福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓映画と税理士の破滅

2021年06月30日 |  〇映画・映画音楽
베일  「ベール」 〇----
(1461)



2013年に公開された、ある夫婦の破滅ドラマ。

税理士の男が、妻の浮気を疑い始め心を病んでいく。
バイセクシャルの妻には女性の恋人と、最近、付き合い
始めた若いイケメン男がいた。


△心を病んでいく税理士の男

ついには、男と同じく心を病んでいった妻の恋人女性が
嫉妬にかられ妻を殺害してしまう。

刑事らの活躍により、殺害事件は解決されるが、妻と
イケメン青年との隠された関係にこだわり、執着し
続ける男の心は、完全にバランスを失っていく。

そして結局、男がイケメン青年を殺害し、映画は終わる。

物語の展開には、そこそこ引き込まれたが、全く救いの
ない暗い映画だった。



(終わり)

韓国映画と狐の妖怪

2021年06月29日 |  〇映画・映画音楽
구미호 가족 「狐の妖怪家族」 〇〇---
(1460)



2006年に公開された異色のミュージカルコメディ。


△妖怪は父親と3人の子ども

人間になることを1000年間も待ち続けた、間抜けで
人のいい狐の妖怪(九尾の狐)家族が、ドタバタ劇の
末に、人間になることをあきらめ、妖怪のまま人間世界に
溶け込んで生きて行く道を選ぶ。

ナンセンスな物語ではあったが、そこそこ楽しく見る
ことができた。


(終わり)

韓映画と悪趣味な場面

2021年06月28日 |  〇映画・映画音楽
잔혹한 출근 「残酷な出勤」 〇〇---
(1459)



2006年に公開された犯罪コメディ。

借金返済に追い詰められた男が、身代金目当てに
富豪の娘(女子高生)を誘拐するが、同時に何者かに
より自分の1人娘を誘拐されてしまい、身代金を
要求される。



ハチャメチャな犯罪コメディだったが、物語の展開には
そこそこ引き込まれてしまった。


△悪趣味なシーン

この映画では、非常に悪趣味なシーンが印象に残りは
したが、ブログの品格を保持するため、一切の解説を
省くことにする。



(終わり)

韓国映画と豪勢なお墓

2021年06月28日 |  〇映画・映画音楽
조용한 세상 「静かな世界」 〇〇〇〇-
(1458)



2006年に公開されたミステリー。

1人の刑事が、不思議な読心能力を持つ写真家の男と
協力しながら、連続児童殺人事件の背後に潜む、悲しい
真実を解明していく物語。



不謹慎ではあるが、この映画では、犠牲になった
写真家の非常に豪華な墓が強く印象に残った。



映画のロケ地は、おそらく実在の霊園と思われる。



韓国映画に大きな霊園や瀟洒な納骨堂が登場するのは
決して珍しいことではないが、これほどまでに豪勢な
個人用の墓は、かつて目にしたことがない。


(終わり)

大きなテール肉

2021年06月27日 |  〇我家の韓国料理


ワンパターンではあるが、久しぶりのテールスープ。



今回のテールは、かなり大きかった。


(終わり)

韓国映画と警官の夜食

2021年06月26日 |  ┣銀幕のチャジャン

△自分の銃に実弾を装填する主人公(右)

先日、刑事を主役にした犯罪サスペンス「最後まで行く
(鑑賞番号40)を再鑑賞していて、非常に気になる
シーンに出くわした。


△主人公に「夜食」の話題を持ちかける係員

署内の保管庫に勤務する後輩警官が、主人公の刑事を
夜食に誘うシーンだ。

具体的に何の出前を取っているのかは言わなかったが、
ソースの味を強調していた。

以下がそのセリフだ。


△係員は主人公に対し「ソース」の味を強調した

아.. 고형사님.. 저회가 야식 시켰는데  식사 안하셨으면
같이 드실래요? 거기가.. 이게 뭔가 소스가 달라요.
아~우 맛있더라고요.

あの、コ刑事。私たち夜食の出前取ってるんですが、夕食まだ
でしたら、いっしょにいかがですか?その店、ソースが一味、
違うんですよ。ほんと、おいしかったんですよ。
(保管庫係員のセリフ)

普通、韓国映画で警察官が食べる夜食と言えば、真っ先に
思い浮かぶのがチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)。

しかし、「ヲタク」は、ソースの味を強調する警官の
言葉を聞いて、彼らの夜食がチキンだった可能性もある
のではないか、と少し動揺した。チャジャン麺なら
人数分の出前しか取っていない可能性も高い。

追いつめられていた主人公に夜食を食べるような余裕
などなかったので、結局、夜食の正体は分からずじまい。

やっぱり、警官たちが食べた夜食は、チャジャンソースが
一味違うチャジャン麺だったのだろうか?

それとも、甘辛いヤンニョムソースが格別においしい
チキンだったのだろうか?

我ながら、本当にどうでもいい疑問に取りつかれたもの
である。



(終わり)

韓映画で警官残酷物語

2021年06月25日 |  ┗注目女優
구타유발자들  「暴力を招く者たち」 〇〇〇〇-
(1457)



2006年に公開されたブラックコメディ。

ある渓谷の河原で、音楽大学の教授で声楽家の中年男が
教え子の女性を強姦しようとして失敗する。そこに、1人の
男子高生を半殺しの目に合わせている最中の地元の不良
青年たちや高校生の兄の警官が絡みながら、奇想天外な
物語が展開する。

結局、暴力を振るう者は暴力に滅びる、ということ
なのか。


△警官役はハン・ソッキュ

加害と被害が二転三転するハチャメチャで残酷な暴力の
連鎖の末に、あっけなく命を落としたのは、少年期の暴力に
までさかのぼる報復の連鎖の原点にいた暴力警官だった。

実にシュールでブラックなコメディだった。


△チャーミングなチャ・イェリョン

劇中、唯一の女性として登場したチャ・イェリョンが、
文字通り一服の清涼剤としての役割を果たした。


(終わり)

韓映画で教師残酷物語

2021年06月24日 |  〇映画・映画音楽
스승의 은혜  「先生の恩」 〇〇---
(1456)



2006年に公開されたホラーサスペンス。

心に深いトラウマを抱え、亡くなった母親のミイラと
いっしょに生きて来たわけありの女性が、ついに悪魔的な
サイコパスと化す。

母親と2人、貧しいながらも仲睦まじく暮らしていた
彼女の人生が狂い始めたのは、小学生時代に1人の
女教師のクラスになってから。


△退職後の元女教師に計画を隠し近づいた教え子

彼女は、自分に心ない仕打ちを加え続けた元女教師や
当時、女教師から寵愛されていた裕福で優秀だった
同級生らに対し、残忍な復讐劇を繰り広げ、最後に
自ら命を絶つ。

全く救いのない、悲しくも虚無的な内容の映画だった。



(終わり)

チャジャン麺は主食か?

2021年06月23日 |  ┣銀幕のチャジャン

△闇社会の女ボス(左)もチャジャン麺

先日、韓国映画「コインロッカーの女」(鑑賞番号10)を
久しぶりに再鑑賞した。


△チャジャン麺を食べながら仕事の打ち合わせ

インチョン(仁川)中華街を舞台にしたノワール映画で、
元々の原題は「チャイナタウン(차이나타운)」。


△ズルズルと音を響かせながらチャジャン麺を食べる男(右端)

この映画では、物語の展開が切り替わる節目節目に
合計5、6回ほど食事のシーンが登場した。

そして、その内、4回のシーンにチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)が登場した。


△ラップがかかったままのチャジャン麺

この映画の主役たちは、まるで、チャジャン麺を主食の
ように食べる人たちだった。


(終わり)

韓国映画と過剰防衛

2021年06月23日 |  〇映画・映画音楽
샤크 : 더 비기닝 「シャーク : ザ・ビギニング」 〇〇〇--
(1455)



2021年に公開された青春アクション。原作はネット漫画。

高校で酷いいじめに苦しめられていた主人公が、抵抗した
はずみで加害者に重傷を負わせてしまい、過剰防衛の罪で
少年刑務所に入る。

そして、そこで同じく凶悪な強盗集団に対する過剰防衛
の罪で入所していた総合格闘技の元世界チャンピョンと
出会う。


△日々、訓練に打ち込む主人公

元世界チャンピョンの指導の元、厳しい訓練を耐え抜いた
主人公は、刑務所内の暴力や出所後に待ち受けるいじめっ子
からの報復に立ち向かう。

先の読みやすい展開ではあったが、なかなか見ごたえの
ある映画だった。



(終わり)

無視されたチャプチェ

2021年06月22日 |  ┣銀幕のチャジャン
これまでに1500本近くの韓国映画を見て来た「ヲタク」
ではあるが、映画の中に、「ヲタク」の大好物である
チャプチェパ(炒肉飯)が登場するシーンを見たことは、
一度もない。

韓国映画で一身にその寵愛を集めているチャジャン麺
(韓国式ジャージャー麺)と比べれば、その登場頻度は、
まさに雲泥の差である。

ただし、そのチャプチェパ、あるいは中華風チャプチェが
登場しそうになった、きわどいシーンは確実にあった。
(※チャプチェパは、ライスにチャプチェ、さらに
プサンでは多くの場合、チャジャンソースをのせた料理)

先日、1999年に公開された韓国映画「新装開業」
鑑賞番号1110)を再鑑賞した時の話である。

ライバル店に客を奪われてしまった主人公が、自分の
中華料理店で「팔보채(八宝菜)」をつまみに憂さ晴らしの
お酒を飲もうとするシーンがあった。


△ライバル店に客を奪われ意気消沈した主人公

その時、主人から八宝菜を作るように指示された厨房長の
男が、主人に対し次のように返答した。


△八宝菜を作ってくれという社長に対し厨房長が返した言葉

「あのう..社長。チャプチェにして下さいよ。今、残っている
材料がチャプチェと焼き餃子だけなんですよ。」(厨房長の返事)

ここでいうチャプチェこそが、「ヲタク」の大好物である
中華風の春雨入り肉野菜炒めのことである。(念のために
書けば、韓国料理のチャプチェとは全くの別料理。)

結局、残念なことには、主人公の社長は厨房長の提案を
頭から無視し、「짬뽕국물(チャンポンのスープ)」を
つまみに酒を飲むことにした。

目の前で大好物の料理が無視されたことで、「ヲタク」
自身まで無視されたように感じさせられた悲しいシーンでは
あったが、これもチャプチェパをめぐる一つの現実として
受け止めるしかあるまい。



(終わり)

韓映画と老婆の抗議自殺

2021年06月22日 |  〇映画・映画音楽
그리고 방행자  「そして、方幸子」 〇〇---
(1454)



2021年に公開されたドキュメンタリー映画。

某新聞社の本社ビル前で長期間、1人デモを続けた末、
ビル横のゴミ収集場で抗議の縊死を遂げた老婆、方幸子
(パン・ヘンジャ)。


△大統領府前で抗議する関係者ら

この映画では、老婆の半生を紹介するとともに、息子の
「おもちゃ博物館」事業に関わる大手新聞社経営陣の
갑질(弱い者いじめ)」の実像を明らかにし、老婆を
死に追いやったものの正体について告発する。

厳粛な内容を怒りを抑え、淡々と記録し、表現した
作品だった。



(終わり)

韓国映画と30男の悲哀

2021年06月21日 |  〇映画・映画音楽
네가 내가 되었으면 좋겠다 「君が僕になったらいい」 〇----
(1453)



2021年に公開されたインディーズ系の青春映画。


△交際を申し込んだ男に対し、女性は「少し悩んでから返事するね..」

ありとあらゆる涙ぐましい下準備をし、勇気をふり絞って
ある女性(学生時代の同級生)に交際を申し込むが、
あっさり振られてしまう30男の悲哀を描いた映画。


△極力、男を傷つけないように気を使った、素早い断りのメッセージ

この映画では、男を振った女性の言葉や返事が、ちょっと
だけ印象に残った。

考えて見れば、一方的に自分に好意を寄せる男をふり払わ
ないといけない女性の立場も、なかなか悩ましいものだ。


(終わり)

チャジャン麺6杯の衝撃

2021年06月21日 |  ┣記録のチャジャン

△映画の舞台は中華料理店(主人公の店)と教会がある江原道の田舎町

韓国映画とチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)の関係にこだわり
続けるブログ主が、今回、取り上げる映画は、1999年に公開された
ホラーコメディの「新装開業」(鑑賞番号1110)。


△ライバル店に入り、1杯目のチャジャン麺を前にした男

この映画には、主人公のライバル店で1度に6杯のチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)を食べる脇役の男が登場した。


△あまりのおいしさに感動し、泣きながらチャジャン麺を食べる男

脇役とは言え、1度に6杯のチャジャン麺と言えば、その数量において、
「ヲタク」の韓国映画観察史上1位タイの大記録である(※関連記事)。


△チャジャン麺を食べすぎお腹が膨れ、歩けなくなった男

今回は映画の中でも、特にこの男に焦点をあて、少し詳しく紹介して
みたい。


△食後、よろめきながら一目散に薬局に駆け込む男

この男の場合、あまりのおいしさに6杯ものチャジャン麺を食べた後、
お腹がパンパンに張ってしまい、すぐに近所の薬局に飛び込んだ。


△薬局に駆け込み消化剤ドリンクを処方してもらった男

消化剤を飲むためである。


△指を6本立てながら、チャジャン麺を6杯も食べたとアピールする男

そして、自分が消化剤まで飲むに至った理由を、薬局で休憩していた
客らに身振り手振りで説明した。

特に「6杯も食べた」と語るシーンでは、しっかりと6本の指を立てながら
「6」という数字を強調して見せた。


△自分の股間を抑えながらチャジャン麺の思わぬ効能を説く男

さらに後日談として、男は、その店(主人公のライバル店)のチャジャン
麺を食べるようになって以来、男性機能が驚くほど強化され、女性にも
もてるようになり結婚することもできた、と自慢した。

この男の場合、極端に誇張されたコミカルなキャラクターではあったが、
こうした男が存在感を発揮できるのも、韓国社会に広範に存在する
チャジャン麺愛があったればこその話なのである。


(終わり)

韓映画とホコリの癒し

2021年06月20日 |  〇映画・映画音楽
더스트맨  「ダストマン」 〇〇〇〇-
(1452)



2021年に公開されたインディーズ系の社会派ドラマ。



友人の死をきっかけに心を病んでしまい、ホームレス
生活をしている青年が主人公。



その彼が、激しい黄砂に見舞われる街の片隅で、車や
廃屋、廃品に積もったホコリをキャンバスに、指で
絵を描き始める。



青年は、無価値と見なされている、はかないホコリたちに
短いながらも美しい生命を与える行為に没頭する中で、
徐々に癒されていく。

やがて、彼は、ホームレス仲間の障がい者青年とともに
新しい生活に挑む意欲を取り戻す。

なかなか見ごたえのある映画だった。


(終わり)