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花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

ハマナタマメ

2010年09月12日 | 山の花


ハマナタマメの豆果です。 長さは10cmほどで太くてずんぐりしています。 

ナタのような果実をつける「ナタマメ」というものを見たことがありませんので、いったいどんな果実なのだろう・・・とつねづね思っていましたところ。 9月5日の朝日新聞の広告欄に、人の腕ほどもある「なたまめ」の写真が載っていました。



 『刀のような姿かたちが特徴のなたまめ。最大で全長70cmにも達する。』と写真と解説が書かれていました。 なるほどこれはまさにナタマメの名にふさわしいと思いました。 

海岸近くにピンク色のひときわ大きな花を咲かせるハマナタマメは、普通のマメ科の花とはつくりが上下が逆になっているところも面白いですね。




コオニユリ

2010年08月19日 | 山の花


ヒオウギと同じく夏の暑さが似合う花といえば、コオニユリでしょうか。 すっと一段高く伸びあがった花序にヒオウギと似たような橙色の花を咲かせています。



黒い斑点のついた花被片の内側の基部には、蜜をだす溝があります。 アゲハチョウの長い口でこの中にある蜜を吸って、花粉を体に着けてほしいところですが・・・、



ちゃっかり小さなハナバチが蜜だけ吸っていました。


ヒオウギ

2010年08月18日 | 山の花

暑い夏に良く似合う花だと思います。 ヒオウギの名前は「葉は扇状で、この様子が檜の薄板を重ねた檜扇(ひおうぎ)に似ている」ところからついたそうですが、つい葉を写すことを忘れるくらい美しい花を咲かせます。



花は1日花で、しぼむ時にくるくるっとねじれていきます。


ヒオウギの種子は真っ黒で光沢があります。 球形で直径が5mmほどでしょうか。 その漆黒さはあまりにも黒く、「ぬばたま」 「うばたま」と呼ばれ、古来より「黒・夜・夕・月」などの枕詞として使われていることは有名ですね。


アゲハモドキ

2010年07月31日 | 山の花


“カメラを持っていない時に限って、珍しいものが見つかる” まるで マーティーの法則みたいです。  この日いつもの公園を歩いていたら、一度見てみたいと思っていた蛾が目の前に。 なんとジャコウアゲハにそっくりな姿をしているアゲハモドキです。



写そうと思ってもちょうどカメラを持っていなくて、しかたなくほとんど使ったことがない携帯の写メでパチリ。 触覚が蝶と蛾は違っているので、アップで写したかったのですがボケボケです。 この平べったい姿はなんとか表現できました。



腹部の赤い色合いもジャコウアゲハにそっくりですが、こちらもボケボケです。 このボケ具合の画像だけをみるとジャコウアゲハにそっくりですね。



こちらがジャコウアゲハです、よく似ています。  慣れると手にも乗ってくれます。



(蛾の名前は、アゲハモドキじゃなくってジャコウアゲハモドキと名付けてほしかった・・・)

トキソウ

2010年07月29日 | 山の花


朱鷺の色とはこんな色だったんだなぁ・・・この花を見るといつもこんなことを感じます。 日本の空からトキが姿を消してしまった今、この花こそ絶滅してほしくないですね。



『唇弁の上面と縁に多数の肉質突起がある・・・』 図鑑の説明だけでは、この唇弁の肉質突起の美しさは伝わってきません。 う~ん、美しい!!



トキソウの属名 Pogonia は「ひげのある」を意味していて、この唇弁のようすから名付けられました。

シラン 訪問昆虫

2010年07月18日 | 山の花


シランの花には香りも蜜もありません。 しかしみごとな花のつくりで、いかにも美味しい蜜が花の奥にあるようにハナバチに思わせます。



もっと奥にきっと美味しい蜜がいっぱいあるぞ・・・




う~む 蜜はどこにも見つからないなぁ・・・




この花はたまたま無かったのかも・・・別の花を捜しに行こう




よいしょっと、やれやれ骨折り損だったね




したたかなシランの花は、蜜も花粉もハナバチに与えずにみごとに背中に花粉塊をくっつけたのでした。



 ラン科の花 花粉塊」もクリックしてご覧下さい

ウツボグサと訪問昆虫

2010年07月16日 | 山の花

画像は、ちょうど1ヶ月前に写しておいたウツボグサと花を訪れるハナバチの仲間です。



4月から飼い始めたアベニーパファー(小型フグ)が産卵したのでそのようすを観察していたり、グッピーが子を産んだり・・・と熱帯魚の方にかかりっきりでしたので、しばらくブログの更新ができませんでした。 m(_ _)m
アベニーは前回、産卵した卵を観察中に水槽に落として食べられてしまったことがあったので、今回は慎重に飼育してまだ大きさは1cm以下ですがなんとか稚魚にまで成長しています。 この様子はのちほどアップしようと思っています。


フナバラソウ 花と果実の後

2010年06月10日 | 山の花


フナバラソウの花の脇に、昨年度の果実が残っていました。 この花の名前の由来になった「舟腹」です。
フナバラソウは濃褐紫色の花をたくさん咲かせますが、果実にまでなるのはとても数が少なく稀です。 さらに、ここ平尾台では毎年春に野焼きが行われ昨年度の枯れた草は焼き尽くされてしまうので、このように果実の枯れ残ったものが焼けずに残っていることもごく稀なできごとだと思います。


イワカガミ

2010年06月08日 | 山の花


6月5日に九重にミヤマキリシマを見に行ってきました。 例年ならば今頃が見ごろで山々の斜面にピンク色の花がたくさん見られるのですが、今年は花つきが良くなくてほんのわずかにしか咲いていない感じがしました。 春先がずっと寒かったせいでしょうか・・・



しかし、イワカガミの方は花の時期がぴったりであちこちにかわいい花を咲かせていました。


サルトリイバラ 巻きひげ

2010年06月07日 | 山の花


サルトリイバラの葉が展開してくるこの時期は、葉よりもいち早く巻きひげが伸びてきます。 巻きひげは葉の托葉がこのように変化したものです。



巻きひげが伸びるようすを見ていると、なんだかインベーダーの触手のように見えてきます。



長く伸びた巻きひげの先はフック状となり、からみつく相手を探します。 巻きひげのようすはとても面白い造形で見ていると楽しいです。