ドイツ日記 Les plaisirs et les jours

ドイツに滞在して26年経過。2年後に日本へ本帰国予定。ゴルフを始めて4年半ですが相変わらず下手な初心者ゴルファーです。

イザベラ・ロッセリーニ

2010年02月19日 | 映画
ブルーベルベット (特別編) オリジナル無修正版 [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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もし日本に帰国したら見られなくなって絶対に悔やむだろうドイツのテレビチャンネルのひとつがARTEというもの。

このARTEというチャンネルはドイツとフランスの共同運営で双方の国で番組編成など変えられて放送されているようだけど、内容は、日本の、はっきり言って消滅してほしいくらいくだらない地上波放送の数々とはまるで比べものにならないくらい知性・教養・政治・文化・哲学・芸術・映画・・などにあふれたとってもとっても私好みのチャンネルなのだ。

で、そのARTEでの昨晩の特集がイザベラ・ロッセリーニでした。

彼女のインタビュー・ドキュメント番組をちゃんと見たのはこれが初めて。超有名美人女優を母に、超有名映画監督を父に持った私と同年代の女性で、やっぱり彼女もおばさん体型になって若かった頃の面影がなくなっちゃったなあ・・程度の眼で見てたけど、何だか見直してしまいました。

去年の暮れだったか、当市で彼女の製作したヴィデオ展があって見に行ったのでした。
題して、グリーン・ポルノという一種の環境ヴィデオかな。

彼女自身がオスの海老になったり蜂になったりして・・○尾していたり・・。






へえ~、こんな作品もやっているんだ・・。そういえば彼女の出る映画は普通のハリウッド好みの作品はないよね・・変わったのが多いよね・・やっぱり選んでそういうのに出ているのかな・・と思っていたら、1986年の映画「ブルーベルベット」のデヴィッド・リンチ監督と恋に落ちその後別れていたのね。インタビュー番組の中でもその当時のことをチラっと話してました。

で、ドキュメントのあとに懐かしい映画「ブルーベルベット」が放映されました。公開された当時映画館に見に行って妙に興奮したのを覚えてます。やっぱりこの監督の映画は何がなんだかわかんないというか、一体何なの?というか・・のどかな街に突然起こる悪夢のような話・・で、その内容も不気味だし・・。これは主人公のジェフリー青年が大人になるイニシエーションの話か・・なんて思ったり。素っ裸で登場するドロシー役のイザベラ・ロッセリーニはまだあの頃は贅肉もついてなくって痩せてたのね。今はすっかりおばさんで、ランコムの化粧品のモデルやってた頃とは比べようがないけど、それでも素敵な人だわ。