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花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

サクラソウ 訪問昆虫

2010年05月20日 | 山の花


花の時期はもう遅いだろうなぁ・・・と思いながら、5月上旬に自生のサクラソウの花の様子を見に行きました。 時期としてはもう花が終りに近くて、咲き残っている花がちらほら見られる程度でした。



ラッキーなことに訪問昆虫が訪れているのが目に留まりました。 この日はあいにく曇りで小雨が降ったりやんだりでカメラのシャッターが遅くて苦労しましたが、訪問昆虫をなんとか写しました。



サクラソウにはマルハナバチ(トラマルハナバチ)が訪れることは有名なので、そうかなと思っていましたら・・・



九州のここの場所のサクラソウには、ビロードツリアブが訪れていました。

ヒトリシズカ

2010年05月01日 | 山の花


春になってもまだまだ肌寒い日が続いていきます。 ヒトリシズカがようやく芽吹きました。



例年だともう葉を広げて満開の花が見られる時期なのですが、今年はぐっと遅くてまだ花は葉にしっかりとくるまれていました。


オオチャルメルソウ

2010年04月25日 | 山の花


薄暗い木陰に咲く花なので、今まで写すのがとても難しいと感じていました。 小雨交じりの日でしたがダメでもともとと思い、花のアップに挑戦してみました。



羽状の花弁に水滴がついています、薄暗くてシャッタースピードが遅い上に手持ちですので、息を止めて風がやむのを待ちます。



なんとか写すことができました。 花弁の腺点がわかります。 それにしてもチャルメルソウの花弁はどうしてこんな風に切れ込んでいるのでしょうか?

畦道に咲くイチリンソウ

2010年04月22日 | 山の花


イチリンソウの大群落か!・・・そうではありません。 道路の脇にある田んぼの畦道にところどころに咲いているイチリンソウです。



まわりの自然のようすや分布から自生しているのではと思っているのですが、どうなのでしょうか。



山地に咲く花と違って、ここに咲いている花はやや大ぶりでたくましい感じがします。



すぐわきにはワラビがたくさん芽を出していて、写真を写した後は夕食の1品にと摘んで帰りました。

アベニー・パッファー 

2010年04月15日 | 山の花


アベニー(淡水フグ)がだいぶ慣れてきました。 えさをあげるときにはピンセットであげています。 えさをあげる人とピンセットを覚えてくれたらしくて、「えさだよ~」と言いながら水槽に近づくと、胸びれをすごいスピードで動かしてす~と寄ってくるようになりました。



これは食べてもだいじょうぶかどうか、じーっと見つめて、よしOKだぞと思ったら・・・



ぱくっとえさを食べてくれます。 こんなふうにピンセットから直接えさを食べてくれる熱帯魚は他にはあまりいないのではないでしょうか。

熱帯魚 水槽日記 3

2010年04月10日 | 山の花


いよいよ我が家の水槽に熱帯魚を入れる日が来ました。 どんな熱帯魚にしようかいろいろと考えましたが、フグに決めました。



あの猛毒をもっているフグの仲間です。 といってもこのフグは純淡水に住む2cmほどの超小型のフグ(アベニー・パッファー)です。 



小さくてとてもかわいいし、表情がひょうきんで、性格も人なつっこいらしいです。 今はまだ水槽に入ったばかりなので、おとなしくしているところです。

ふきのとう 醤油漬

2010年04月01日 | 山の花

なんということでしょう!! ちょうどブログでフキノトウの話題をしていたこのタイミングで、昨日ですが「ふきのとう 醤油漬」をお土産でいただきました。  袋の上からじっくりと眺めると、雄花が1つ見つかりました。



これは面白いかも・・と思い、袋の上から実態顕微鏡で捜してみますと。 ありました、ありました雄花がたくさんです。 これは雄株に間違いありません。



さらにたくさんの花粉まで醤油漬の中に見られます。 花粉は粒がそろっている感じがしました(だとしたら2倍体でしょう)。



いよいよ袋を開けて中を出してじっくり見てみます。 フキのいい香りがプーンとします。 
おおまかにですが、雄株が11個と雌株が5個入っていました。 1:1ではありませんが、雄株ばかりではなくちゃんと雌株も「醤油漬」になっていました。



味はどうでしょうか、同じ醤油に漬けこまれていますので変わりはないと思いましたが・・・・

なんと雌株の方が口に入れたときにふわっとしていて、雄株とは明らかに違う食感で、美味しい感じがしました。 これは生のフキノトウでもきっと違う味がするのではないかと感じました。

苦みとフキの香りがいっぱいのとっても美味しい「ふきのとう 醤油漬」でした。


フキ 雄株のナゾ?

2010年03月30日 | 山の花

小さなフキノトウだったフキがもうこんなに大きくなってきました。 ここ数年間フキの雄株・雌株を気をつけて見ているのですが、どうも不思議なことがあります。 それは、私の住む(福岡県)市街地ではフキは雄株ばかりが繁殖しています。



しかし、山間部に行くと、雄株と雌株が両方ちゃんと咲いています。   市街地で15か所ほど観察していますが、そのうち13か所では雄株だけしか生えていませんでした。 先日ようやく近くの公園に雌株が咲いているのをやっと見つけました(*マーク)。

   市街地  山間部
 雄株のみ  13ヵ所  
 雌株のみ  1ヵ所  
 雄・雌株 両方  1ヵ所  4ヵ所

週刊朝日百科 「フキ」には、野生フキの根茎を任意にたくさん採集して栽培すると、雄:雌は1:1の割合で現れ、種子を採り蒔きにしても1:1に分かれるということが書かれていますので、もっと雌株も見つかってもよさそうなのですが・・・、ナゾです。

 
            *市街地でようやく見つけた雌株

白い花粉のフキ

2010年03月28日 | 山の花
 

近くに咲いているフキの雄株には、花粉を全く出していない花と黄色い花粉を出している花、そして真っ白い花粉を出している花の3種類が見られます。 真っ白い花粉を出すフキの近くには、花粉を出していない花もたくさんありますので、もしかしたらこの真っ白い花粉は不稔性の花粉かもしれないと考えました。



そこで花粉を顕微鏡で観察してみますと、大きさがバラバラです。 そして水を加えても原形質吐出が見られません。 

 

花粉の粒が不揃いなのはセイヨウタンポポ(3倍体)でも観察されます。 これは3倍体だと減数分裂がうまくできずに、このようになるそうです。


                          セイヨウタンポポの花粉

つまり、この場所に咲いているフキはどうやら3倍体(2n=87)で、真っ白い花粉は不稔性の花粉だと思われます。 (ただし、他の地域に咲くフキの白い花粉もすべて不稔性であるかどうかはわかりません)