タヌキマメの豆果はこの大きなふさふさの萼に包まれていて、普段はあまり目にすることがありません。 ちょっと失礼して萼をはずして、中を拝見してみました。 中にはタラコのような形をした真っ黒に熟した豆果がありました。
花序の下の方をよく探してみると、豆果が萼から現れ、中央部分が二つに割れて、中の種子が見えているものが見つかりました。 つやつやしたオリーブ色の小さな豆(種子)です。
熟すと豆果は2つに裂けて一瞬にしてクルクルっとねじれ、その勢いで小さな種子を遠くまで飛ばします。
タヌキマメ属は日本には3種が自生しますが、世界の熱帯から亜熱帯に約6000種もあり、日本はその分布の末端だそうです。