2021/10/16
週末になり、今のところ予定も入っておらず、気持ちもゆったりと過ごしています。
ショパンコンクール3次予選の演奏をアーカイブで聴いているところです。3次まで来ているコンテスタントは、それこそ選び抜かれた俊英なので、誰を聴いても素晴らしい。全員聴きごたえがあります。
全員本選に進むのでは、というのが私の予想。23名ですよ・・多すぎるな、やはり10名に絞られるんでしょうか。
それも酷な話。
どなたかが書いていらっしゃいましたが1~3位は時の運だそうで。これだけ実力が拮抗すると、そういうことになるのかと。
朝一番はみんな目覚めていないとか、何番目が程よく盛り上がってきたところでいいとか。
その時にエネルギーが充実していたとか、神が降りてきた人とか、会場を巻き込んでしまった人が勝つのかな。
簡単な感想を。
昨日(10/15)日本時間、夜の演奏
レオノーラ・アルメリーニさん。イタリアの29歳。29歳はこのコンクールでは年長組。コンサート経験も積んでいらっしゃるようで、さすがの安定感、安心して聴ける感じがあります。
JJ ジュン リー ブイさん、カナダの17歳。1次で聴いたときにきれいな演奏だなと注目したけれど、やはり3次でもいいですね。
そして古海行子さん。やっぱりこの方も素敵、うまい。行き届いた演奏ですね。そして大舞台でも落ち着いて力を出せるのが古海さんの強みなのかも。
演奏後インタビューでは、「感無量というか、音楽っていいな、ショパンっていいなという気持ちでいっぱい。3つのステージの中で一番リラックスして、ホールの音を楽しみながら弾けた。大学院でマズルカの研究をした。我々にはマズルカのリズムは難しいけれど、その中で音楽の本質に近づこうと思った。」と、おっしゃっています。
日付が変わって、日本時間午前零時より
エイブリー・ガリアーノさんはアメリカの20歳。素敵で落ち着いた演奏をしますね。とてもよかったです。
スペインのマルティン・ガルシア・ガルシア さんは、アメリカのクリーブランド国際コンクールの優勝者。ガルシアさんは、いかにもラテン系といった感じの雰囲気を持っていますが、演奏は繊細で美しい。この人もうまい。
顔を見ているだけでもおもしろいといったら失礼か(笑)無声映画のチャップリンとかを思い出すんですよね。誰かと話しているような表情、ときどき歌う声も入ってきますね。
イタリアのファツィオリを弾いていますが、ファツィオリは反田さんもお好きで弾いていた記憶があります。今回、他のピアノと聴き比べのような形で意識して聴きましたが、とてもいい音ですね。
エヴァ・ゲヴォルギヤン さんはロシアの17歳、私は美しい金髪が椅子にまで届く長さにまず驚きましたが(笑)。ロシアのピアノ演奏を受けついで深みのある美しい演奏でした。