よし坊のあっちこっち

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民意の本気度

2012年12月11日 | いろいろ
他人の間柄では宗教と政治の話はご法度。アメリカで生活する場合の最も基本たるルールである。遠い昔から地球上の戦争の主因は宗教であったし、今でもそれは変わらない。イスラム教とキリスト教の対立はその最たるもので、あの9.11の事件はイスラム教のキリスト教に対する挑戦だと受け取ったアメリカ市民は多い。同じキリスト教の中でも大統領になれる基本はプロテスタントである。だから、あのJFKが大統領になる時にカトリックである事が問題視されたものだ。オバマの時には、彼はイスラムではないかと問題になった。

政治の話は、身内ならかなりの部分許されてきたのだが、最近のアメリカはそうではなくなってきていると言う。考え方の違いから、夫婦、親子間の関係が拗れてしまい、家族関係を脅かす問題になりつつあることから、身内と言えども政治の話はご法度にする傾向が強くなっているらしい。アメリカでは個人の政治に関する興味、コミットメントが強く、夫婦で旦那は民主党、奥さんは共和党、或いはその逆なんていうのはざらにある。市長、知事戦のみならず、大統領選もダイレクトに自分の票が反映されるから、政治参加意識も高い。だから、政治家の舌禍や不祥事は次の選挙に大きく影響し、大体バッサリと落とされてしまう。アメリカの民意は明確で容赦無い。

さて、日本はどうだろうか。今回の選挙、民意という点で、どの政党が民意を獲得するかもあるが、もうひとつの興味は、舌禍、不祥事などを起こした、政治家としては”不適切”な連中をバッサリ落とせるかどうかである。昔は、町に道路を敷いてくれた”おらが先生”だから、少々のことでは落選はしなかったが、最早そんな時代ではあるまい。

政権与党は露出度が高いから、”不適切”な連中も当然多くなるのは致し方ない。国会中継を見て、目を覆いたくなるような”不適切”な大臣が何人いたことか。前首相もその対象だろうし、事務所経費問題を起こし、国会終了で救われた、若手の旗手といわれる京都府選出の元代表も”教育的指導”で今回はバッサリやるべきだろう。

まじめにやらなければ落とす、筋を通さなければ落とす、不祥事を起こしたら落とす。そんな民意であって欲しい。


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