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カラスウリの仲間を図鑑で調べていたら、面白いことがわかりました。 花の様子からてっきり合弁花類と思っていましたが、図鑑によって離弁花類になっていたり、合弁花類になっていたりしています。
どうやら、合弁花・離弁花の定義は今のところ確定したものではないそうです。
カラスウリなどのウリ科ですが、古くは離弁花類→ その後合弁花類→ 最近ではトケイソウ科やシュウカイドウ科などに類縁があるということで、また離弁花類に分類される説もあるそうです。
そういえば、蝶にそっくりな模様をした蛾がいたり、魚類に姿は似ていてもイルカはほ乳類だったりと、姿形だけでは決められないものもあるというところが、生物の面白いところでもありますよね。
形態上の分類は、実際の進化と大体合っているが、DNA解析により違うところもあるのが段々分かってきているようです。
被子植物ができて、ある系統からモクレン類、双子葉植物に分かれていく系統と単子葉植物の系統に分かれていき、残った系統も細々と原始的被子植物として続き、双子葉植物はさらに離弁花中心のバラの系統と合弁花中心のキクの系統に分かれました。
ウリ科はバラの系統で真正バラ類Ⅰで、ウリ目ウリ科でシュウカイドウに近い仲間だそうです。
トケイソウは真正バラ類2ですが、キントラノオ目でスミレなどに近いそうです。
今のところ、図鑑は、構造から進化系統を分類したエングラー体系やクロンキスト体系をもとに、単子葉、双子葉の合弁花類と離弁花類で分かれていますが、さらにDNA解析が進んで、進化の解明が進めば、図鑑も変わるだろうと思います。
進化は一直線に進まないなど色々あり、紆余曲折もありながらなので、構造分類学だけでは推し量れない部分もあって、限界があるのだろうと思います。DNA分類の研究過程で、構造分類学の成果も活かされていくでしょう。
進化に関しては、とても興味があります。 >ウリ科はバラの系統で真正バラ類・・なんて教えて頂くと、いったいどの点がバラに似ているんだろう?とか、 成長する途中や、形質のどこかにバラの特徴がでるのだろうか? など興味がわいてきます。
DNA解析をもとにした新しい分類の図鑑ってどんな図鑑なのでしょう、早く手にとってみたいです。
バラ類と言っても、バラに似ているのではなくて、離弁花類だと離弁花にこだわってしまうので、使用しているものと思います。バラとキクを代表させただけです。シュウカイドウと似ているかどうか分かりませんが、親戚類が現在も繁栄していて分かりよいのもあるでしょうし、親戚類がすべて絶えて孤立的に発展しているのもあるでしょう。何処が似ているのか、分類をDNAに譲った構造学が必要になってくるのでしょうね。
新分類での図鑑はまだ先でしょうね。
http://www.asahi-net.or.jp/~zh7k-knk/
カネゴン先生の植物教室にAPG分類について、書かれています。参考にしてください。
すばらしいサイトを教えて頂きました!!
とてもわかりやすい解説と系統図が添えられている点がすばらしいですね。 わかりにくかった新しい用語の意味もだんだんわかって、まだ良くわからないところもありますが、APG分類に親しみがわいてきましたよ。
ツユクサ類って面白い位置にあるんですね~。
さっそく今日からブログに、APG分類を書いてみることにしました。