’06 思い出の花ベスト8・・ 第 3 位 ムラサキ
昔から高貴で貴重な紫色の染料として、また生薬としても使われた有名な植物です。 ムラサキの花は真っ白でとても清楚な感じを受けます。 中央の副花冠がほんのわずかですが黄色がかっているようです。 全体には長い粗毛が生えていて、さわるとザラザラした感じがします。
ムラサキの学名 Lithospermum erythrorhizon の Lithospermum は、「石のような種子」という意味でこの4分果の特徴から名づけられました。 また種小名の erythrorhizon は 「赤色(紫色)の根」で こちらも染料に用いられる特徴を表しています。
このムラサキは、現在では絶滅がもっとも危惧されている植物の一つになっています。 残念なことは、心ない人たちの盗掘がいまでも絶えないそうです・・。 いつまでも自然のままに、美しく咲き続けてほしい花ですね。
’06 思い出の花ベスト8・・ 第 4 位 クロカミラン
クロカミランは、ウチョウランの地域変種にあたります。 かつては「岩スミレ」と呼ばれ地元の人たちに親しまれたこの花も、乱獲により絶滅寸前に追い込まれています。
種の保存のために、2年に一度原種から増やした株を移植していますが、その9割以上が盗掘されているのが現状だそうです。
今年移植されたという場所を訪れてみましたが、そこの場所にはもうすでにまったく花の気配すらありませんでした。・・・寂しい限りでした。