■アウトレイジ 最終章 2017年 〇〇〇〇-
(カウント外)
2017年、小倉のシネコンで見た「アウトレイジ 最終章」を、今度は
ネットで見た。
例によって中国系の動画共有サイトを通じてだ。
△①映画(上)とネイバー地図(下)
ところで、今回、映画に登場した済州島の繁華街の風景を、ネイバー
地図のストリートビューで確認してみた。
△②映画(上)とネイバー地図(下)
思ったより難しい作業であったが、ついに、映画の中で主人公を乗せた
黒塗りのベンツが走った通りが、済州島最大の繁華街である新済州地区
(済州市蓮洞)の2本の通りであることを確認した。
△済州市新済州地区(コネスト地図より)
「ヲタク」が、このささやかな作業に深い自己満足を感じたのは、
書くまでもない。
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)
△長女と愛犬
2018年の有田陶器市には、愛犬も含め家族総出で出かけた。
△2016年、創業400周年を迎えた有田焼
例によって陶器市の会場で目についたハングルを写真に収めた。
△有田駅前の土産物屋
とは言え、目についたハングルは決して多くはなかった。
「ヲタク」自身、およそ3時間ほど会場をうろつく間、すれ違う訪問客の
会話で韓国語を耳にしたのは1度のみ。
聞こえて来た韓国語の方にちらっと眼をやると、40がらみの夫婦っぽい
韓国人男女が歩いていた。
また、中国語は一度も耳にしなかった。
おそらく、現状では、各店舗でも韓国人客や中国人客を意識する
ことは、あまりないようだ。
(終わり)
2018年のゴールデンウィーク、「ヲタク」家族は久しぶりに有田陶器市に
出かけた。
例によって、「ヲタク」は有田で見かけたハングルを写真に収めて来た
のだが・・・。
とある公衆トイレ内で見かけたトイレの使用案内には、思わず笑って
しまった。
「ヲタク」の笑いのツボを突いてきたのは、1番の説明文のイラストだ。
いくら何でもこれは、日本(有田)を訪れる外国人の実態とかけ離れ
すぎていやしないか。
あるいは外国人訪問客をバカにしているのではないか?
そう考えると、笑えなくなった案内文であった。
(終わり)
「용역(用役)」という漢字語は、日本語では日常的に使われることは
ない。
一方、韓国語では、建設、警備、清掃、引っ越しなど様々な労務提供の
分野で多用されている漢字語なので注意が必要だ。
中でも映画などによく登場する私設警備会社の「用役カンペ」。
見かけからは本物のカンペ(ヤクザ)のようでもあり、場合によっては
機動隊員のような出動服を着こんでいる場合もある。
彼らは、会社などから依頼され、労働争議に介入したり、再開発予定
地区で住民や商人を実力で追い立てたりする特殊な労務サービスを
提供する。
映画などでは警備会社の用役員が角材や鉄パイプを振り回す場面も、
しばしば登場する。
この週末、その「用役カンペ」が登場する映画を2本見た。
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■카트 「明日へ」 2014年 〇〇〇--
(240)
ある大手スーパーで起きた非正規労働者たちの解雇反対闘争を、実話を
元に描いた映画。
会社側が、会社売却を前に、一部の正社員以外の現場労働者を全て
外部の「用役」(派遣)会社が派遣する人材に切り替えようとして、
労働争議が発生する。
結果的に、労組の幹部が犠牲になる形で、幹部以外全員の職場復帰を
勝ち取った。
■염력 「サイコキネシス 念力」 2018年 〇〇〇--
(239)
再開発のため立ち退きを要求された商店街の商人たちが、正当な
補償を求めて立ち上がり、退去を強制する警備会社の「用役」部隊や
その背後にいる大手建設会社と闘う。
宇宙から落下した隕石に起因すると思われる超能力を、偶然、手に
したうだつの上がらない中年男が、商店街でチキン店を営む娘の
ために大活躍する。
コメディタッチの社会派フィクション映画だ。
(終わり)
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4月27日の夕刻現在、まだ開催中の南北首脳会談。
この歴史的会談の成功を祈る意味で、連合ニュースの日本発外信報道を
一つ翻訳練習させてもらった。
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■남북정상회담 1면 톱뉴스로 전하는 일본 신문
南北首脳会談を1面トップで伝える日本の各紙
(連合ニュース 4月27日)
요미우리, 아사히 등 일본 주요 신문이 27일 자 석간에 문재인
대통령과 김정은 북한 국무위원장과의 역사적인 회담을 사진과
함께 1면 톱 뉴스로 일제히 보도했다.
読売、朝日など日本の主要新聞が27日付夕刊で、ムン・ジェイン
大統領とキム・ジョンウン国務委員長の歴史的会談を写真付きの
1面トップ記事で一斉に報じた。
(終わり)
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■그림자 살인 「影殺人」 2009年 〇〇---
(238)
2009年、180万を超える観客を動員した映画(年間14位)。
大韓帝国末期の漢城(現ソウル)を舞台に繰り広げられる、実に
珍しいレトロ調サスペンス映画だ。
△旧大韓医院・京城帝大病院(現ソウル大病院医学博物館)
医学生と探偵の主人公2人が、サーカス団の少女らの性上納にからむ
連続殺人事件の犯人を追う。
ちなみに、この映画には韓国人演じる2人の「日本人」が登場して
いたが、2人とも非常に感じの悪い役柄であった。
1人は医学生の先生でお金に汚い傲慢な医師。もう1人は、10歳にも
満たない幼女まで性のおもちゃにしようとするド変態の警務総監
(探偵の活躍により未遂に終わる)。
(終わり)
■블라인드 「ブラインド」 2011年 〇〇〇--
(237)
2011年、230万を超える観客を動員したヒット作(年間11位)。
視覚障がい者の若い女性が主人公のサスペンス・スリラーだ。
ひき逃げ事故を起こしたタクシーに同乗し、事故現場で放り出された
主人公と事故を目撃したフリーターの青年、そしてプサン方言を使う
刑事の3人が協力してひき逃げ犯を追う。
しかし、そのひき逃げ犯は、実は凶悪な連続殺人鬼でもあり、口封じの
ため、逆に「目撃者」である主人公と青年の命を狙い始める。
追いつ追われつの息詰まる物語が展開されて行く。
ところで、この映画では、劇中、殺人鬼が好む音楽として「世界の恋人」
フリオ・イグレシアスの「La paloma」がたびたび流れた。
これにはちょっと驚いた。
□Julio Iglesias-La paloma
映画の内容もよかったが、この曲の甘い調べが、殺人鬼の狂気や
残虐性を際立(きわだ)たせる、いい効果を発揮していた。
(終わり)
■간기남 「容疑者S」 2012年 〇〇〇〇-
(236)
2012年、120万を超える観客を動員した映画(年間27位)。
この映画、まず、題名からして独特だ。
「간통을 기다리는 남자」(姦通を待つ男)の略語なのだそうだ。
内容は、まだ、韓国に姦通罪(婚姻者の浮気罪、2015年廃止)が
あった時代、姦通事件を専門に扱う刑事を主人公にしたサスペンス
コメディ。
この男、姦通を取り締まる刑事でありながら、上司の妻との姦通を
疑われ停職になるわ、副業で浮気調査専門の闇の興信所を営むわ、
職業人としては完全に破綻している。
おまけに警官の妻とは別居中。
そんな男が、ある富豪の夫婦関係にまつわる陰謀に巻き込まれ、
殺人の濡れ衣を着せられてしまう。
男は、窮地に追い詰められながらも、興信所の部下や妻、さらには
真犯人の助けも得ながら、ついには身の潔白を証明する。
本当に悪い奴が死んでいき、主人公はもちろん、ある意味で犠牲者で
ある真犯人も、それなりの幸福をつかんで映画は終わる。
実に見ごたえのあるサスペンスであった。
(終わり)
■이끼 「黒く濁る村」 2010年 〇〇〇--
(234)
2010年、330万を超える観客を動員したヒット作(年間4位)。
「人の心を盗む」特別な能力を持つキリスト教系カルト教団の指導者
である「先生」と前科者数人をひきつれ、山間部の集落に移住し、今や
大地主の村長として村に君臨する元刑事の男。
父親である「先生」の訃報を受け、村を訪れた息子は、父親の死因や
村長によるいびつな村支配に疑問を感じ始め、やがて村長一派と対決
せざるを得ない状況へと追い込まれていく。
村長が刑事時代、詐欺容疑で逮捕した「先生」が、刑務所内でも独特の
カリスマで受刑者たちの「心を盗む」様を見て、刑事をやめ「先生」を
利用しながら生きて行く決意を固める場面などは、実に真に迫っていた。
なかなか見ごたえのある映画だった。
(終わり)
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隠していたわけではないが、実は、「ヲタク」は日本のサスペンス
ドラマや映画のファンでもある。
松本清張や横山秀夫の小説を原作とするドラマや映画は、ネット上に
違法アップロードされている(いた)作品はほぼ全作、見つくしている。
中でも松本清張の「点と線」(ビートたけし主演)や横山秀夫の
警察物シリーズなど、お気に入りの作品にいたっては、同じ作品を
繰り返し10回以上は見ている。
「女っちゅうのは弱いけん。男に惚れて、惚れて、死んでいくとです」
(ドラマ「点と線」中の鳥飼刑事の言葉より)
好きなシーンのセリフはそらんじているほどだ。
そんな「ヲタク」が、この週末は、韓国のサスペンス映画を4本見た。
例によって、以下は簡単な鑑賞記録である。
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■의뢰인 「依頼人」 2011年 〇〇〇--
(233)
状況証拠しかない裁判で、一旦は容疑者の無罪を勝ち取った弁護士が、
判決後、容疑者が真犯人であることを示す事件の真相にたどり着く。
容疑者のアリバイを証明したかに見えた目撃証言の裏に、重大な
真実が隠されていたのだ。
彼は依頼人を裏切り、捜査に協力する道を選んだ。
なかなか見ごたえのあるサスペンスであった。
■그놈이다 「あいつだ」 2015年 〇〇---
(232)
両親を交通事故で失い2人で暮らしてきた兄妹。
その妹が何者かに殺されてしまう。
巫女たちが繰り広げる野辺送りの儀式の際に見かけた怪しい男を、
犯人だと直感した兄が、男を追い詰めていく。
■7년의 밤 「7年の夜」 2018年 〇〇〇--
(231)
2018年3月に公開された新しい映画。
地域住民まで巻き込む悲劇の連鎖の始発点は、一人の人格障害的な男。
彼は、その異常な支配欲から家庭を破綻させたばかりか、平凡に
生きる周囲の人々をも巨大な悲劇の渦に巻き込んでいく。
かろうじて、最後に青年が悲劇の連鎖から抜け出すシーンには
救われる。
■극락도 살인사건 「極楽島殺人事件」 2007年 〇〇---
(230)
2007年、200万を超える観客を動員したヒット作(年間7位)。
製薬会社が極秘裏に新薬の投薬実験を進める孤島で起きる悲劇を、
サスペンス風に描いた映画。
(終わり)
■부러진 화살 「折れた矢」 2012年 〇〇〇〇-
(229)
2012年、340万を超える観客を動員したヒット作(年間10位)。
実話をもとにした映画で、韓国司法の深い闇に光を当てている。
名門私立大学の入試で数学の出題ミスを内部告発したことが
きっかけとなり、大学当局から解雇された教授が主人公。
不当解雇を訴えた裁判でも、ずさんな審理の末、解雇を正当と認める
判決が出された。
憤懣(ふんまん)やるかたない主人公が、後日、判事を自宅前で
待ち伏せにしクロスボウで脅したまでは事実だが、今度は、客観的な
証拠もなしに一方的に司法に対する「テロ」犯として重罪を着せられて
しまう。
被害判事が当初証拠として提出していたクロスボウの「折れた矢」は、
どこかに消え失せ、検察が法廷に提出した証拠の矢は、折れていない
通常の矢だった。
また、至近距離で矢が当たったにしては軽すぎる傷。
さらに証拠として提出された下着とスーツには血が付着しているにも
関わらず、同じく証拠のワイシャツには全く血が付着していない
という、お粗末すぎる矛盾。
そもそも下着とスーツに付着した血は被害判事のものなのか。
科学的な分析をすれば簡単に立証できるものを、弁護側が要求しても
頑(かたく)なに検査を拒否する検察と裁判官。
対司法「テロ」をでっち上げるために行われた茶番劇と批判されても
仕方のない裁判だった。
この映画に照らされた韓国司法の闇は相当に深い。
しかし、韓国司法の闇が、政財界や官界、軍や情報機関、さらには
マスメディアなどの闇に比べ、格別に深いとは思えないところに、
韓国社会が直面する重たい課題がある。
日本についても同じことが言えるが、韓国にも、もっともっと理性や
良心が力を発揮する公明正大な国になってほしいものである。
(終わり)
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■쓰리 썸머 나잇 「スリー・サマー・ナイト」 2015年 〇----
(228)
2015年公開のB級コメディ映画。
ソウルに暮らす30代の独身男3人組が、プサンを舞台に繰り広げる
珍道中。
コメディながら、「ヲタク」が本気で笑えたシーンはたったの1回。
1人の男(上記ポスター下の左)が海雲台ビーチでナンパ中に割れた
瓶の破片を踏んだシーンだった。
3人組でナンパをしながらも、うち1人(上記ポスター下の右)が
勃起不全(いわゆるインポ)に苦しんでいるという設定も、新鮮で(?)
おもしろくはあったが、同じ男性として、とても心の底から笑える
ような話ではなかった。
△甘川文化マウル
総じて「ヲタク」の趣向には合わない映画だった。
△甘川文化マウル
それでも、映画に登場した夕暮れの甘川洞には満足。
△甘川文化マウルから見る甘川湾
もともと甘川洞がロケ地になっていたから見た映画だった。
(終わり)