2021/10/13
午前5時過ぎに発表がありました。
日本人では、小林愛実さん、進藤実優さん、反田恭平さん、角野隼斗さん、古海行子さんの5人でした。
3次に進出された皆さん、おめでとうございます!
非常にハイレベルだったと審査員もおっしゃってましたね。
取りあえず、報告まで。
2021/10/13
午前5時過ぎに発表がありました。
日本人では、小林愛実さん、進藤実優さん、反田恭平さん、角野隼斗さん、古海行子さんの5人でした。
3次に進出された皆さん、おめでとうございます!
非常にハイレベルだったと審査員もおっしゃってましたね。
取りあえず、報告まで。
2021/10/12
京増修史さんは日付が変わって未明の演奏ということで、これからです。
それで日本人8人の演奏は終わりますね。
古海行子さん、小林愛実さんの感想を書かせていただきます。
古海行子さん 日本時間 10/12 0:00
ピアノ スタインウェイ479
曲目:
ポロネーズ第5番 嬰ヘ短調 Op.44
ポロネーズ第7番 変イ長調 Op.61 「幻想ポロネーズ」
ワルツ第4番 ヘ長調 Op.34-3
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
古海さんはエレガントな女性ですが、演奏は力強い。音だけ聴いていると男性の演奏かと思うくらいです。よく練習を積まれているようで安定しています。だから安心して聴いていられました。
演奏後のインタビューでは、「音楽と一体化というか、すごく自由に共にいられると思える瞬間があった」とおっしゃってました。
小林愛実さん
ピアノ スタインウェイ479
曲目:
ポロネーズ第7番 変イ長調 Op.61 「幻想ポロネーズ」
バラード第2番 ヘ長調 Op.38
ワルツ第5番 変イ長調 Op.42
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
小林愛実さんは今日の20:10からの登場でしたが、私は少し遅れて20:20からLIVEを見ました。(その後、前のほうを見返しました)
小林さんは圧巻でした。
私は幻想ポロネーズの途中から見たのですが、なんと美しいのだろう、とすぐさま思いました。雑念に満ちた私の心を洗ってくれたような気がしました。
音が美しいというだけではないのです。音に紡がれた世界が美しい、かがやく清らかな世界へ聴く者を連れて行ってくれるような心地がして、涙が出ました。
こんな世界を紡ぎだせる小林さんはどんな人なのだろう。
もちろん、ショパンの作った音の世界の再現だけれど、それをこのようにできる小林さんの内面世界を思ったのでした。
バラード2番は最初の穏やかな出だしと中間部の激しさの対比が大きいので、私はいつも大音響にビクッとなるのでボリュームを絞って、あらかじめ準備するんです(笑)。
小林さんのは、大きいけれど優しいんですね。あんなふうにも表現できるんだ、と思いました。
終わった後も会場の拍手は鳴りやまず、長く続きました。会場の人たちも同じように感じたのではないでしょうか。
小林さんは「この2次予選の曲は全部好きだが、選ぶとしたら「幻想ポロネーズ」。ショパンの人生をストーリーにして見ているようで、自分の人生と照らし合わせている」とおっしゃってました。
今回はさっと登場して、椅子も大丈夫でしたね。楽屋が寒かったのでしょう、ホッカイロで手を温めていましたね。
3次予選に進める人の発表は、明日の午前5時頃だそうです。
日本人は全員レベルが高いです。みなさん、無事に進めますように期待しています。
2021/10/11
昨日の夕方、17:40分に角野隼斗さん、19:30分に牛田智大さんの演奏がありました。
2人とも印象深い演奏でした。
角野さんは2次まで進んで、すっかり緊張が取れたようで、待機している時から、やる気が伝わってきました。
マズルカ風ロンドは、マズルカのリズム感、軽快感がよく出ていたと思います。
バラード第2番は、予備予選のときにも弾いた曲で、穏やかさと激情の入り混じった美しい曲です。過去のコンテストの優勝者たちはほとんどこの第2番を選んでいるようで、その日の前半に反田さんも弾いていらっしゃいましたね。
角野さんは穏やかさと、一抹の悲しみ、激情をよく対比させていたと思います。
私が最も注目したのは「華麗なる大円舞曲」と「英雄ポロネーズ」です。角野さんらしさがよく出ていて、この2曲で攻めてきたなと思ったものです。
大円舞曲は名のとおり、踊りの曲で、はずむような軽やかさがありました。ジャズやポップスも弾く角野さんですから、角野さんらしい演奏だと思いました。
角野さんの演奏はもたつかないし、重くならないのです。これは角野さんの恵まれた指があるためではないかしら。強さもあり、よくコントロールできると思います。速くても粒がそろうし弱音も鮮明に聴こえます。
こんなに軽やかな大円舞曲は初めて聴いた!
おしゃれな円舞曲でしたね。
そして英雄ポロネーズ、ともすると英雄のごとく威風堂々と重々しく弾きそうなところですが、もったいぶらずに軽やかに疾走していきました。
そして新しい発見があったのですよ。
英雄ポロネーズで、曲の後半に静かな部分があるのですが、ここで、今までにきいたこともない左手のメロディが聴こえたのです。角野さんは意識して、このメロディを丁寧に聴かせたと思います。
よく知っている英雄ポロネーズですが、今まで内声にこんなメロディがあったとは気づきませんでした。
静かな部分になってふっと間をおいて、しずかに弾き出した後に、左手でこのメロディを歌ったのです。陰鬱なメロディで、前奏曲「雨だれ」の中間部に陰鬱な暗い部分がありますが、まさにそのような印象でした。
こんな部分をショパンは隠していたのかと思ったものです。
角野さんらしい解釈の演奏で、だんだん本領を発揮してきた感じですね。
反田さん、進藤さん、角野さんも交えた休憩時間中の座談会(英語)
世界的なコンクールに出る人たちは、英語もしゃべれないといけないから大変だね。←(ほとんど内容がわかっていない私の感想)
1:52:35頃から始まります。
2021/10/10
配信はこちらから
演奏が終わった21:30頃から、音楽ライター・高坂はる香さんが会場のワルシャワフィルハーモニーから中継で、現地の様子をお届け! だそうです。
ショパンコンクール会場からライブ中継!
ピティナ広報部note 参考になります。
https://note.com/ptna_chopin/n/n81b90226b68e
〈追記〉
ピティナ広報部noteに報告が出ています。
ありがとうございます。
https://note.com/ptna_chopin/n/n1bb7714c55a1
飯田有抄のショパコン日記12〜沢田さん・進藤さん・反田さんを全力エール耳で聴く|ピティナ広報部|note
「ショパンの音楽は国際言語である」、そう国立ショパン研究所のシュクレネル所長が言っていたように、この国際コンクールは多様なナショナリティの人...
note(ノート)
2021/10/09
ショパンコンクール第2次予選が始まりました。
今夜は日本人が3人登場しますよ!
10/9(土)夜の部 (日本時間では日付が変わって10日未明)
〇演奏順
0:00 Hao Rao (中国/17歳/スタインウェイ479)
0:40 沢田蒼梧 (日本/22歳/カワイ)
1:20 Aristo Sham (香港/25歳/スタインウェイ300)
--(休憩)--
2:30 進藤実優 (日本/19歳/スタインウェイ479)
3:10 Talon Smith (アメリカ/19歳/スタインウェイ300)
3:50 反田恭平 (日本/27歳/スタインウェイ479)
〇演奏曲(日本人のみ)
0:40 沢田蒼梧 (日本/22歳/カワイ)
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
ワルツ第4番 ヘ長調 Op.34-3
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
2:30 進藤実優 (日本/19歳/スタインウェイ479)
バラード第1番 ト短調 Op.23
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
ワルツ第5番 変イ長調 Op.42
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
3:50 反田恭平 (日本/27歳/スタインウェイ479)
ワルツ第4番 ヘ長調 Op.34-3
マズルカ風ロンド ヘ長調 Op.5
バラード第2番 ヘ長調 Op.38
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
https://note.com/ptna_chopin/n/n7eeec1193c00
2021/10/08
今日は午前中にフォークダンスの会に行ってきました。
暑くて汗をかいてしまいましたが、汗をかくくらいが体にいいんですよね。音楽にのってステップをして、記憶のために頭を使いながら、気分もさっぱりと身体を動かしてきました。
さて、ショパンコンクールの続き。
昨夜の小林愛実さん、LIVEで見ていましたが、びっくりでしたね。
ステージに出て椅子に座ったものの、またそでに戻っていったので、どうしたのかと思ったら、椅子の不備のようでした。
自分の椅子を持っていったらしいのに、それが出ていなかったようです。自分の椅子を出してほしいと係の男性に言っていたのかな。(正確な情報かどうかはわかりません)
その前に、楽屋で名前を呼ばれたときから画面に映っていましたが、ほとんどの人は入り口で待機しているのに、部屋の中で、まだドレスの上にカーディガンをはおった状態でした。
何かを口に入れて、水を飲んで、スマホを打ってと、ちょっとハラハラしました。
それでステージに出て、椅子のことがあったので、どうしたのかと更に心配になりました。
でも、いったん弾き出すと、落ち着いてとても美しい演奏だったので、それにもびっくり。あのハプニングにもめげない精神の強さ、集中力。こうでないと世界のトップにはいけませんね。
さすがでした。
日本の京増修史さんはまだ演奏を聴いていなかったので聴いてみました。宮城県出身で東京藝大研究科修士3年とのこと。
なんとまあ、美しく穏やかな演奏。心が洗われるような気持ちになりました。このかたも素晴らしい演奏でしたね。
ノクターンpo.62-2はしみじみときれいな曲でした。ちょっと泣きましたよ。
こうして1次予選を通して聴いて、どんな演奏がいいのかと浅学の私なりに考えてきました。
審査員エヴァ・ポブウォッカ先生という方が書いていらっしゃいます。
一部を引用させていただきます。
「私たちは、音楽コンクールは単に「競う」だけのものではないということを忘れてはなりません。 つまりそれは、ショパンの芸術を讃えるものでなければならないのです。ショパンのことを私が今描写するとすれば、穏やかで、思慮深く、耳を傾け、優しいというだけでなく、官能的で、情熱的で、革新的で、詩的で、調和がとれていて、歌に満ち、そして後悔にも満ちているように思えます。私は、彼が宿屋や居間にいる姿を思い浮かべます。彼の切望について読み取れば読み取るほど、彼の理解が深まるのを感じます。」
審査員エヴァ・ポブウォツカ先生より「ショパンコンクールに寄せて」|ピティナ広報部|note
「ショパンの芸術を讃えるもの」、「彼の切望について読み取る」
ショパンへの理解を深めて、ショパンの望んだような演奏をするというのが、いい演奏なのでしょうか。
1975年のショパン国際ピアノコンクールで第2位に入賞したイスラエルのピアニスト、ディーナ・ヨッフェさんの言葉。
「作品の特別なところは、音との関係です。ショパンは、音は言葉の続きであり、その音楽言語を理解することが重要だと言っています。」
ONNTOMO インタビュー
ショパンコンクールでは音楽言語を理解し伝える奏者を期待ー審査員ディーナ・ヨッフェ
https://ontomo-mag.com/article/interview/chopin-piano-competition10/
単純な感想ですが、音色がきれいだなあと思った人が2次に進出していると感じました。
きれいというだけではなく、詩情が香り立つような音色。音色の粒がそろっていて弱音でも際立つ人。ダイナミックな部分はあくまでダイナミックで情熱的・・・。
10月9日から2次予選が始まります。もう、明日ではないですか!
コンテスタントの皆さん、心身の調子を整えて、万全の態勢で2次に挑んでくださいね。ずっと、楽しみにしています。
〈追記〉
小林愛実さんの椅子のことは、海外のインタビューで答えていました。
椅子が自分には低すぎた。もうひとつの椅子を持って来てもらったが、もっと低かったので、元の椅子で弾いたということらしいです。
2021/10/08
昨夜の地震は大きかったですね。
皆さんは大丈夫だったでしょうか。
私は10時頃、寝てしまったので寝入りばなで深く眠っていたのですが、スマホの緊急地震速報の音に起こされまた。
家では、納戸の中の不安定に積み上げたもの(紙袋の束)が落ち、水草水槽の水がはねて、まわりにこぼれましたが、下にビニールが敷いてあるのでたいしたことはありませんでした。それでも、まだ地震が続くかもしれないと思って、しばらく寝られませんでした。
さて、今朝6時からショパンコンクールの一次予選通過者の発表があり、LIVEで見ました。
45名の通過者です。
日本人通過者(敬称略)
1.古海行子
2.小林愛実
3.京増修史
4.沢田蒼梧
5.進藤実優
6.反田恭平
7.角野隼斗
8.牛田智大
この8人の皆さんでした!
通過の皆さん、おめでとうございます!
そして、惜しくも敗退となった皆様も今回は大変にレベルが高かったと審査委員長がおっしゃってましたね。お疲れ様でした。
海外の通過者も演奏がきれいだった、と思う方ばかりでしたね。
今後、続報が入ると思いますが、取りあえずここまででアップします。
発表動画 発表は後半から、読み上げだけです。
Announcing the results of the 1st stage of auditions
ぶらあぼ
https://ebravo.jp/archives/102139
2021/10/06
今日の記事もショパンコンクールです。
すっかり、ショパンコンクールにはまってしまいました。こんなにはまるつもりではなかったのに(笑)
毎日、心癒される音楽を聴いて、楽しんだり、驚いたり、本当に良い時間をいただいています。
昨日の現地のEvening Session (日本時間の真夜中)の演奏を今日、聴いてみました。
予備知識は全くなかったのですが、最初の演奏者から惹きつけられました。
こ、この人は誰!?
J J Jun Li Buiさん(カナダ)17歳
エチュード ホ長調 Op.10-3(別れの曲)
エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4、嬰ト短調 Op.25-6
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
「別れの曲」の静けさ、はかなさが胸に迫ってきます。
でも寂しいだけではない、どこか清らかで明るいのです。こんなふうに感じさせる演奏ができるんだなあと思いました。
2番目のエチュードOp.10-4は速くて激しい曲ですが、一気に駆け抜けて巧みな演奏。Op.25-6も和音の連続をいともたやすく、何でもないかのように弾いているのがすごい。
最後の舟歌のたゆたうような揺れ、歌わせ方がうまいです。
お顔を見て、20代後半の人かなあと思っていたら、なんとまだ17歳。17歳でも、本当に弾きなれた演奏に感じました。
そして、 この人も素晴らしい。
Kai-Min Changさん(台湾)20歳
ノクターン ハ短調 Op.48-1
エチュードホ短調 Op.25-5 Op.10-5 「黒鍵」
バラード第1番 ト短調 Op.23 変ト長調
この人も予備知識がありませんでしたが、弾き始めると音が美しいので、一気に引き込まれました。
最初のノクターン13番は私の大好きな曲ですが、ひそやかで静かな始まり。内省的で心が鎮まります。重厚さもあり、悲しみの感情を呼び起こさせます。限りない優しさも感じた演奏。
エチュード「黒鍵」。この演奏を聴いて、「黒鍵」は楽しい、はずむような気持ちの曲なんだと感じました。そういう感じを抱いたのは初めてです。楽し気に弾いていました。
そして、バラード1番、この曲は羽生君のスケート以来、いろいろなピアニストを浴びるほど聴いてきましたが、本当に好きな演奏は少なかったのです。
このチャンさんの演奏は好きだと思いました。ふっと立ち止まるような、何かを思い出したような感じの箇所もあれば、晴れやかで天にも昇る心地にもなる。空想が空をかけていくような。少しミスタッチはあったのですが、気にならないくらい表現としては素晴らしかったです。
この方も見た目は20代後半くらいに見えたのですが20歳。東洋系でも、外国の人は大人に見えますね。
(動画を貼らせていただきます)
実はこのふたりは、アメリカのオバーリン(オベリン)音楽院 Oberlin Consevatory of Music でダン・タイ・ソン氏に学んでいるんだそうです。ダン・タイ・ソン氏は、1980年にアジア人で初めてショパンコンクールで優勝した人です。
前回大会でも多くの優秀な入賞者を指導したのだそうです。ダン・タイ・ソンの直弟子とあれば、素晴らしい演奏も頷けますが、このオバーリン音楽院は、今もっとも注目されるピアノ教育の拠点のひとつ。
オバーリン音楽院はもともと1865年創立、アメリカの4年生音楽大学(音楽院)としては最も歴史ある名門だそうです。私はこの大学のことは知りませんでした。
2021/10/05
今日はリトミックに行ってきました。楽しんでもらえたようで、無事に終わってホッとしています。
さて、ショパンコンクールの続きです。牛田智大さんの演奏は帰ってきてから見ました。
2018年、第10回浜松国際ピアノコンクールのときに舞台の裏側をとらえたNHKの番組で牛田さんを印象深く見てました。小さい頃から可愛い天才少年としてテレビに出ていた牛田さんが、浜松のときは成長した姿を見せていました。
あの頃は恩師の中村紘子さんが亡くなられ、少し悩んでいた時期でもあったのかと思います。
話が逸れますが、牛田さんが2位になった浜松の大会では、務川慧悟さんが5位になっているんです。今年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで3位に輝いた務川さんです。
さて、牛田さんは浜松コンクールから3年ぶりに姿を拝見しました。
牛田さんが登場すると、まだ小さい頃の可愛らしさ、優しさの雰囲気を残したまま、さらに大人になって安定した印象を受けました。でも1999年生まれですから、まだ21歳。(もうすぐ22歳)早くから活躍していた方なんだなあと改めて思います。
牛田さん、ピアノはYAMAHAでしたね。
ノクターン第8番 op.27-2
エチュード変イ長調 op.10-10 op.10-12(革命)
幻想曲ヘ短調 op.49
安定した演奏で、もうコンサートを聴いているかのようでした。
最初のノクターンの音色も美しく感動しました。革命のエチュードはお手本のような演奏。激しさと緊迫感の出ている演奏でした。幻想曲は成熟した感じを受けました。
日本人演奏者はみんな素晴らしくて、聴くたびに感心、日本人が上位独占するのではないかしらと期待しています。
海外勢もきっと素晴らしい人がいると思うのですが、まだ時間が足りなくて聴けていないのです。87人も出場者がいるのですから。
今夜は日本人演奏者はいません。10月6日、18:00から古海行子さんの演奏です。
ピティナ広報部note 1次予選2日目の報告
https://note.com/ptna_chopin/n/nf38ea93255c6?magazine_key=mc7741e25c6e4
角野さんのサインをもらう国立ショパン研究所の女性とか、小林愛実さんの肩に手を回す反田さんとか楽しい報告です。
牛田さんのインタビュー ショパンに対する気持ち
https://note.com/ptna_chopin/n/n57b6dd477b43
2021/10/05
昨日夕方からのLIVEの感想です。
進藤実優さん
ノクターン ハ短調 Op.48-1
エチュード ハ長調 Op.10-1、嬰ト短調 Op.25-6
バラード第3番 変イ長調 Op.47
本当にきれいな演奏でした。ピティナ全国大会のときよりも、いっそう進化しているように感じました。まだ19歳の華奢な女の子にどんな力が隠されているのだろうという思いで、見ていました。
反田恭平さん
ノクターン ロ長調 Op.62-1
エチュード ハ長調 Op.10-1、ロ短調 Op.25-10
スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
最初の数秒間でもう泣きそうになりました・・。美しい音。どうやったらああいう音が出るのでしょう。
ネコが鍵盤を踏んでも音の出るピアノですが、どのくらいの速さで指を下ろして、どのくらいの強さで鍵盤を打つとああいう音になるのか・・・。
モスクワ音楽院に入った時に、まず弱音の出し方を練習させられたと言っていましたね。弱音だけれど、きちんと聞こえる。弱すぎると音が出ない、聴こえない、となってしまうので、その練習をしたとおっしゃっていましたね。
ノクターン ロ長調 Op.62-1は弾き終わったときに、私は深い満足感に包まれて、ため息が出ました。
スケルツォは瞑想に導かれるような、いろいろな思いが浮かび上がってくるような、本当に美しい演奏でした。観客でスタオベをしている人いましたね。
角野隼斗さん
ノクターン ハ短調 Op.48-1
エチュード ハ長調 Op.10-1、ロ短調 Op.25-10
スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
19時30分からの予定と出ていましたが、前の人が終わったらインターミッションが入り、20時過ぎになりましたね。
今回もドキドキしてしまったのですが、それも最初のうちだけでした。ノクターン13番の深く沈む低音の存在感。激しさと悲しさ表現の幅が素晴らしいと思いました。
角野さんの音は明瞭でどんな音でもはっきり聴こえる。速いパッセージでも欠けてしまう音がないんですね。角野さんは よく音が響きます。反田さんとはまた、音の印象が違いますね。
スケルツォはすごい集中力を感じて引き込まれました。
サントリーホールのピアソラ・コンサートのときにも感じたのですが、何か会場中が引き込まれて静まり返ってしまうような感じです。
角野さんはテクニック的には、すごくうまい人で安心して見ていられます。たぶん世界でも屈指の速弾き、指のよくまわる人だと思います。速いパッセージでも危なげがないんですね。
私としては、もうみんなファイナルに行ける、と思ってしまうのですが、審査員はどう評価するのでしょうか。
牛田智大さんは日付が変わって午前零時半からの演奏ですが、まだ見ていません。牛田さんも注目です。
これから出かけなくてはいけないので、ここまででアップします。
ピティナ広報部さんのnote。演奏動画、インタビュー動画も載せてくださってありがたいです。
https://note.com/ptna_chopin/n/n6ae65ec1de40