よし坊のあっちこっち

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ニセモノはなくならない

2021年02月14日 | いろいろ
戦後の日本復興の端緒は主としてアメリカからの軽工業品の受注に伴う輸出に始まった。しかし、当初の日本製品質は決して褒められたものではなく、アメリカから見れば「安かろう、悪かろう」と言うイメージが定着し、海外ブランドの流入につれ、模造品、即ちニセモノづくりも広がっていった。日本人の努力の甲斐あって、その後「品質の日本」とまで言われるようになったが、一方、ニセモノづくりは韓国中国に拡大して今日に至っている。だが、日本ではニセモノづくりが無くたったかと言えば、そうではない。今でもたまに摘発されることがある。

以前こんな話を聞いた。ルイビトン等の高級バッグ類を偽造して逮捕された関西人に言わせると、捕まって塀の向こうで2~3年過ごしても、出所したらまたやるそうだ。偽造バッグは相当なぼろ儲けなのでムショ暮らしの期間でも家族の暮らしは安泰らしい。だからまたやる。懲りない面々だが、プラスマイナスの勘定がきっちり出来るから、くさい飯を食っても止められないのだという。

消費者側でも面白い話がある。あるTV局がニセモノ特集を組み、有名ブランドのバッグを持って街を歩く女性にインタビューをした。全員本物を持ち歩いていると思いきや、中にはニセモノと知って堂々と持ち歩いている女性が何人かいた。いずれの女性も本物も持っているが、それは家に置いてあるという。汚れたりするのが嫌だから、普段はニセモノを持ち歩き、本物はここぞという時しか使わないとか。面白い消費者側の需要心理だ。

この数年ネットショップが小売りの主流になり、アマゾンや楽天が幅を利かしている。固有ブランドのネットショップなら問題はないが、単に売買の場を提供するだけの楽天などのショップ形態は今でもトラブルが多い。その一つがニセモノ販売の横行だろう。お金の集まる所には常にワルイ輩が蠢く。

最近のニセモノは表面の作りは精巧だから判別しにくい。ロゴやネームの位置、裏についてるタグなど見える所はチェック出来るが、問題は中側にある。例えば靴などは中底など見えない所に安い不良品を使う。衣服だと、規格外の糸で織ったり、糸の使用量を少なくしてごまかす。見えない所でのゴマカシは自由自在と言ってもよい。ブランド品は決して変な安売りはしない。新品で半値が付いたら疑ってかからねばならない。ニセモノ承知で買うなら別だが。


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