「ヲタク」が実際の生活の中で接する韓国人は、妻や妻方の
親戚を中心に、ほとんどがプサンや慶尚南道の人たちだ。
だから、「ヲタク」の韓国語は、標準語を話していても、
どうしてもプサン方言っぽくなってしまう。
「ヲタク」自身もそのことを自覚しているし、むしろそうなることを
望んでいる。
韓国人、日本人を問わずソウル弁で話す男性に接すると、
相手が妙に女性っぽく感じられ居心地が悪くなる。
もっと言えば、正直、「気持ち悪い」感じさえするのだ。(女性の
場合は、人にもよるが、不思議と上品な感じがして「よい」。)
△「何が『よい』だ!キサマァ」
「美人ならどんな言葉を話してたって『よい』って
感じるのがオマエだッ!」
今日、釜山日報で、プサンに留学して2年ほど経つという
日本人留学生の女性が書いた体験談を読んでいて、そんな
「ヲタク」と一脈通じるものを感じ、非常にうれしくなった。
この留学生を応援する意味で、関連記事を翻訳練習しておく。
△「ちなみにオレは、家族や故郷の友人とは
非武装地帯方言で話す」
「ちゃんとおぼえておけ」
「え?うるさいッ!オレにつっこみを入れようなんて10年早いッ!」
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■[한국에 살며] "표준어가 느끼해요"
[韓国に暮らして] 「標準語がキザっぽく感じられる」
(釜山日報 2月27日)
일본에서 3년 동안 한국어를 공부했지만 부산에
오니 온통 사투리라 처음에는 너무 당혹스러웠다.
사람들이 무슨 이야기를 하는지 이해할 수 없었고
억센 말투가 무서워 울고 싶은 날도 많았다.
日本で3年間、韓国語(標準語)を学んでプサンに来たが、
プサンではみんなが方言を話しており、初めは非常に
とまどった。みんながどんな話をしているのか、さっぱり
わからず、荒々しい言い方が恐くて泣きたくなる日も多かった。
학교의 한국어 강좌반에서도 공부를 했지만 친구
들이랑 여전히 말이 통하지 않았다. 일본에서와
마찬가지로 표준어를 가르쳐줬기 때문이다. 나름
한국말을 웬만큼 한다고 자신했지만 친구들과
교수님의 사투리는 정말 이해하기 어려웠다.
大学の韓国語講座のクラスでも勉強したが、依然として
韓国人の友人たちとは言葉が通じなかった。日本と同じように、
プサンの大学でも標準語を学んでいたからだ。自分なりに
韓国語がそこそこできると自信を持っていたが、友人たちや
教授が話すプサン方言は、ほんとうに理解するのが難しかった。
그러나 몇달 가량 친구들과 생활을 하다보니 부산
사투리가 하나 둘 귀에 들어오기 시작했다. 어느 순간
내 입에서도 사투리가 자연스럽게 나오기 시작했고
시간이 지날수록 표준어가 오히려 어색해졌다.
しかし、数ヶ月間、友人らと生活を共にするうちに、プサン
方言が少しずつ聞き取れるようになり、ある瞬間から、私の
口からもプサン方言が自然に出てくるようになった。そして、
時間が立つにつれ、標準語の方がぎこちなくなってきた。
나이 많은 여성을 지칭하는 단어로 처음 에는 '할머니'
라는 단어를 배웠다. 그러나 부산 사람들은 '할매'라는
단어를 더 많이 사용했다. 할머니들이 그런 말을
듣고 좋아하는 것을 보고 이제 나도 할머니들이 운영
하는 식당에 가서 밥을 먹을 때면 "할매 밥 주이소"
라는 말을 하곤 한다.
「おばあさん」を意味する単語として、初めは「ハルモニ」という
標準語を学んだ。しかし、プサンでは「ハルメ」という方言の方が
もっと多く使われていた。おばあさんたちが、「ハルメ」という
言葉を聞いて喜ぶのを見て、私もおばあさんがやっている
食堂などに行って食事を注文する時には、「ハルメ、ご飯、
ちょうだい」(原文はプサン方言)と言ったりするようになった。
부산에 온지 2년 가량 되었다. 이제 나는 이상하게도
표준어가 느끼하게 느껴진다. 그러다 보니 부산 친구
들이 나에게 "니가 우리보다 사투리를 더 많이 쓴다"
고 놀리기도 한다.
プサンに来て、そろそろ2年になる。最近、私はおかしなことに、
標準語がキザっぽく聞こえる。そんな私を、プサンの友人たちは、
「あんたの方がうちらより、方言をいっぱい使いようっちゃ」
(北九州方言/原文はプサン方言)とからかったりする。
부산에 사는 친구들과 사귀고 그들과 많은 시간을
보내며, 실생활에서 자연스럽게 사투리를 쓰다보니
부산 사투리가 더 편하다. 부산 사투리가 표준어처럼
느껴지기까지 한다. 특히 서울말을 쓰는 남자들을
볼 때면 닭살이 돋을 정도이다.
プサンの友人たちとつき合い、多くの時間を共にしながら、
実生活の中で自然に方言を使っているので、標準語より
方言の方が楽だ。プサン方言が標準語のようにさえ感じられる。
特にソウル弁で話す男性を見ると、鳥肌が立つほどだ。
외국인이 볼 때 부산 사람들은 처음에는 무서운 느낌이
드는 게 사실이지만, 그 이면에는 진짜 아름답고
따뜻한 마음을 가지고 있는 것 같다고 생각한다.
그래서 나는 부산에서 공부하게 된 것을 너무 기쁘게
생각하고 있다.
外国人から見れば、プサンの人々は、最初は、言葉も荒く恐い
感じがするのも事実だが、実際は、とってもきれいで暖かい
心を持った人々のような気がする。だから、私はプサンに
留学してほんとうによかったと思っている。
앞으로도 정감있는 사투리가 넘치는 부산에서 생활
하면서 좋은 추억, 따뜻한 추억들을 많이 많이
만들고 싶다.
これからも、情のこもった方言が溢れるプサンに暮らしながら、
いい思い出や暖かい思い出をたくさん、たくさん作りたいと
思っている。