2025/07/07
この記事を書いたのは実は5月末のことです。
しかし、ずっと下書き状態にしてきました。
昨日、テレビ番組の「情熱大陸」で
亀井聖矢さんを見て思うところもあり
加筆して公開することにしました。
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4月23日から5月4日までワルシャワで行われていた
第19回ショパン国際ピアノコンクール の予備予選。
秋の本大会に進出する85名のピアニスト
が発表されました。
私はこの時期は引越しの忙しさと
その後のネットを見られない環境が重なり
経過を把握していませんでした。
そしてネットが開通して少し落ち着いたので
どうなったのだろうと調べて
その結果に大変驚きました。
「ぶらあぼ」から引用させていただきます。
〈日本からは13名が出場を決めた。
予備予選を通過したのは、京増修史・中川優芽花
中島結里愛・西本裕矢・小野田有紗
島田隼・進藤実優・東海林茉奈
山縣美季・山﨑亮汰。
また、それ以外に、NIFCが指定する
主要な国際コンクールで上位入賞した実績により
予選免除で出場を認められたピアニストとして
小林海都・桑原志織・牛田智大の3名が
選出されている。〉
通過された方々の演奏を動画で見ましたが
本当に素晴らしい演奏ばかりです。
日本にはこんなに優秀な若いピアニストが
たくさんいたということは驚きでした。
それと同時に別の驚きもありました。
何かの間違いではと思いました。
今から書くことはすべて
私の個人的感想に過ぎませんのでご了承を。
亀井聖矢さんは予備予選を
通過されませんでした。
そして神原さんも。
なぜ?と思わずにはいられませんでした。
ロンティボーの優勝者である亀井さんが
「予備予選さえ」通過しなかったこと。
神原さんも2025年3月のロン=ティボーでは
4位に入賞しています。
そのような実力のあるピアニストが
2次、3次ですらなく「予備予選」を
通過できなかったことに
驚きを禁じえませんでした。
私は最初、好意的に解釈したのです。
ほぼ同時期に、亀井さんは
エリザベート王妃国際コンクールにも
出場していました。
亀井さんはエリザベート王妃コンクールに
専念しなさいということかしら?と
(私はポゴレリチ事件を思い出していました)
(個人的感想です)
やっぱり亀井さんの演奏は
とても素晴らしいし個性もある。
聴衆を惹きつける力があると思っています。
審査員の望むショパンらしい演奏と
違っていたという意見もありますが
本当のところはわかりません。
はたして芸術に点数、順位は
つけられるのだろうかという思いもあります。
そして日が過ぎて
エリザベート王妃コンクールの結果について
「ぶらあぼ」より引用させていただきます。
〈ブリュッセルのパレ・デ・ボザールで開催されているエリザベート王妃国際コンクール(Concours Reine Elisabeth)は、現地時間の5月31日、6日間にわたるファイナルの全審査が終了。日付が変わった深夜に表彰式が行われ、いずれも31日の最終日に登場した久末航が第2位、亀井聖矢が第5位にそれぞれ入賞し、2021年の前回大会に続く日本からの複数入賞となった。第1位はオランダのニコラ・メーウーセン。第3位にはベルギーのヴァレール・ビュルノンが入賞し、地元出身の若者の快挙に会場は大いに沸いた。〉
エリザベート王妃国際コンクール ピアノ部門最終結果
第1位 Nikola Meeuwsen(オランダ 2002)
第2位 Wataru Hisasue 久末航(日本 1994)
第3位 Valère Burnon(ベルギー 1998)
第4位 Arthur Hinnewinkel(フランス 2000)
第5位 Masaya Kamei 亀井聖矢(日本 2001)
第6位 Sergey Tanin(ロシア 1995)
入選 Rachel Breen(アメリカ 1996)
Mirabelle Kajenjeri(フランス 1998)
Shiori Kuwahara 桑原志織(日本 1995)
Nathalia Milstein(フランス 1995)
Jiaxin Min(中国 1996)
Yuki Yoshimi 吉見友貴(日本 2000)
Mirabelle Kajenjeri(フランス 1998)
Shiori Kuwahara 桑原志織(日本 1995)
Nathalia Milstein(フランス 1995)
Jiaxin Min(中国 1996)
Yuki Yoshimi 吉見友貴(日本 2000)
日本の久末航さん、亀井聖矢さん
おめでとうございます!
久末さんは滋賀県大津市出身の30歳。
現在はベルリンを拠点に活動されていますが
私はこの方の名前を存じ上げませんでした。
現在はベルリンを拠点に活動されていますが
私はこの方の名前を存じ上げませんでした。
2位の久末さんを聴いてみると
ブラームスの2番は深みもあり
ダイナミックでおとなの演奏でしたね。
5位の亀井さんは若々しいエネルギーで
感動的な演奏をして
聴衆を惹きつけていましたね。
指揮者は大野和士さんだったんですね。
日本人演奏者にとっては心強かった
ことと思います。
亀井さんはX旧ツィッターで
「今年でコンクールは卒業します」と
書いていました。
様々な思いがこもっているに違いない
言葉だと思いながら
新たな出発を応援したいと思っています。
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ここまでが6月3日までに書いたもの。
7月6日の亀井さんの『情熱大陸』を見て
またショパンコンクールの予備予選の
You Tube動画を見返しました。
私の感想はあのときと全く変わりません。
聴衆の心に響いていると思います。
コンクールを卒業しても
既に人気、実力共にあるピアニストですから
さらに経験を積んで飛躍されることを
望んでいます。