はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

読響 第267回土曜マチネーシリーズ

2024年06月23日 | コンサート
2024/06/23


22日、23日と東京芸術劇場で行われた
読売交響楽団の土曜マチネーシリーズ。


指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
ピアノ=角野隼斗、フランチェスコ・トリスターノ





プログラム

ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と愛の死
ブライス・デスナー:2台のピアノのための協奏曲(日本初演)
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容


常任指揮者のセバスティアン・ヴァイグレ氏は
ドイツ出身だそうで、そのためか
今回はワーグナー、ウェーバー
ヒンデミットとドイツの作曲家中心の
プログラム。


角野隼斗さん&トリスターノさんが
弾いたブライス・デスナーは
私も初めて聴く名前でしたが
アメリカのロックバンドのギタリストでもあり
現代音楽の作曲家です。

76年生まれで、まだ40代。
「2台のピアノのための協奏曲」は日本初演だそうです。


今回の席は2階の最後列。
すぐ後ろは壁と扉でした。

でも舞台全体は見渡せるし
音もよく聴こえました。

顔の表情とか息づかいまでは
わかりませんでしたけど
後ろに誰もいない席というのは
ある意味、気楽ですね。



「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲は
とても美しい音で
深い悲しみが漂っています。


角野隼斗さんとトリスターノさんの2台ピアノは
2年前に、この芸術劇場で
豊島区制施行90周年記念コンサートがあり
聴きに行きました。

その時の息のあった
やりとりがとても刺激的だったので
また今回も楽しみにしていました。


冒頭出だしのピアノと同時の鞭の音!

かなり大きくインパクトがありました。

ブライス・デスナーの現代音楽を
どう解釈したらいいのだろうと
考えながら聴いていました。

いろんな不規則なリズムを
キラキラと散りばめたような…
ときどき不規則にドンと入るアクセントや
リズムパターン。

第2楽章の途中あたりで
ずっと流れていくパルス(拍動)が
心電図のモニターの波形のような
イメージで思い浮かびました。

ミニマルミュージックのように
くり返しながら高揚していきます。

いろんな楽器がいろんなところで
呼応するように聴こえました。


角野さんを聴きに行くと
新しい音楽を知るという発見がありますね。


後半のウェーバーもヒンデミットも
初めて聴く曲でしたが
たっぷりした内容を堪能させてもらいました。

とても満足のいく演奏会でした。






大阪のテレビ収録、いつか放映されるといいですね。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする