久しぶりに韓国語を通じたベトナム語学習に関するネタである。
ブログ主は、日本語や韓国語と同じく、漢字文化圏に属するベトナム語に
ついても、日々細々と、かつ陰気に学び続けている。
今回の主たるテーマは、韓国語で言えば「ハングル」にあたる、ローマ字
(ラテン文字)で表記されたベトナム語の文字、「チュ・クオック・グー」
(参考:ウィキ)の発音とカタカナ表記について。
ここでまず、「チュ・クオック・グー」を元になった漢字語(漢越語)を
生かし日本語に直訳すれば、「字国語」くらいになる。ベトナム語の複合
名詞では、形容する語と形容される語の順番が日本語と前後逆になるので、
より自然な日本語に訳せば「国語字」くらいになる。
実は、ここまで書いてきた中に、ベトナム語学習に関わる、大きな大きな
落とし穴があるのだ。
それが、漢字語である「国語」のベトナム語発音と、そのカタカナ表記に
関わる問題だ。

△赤囲みの中に「ㄱ」(=K)のハングル文字が見える
上に紹介した日本語ウィキペディアの「クオック・グー」にしろ、
韓国NAVERの越韓辞典にしろ、「国」の発音の最後の子音に「ク」や
「ㄱ」(=K)の文字(音)を当てている。
これは、元のベトナム文字の子音「C」(=K)」を忠実に、カタカナや
ハングルで表そうとした結果と見ることができる。
しかし、である。
ベトナム語では、ベトナム語の発音上の単純なルールに従って、「C」を
「K」ではなく「P」と発音する例外的なケースがある。そして、まさに
この「国」の読み方が、その例外的なケースにあたるのだ。
このことは、ベトナム語初級のブログ主でも心得ているベトナム語学習の
基本中の基本にあたる重要事項である。
だから、「国語」のベトナム語発音を、便宜的にカタカナで表すとする
ならば、「クオック・グー」ではなく、「クオップ・ヌウ」くらいに表記
する方が、よりベトナム語に近いカタカナ表記になる。(ここでは「グー」
と「ヌウ」の違いに関する持論は渇愛する。)
ベトナム語に限らず、外国語を学ぶ際には、徹底して子音にこだわることが
重要だ。特に、学習の初期段階でおかしなクセをつけると、後々の修正が
難しくなる。これはブログ主の持論なのだが、韓国語や中国語、さらには
ロシア語の子音たちに、「耳」と「舌」を鍛えられたブログ主が学び取った、
体験的な教訓である。
最後に、この「国語」のベトナム語発音。
読者のみなさんの耳には、どう聞こえるのだろう?参考までに、NAVER
辞典とグーグル翻訳の発音例をリンクしておく。ぜひ、スピーカーの
マークをクリックして、実際の発音を聞いてみてほしいものである。
①NAVER辞典
②グーグル翻訳
(終わり)
ブログ主は、日本語や韓国語と同じく、漢字文化圏に属するベトナム語に
ついても、日々細々と、かつ陰気に学び続けている。
今回の主たるテーマは、韓国語で言えば「ハングル」にあたる、ローマ字
(ラテン文字)で表記されたベトナム語の文字、「チュ・クオック・グー」
(参考:ウィキ)の発音とカタカナ表記について。
ここでまず、「チュ・クオック・グー」を元になった漢字語(漢越語)を
生かし日本語に直訳すれば、「字国語」くらいになる。ベトナム語の複合
名詞では、形容する語と形容される語の順番が日本語と前後逆になるので、
より自然な日本語に訳せば「国語字」くらいになる。
実は、ここまで書いてきた中に、ベトナム語学習に関わる、大きな大きな
落とし穴があるのだ。
それが、漢字語である「国語」のベトナム語発音と、そのカタカナ表記に
関わる問題だ。

△赤囲みの中に「ㄱ」(=K)のハングル文字が見える
上に紹介した日本語ウィキペディアの「クオック・グー」にしろ、
韓国NAVERの越韓辞典にしろ、「国」の発音の最後の子音に「ク」や
「ㄱ」(=K)の文字(音)を当てている。
これは、元のベトナム文字の子音「C」(=K)」を忠実に、カタカナや
ハングルで表そうとした結果と見ることができる。
しかし、である。
ベトナム語では、ベトナム語の発音上の単純なルールに従って、「C」を
「K」ではなく「P」と発音する例外的なケースがある。そして、まさに
この「国」の読み方が、その例外的なケースにあたるのだ。
このことは、ベトナム語初級のブログ主でも心得ているベトナム語学習の
基本中の基本にあたる重要事項である。
だから、「国語」のベトナム語発音を、便宜的にカタカナで表すとする
ならば、「クオック・グー」ではなく、「クオップ・ヌウ」くらいに表記
する方が、よりベトナム語に近いカタカナ表記になる。(ここでは「グー」
と「ヌウ」の違いに関する持論は渇愛する。)
ベトナム語に限らず、外国語を学ぶ際には、徹底して子音にこだわることが
重要だ。特に、学習の初期段階でおかしなクセをつけると、後々の修正が
難しくなる。これはブログ主の持論なのだが、韓国語や中国語、さらには
ロシア語の子音たちに、「耳」と「舌」を鍛えられたブログ主が学び取った、
体験的な教訓である。
最後に、この「国語」のベトナム語発音。
読者のみなさんの耳には、どう聞こえるのだろう?参考までに、NAVER
辞典とグーグル翻訳の発音例をリンクしておく。ぜひ、スピーカーの
マークをクリックして、実際の発音を聞いてみてほしいものである。
①NAVER辞典
②グーグル翻訳
(終わり)