喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

15歳の位置

2007-02-23 17:35:20 | 日々のこと
色々と手につかず、今日という日が過ぎてしまいそうだ。
そんな時は、風呂か掃除か歩くか食べるか観るか読むか寝るか。
そしてまた、机に向かうか。

昨日は『真夜中、成仏相談所』、初めての通し稽古。
スタッフさんも何人か見えていて、皆緊張していた様子。
皆で空気を作るということが、どういうことなのか。
通すことで、理解を深めてもらえたらなぁと思う。
その後、打ち合わせをして、舞台で使うある物を見に行く。
見ましたよ。素敵でした、知也さん。

ところで、たまに風呂で林真理子さんのエッセイを読む。
その中に、林さんの知人の言葉で、
「女の子のメンタリティは、15歳の時、どういうポジションにいたかで決まってしまう」
というのがあり、なるほどなぁ…としみじみ思ったのだった。
その時期に、どれだけ可愛いか、どれだけモテたか、どれだけクラスの中心にいたかで、女として一生が決まってしまうんだそうな。
「大人になってどんなにモテたって、そのトラウマを癒すことは出来ないんですよねぇ」
何やら、もの悲しい話である。
読んでから、15歳の頃を思い出してみた。
先生の物真似をしたり、クラスの出し物でコントみたいな芝居を書いて、皆の笑われ役になっていた日々。
女子校で、恋愛などとは無縁だった日々。むしろバスケ命で男らしかった日々。
なるほど、女としての一生はこの時点で決まっていたか。
いくら恋愛しても、いくら自分を飾っても押さえても、結局私のメンタリティはそこにある。
歳を重ねて、人と接することも多くなり、人を見ることも多くなった今。
女らしい人に憧れたり、恋愛にのめりこんだりすることもある年齢となった今。
そんな今だけど、やはり時たま、15歳のメンタリティがむくむくと盛り上がってくる。
盛り上がってきては開放的に遊び回り、そうそう本来の私ってこれでした、と気付かせてくれる。
「あのさ、はっきり言うけど、あんた基本これっすよ!」とゲキを飛ばしてくる。
でもって、そういう自分が結構嫌いじゃなかったり。
けれど、ひとしきり遊び回られると、
「あのね、そろそろ、もうちょっと女になりたいんだよね」
と思い始めたり。
人間とは、贅沢でややこしい生き物です。

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2 コメント

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あちゃあ・・ (やん。)
2007-02-25 23:43:45
あらら15歳ですか・・その説はなかなか興味深いですね。。

今度『15歳の頃を語る会』したらおもしろそうですね(^―^*)(笑)
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そうなのよ (かのめ)
2007-02-27 07:42:40
興味深いよね。何だかね。
あと男性についての説も別のところから仕入れたんだけどね。
それはまた、ゆっくり話す機会にでも。
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