、種子を下にして丸い円盤はゆっくりと優雅に風にのって散布されてゆきます。
果実ができはじめた10月の様子です。 花は白くて、オミナエシにそっくりですが果実はこの大きな翼に特徴があります。
九州北部の玄界灘を望む岸壁に咲くイワレンゲの仲間です。 果実が赤く色づいてきて、とても綺麗です。 花の時期におしべの葯の色が濃い赤色なので アオノイワレンゲに似ています。
ただ全体に大型で、茎から走出枝がほとんど出ないでアオノイワレンゲと区別してゲンカイイワレンゲとして呼ばれています。
「玄海」という地域の名が名前に入っているので、とても親しみがもてるイワレンゲです。