一昨日、3月30日に初ツバメの姿が見られました。
黄砂が最も強く飛来した日であり、歓迎するには気の毒な日です。
のんびりと羽繕いをしているようです。
2~5千キロもの長旅をしてくると言われていますが健気なもの。
すでに、カップルは決まっている様子。
シャッターを開けていた、我が家の地下にもチチっと鳴き声を上げながら侵入でした。
「ツバメ」(一部抜粋再掲)
生き物の大好きな私は、友達の「ツバメ」が来る家が羨ましくてならなかった。巣の近くに隠れ、「親ツバメ」が運ぶ餌に、一斉に黄色い口を開く「子ツバメ」を、飽かず眺めていたものだった。
母の死後何年か経ち、10年程前に、家を新築した。その家にツバメ達が懸命に、巣作りを始めた時は、高揚した気持ちの覚めやらない中で、自分の家が出来た。と言う実感に浸らされた、至福の時でもあった。その後、毎年のように「ツバメ」達は来てくれた。
今年も、居間から見ることの出来る位置に、巣を構えた。巣作りの様子から、微笑ましく見ている。多忙な日常に一瞬の心の安らぎ与えてくれるのである。
しばらくして、雛たちが口を開く様子が見え始めたら、たちまち大きくなり、過密状態になった巣から、落ちそうな雛さえいて、5羽である事が確認できた。
燕尾服に例えられる尾羽が、可愛く、巣立ちはまだ先と思った矢先、前触れも無く巣立った。無事に巣立つことに対し、安堵の気持ちと共に一抹の寂しさを今感じている。