2019年7月の読書メーター
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:18642ページ
ナイス数:810ナイス
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■もういちどベートーヴェン
ミステリ要素は少なかったけれど、岬洋介が迷いを吹っ切るきっかけになった出来事が分かってよかった。
岬に渡されたティッシュペーパーの意味は何かで見た覚えがあったので、赤いうさぎの本名出版の謎と無罪の絡みはそれほど驚きませんでした。
奥さんが気の毒。
司法修習生のときに教官として出会った高遠寺静の言葉は、法曹界で生きてきて色んな事を乗り越えてきたから出てきたんだろうなと思わされた。
巻末で次作の予告が。待ってます!
読了日:07月31日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/13587799
■母ではなくて、親になる
赤ん坊が1歳になるまでの驚きの毎日を描く、出産子育てエッセイ。
きっぱりとした意見で文章としての趣旨は分かりやすいが、きっぱりしすぎて最初は読んでいて少し戸惑う。
母親、父親、そういうカテゴライズを取っ払い、ふたりとも親。
ということは、イクメンって都合のいい言葉なのだなあ。
8か月になってハイハイを始めたときに
「進化の過程だ。まるで魚が陸に上がったときみたいだね」
につい笑ってしまった。わかるわかる。
読了日:07月31日 著者:山崎 ナオコーラ
https://bookmeter.com/books/11911374
■海賊丸漂着異聞
伊豆・御蔵島の沖に異国の船が漂着、その騒ぎの最中に起きた脱走事件と名主の失踪、そして船長の死。
通詞ジョン万次郎と島の書役・市左衛門が冷静に事件に関わっていたおかげで、事件の内容を把握しやすかった。
真相に最初に気が付いたスミスが探偵役にならなかったことで、弥助は命拾いした。
弁髪って特徴的だからなあ、あれだけ人数がいれば却って目立たない。
読了日:07月30日 著者:満坂 太郎
https://bookmeter.com/books/162531
■京都の中華 (幻冬舎文庫)
京都という街に合わせた味わいの中華料理。
にんにく苦手。油っこいの苦手。香辛料苦手。でも中華が食べたい。
不要なものを取り去って味を作るのに、カラシソバみたいに振り切れてるものもあるのが謎だなあと思いましたが、
カラシは和食で食べ慣れてるから抵抗ないのかもしれないと後から納得。
読了日:07月30日 著者:姜 尚美
https://bookmeter.com/books/11249820
■五条路地裏ジャスミン荘の伝言板 (幻冬舎文庫)
叔父から京都の長屋を受け継いだベトナム育ちの摩利が、長屋で起きる事件に首を突っ込む。
イケズな感じや食べ物への矜持が垣間見えて、こういうところは京都らしいなあと思う。
摩利の特殊能力がそれほど主張の強いものじゃなかったせいなのか、そんな設定なくても話としては成り立ってる気がします。
居酒屋主人と刑事のふたごの兄弟がかなり正反対。
見た目が似ていてもこれだけ違えばすぐに気付きそう。
読了日:07月29日 著者:柏井 壽
https://bookmeter.com/books/11098659
■カナダ生き生き老い暮らし (集英社文庫)
67歳から20年ほどカナダで暮らした母親の思い出。
最初は娘の家で一緒に住んで、それからシニアアパートに引っ越して一人暮らし。
横浜雙葉の出身で二人の妹は外国暮らし、外国に対して(英語に対して)恐怖心がなかったことが幸いしてたんだろうな。
週に一回は必ず美容院に通い、薄いブルーに染めるなんておしゃれさん。
日本に戻ることになったときに身辺整理が捗らない気持ちはなんとなく分かる。
読了日:07月29日 著者:サンダース・宮松敬子
https://bookmeter.com/books/172609
■最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下) (TO文庫)
これ上下巻に分ける必要あったかなあ。
「とある母親の死」桐子と福原の子供時代が交錯する。絵梨の生き方は、桐子にとっても福原にとっても、大きな影響を与えたと思える。
「とある医者の死」認知症によって過去と現在を自由に行き来するのは不幸なことなのだろうか。
読了日:07月28日 著者:二宮敦人
https://bookmeter.com/books/12778752
■雑誌の人格 2冊目
雑誌の読者をプロファイリングして人格化する。
雑誌は一年に一冊買えば多いくらい、というほど読まなくなりましたが、昔、マメに読んでたころはその雑誌の読者像にわりと合致してるなあと苦笑いしてみる。
創刊するからには「そういう層」を見込んでいるのだろうけれど、ターゲットがそもそも雑誌なんか読まない世代だった「Men's SPIDER」とか、発行部数が伸びなかったんだろうな。
「孫の力」って休刊なのが残念なくらいインパクトある。
読了日:07月28日 著者:能町 みね子
https://bookmeter.com/books/12505665
■最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上) (TO文庫)
父親の画策で執刀できない福原と、小さい医院を開業した桐子。
「とあるチャラ男の死」
病と向き合うのも逃げるのも結局は自分次第。
何もかも後回しにし続けると決めたのは自分なんだし、そういう意味では願いが叶ったのか。
「とある母親の死」
子供の桐子が入院した時に同じ病室だった絵梨。
自分で喘息を誘発した桐子を心配しつつ下巻に続く。
読了日:07月27日 著者:二宮敦人
https://bookmeter.com/books/12778753
■銀座ウエストのひみつ
銀座ウエストの「銀座ウエストらしさ」を知るために、二代目社長、工場長、ウェイトレスたちに話を聞く。
ホットケーキのために試行錯誤して作ったミックス粉がニップンのものとほとんど同じと分かったので採用するという潔さ。
北海道バターで作るとバターの香りが強すぎてしつこく感じてしまうからリーフパイに使うバターは東北産というこだわり。
粉は粉のおいしさ、バターはバターのおいしさが出るようなお菓子は、機械じゃなく人の手で作られる。
たまに横浜高島屋のカフェでお茶することがありますが、今度はホットケーキ食べよう。
読了日:07月27日 著者:木村衣有子
https://bookmeter.com/books/8022979
■終わっている臓器: もはや不要なのに存在する人体パーツ21の秘密
進化の過程で無用になったり小さくなって痕跡だけになってしまったり、あるいは別の形で転用されていたりする臓器。
もうちょっとイラストがあれば説明文の意味も分かりやすくなるかなと思いました。
足の小指の骨が3本じゃなく2本しかない人間が増えてきて、日本人では75%が当てはまりそうということと、
正常に生えた親知らずなら移植用に使えるというのが面白かった。
読了日:07月26日 著者:
https://bookmeter.com/books/13501061
■聖書の暗号は知っていた 【闇の絶対支配者】ロスチャイルド・イルミナティ・フリーメーソン (超知ライブラリー)
世界の歴史は、イルミナティという頭脳を持ったフリーメーソンによって動かされてきた。
イルミナティを組織したロスチャイルド一族の恐ろしい計画を、聖書の中に預言された暗号から解読する。
アメリカはユダヤ国際資本で動いていて、その黒幕はロスチャイルド一族。
そういえばドナルド・トランプの大統領就任演説のあと最初に喋ったのはユダヤ教のラビじゃなかったっけ。
読了日:07月26日 著者:伊達巌
https://bookmeter.com/books/339661
■女子大生つぐみと古事記の謎 (ハルキ文庫)
大学で古事記を研究するつぐみ。
「ハッとしてトリック!(ファンタジスタはどこにいる?)」に登場していた記者の犬飼が手を貸し、神武天皇と草薙剣の秘密に迫る。
登場人物の数が多くて名前を覚えるのは無理かもなと思いつつ読んでいましたが、覚えなくてもどうにかなってしまいました。
日本で作った剣を携え西進したなら、草薙剣の実見記録から渡来の剣と推測されるのとは矛盾する気がする。
読了日:07月25日 著者:鯨統一郎
https://bookmeter.com/books/12935461
■謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉
納豆を食べているのは日本人だけじゃなかった。
アジアの各地でどういう納豆を作っているのかをその目で確かめる。
納豆は必ずしも糸を引くわけじゃないし、調味料みたいな使われ方もする。
納豆は我々のソウルフードと言うミャンマー・シャン族のトナオ食べてみたい。
読了日:07月25日 著者:高野 秀行
https://bookmeter.com/books/10796147
■人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)
最初は、薫子のやっていることは狂気そのもの、現実を受け入れられない人間がやることだと思っていました。
けれど自分が同じ立場になったらそう言えるのだろうか。
読みながら最後まで自問自答し続けることになりましたが、それほどに脳死判定は難しいこと。
何が正解なのか、自分ならどうするのか、まだ答えが出ません。
読了日:07月24日 著者:東野 圭吾
https://bookmeter.com/books/12828764
■小鳥来る日 (文春文庫)
単行本で読んでいますが文庫本にて再読。
単行本のときには気付かなかったけど、フランス在住歴40年のマダム・キシって岸恵子?
平松さんがパリでなくした眼鏡は誰かが手元に置いて使っているのかな。
それとも、またなくされて、手から手へと旅しているのだろうか。
うちのパソコンも拗ねる前に開けて掃除しなくちゃ。
読了日:07月24日 著者:平松 洋子
https://bookmeter.com/books/10366021
■黒いドレスの女 (角川文庫)
酒場のマスターのほかに弁護士の山本からの依頼で動く便利屋の顔を持つ田村。
店にやってきた黒いドレスの女がトラブルを運んでくる。
庄司はアキラを、冽子は秋介を、田村が言うところの「ガキの眼を男の眼に」変えた。
卵の殻で磨くグラスのように、一度だけ光れば充分心に刻まれる出来事だったんだろう。
読了日:07月23日 著者:北方 謙三
https://bookmeter.com/books/459007
■オレは絶対にワタシじゃない
FTMの性的マイノリティの著者による自伝的なエッセイ。
世間が考える「普通」というのはとても狭い範囲。
LGBTがつらくて生きにくいのは当たり前、というのが「普通」な世界に我々は住んでいる。
セーラー服が苦痛なひとがいると想像もしていなかった私もまたその住人であるのだ。
意識改革をせねば。
読了日:07月23日 著者:遠藤 まめた
https://bookmeter.com/books/13064943
■僧正殺人事件 (S・S・ヴァン・ダイン全集) (創元推理文庫)
だあれが殺したコック・ロビン?
マザー・グースの見立て殺人に挑むファイロ・ヴァンス。
記録者ヴァンとの会話がほとんどないおかげで、事件関係者との距離感が絶妙。
ヴァンスの最後の行動はなんか解せない。
犯人の生死を探偵が決めていいのか。
読了日:07月22日 著者:S・S・ヴァン・ダイン
https://bookmeter.com/books/351467
■バナナの皮はなぜすべるのか?
犬の散歩中、バナナの皮が道に落ちているのを見かけたのをきっかけに、バナナの皮で滑るギャグについて考察する。
巻末の人名索引、作品名索引を見ても分かる通り、これだけたくさんの作品を渉猟するのは大変だったと思う。
1870年にニューヨークで「反オレンジの皮・バナナの皮協会」が結成されたというのがちょっと笑える。
それだけ大勢がバナナの皮(この場合はオレンジの皮も)で滑って転んできたということだけれど、それなら道端にポイ捨てするなと言いたい。
読了日:07月22日 著者:黒木 夏美
https://bookmeter.com/books/582227
■ユートピア (集英社文庫)
最初から住んでいるひとたちと転居してきたひとたちとの微妙な差を外野から見守っているような気分でした。
友情があっても全部が善意からくるとは言い切れないだろうということは、大人ならば大小の差はあれど経験してることなのでは。
決定的な悪意があるほうが回避しやすいし、あれこれ勘繰られずに済むからラクだなあなんてうっかり思ってしまう。
そして健吾はどうなった?
読了日:07月21日 著者:湊 かなえ
https://bookmeter.com/books/12879686
■面目ないが (新潮文庫)
「僕ですか ただ何となく生きているそんじょそこらのオッサンですよ」
うた(短歌)詠み兼目医者のせつなくもおかしな随想集。
離婚した奥さんに未練ありまくり。
でも当時のアイドル(中山美穂とか森高千里とか)にはデレデレしてるし、中学三年生だった吹石一恵にファンと言われて大喜び、ミーハーでもあるのだな。
私はそれほど面白いとは思わなかったけれど、巻末で田辺聖子が褒めていることだし、こういう文章が好きなひとにはハマるのだろう。
読了日:07月21日 著者:寒川 猫持
https://bookmeter.com/books/562564
■日本のレトロコスメ プチプラコスメからロングセラーまで
懐かしいなこれ使ってたよ、家にあったのを見たことがある、いろんな思いが駆け巡りました。
肌水とか恋コロンのシャンプーは本当に誰もが使ってたし、ティセラはEAST END×YURIがやってたCM曲を今でも思い出せます。
最近は買ってないけどメンソレータム軟膏ってこんなカラーの缶になったのかとしみじみしてたら、これ限定品だったんですね。
読了日:07月20日 著者:
https://bookmeter.com/books/12714438
■結婚式っておもしろい!?
結婚式の準備から当日までを描いたコミックエッセイ。
自分の結婚当時を振り返りつつ照らし合わせて読んでいましたが、結婚式ってほんとに大変で面白い。
決めることはたくさんあるし、細かいところに使うお金も結構あるし、式を挙げてみないと分からないことって多いです。
でも最終的に、いろんな苦労があっても楽しい思い出話になるのが結婚式ってヤツかなあと思ってますがどうだろう。
出来ればオールカラーで読みたかった。
読了日:07月20日 著者:たかはし みき
https://bookmeter.com/books/573841
■食パンをもっとおいしくする99の魔法
「本書では、パンのある食卓をもっと幸せにする99のアイデアを紹介します!」
関東に住んでいるので4枚切り5枚切りの食パンなんてそこらへんで普通に買えないのですが、
4枚切りは厚さが3㎝、5枚切りは2.5㎝ということなので、一斤のやつを買ってきて自分で切ってみようと思います。
バターを塗った8枚切りの食パンでどら焼きを挟む「どら焼きサンド」が、最初見たときは、えっどら焼き?嘘でしょ?な感じでしたが、食べたら案外おいしいのかもしれない。
読了日:07月20日 著者:パンラボ 池田浩明
https://bookmeter.com/books/10018770
■5分で読める! ひと駅ストーリー 乗車編 (宝島社文庫)
駅から駅へ行くあいだ、短い時間に起きた物語の詰め合わせ。
中山七里「オシフィエンチム駅へ」この殺人は、これから待ち構える出来事に埋もれてしまうだろう。
高橋由太「オサキ宿場町へ」なぜこの作品がここにあるんだろうか。宿場町だからかな。オチは読めてしまうが様式美として整ってる。
大間九郎「斜め上でした」この本で一番面白かった。乗客として居合わせて電話の内容に聞き耳を立て、成り行きにハラハラしたいと真剣に思ってしまった。うん、浮気はダメ、絶対。
読了日:07月19日 著者:
https://bookmeter.com/books/5638311
■徳川がつくった先進国日本 (文春文庫)
江戸時代に起きた4つの歴史的事件(露寇事件、天明の飢饉、宝永地震、島原の乱)から、現代日本への影響を探る。
戦国時代の混乱から抜け出し、260年ものあいだ平和を保った江戸時代。
それぞれの事件がターニングポイントになった理由が分かりやすく書かれている。
戦国時代の終わりに来日したポルトガルの宣教師、ルイス・フロイスが「日本では人殺しは普通のことである」と言うほど生命が軽視されていたのに、
島原の乱で人口が激減、年貢を納める農民がいないと武士が食えなくなると分かったのが大きかったんだろうな。
読了日:07月19日 著者:磯田 道史
https://bookmeter.com/books/11244092
■夏の騎士
12歳のあの夏は、彼らにとって忘れがたい夏。
なんとなく、百田さんの声で脳内再生しながら読んでいました。
秘密基地の雨漏れ対策はやっぱりそういうことだよね、人間の見た目と中身が違うのは多々あること。
壬生さんの芯の強さが最高で最強。
騎士団の3人と壬生さんの友情がいつまでも続きますように。
読了日:07月18日 著者:百田 尚樹
https://bookmeter.com/books/14037247
■住んでみたい宇宙の話
月や火星、宇宙空間で暮らしてみて初めて分かること。
土星の衛星、タイタンには地下に100キロほどの厚さの水の層があり、住むとしたら潜水艦の中。
家族で住むにはいいけどずっと水中、退屈かもしれない。
太陽系で最も遠い海王星の方が余裕で行けるくらい水星が行きにくい星とは知らなかった。
でも、太陽に引っ張られないように遠回りしなくちゃならないということには納得。
スペースコロニーでの生活は某ガンダムで馴染みがあるのでイメージしやすかった。
読了日:07月18日 著者:竹内薫
https://bookmeter.com/books/10770280
■懐かしの空き缶大図鑑 (かもめの本棚)
自分で探して自分で飲むをモットーに、昭和から平成にかけて集めた缶。
そういえば今はこのデザインじゃないんだっけと思ったり、見たことあるよコレと懐かしくなったりしました。
UCCのエヴァ缶ってこんなに種類があったのか、これだけ並んでると壮観。
コレクションの中でも屈指のまずさというアスパラガスの汁に砂糖を加えたジュース(中国・桂林)は、説明がなくてもまずいだろうなと想像がつきますが、
空き缶のためならそういうのも飲むのがコレクターってやつですね。
読了日:07月17日 著者:石川 浩司
https://bookmeter.com/books/13456141
■ねこのコミック&エッセイ―うちの猫がいうことニャ (ビクターブックス)
猫大好き同盟30人による猫エッセイ。
ずいぶん前に出版された本なので、書き手の名前を見てもそれが誰なのかを知らなかったりしましたが、色んな猫との物語がありました。
家に勝手に入り込んできた元飼い猫(首輪の跡があったから分かった)を車で運んで捨ててくる話(谷口由良)と、
自分ちの玄関ドアのノブにかけられた紙袋の中のクッキー缶に生後10日くらいの子猫が4匹いたのを見つけた話(のがみけい)が酷い。
読了日:07月17日 著者:
https://bookmeter.com/books/2597850
■とろとろぷるぷるデザート―やわらかめに仕上げる方程式 (別冊家庭画報)
持て余すほどの粉寒天をどうにかせねばと図書館で借りた本。
基本は水2カップに粉寒天を小さじ半分、液体の5%ほどが目安。
材料が家にあったので、試しに黒砂糖のゼリーを作ってみたら
(基本+黒砂糖100gとしょうが汁大さじ1)おいしく出来ました。
2003年の本ですがタピオカのレシピも少しあります。
読了日:07月17日 著者:葛西 麗子
https://bookmeter.com/books/1413496
■シュラ - 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結4 (中公文庫)
田中から8年前の家族惨殺の犯人を知らされた美結は警察を離脱、渡辺弘の元に向かう。
警察組織の内部に田中勢力がどれだけいるのかと疑心暗鬼にならざるを得ないし、美結を追う梓と小西が渡辺に辿り着くのがいつになるのかと一緒になって焦ってしまった。
あの罠の中心にいた主人公がこの最終巻でようやくそれらしくなってきたと思ったのに、結局は、佐々木兄妹と水無瀬さんが全部持って行ったような気がするのはなぜだろう。
チュウとキジの深謀遠慮が実を結び、自分たちで落とし前をつけられる民族だと世界に見せつけられただろうか。
読了日:07月16日 著者:沢村 鐵
https://bookmeter.com/books/8136389
■心霊づきあい (幽ブックス)
加門七海vs11組のスーパーナチュラルな事象に関心があるひとたち。
クイズ番組の仕事で出かけた先で虹が出る確率が8割くらいという竹内海南江。
途中からその場のスタッフ全員を巻き込み5時間以上ものオカルト大討論会になってしまったCLAMP。
ひたすら聞き入ってしまって対談としては失敗だったかもしれないというのは稲川淳二。
会話というより合いの手な感じだったもんな、だけどそれほど話術がピカ一。
読了日:07月16日 著者:加門 七海
https://bookmeter.com/books/488399
■ネメシス - 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結3 (中公文庫)
公安はC抹殺に動き、Cは田中の命を狙い、警察組織は田中の警護に当たる。
死んだ妹のために今回の事件を引き起こしたCはこれで理由がなくなったので、ひとまず一件落着。
殉職者たちの正義に報いるためにも正しい裁きを期待する。
田中から自分自身の過去について知らされた美結は次巻でようやく脇役から脱出しそう。
復讐の女神となった美結の行方を気にしつつ「シュラ」に続く。
読了日:07月15日 著者:沢村 鐵
https://bookmeter.com/books/7914533
■『能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター』、略して 能サポ (講談社文庫)
香川県のサッカーチーム「カマタマーレ讃岐」を単に名前だけでなんとなく応援することになり、試合会場に足を運ぶ。
勝利を積み重ねてサポーターを増やし、チームとして育っていく過程を間近で見られたのは良い経験だったのでは。
そして充実の讃岐うどん。
「うどんはスタンドに持ち込まないでください」の張り紙はまだ健在なのでしょうか、サポーターの負けられない戦いはすでにここから始まっているのですね。
それにしても能町さん、サッカーを良く知らないのにオフサイドだけは見分けられるとは、いったいどういう能力配分だ。
読了日:07月15日 著者:能町 みね子
https://bookmeter.com/books/10918955
■スカイハイ - 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結2 (中公文庫)
周唯の事件から一週間後、東京ライジングタワーの指令系統が乗っ取られ、Cは東京を支配下に置いたと誇示する。
正体を隠していた水無瀬をはじめとして佐々木や福山、美結の同期の梓など、ハイスペックな人物がぞろぞろ登場。
美結は何が起きているのかを伝えている語り部の役割をしてるだけ。
安珠の護衛をしていた村松は福山のためにも一皮むけて欲しい。
そしてCが狙っている田中が皇なのかな。
命を懸けて日本を守ろうとした人間たちに敬礼して「ネメシス」に続く。
読了日:07月14日 著者:沢村 鐵
https://bookmeter.com/books/7145558
■パンソロジー: パンをめぐるはなし
夏目漱石からルイス・キャロル、ウディ・アレンまで、歴史上に残る古今東西の書物に書かれた「言葉のパン」を集めたアンソロジー。
著者名と作品タイトルは文章の後に掲載しているので、これは誰が書いているのだろうかと想像しながら読むのも楽しい。
「暮らしの手帖」がトースターの性能実験のために焼いたパンは43,088枚、所狭しと積みあがってる食パンの山が実に壮観。
読了日:07月14日 著者:
https://bookmeter.com/books/12096522
■フェイスレス - 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結 (中公文庫)
大学の研究室で爆殺された教授の捜査に当たる墨田署刑事課の一柳美結巡査。
被疑者として浮上したのは国際的サイバー犯罪者。
周唯の件は政治的決着に委ねることになり、美結の過去にCのこと、全然話が終わらない。
事件解決に協力した相貌失認の佐々木がキーパーソンで主役を食ってる。
次巻以降、美結の活躍はあるのかと思いつつ「スカイハイ」に続く。
読了日:07月13日 著者:沢村 鐵
https://bookmeter.com/books/6819225
■封印作品の憂鬱
ドラえもんが、ウルトラマンが、涼宮ハルヒが封印されたその理由はなんだったのか。
日テレ版のドラえもんがあったなんて全然知らなかった。
作画が云々は置いといて、みずのまこと版の涼宮ハルヒは、お家騒動に巻き込まれてなかったら長期連載になったんだろうか。
読了日:07月13日 著者:安藤 健二
https://bookmeter.com/books/536681
■ブンブン堂のグレちゃん―大阪古本屋バイト日記
大阪の古本屋でバイトをしていたグレちゃん。
「18から20歳という輝けるお年頃に、古本に囲まれてすごした乙女の日記です」
こんな地味なバイトしててええんやろか?と思っていたのが、古本屋の濃い世界を楽しむようになっていく。
矢野書房・矢野さん「すべての古本好きの人の心の中には乙女が住んでいるものなんやッ」まったくその通りだと思います。
亡くなった生田耕作は今も着てないはずのマントを靡かせて古書店街を彷徨してるんじゃないかなあ。
読了日:07月12日 著者:グレゴリ青山
https://bookmeter.com/books/463358
■「カバー、おかけしますか? 2」 本屋さんのブックカバー集
全国の古書店、書店のブックカバー248点をカラーで紹介。
たとえば電車の中で書店名があるブックカバーをかけて本を読んでるひとを見かけると、この書店ってどこにあるんだろうと気になってしまいます。
ローソンでブックカバーかけてくれるサービスってまだやってるのかなあ。
読了日:07月12日 著者:
https://bookmeter.com/books/12838961
■カバー、おかけしますか?―本屋さんのブックカバー集
全国の本屋さんのブックカバー191点をカラーで紹介。
普段はネット本屋で買っているので(家まで持って帰るのが重い…)普段はカバーは利用しませんが、眺めているのが楽しかった。
有隣堂の復刻ブックカバーいいな、配布終了なのが惜しいくらい。
書皮友好協会による「書皮大賞」なんてあるのを初めて知りました。
どれも素敵。
読了日:07月12日 著者:
https://bookmeter.com/books/78148
■いまさら翼といわれても (角川文庫)
単行本を持っているのに文庫本も買ってしまった;
そういうことで何年かぶりに再読。
やっぱり「いまさら翼といわれても」の千反田えるの今後に思いを馳せてしまう。
確定していた将来を目指してやってきたことすべてが無駄になるような敗北感と、直接的に自分自身を否定されような喪失感。
時間は十分にあるのだから新しい未来をこれから見定めればいいじゃないかと簡単には思えない。
読了日:07月11日 著者:米澤 穂信
https://bookmeter.com/books/13798550
■ライバル国からよむ世界史 (日経ビジネス人文庫)
仲の悪い隣国同士、それにはそれ相応の理由がある。
国境をなくそうという意見を聞くことがありますが、宗教や人種ごとに分裂したユーゴ、ウクライナとロシアのクリミア半島の領有権などの例もあって、そう簡単なことじゃないんだなと分かります。
ヨーロッパはアフリカなどで好き勝手にやってきて、そのツケが今まわってきてるんじゃないかと思えてくる。
読了日:07月11日 著者:関 眞興
https://bookmeter.com/books/9880306
■海の見える駅
全国各地から選び抜いた70駅を、地域や海ごとに分類し、海岸線をなぞるように並べて紹介する。
日本は海に囲まれているから珍しくないはずなのに、それでも電車の車窓から海が見えるとなんとなく嬉しい。
塩分でメンテナンスが大変だからって理由でもないのだろうけれど、海の近くの駅は素朴な雰囲気。
読了日:07月10日 著者:村松 拓
https://bookmeter.com/books/12185110
■手のひらの動物 羊毛でつくる絶滅危惧種
羊毛でつくる絶滅危惧種18体の動物たち。
羊毛なので手触りが優しく、本物のテイストを壊さずに可愛い仕上がり具合。
シロクマなんて手と足どちらにもちゃんと肉球がついてます。
難しそうだけど、もし自分で作るとしたら、ウーパールーパーに挑戦したい。
読了日:07月10日 著者:緒方 伶香
https://bookmeter.com/books/9943271
■てんてこマンション―カコの上京1年め
1990年代、北海道から上京してきた18歳の著者のひとり暮らしの毎日。
洗濯したのを忘れてずっと洗濯機の中に置きっぱなし、気が付いて出してみたらドーナッツみたいに固まってたとか、
よりにもよって雨の日に持って帰るのが大変なほどデパ地下で買い物しちゃったとか、
初めてだとそういうことあるよね~とクスクス笑いながら読んでしまいました。
隣りの部屋のひとと仲良くなれた経緯にちょっとびっくり。え、文通って。
読了日:07月10日 著者:山奈 カコ
https://bookmeter.com/books/342629
■不眠刑事と探偵の朝 キャップ・嶋野康平 (中公文庫)
捜査一課の刑事を辞めて妻の転勤で神戸に来た嶋野康平。
再就職先を探していた矢先、ひょんなことから探偵事務所で働くことになった。
3日くらいなら眠らなくても平気な無眠体質って張り込みにはうってつけだ。
刑事をやめた事情と探偵社で請け負った事件、どちらも積極的に謎を解く感じではないので、何が起きているのかを見守っている気持ちでそのまま読めました。
眠れない時間つぶしで始めた料理がかなり本格的で驚くけど、朝からこれを食べてる妻の聡美がすごい。
読了日:07月09日 著者:末浦 広海
https://bookmeter.com/books/6721094
■はたらくわたし―エッセイストの仕事日記を公開! (sasaeru文庫 き 1-1)
どんなふうに仕事を進めているのかが分かる一年分のお仕事日記。
どんな仕事でも、大人の事情が渦巻く中でやっていくものなのでしょうが、フリーランスは生活費と日程調整のせめぎあいがタイトなのだなとつくづく思う。
何の書状もなく文庫本だけ送り付けてきた出版社は、その後、お付き合いはなくなったのでしょうか。
読了日:07月09日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/566362
■日本の原風景 滝
北海道から沖縄まで、場所ごとの滝の写真を四季と共に楽しむ。
滝のすぐ下まで行けるような所だと、飛んでくるしぶきだとか落ちてくる水の音とか、そういうのを丸ごと体感できていいなあと思います。
なんとなく私は滝と言えば栃木県、のイメージがあって(華厳の滝やら竜頭の滝やら)滝を目当てに日光に行ったりしていましたが、
他のところも見に行きたいです。
読了日:07月08日 著者:森田敏隆,宮本孝廣
https://bookmeter.com/books/12940861
■ほほえむ魚
図書館のリサイクル本棚から貰ってきた本。
ぼくだけにほほえむ魚。犬のように忠実で、猫みたいに心がかよい、恋人のように愛しい魚。
出会いと別れ、束縛と解放。
誰かのためのことは、自分のためのことにもなるんだ。
読了日:07月08日 著者:ジミー
https://bookmeter.com/books/414354
■秘密 season 0 8 (花とゆめCOMICSスペシャル)
子供だから余計にその残虐性が際立つのだろうか。
更正に費やす時間が十分にあるのだからという思いもあるけれど、それを逆手に取っているかのような悪びれのなさは恐ろしい。
「光にさし出すおまえのその手は舞ちゃんと母親を守るためにあるのだと言う事」を忘れるなという薪さんの言葉は重い。
そして青木はそれを聞いても結論を覆さなかった。
青木の家族に再びなにかあったら、薪さんは永遠に自分を許さないし、もう立ち直れないかもしれない。
悪魔を懐に招き入れた青木の家は今後どうなっていくんだろう。
読了日:07月08日 著者:清水玲子
https://bookmeter.com/books/13924799
■ブラウン神父の知恵【新版】 (創元推理文庫)
「逆説の論理の魔術師チェスタトンを代表する名シリーズの第二集」
フランボウとあちこち出かけているブラウン神父、ちゃんと神父の仕事をしているのかな。
「グラス氏の失踪」最初から神父ひとりでどうにか出来ただろうに、わざわざ頼りに行ったフッド博士の面目を潰しただけ。可哀そうにフッド博士。
「銅鑼の神」神父を担ぎ上げて2マイルも走ったフランボウ、こういうところがまさに凸凹コンビと言いたくなる。
読了日:07月07日 著者:G・K・チェスタトン
https://bookmeter.com/books/11543921
■気付くのが遅すぎて、
「週刊現代」連載500回&10周年を機にリニューアル。
大人になって仕事の旅をしてる時にヒッチハイクを2回したっていうのが意外でした。
ヒッチハイクしたこともされたこともありませんが、どうにもならずに仕方なく、ってこともあるんですね。
新聞紙を「万能反故紙」と思っているのは自分だけじゃなくて良かった。
気軽に使えてある程度大きい紙って他に思いつきません。
読了日:07月07日 著者:酒井 順子
https://bookmeter.com/books/9788501
■空想科学読本8
大好評「読者の疑問に答える」シリーズ第3弾。
言われてみればアンパンマンの顔は完全な球体ですね、まんまるに焼くにはそんな苦労があったとは。
タコ焼きみたいに焼くほうが簡単な気がしますが、パン生地でそれが出来るかどうかをやってみるのがきっと科学的検証の第一歩なんだろうなあ。
「走れメロス」で一番ひどいヤツは国王ディオニスじゃなくて、ひょっとしたらメロスの妹の結婚相手かもと思ってしまった。
デスノートのLは運動頑張れ。
読了日:07月06日 著者:柳田理科雄
https://bookmeter.com/books/564172
■月刊Pianoプレゼンツ アイラブピアノ~生き続けるピアノたち (ヤマハムックシリーズ)
ピアノにまつわる様々な物語を紹介。
白地に金箔、デコラティブな彫刻細工を施されたピアノ(映画「パリの恋人」などで使用)はゴージャスで美術品みたい。
シーボルトが日本に初めてピアノを持ち込んだのが1823年7月6日。
日本に現存する最古のイギリスピアノとして山口県萩市の熊谷美術館に保存されている。
読了日:07月06日 著者:有限会社オフィス41分
https://bookmeter.com/books/2019792
■まんねん貧乏〈2〉年収19万円編
結婚前の貧乏生活でもちゃんと生活できていて、結婚後、ペリーさんの分の所得が増えてもそのままの貧乏生活。
これはある意味、身の丈に合った生活をしてるっていうことになるんだろうか。
「買い物前カニかま食べて気分を落ち着かせております」これ大事!
読了日:07月06日 著者:得能 史子
https://bookmeter.com/books/532525
■鏡の中は日曜日 (講談社文庫)
2作品収録。
「鏡の中は日曜日」
黒い仏のときもほんのり思ったけれど、石動は本当に名探偵と名乗っていいんだろうか。
探偵が探偵として機能してない。まあそれも味なんだけど。
梵貝荘は建物としては魅力的でもあんな構造じゃ住むのが大変。
「樒/榁」
時を超えて邂逅した石動と水城。
天狗原人ってなんかヘンだと分かったうえで楽しむのが観光地の醍醐味ってもんです。
読了日:07月05日 著者:殊能 将之
https://bookmeter.com/books/580820
■気分はだぼだぼソース (新潮文庫)
登録忘れの再読登録。
今の時代からしてみれば、近所の出戻り娘(30歳)を「使用後返却ハイミス」とか結構ひどいこと書いてるんだけれど、
同じような目線で社会全般(なんならシーナさん自身も含め)のことを言ってるので、たいして気にならなかった。
いしいひさいちのマンガは眼がいい、というのは同感。
読了日:07月05日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/493757
■まんねん貧乏
絵も書き文字もスラっとしていて読みやすい。
世の中がバブルで浮かれていたあの時代、これだけの貧乏生活をしていたとは逆にすごいぞ。
早く無職になりたいから頑張って貯金するっていうのは、ぐうたら族の夢かもしれない。
バイトを年齢を理由に断られることがあると身を以て知ると衝撃的ですよね。
「まるで今までの人生を否定されたようで、とてもとてもショックでした」分かる。
読了日:07月04日 著者:得能 史子
https://bookmeter.com/books/541108
■美しい英国の産業景観(テクノスケープ)
写真でめぐる英国の産業遺産や現役建造物。
レンガの建物の数々を見ると、地震が少ない国だというのが良く分かります。
穀物倉庫ですらレンガ積み。
土木の遊園地、ディガーランドは、免許がなくてもパワーショベルで土を掘っていいなんて子供が喜びそうと思ったけれど、大人のほうが夢中になってやってそうな感じ。
私も穴掘りしてみたいかも。
読了日:07月04日 著者:岡田 昌彰
https://bookmeter.com/books/13250935
■かわいい絵巻
この国は物語にあふれている。
「かわいい」をキーワードにして絵巻を楽しむ。
絵巻とは詞書(ことばがき)と絵からなる、いわば総合美術。
詞が絵の理解を助け、絵が詞の内容を補う。
絵巻は右から左へと広げながら見ていくので、こういう絵の描き方をすると場面転換していると分かるってことですね。
正座してお辞儀する場面を描きたかったのにうまく描けなかった「足利将軍若宮八幡宮参詣絵巻」の、正座でゴロンと転がってるのがかわいい。
読了日:07月04日 著者:上野 友愛,岡本 麻美
https://bookmeter.com/books/9716099
■誘拐サーカス: 大神兄弟探偵社 (新潮文庫nex)
女子高生の捜索依頼がこれだけ派手にドンパチやらかす事件になるとは。
アイドル志望の女の子たちをリアリティ番組だからと言いくるめるやり方は「そういうものだ」と思わせるには効果的、
しかもこれだけお金をかけてれば信じてしまうだろうなあ。
勿体ぶったわりにはカゲロウの最後には拍子抜け。
真田が命と引き換えに託した想いをちゃんと受け止めて、それからみんなのところに戻っておいで、黎。
読了日:07月03日 著者:里見 蘭
https://bookmeter.com/books/10126853
■浅見光彦のミステリー紀行〈第5集〉世の矛盾、人の優しさ、面白さ (光文社文庫)
「紅藍の女」殺人事件から「紫の女」殺人事件までを案内する。
出版社の編集者と新聞社の編集者の対応の違いが面白かった。
出版社は売れる作品を書かせるために作家の面倒をあれこれと見るが、
新聞社は作家を発掘したり育てたりする作業にはほとんど手を貸さない。
「せっかく育てた作家を、トンビにさらわれるようなのは、出版社にとってはやりきれないはずだ」
うーんなるほど、そうかもしれない。
読了日:07月03日 著者:内田 康夫
https://bookmeter.com/books/1831104
■ときめく花図鑑 (ときめく図鑑)
「原始時代の男たちは、愛する人に初めて花飾りを捧げたそのときに、獣から脱した」
食料だった花の美しさに気が付き、身近に置いて愛でるようになった人間たち。
道端で花が咲いてるのを見かけると、名前は分からなくても足を止めてつい眺めてしまったりします。
アヤメは黄色い網目模様があり、カキツバタには筆で描いたような白い線がある。
どっちがどっちか分からなかったので、見分け方が分かってよかった。
読了日:07月02日 著者:中村 文
https://bookmeter.com/books/11247345
■うちの香草 育てる 食べる 薬味とハーブ18種
自宅のベランダで育てる薬味やハーブ、それを使った料理の紹介。
たまにスプラウトの種を買ってきて台所で育ててる程度ですが、ちゃんと育つとやっぱり嬉しい。
料理に使う分を収穫してきて気軽に使えるのはいいな。
ミントってどうしてあんなに繁殖力が強いんでしょうね、ほんとに雑草扱い。
読了日:07月02日 著者:大田垣 晴子
https://bookmeter.com/books/13908689
■県民性マンガうちのトコでは6
県民性マンガ第6弾。
カバー下の宮城さんどんまい。
愛知さんの「しんでいいのか」をリアル体験したことがあります。
知らないとナニゴトかと思う。
愛知さんを案内していたカナちゃんにしてみればこの程度は普通のことですが、言われてみればこれってデートだな。
神奈川さんのフツーだとフォローしてくれた埼玉さんをはじめ関東勢のみなさん(&しずちゃん)いつもお世話になっております。
読了日:07月02日 著者:もぐら
https://bookmeter.com/books/13856230
■成吉思汗の秘密 新装版 (光文社文庫)
急性盲腸炎で入院した神津恭介。
退屈しのぎの徒然に、成吉思汗と源義経が一人二役であるか否かを推理する。
物語として読むのならロマンがあって壮大で良い話だなあと思うけど、この説が決定的とは言えない気がします。
病室に乗り込んできて論争した井村助教授、彼の後押しもあった大麻鎮子とはどうなったか。
読了日:07月01日 著者:高木 彬光
https://bookmeter.com/books/456300
■怖い俳句 (幻冬舎新書)
芭蕉から現代まで「怖い俳句」を集めたアンソロジー。
短歌版を先に読んで面白かったので図書館で借りてきました。
前田普羅「人殺ろす吾かも知らず飛ぶ蛍」
篠原鳳作「古き代の呪文の釘のきしむ壁」
橋本鶏二「洪水や死の真空の路地二階」
神生彩史「雛壇のうしろの闇を覗きけり」
関悦史「鏡ヨリ見知ラヌ我ノ迫リ来ル」
栗林千津「六月の皿に盛りたる人の顔」お子様ランチが怖い。
読了日:07月01日 著者:倉阪 鬼一郎
https://bookmeter.com/books/5241033
▼読書メーター
https://bookmeter.com/
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:18642ページ
ナイス数:810ナイス
https://bookmeter.com/users/89283/summary/monthly
■もういちどベートーヴェン
ミステリ要素は少なかったけれど、岬洋介が迷いを吹っ切るきっかけになった出来事が分かってよかった。
岬に渡されたティッシュペーパーの意味は何かで見た覚えがあったので、赤いうさぎの本名出版の謎と無罪の絡みはそれほど驚きませんでした。
奥さんが気の毒。
司法修習生のときに教官として出会った高遠寺静の言葉は、法曹界で生きてきて色んな事を乗り越えてきたから出てきたんだろうなと思わされた。
巻末で次作の予告が。待ってます!
読了日:07月31日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/13587799
■母ではなくて、親になる
赤ん坊が1歳になるまでの驚きの毎日を描く、出産子育てエッセイ。
きっぱりとした意見で文章としての趣旨は分かりやすいが、きっぱりしすぎて最初は読んでいて少し戸惑う。
母親、父親、そういうカテゴライズを取っ払い、ふたりとも親。
ということは、イクメンって都合のいい言葉なのだなあ。
8か月になってハイハイを始めたときに
「進化の過程だ。まるで魚が陸に上がったときみたいだね」
につい笑ってしまった。わかるわかる。
読了日:07月31日 著者:山崎 ナオコーラ
https://bookmeter.com/books/11911374
■海賊丸漂着異聞
伊豆・御蔵島の沖に異国の船が漂着、その騒ぎの最中に起きた脱走事件と名主の失踪、そして船長の死。
通詞ジョン万次郎と島の書役・市左衛門が冷静に事件に関わっていたおかげで、事件の内容を把握しやすかった。
真相に最初に気が付いたスミスが探偵役にならなかったことで、弥助は命拾いした。
弁髪って特徴的だからなあ、あれだけ人数がいれば却って目立たない。
読了日:07月30日 著者:満坂 太郎
https://bookmeter.com/books/162531
■京都の中華 (幻冬舎文庫)
京都という街に合わせた味わいの中華料理。
にんにく苦手。油っこいの苦手。香辛料苦手。でも中華が食べたい。
不要なものを取り去って味を作るのに、カラシソバみたいに振り切れてるものもあるのが謎だなあと思いましたが、
カラシは和食で食べ慣れてるから抵抗ないのかもしれないと後から納得。
読了日:07月30日 著者:姜 尚美
https://bookmeter.com/books/11249820
■五条路地裏ジャスミン荘の伝言板 (幻冬舎文庫)
叔父から京都の長屋を受け継いだベトナム育ちの摩利が、長屋で起きる事件に首を突っ込む。
イケズな感じや食べ物への矜持が垣間見えて、こういうところは京都らしいなあと思う。
摩利の特殊能力がそれほど主張の強いものじゃなかったせいなのか、そんな設定なくても話としては成り立ってる気がします。
居酒屋主人と刑事のふたごの兄弟がかなり正反対。
見た目が似ていてもこれだけ違えばすぐに気付きそう。
読了日:07月29日 著者:柏井 壽
https://bookmeter.com/books/11098659
■カナダ生き生き老い暮らし (集英社文庫)
67歳から20年ほどカナダで暮らした母親の思い出。
最初は娘の家で一緒に住んで、それからシニアアパートに引っ越して一人暮らし。
横浜雙葉の出身で二人の妹は外国暮らし、外国に対して(英語に対して)恐怖心がなかったことが幸いしてたんだろうな。
週に一回は必ず美容院に通い、薄いブルーに染めるなんておしゃれさん。
日本に戻ることになったときに身辺整理が捗らない気持ちはなんとなく分かる。
読了日:07月29日 著者:サンダース・宮松敬子
https://bookmeter.com/books/172609
■最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下) (TO文庫)
これ上下巻に分ける必要あったかなあ。
「とある母親の死」桐子と福原の子供時代が交錯する。絵梨の生き方は、桐子にとっても福原にとっても、大きな影響を与えたと思える。
「とある医者の死」認知症によって過去と現在を自由に行き来するのは不幸なことなのだろうか。
読了日:07月28日 著者:二宮敦人
https://bookmeter.com/books/12778752
■雑誌の人格 2冊目
雑誌の読者をプロファイリングして人格化する。
雑誌は一年に一冊買えば多いくらい、というほど読まなくなりましたが、昔、マメに読んでたころはその雑誌の読者像にわりと合致してるなあと苦笑いしてみる。
創刊するからには「そういう層」を見込んでいるのだろうけれど、ターゲットがそもそも雑誌なんか読まない世代だった「Men's SPIDER」とか、発行部数が伸びなかったんだろうな。
「孫の力」って休刊なのが残念なくらいインパクトある。
読了日:07月28日 著者:能町 みね子
https://bookmeter.com/books/12505665
■最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上) (TO文庫)
父親の画策で執刀できない福原と、小さい医院を開業した桐子。
「とあるチャラ男の死」
病と向き合うのも逃げるのも結局は自分次第。
何もかも後回しにし続けると決めたのは自分なんだし、そういう意味では願いが叶ったのか。
「とある母親の死」
子供の桐子が入院した時に同じ病室だった絵梨。
自分で喘息を誘発した桐子を心配しつつ下巻に続く。
読了日:07月27日 著者:二宮敦人
https://bookmeter.com/books/12778753
■銀座ウエストのひみつ
銀座ウエストの「銀座ウエストらしさ」を知るために、二代目社長、工場長、ウェイトレスたちに話を聞く。
ホットケーキのために試行錯誤して作ったミックス粉がニップンのものとほとんど同じと分かったので採用するという潔さ。
北海道バターで作るとバターの香りが強すぎてしつこく感じてしまうからリーフパイに使うバターは東北産というこだわり。
粉は粉のおいしさ、バターはバターのおいしさが出るようなお菓子は、機械じゃなく人の手で作られる。
たまに横浜高島屋のカフェでお茶することがありますが、今度はホットケーキ食べよう。
読了日:07月27日 著者:木村衣有子
https://bookmeter.com/books/8022979
■終わっている臓器: もはや不要なのに存在する人体パーツ21の秘密
進化の過程で無用になったり小さくなって痕跡だけになってしまったり、あるいは別の形で転用されていたりする臓器。
もうちょっとイラストがあれば説明文の意味も分かりやすくなるかなと思いました。
足の小指の骨が3本じゃなく2本しかない人間が増えてきて、日本人では75%が当てはまりそうということと、
正常に生えた親知らずなら移植用に使えるというのが面白かった。
読了日:07月26日 著者:
https://bookmeter.com/books/13501061
■聖書の暗号は知っていた 【闇の絶対支配者】ロスチャイルド・イルミナティ・フリーメーソン (超知ライブラリー)
世界の歴史は、イルミナティという頭脳を持ったフリーメーソンによって動かされてきた。
イルミナティを組織したロスチャイルド一族の恐ろしい計画を、聖書の中に預言された暗号から解読する。
アメリカはユダヤ国際資本で動いていて、その黒幕はロスチャイルド一族。
そういえばドナルド・トランプの大統領就任演説のあと最初に喋ったのはユダヤ教のラビじゃなかったっけ。
読了日:07月26日 著者:伊達巌
https://bookmeter.com/books/339661
■女子大生つぐみと古事記の謎 (ハルキ文庫)
大学で古事記を研究するつぐみ。
「ハッとしてトリック!(ファンタジスタはどこにいる?)」に登場していた記者の犬飼が手を貸し、神武天皇と草薙剣の秘密に迫る。
登場人物の数が多くて名前を覚えるのは無理かもなと思いつつ読んでいましたが、覚えなくてもどうにかなってしまいました。
日本で作った剣を携え西進したなら、草薙剣の実見記録から渡来の剣と推測されるのとは矛盾する気がする。
読了日:07月25日 著者:鯨統一郎
https://bookmeter.com/books/12935461
■謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉
納豆を食べているのは日本人だけじゃなかった。
アジアの各地でどういう納豆を作っているのかをその目で確かめる。
納豆は必ずしも糸を引くわけじゃないし、調味料みたいな使われ方もする。
納豆は我々のソウルフードと言うミャンマー・シャン族のトナオ食べてみたい。
読了日:07月25日 著者:高野 秀行
https://bookmeter.com/books/10796147
■人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)
最初は、薫子のやっていることは狂気そのもの、現実を受け入れられない人間がやることだと思っていました。
けれど自分が同じ立場になったらそう言えるのだろうか。
読みながら最後まで自問自答し続けることになりましたが、それほどに脳死判定は難しいこと。
何が正解なのか、自分ならどうするのか、まだ答えが出ません。
読了日:07月24日 著者:東野 圭吾
https://bookmeter.com/books/12828764
■小鳥来る日 (文春文庫)
単行本で読んでいますが文庫本にて再読。
単行本のときには気付かなかったけど、フランス在住歴40年のマダム・キシって岸恵子?
平松さんがパリでなくした眼鏡は誰かが手元に置いて使っているのかな。
それとも、またなくされて、手から手へと旅しているのだろうか。
うちのパソコンも拗ねる前に開けて掃除しなくちゃ。
読了日:07月24日 著者:平松 洋子
https://bookmeter.com/books/10366021
■黒いドレスの女 (角川文庫)
酒場のマスターのほかに弁護士の山本からの依頼で動く便利屋の顔を持つ田村。
店にやってきた黒いドレスの女がトラブルを運んでくる。
庄司はアキラを、冽子は秋介を、田村が言うところの「ガキの眼を男の眼に」変えた。
卵の殻で磨くグラスのように、一度だけ光れば充分心に刻まれる出来事だったんだろう。
読了日:07月23日 著者:北方 謙三
https://bookmeter.com/books/459007
■オレは絶対にワタシじゃない
FTMの性的マイノリティの著者による自伝的なエッセイ。
世間が考える「普通」というのはとても狭い範囲。
LGBTがつらくて生きにくいのは当たり前、というのが「普通」な世界に我々は住んでいる。
セーラー服が苦痛なひとがいると想像もしていなかった私もまたその住人であるのだ。
意識改革をせねば。
読了日:07月23日 著者:遠藤 まめた
https://bookmeter.com/books/13064943
■僧正殺人事件 (S・S・ヴァン・ダイン全集) (創元推理文庫)
だあれが殺したコック・ロビン?
マザー・グースの見立て殺人に挑むファイロ・ヴァンス。
記録者ヴァンとの会話がほとんどないおかげで、事件関係者との距離感が絶妙。
ヴァンスの最後の行動はなんか解せない。
犯人の生死を探偵が決めていいのか。
読了日:07月22日 著者:S・S・ヴァン・ダイン
https://bookmeter.com/books/351467
■バナナの皮はなぜすべるのか?
犬の散歩中、バナナの皮が道に落ちているのを見かけたのをきっかけに、バナナの皮で滑るギャグについて考察する。
巻末の人名索引、作品名索引を見ても分かる通り、これだけたくさんの作品を渉猟するのは大変だったと思う。
1870年にニューヨークで「反オレンジの皮・バナナの皮協会」が結成されたというのがちょっと笑える。
それだけ大勢がバナナの皮(この場合はオレンジの皮も)で滑って転んできたということだけれど、それなら道端にポイ捨てするなと言いたい。
読了日:07月22日 著者:黒木 夏美
https://bookmeter.com/books/582227
■ユートピア (集英社文庫)
最初から住んでいるひとたちと転居してきたひとたちとの微妙な差を外野から見守っているような気分でした。
友情があっても全部が善意からくるとは言い切れないだろうということは、大人ならば大小の差はあれど経験してることなのでは。
決定的な悪意があるほうが回避しやすいし、あれこれ勘繰られずに済むからラクだなあなんてうっかり思ってしまう。
そして健吾はどうなった?
読了日:07月21日 著者:湊 かなえ
https://bookmeter.com/books/12879686
■面目ないが (新潮文庫)
「僕ですか ただ何となく生きているそんじょそこらのオッサンですよ」
うた(短歌)詠み兼目医者のせつなくもおかしな随想集。
離婚した奥さんに未練ありまくり。
でも当時のアイドル(中山美穂とか森高千里とか)にはデレデレしてるし、中学三年生だった吹石一恵にファンと言われて大喜び、ミーハーでもあるのだな。
私はそれほど面白いとは思わなかったけれど、巻末で田辺聖子が褒めていることだし、こういう文章が好きなひとにはハマるのだろう。
読了日:07月21日 著者:寒川 猫持
https://bookmeter.com/books/562564
■日本のレトロコスメ プチプラコスメからロングセラーまで
懐かしいなこれ使ってたよ、家にあったのを見たことがある、いろんな思いが駆け巡りました。
肌水とか恋コロンのシャンプーは本当に誰もが使ってたし、ティセラはEAST END×YURIがやってたCM曲を今でも思い出せます。
最近は買ってないけどメンソレータム軟膏ってこんなカラーの缶になったのかとしみじみしてたら、これ限定品だったんですね。
読了日:07月20日 著者:
https://bookmeter.com/books/12714438
■結婚式っておもしろい!?
結婚式の準備から当日までを描いたコミックエッセイ。
自分の結婚当時を振り返りつつ照らし合わせて読んでいましたが、結婚式ってほんとに大変で面白い。
決めることはたくさんあるし、細かいところに使うお金も結構あるし、式を挙げてみないと分からないことって多いです。
でも最終的に、いろんな苦労があっても楽しい思い出話になるのが結婚式ってヤツかなあと思ってますがどうだろう。
出来ればオールカラーで読みたかった。
読了日:07月20日 著者:たかはし みき
https://bookmeter.com/books/573841
■食パンをもっとおいしくする99の魔法
「本書では、パンのある食卓をもっと幸せにする99のアイデアを紹介します!」
関東に住んでいるので4枚切り5枚切りの食パンなんてそこらへんで普通に買えないのですが、
4枚切りは厚さが3㎝、5枚切りは2.5㎝ということなので、一斤のやつを買ってきて自分で切ってみようと思います。
バターを塗った8枚切りの食パンでどら焼きを挟む「どら焼きサンド」が、最初見たときは、えっどら焼き?嘘でしょ?な感じでしたが、食べたら案外おいしいのかもしれない。
読了日:07月20日 著者:パンラボ 池田浩明
https://bookmeter.com/books/10018770
■5分で読める! ひと駅ストーリー 乗車編 (宝島社文庫)
駅から駅へ行くあいだ、短い時間に起きた物語の詰め合わせ。
中山七里「オシフィエンチム駅へ」この殺人は、これから待ち構える出来事に埋もれてしまうだろう。
高橋由太「オサキ宿場町へ」なぜこの作品がここにあるんだろうか。宿場町だからかな。オチは読めてしまうが様式美として整ってる。
大間九郎「斜め上でした」この本で一番面白かった。乗客として居合わせて電話の内容に聞き耳を立て、成り行きにハラハラしたいと真剣に思ってしまった。うん、浮気はダメ、絶対。
読了日:07月19日 著者:
https://bookmeter.com/books/5638311
■徳川がつくった先進国日本 (文春文庫)
江戸時代に起きた4つの歴史的事件(露寇事件、天明の飢饉、宝永地震、島原の乱)から、現代日本への影響を探る。
戦国時代の混乱から抜け出し、260年ものあいだ平和を保った江戸時代。
それぞれの事件がターニングポイントになった理由が分かりやすく書かれている。
戦国時代の終わりに来日したポルトガルの宣教師、ルイス・フロイスが「日本では人殺しは普通のことである」と言うほど生命が軽視されていたのに、
島原の乱で人口が激減、年貢を納める農民がいないと武士が食えなくなると分かったのが大きかったんだろうな。
読了日:07月19日 著者:磯田 道史
https://bookmeter.com/books/11244092
■夏の騎士
12歳のあの夏は、彼らにとって忘れがたい夏。
なんとなく、百田さんの声で脳内再生しながら読んでいました。
秘密基地の雨漏れ対策はやっぱりそういうことだよね、人間の見た目と中身が違うのは多々あること。
壬生さんの芯の強さが最高で最強。
騎士団の3人と壬生さんの友情がいつまでも続きますように。
読了日:07月18日 著者:百田 尚樹
https://bookmeter.com/books/14037247
■住んでみたい宇宙の話
月や火星、宇宙空間で暮らしてみて初めて分かること。
土星の衛星、タイタンには地下に100キロほどの厚さの水の層があり、住むとしたら潜水艦の中。
家族で住むにはいいけどずっと水中、退屈かもしれない。
太陽系で最も遠い海王星の方が余裕で行けるくらい水星が行きにくい星とは知らなかった。
でも、太陽に引っ張られないように遠回りしなくちゃならないということには納得。
スペースコロニーでの生活は某ガンダムで馴染みがあるのでイメージしやすかった。
読了日:07月18日 著者:竹内薫
https://bookmeter.com/books/10770280
■懐かしの空き缶大図鑑 (かもめの本棚)
自分で探して自分で飲むをモットーに、昭和から平成にかけて集めた缶。
そういえば今はこのデザインじゃないんだっけと思ったり、見たことあるよコレと懐かしくなったりしました。
UCCのエヴァ缶ってこんなに種類があったのか、これだけ並んでると壮観。
コレクションの中でも屈指のまずさというアスパラガスの汁に砂糖を加えたジュース(中国・桂林)は、説明がなくてもまずいだろうなと想像がつきますが、
空き缶のためならそういうのも飲むのがコレクターってやつですね。
読了日:07月17日 著者:石川 浩司
https://bookmeter.com/books/13456141
■ねこのコミック&エッセイ―うちの猫がいうことニャ (ビクターブックス)
猫大好き同盟30人による猫エッセイ。
ずいぶん前に出版された本なので、書き手の名前を見てもそれが誰なのかを知らなかったりしましたが、色んな猫との物語がありました。
家に勝手に入り込んできた元飼い猫(首輪の跡があったから分かった)を車で運んで捨ててくる話(谷口由良)と、
自分ちの玄関ドアのノブにかけられた紙袋の中のクッキー缶に生後10日くらいの子猫が4匹いたのを見つけた話(のがみけい)が酷い。
読了日:07月17日 著者:
https://bookmeter.com/books/2597850
■とろとろぷるぷるデザート―やわらかめに仕上げる方程式 (別冊家庭画報)
持て余すほどの粉寒天をどうにかせねばと図書館で借りた本。
基本は水2カップに粉寒天を小さじ半分、液体の5%ほどが目安。
材料が家にあったので、試しに黒砂糖のゼリーを作ってみたら
(基本+黒砂糖100gとしょうが汁大さじ1)おいしく出来ました。
2003年の本ですがタピオカのレシピも少しあります。
読了日:07月17日 著者:葛西 麗子
https://bookmeter.com/books/1413496
■シュラ - 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結4 (中公文庫)
田中から8年前の家族惨殺の犯人を知らされた美結は警察を離脱、渡辺弘の元に向かう。
警察組織の内部に田中勢力がどれだけいるのかと疑心暗鬼にならざるを得ないし、美結を追う梓と小西が渡辺に辿り着くのがいつになるのかと一緒になって焦ってしまった。
あの罠の中心にいた主人公がこの最終巻でようやくそれらしくなってきたと思ったのに、結局は、佐々木兄妹と水無瀬さんが全部持って行ったような気がするのはなぜだろう。
チュウとキジの深謀遠慮が実を結び、自分たちで落とし前をつけられる民族だと世界に見せつけられただろうか。
読了日:07月16日 著者:沢村 鐵
https://bookmeter.com/books/8136389
■心霊づきあい (幽ブックス)
加門七海vs11組のスーパーナチュラルな事象に関心があるひとたち。
クイズ番組の仕事で出かけた先で虹が出る確率が8割くらいという竹内海南江。
途中からその場のスタッフ全員を巻き込み5時間以上ものオカルト大討論会になってしまったCLAMP。
ひたすら聞き入ってしまって対談としては失敗だったかもしれないというのは稲川淳二。
会話というより合いの手な感じだったもんな、だけどそれほど話術がピカ一。
読了日:07月16日 著者:加門 七海
https://bookmeter.com/books/488399
■ネメシス - 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結3 (中公文庫)
公安はC抹殺に動き、Cは田中の命を狙い、警察組織は田中の警護に当たる。
死んだ妹のために今回の事件を引き起こしたCはこれで理由がなくなったので、ひとまず一件落着。
殉職者たちの正義に報いるためにも正しい裁きを期待する。
田中から自分自身の過去について知らされた美結は次巻でようやく脇役から脱出しそう。
復讐の女神となった美結の行方を気にしつつ「シュラ」に続く。
読了日:07月15日 著者:沢村 鐵
https://bookmeter.com/books/7914533
■『能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター』、略して 能サポ (講談社文庫)
香川県のサッカーチーム「カマタマーレ讃岐」を単に名前だけでなんとなく応援することになり、試合会場に足を運ぶ。
勝利を積み重ねてサポーターを増やし、チームとして育っていく過程を間近で見られたのは良い経験だったのでは。
そして充実の讃岐うどん。
「うどんはスタンドに持ち込まないでください」の張り紙はまだ健在なのでしょうか、サポーターの負けられない戦いはすでにここから始まっているのですね。
それにしても能町さん、サッカーを良く知らないのにオフサイドだけは見分けられるとは、いったいどういう能力配分だ。
読了日:07月15日 著者:能町 みね子
https://bookmeter.com/books/10918955
■スカイハイ - 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結2 (中公文庫)
周唯の事件から一週間後、東京ライジングタワーの指令系統が乗っ取られ、Cは東京を支配下に置いたと誇示する。
正体を隠していた水無瀬をはじめとして佐々木や福山、美結の同期の梓など、ハイスペックな人物がぞろぞろ登場。
美結は何が起きているのかを伝えている語り部の役割をしてるだけ。
安珠の護衛をしていた村松は福山のためにも一皮むけて欲しい。
そしてCが狙っている田中が皇なのかな。
命を懸けて日本を守ろうとした人間たちに敬礼して「ネメシス」に続く。
読了日:07月14日 著者:沢村 鐵
https://bookmeter.com/books/7145558
■パンソロジー: パンをめぐるはなし
夏目漱石からルイス・キャロル、ウディ・アレンまで、歴史上に残る古今東西の書物に書かれた「言葉のパン」を集めたアンソロジー。
著者名と作品タイトルは文章の後に掲載しているので、これは誰が書いているのだろうかと想像しながら読むのも楽しい。
「暮らしの手帖」がトースターの性能実験のために焼いたパンは43,088枚、所狭しと積みあがってる食パンの山が実に壮観。
読了日:07月14日 著者:
https://bookmeter.com/books/12096522
■フェイスレス - 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結 (中公文庫)
大学の研究室で爆殺された教授の捜査に当たる墨田署刑事課の一柳美結巡査。
被疑者として浮上したのは国際的サイバー犯罪者。
周唯の件は政治的決着に委ねることになり、美結の過去にCのこと、全然話が終わらない。
事件解決に協力した相貌失認の佐々木がキーパーソンで主役を食ってる。
次巻以降、美結の活躍はあるのかと思いつつ「スカイハイ」に続く。
読了日:07月13日 著者:沢村 鐵
https://bookmeter.com/books/6819225
■封印作品の憂鬱
ドラえもんが、ウルトラマンが、涼宮ハルヒが封印されたその理由はなんだったのか。
日テレ版のドラえもんがあったなんて全然知らなかった。
作画が云々は置いといて、みずのまこと版の涼宮ハルヒは、お家騒動に巻き込まれてなかったら長期連載になったんだろうか。
読了日:07月13日 著者:安藤 健二
https://bookmeter.com/books/536681
■ブンブン堂のグレちゃん―大阪古本屋バイト日記
大阪の古本屋でバイトをしていたグレちゃん。
「18から20歳という輝けるお年頃に、古本に囲まれてすごした乙女の日記です」
こんな地味なバイトしててええんやろか?と思っていたのが、古本屋の濃い世界を楽しむようになっていく。
矢野書房・矢野さん「すべての古本好きの人の心の中には乙女が住んでいるものなんやッ」まったくその通りだと思います。
亡くなった生田耕作は今も着てないはずのマントを靡かせて古書店街を彷徨してるんじゃないかなあ。
読了日:07月12日 著者:グレゴリ青山
https://bookmeter.com/books/463358
■「カバー、おかけしますか? 2」 本屋さんのブックカバー集
全国の古書店、書店のブックカバー248点をカラーで紹介。
たとえば電車の中で書店名があるブックカバーをかけて本を読んでるひとを見かけると、この書店ってどこにあるんだろうと気になってしまいます。
ローソンでブックカバーかけてくれるサービスってまだやってるのかなあ。
読了日:07月12日 著者:
https://bookmeter.com/books/12838961
■カバー、おかけしますか?―本屋さんのブックカバー集
全国の本屋さんのブックカバー191点をカラーで紹介。
普段はネット本屋で買っているので(家まで持って帰るのが重い…)普段はカバーは利用しませんが、眺めているのが楽しかった。
有隣堂の復刻ブックカバーいいな、配布終了なのが惜しいくらい。
書皮友好協会による「書皮大賞」なんてあるのを初めて知りました。
どれも素敵。
読了日:07月12日 著者:
https://bookmeter.com/books/78148
■いまさら翼といわれても (角川文庫)
単行本を持っているのに文庫本も買ってしまった;
そういうことで何年かぶりに再読。
やっぱり「いまさら翼といわれても」の千反田えるの今後に思いを馳せてしまう。
確定していた将来を目指してやってきたことすべてが無駄になるような敗北感と、直接的に自分自身を否定されような喪失感。
時間は十分にあるのだから新しい未来をこれから見定めればいいじゃないかと簡単には思えない。
読了日:07月11日 著者:米澤 穂信
https://bookmeter.com/books/13798550
■ライバル国からよむ世界史 (日経ビジネス人文庫)
仲の悪い隣国同士、それにはそれ相応の理由がある。
国境をなくそうという意見を聞くことがありますが、宗教や人種ごとに分裂したユーゴ、ウクライナとロシアのクリミア半島の領有権などの例もあって、そう簡単なことじゃないんだなと分かります。
ヨーロッパはアフリカなどで好き勝手にやってきて、そのツケが今まわってきてるんじゃないかと思えてくる。
読了日:07月11日 著者:関 眞興
https://bookmeter.com/books/9880306
■海の見える駅
全国各地から選び抜いた70駅を、地域や海ごとに分類し、海岸線をなぞるように並べて紹介する。
日本は海に囲まれているから珍しくないはずなのに、それでも電車の車窓から海が見えるとなんとなく嬉しい。
塩分でメンテナンスが大変だからって理由でもないのだろうけれど、海の近くの駅は素朴な雰囲気。
読了日:07月10日 著者:村松 拓
https://bookmeter.com/books/12185110
■手のひらの動物 羊毛でつくる絶滅危惧種
羊毛でつくる絶滅危惧種18体の動物たち。
羊毛なので手触りが優しく、本物のテイストを壊さずに可愛い仕上がり具合。
シロクマなんて手と足どちらにもちゃんと肉球がついてます。
難しそうだけど、もし自分で作るとしたら、ウーパールーパーに挑戦したい。
読了日:07月10日 著者:緒方 伶香
https://bookmeter.com/books/9943271
■てんてこマンション―カコの上京1年め
1990年代、北海道から上京してきた18歳の著者のひとり暮らしの毎日。
洗濯したのを忘れてずっと洗濯機の中に置きっぱなし、気が付いて出してみたらドーナッツみたいに固まってたとか、
よりにもよって雨の日に持って帰るのが大変なほどデパ地下で買い物しちゃったとか、
初めてだとそういうことあるよね~とクスクス笑いながら読んでしまいました。
隣りの部屋のひとと仲良くなれた経緯にちょっとびっくり。え、文通って。
読了日:07月10日 著者:山奈 カコ
https://bookmeter.com/books/342629
■不眠刑事と探偵の朝 キャップ・嶋野康平 (中公文庫)
捜査一課の刑事を辞めて妻の転勤で神戸に来た嶋野康平。
再就職先を探していた矢先、ひょんなことから探偵事務所で働くことになった。
3日くらいなら眠らなくても平気な無眠体質って張り込みにはうってつけだ。
刑事をやめた事情と探偵社で請け負った事件、どちらも積極的に謎を解く感じではないので、何が起きているのかを見守っている気持ちでそのまま読めました。
眠れない時間つぶしで始めた料理がかなり本格的で驚くけど、朝からこれを食べてる妻の聡美がすごい。
読了日:07月09日 著者:末浦 広海
https://bookmeter.com/books/6721094
■はたらくわたし―エッセイストの仕事日記を公開! (sasaeru文庫 き 1-1)
どんなふうに仕事を進めているのかが分かる一年分のお仕事日記。
どんな仕事でも、大人の事情が渦巻く中でやっていくものなのでしょうが、フリーランスは生活費と日程調整のせめぎあいがタイトなのだなとつくづく思う。
何の書状もなく文庫本だけ送り付けてきた出版社は、その後、お付き合いはなくなったのでしょうか。
読了日:07月09日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/566362
■日本の原風景 滝
北海道から沖縄まで、場所ごとの滝の写真を四季と共に楽しむ。
滝のすぐ下まで行けるような所だと、飛んでくるしぶきだとか落ちてくる水の音とか、そういうのを丸ごと体感できていいなあと思います。
なんとなく私は滝と言えば栃木県、のイメージがあって(華厳の滝やら竜頭の滝やら)滝を目当てに日光に行ったりしていましたが、
他のところも見に行きたいです。
読了日:07月08日 著者:森田敏隆,宮本孝廣
https://bookmeter.com/books/12940861
■ほほえむ魚
図書館のリサイクル本棚から貰ってきた本。
ぼくだけにほほえむ魚。犬のように忠実で、猫みたいに心がかよい、恋人のように愛しい魚。
出会いと別れ、束縛と解放。
誰かのためのことは、自分のためのことにもなるんだ。
読了日:07月08日 著者:ジミー
https://bookmeter.com/books/414354
■秘密 season 0 8 (花とゆめCOMICSスペシャル)
子供だから余計にその残虐性が際立つのだろうか。
更正に費やす時間が十分にあるのだからという思いもあるけれど、それを逆手に取っているかのような悪びれのなさは恐ろしい。
「光にさし出すおまえのその手は舞ちゃんと母親を守るためにあるのだと言う事」を忘れるなという薪さんの言葉は重い。
そして青木はそれを聞いても結論を覆さなかった。
青木の家族に再びなにかあったら、薪さんは永遠に自分を許さないし、もう立ち直れないかもしれない。
悪魔を懐に招き入れた青木の家は今後どうなっていくんだろう。
読了日:07月08日 著者:清水玲子
https://bookmeter.com/books/13924799
■ブラウン神父の知恵【新版】 (創元推理文庫)
「逆説の論理の魔術師チェスタトンを代表する名シリーズの第二集」
フランボウとあちこち出かけているブラウン神父、ちゃんと神父の仕事をしているのかな。
「グラス氏の失踪」最初から神父ひとりでどうにか出来ただろうに、わざわざ頼りに行ったフッド博士の面目を潰しただけ。可哀そうにフッド博士。
「銅鑼の神」神父を担ぎ上げて2マイルも走ったフランボウ、こういうところがまさに凸凹コンビと言いたくなる。
読了日:07月07日 著者:G・K・チェスタトン
https://bookmeter.com/books/11543921
■気付くのが遅すぎて、
「週刊現代」連載500回&10周年を機にリニューアル。
大人になって仕事の旅をしてる時にヒッチハイクを2回したっていうのが意外でした。
ヒッチハイクしたこともされたこともありませんが、どうにもならずに仕方なく、ってこともあるんですね。
新聞紙を「万能反故紙」と思っているのは自分だけじゃなくて良かった。
気軽に使えてある程度大きい紙って他に思いつきません。
読了日:07月07日 著者:酒井 順子
https://bookmeter.com/books/9788501
■空想科学読本8
大好評「読者の疑問に答える」シリーズ第3弾。
言われてみればアンパンマンの顔は完全な球体ですね、まんまるに焼くにはそんな苦労があったとは。
タコ焼きみたいに焼くほうが簡単な気がしますが、パン生地でそれが出来るかどうかをやってみるのがきっと科学的検証の第一歩なんだろうなあ。
「走れメロス」で一番ひどいヤツは国王ディオニスじゃなくて、ひょっとしたらメロスの妹の結婚相手かもと思ってしまった。
デスノートのLは運動頑張れ。
読了日:07月06日 著者:柳田理科雄
https://bookmeter.com/books/564172
■月刊Pianoプレゼンツ アイラブピアノ~生き続けるピアノたち (ヤマハムックシリーズ)
ピアノにまつわる様々な物語を紹介。
白地に金箔、デコラティブな彫刻細工を施されたピアノ(映画「パリの恋人」などで使用)はゴージャスで美術品みたい。
シーボルトが日本に初めてピアノを持ち込んだのが1823年7月6日。
日本に現存する最古のイギリスピアノとして山口県萩市の熊谷美術館に保存されている。
読了日:07月06日 著者:有限会社オフィス41分
https://bookmeter.com/books/2019792
■まんねん貧乏〈2〉年収19万円編
結婚前の貧乏生活でもちゃんと生活できていて、結婚後、ペリーさんの分の所得が増えてもそのままの貧乏生活。
これはある意味、身の丈に合った生活をしてるっていうことになるんだろうか。
「買い物前カニかま食べて気分を落ち着かせております」これ大事!
読了日:07月06日 著者:得能 史子
https://bookmeter.com/books/532525
■鏡の中は日曜日 (講談社文庫)
2作品収録。
「鏡の中は日曜日」
黒い仏のときもほんのり思ったけれど、石動は本当に名探偵と名乗っていいんだろうか。
探偵が探偵として機能してない。まあそれも味なんだけど。
梵貝荘は建物としては魅力的でもあんな構造じゃ住むのが大変。
「樒/榁」
時を超えて邂逅した石動と水城。
天狗原人ってなんかヘンだと分かったうえで楽しむのが観光地の醍醐味ってもんです。
読了日:07月05日 著者:殊能 将之
https://bookmeter.com/books/580820
■気分はだぼだぼソース (新潮文庫)
登録忘れの再読登録。
今の時代からしてみれば、近所の出戻り娘(30歳)を「使用後返却ハイミス」とか結構ひどいこと書いてるんだけれど、
同じような目線で社会全般(なんならシーナさん自身も含め)のことを言ってるので、たいして気にならなかった。
いしいひさいちのマンガは眼がいい、というのは同感。
読了日:07月05日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/493757
■まんねん貧乏
絵も書き文字もスラっとしていて読みやすい。
世の中がバブルで浮かれていたあの時代、これだけの貧乏生活をしていたとは逆にすごいぞ。
早く無職になりたいから頑張って貯金するっていうのは、ぐうたら族の夢かもしれない。
バイトを年齢を理由に断られることがあると身を以て知ると衝撃的ですよね。
「まるで今までの人生を否定されたようで、とてもとてもショックでした」分かる。
読了日:07月04日 著者:得能 史子
https://bookmeter.com/books/541108
■美しい英国の産業景観(テクノスケープ)
写真でめぐる英国の産業遺産や現役建造物。
レンガの建物の数々を見ると、地震が少ない国だというのが良く分かります。
穀物倉庫ですらレンガ積み。
土木の遊園地、ディガーランドは、免許がなくてもパワーショベルで土を掘っていいなんて子供が喜びそうと思ったけれど、大人のほうが夢中になってやってそうな感じ。
私も穴掘りしてみたいかも。
読了日:07月04日 著者:岡田 昌彰
https://bookmeter.com/books/13250935
■かわいい絵巻
この国は物語にあふれている。
「かわいい」をキーワードにして絵巻を楽しむ。
絵巻とは詞書(ことばがき)と絵からなる、いわば総合美術。
詞が絵の理解を助け、絵が詞の内容を補う。
絵巻は右から左へと広げながら見ていくので、こういう絵の描き方をすると場面転換していると分かるってことですね。
正座してお辞儀する場面を描きたかったのにうまく描けなかった「足利将軍若宮八幡宮参詣絵巻」の、正座でゴロンと転がってるのがかわいい。
読了日:07月04日 著者:上野 友愛,岡本 麻美
https://bookmeter.com/books/9716099
■誘拐サーカス: 大神兄弟探偵社 (新潮文庫nex)
女子高生の捜索依頼がこれだけ派手にドンパチやらかす事件になるとは。
アイドル志望の女の子たちをリアリティ番組だからと言いくるめるやり方は「そういうものだ」と思わせるには効果的、
しかもこれだけお金をかけてれば信じてしまうだろうなあ。
勿体ぶったわりにはカゲロウの最後には拍子抜け。
真田が命と引き換えに託した想いをちゃんと受け止めて、それからみんなのところに戻っておいで、黎。
読了日:07月03日 著者:里見 蘭
https://bookmeter.com/books/10126853
■浅見光彦のミステリー紀行〈第5集〉世の矛盾、人の優しさ、面白さ (光文社文庫)
「紅藍の女」殺人事件から「紫の女」殺人事件までを案内する。
出版社の編集者と新聞社の編集者の対応の違いが面白かった。
出版社は売れる作品を書かせるために作家の面倒をあれこれと見るが、
新聞社は作家を発掘したり育てたりする作業にはほとんど手を貸さない。
「せっかく育てた作家を、トンビにさらわれるようなのは、出版社にとってはやりきれないはずだ」
うーんなるほど、そうかもしれない。
読了日:07月03日 著者:内田 康夫
https://bookmeter.com/books/1831104
■ときめく花図鑑 (ときめく図鑑)
「原始時代の男たちは、愛する人に初めて花飾りを捧げたそのときに、獣から脱した」
食料だった花の美しさに気が付き、身近に置いて愛でるようになった人間たち。
道端で花が咲いてるのを見かけると、名前は分からなくても足を止めてつい眺めてしまったりします。
アヤメは黄色い網目模様があり、カキツバタには筆で描いたような白い線がある。
どっちがどっちか分からなかったので、見分け方が分かってよかった。
読了日:07月02日 著者:中村 文
https://bookmeter.com/books/11247345
■うちの香草 育てる 食べる 薬味とハーブ18種
自宅のベランダで育てる薬味やハーブ、それを使った料理の紹介。
たまにスプラウトの種を買ってきて台所で育ててる程度ですが、ちゃんと育つとやっぱり嬉しい。
料理に使う分を収穫してきて気軽に使えるのはいいな。
ミントってどうしてあんなに繁殖力が強いんでしょうね、ほんとに雑草扱い。
読了日:07月02日 著者:大田垣 晴子
https://bookmeter.com/books/13908689
■県民性マンガうちのトコでは6
県民性マンガ第6弾。
カバー下の宮城さんどんまい。
愛知さんの「しんでいいのか」をリアル体験したことがあります。
知らないとナニゴトかと思う。
愛知さんを案内していたカナちゃんにしてみればこの程度は普通のことですが、言われてみればこれってデートだな。
神奈川さんのフツーだとフォローしてくれた埼玉さんをはじめ関東勢のみなさん(&しずちゃん)いつもお世話になっております。
読了日:07月02日 著者:もぐら
https://bookmeter.com/books/13856230
■成吉思汗の秘密 新装版 (光文社文庫)
急性盲腸炎で入院した神津恭介。
退屈しのぎの徒然に、成吉思汗と源義経が一人二役であるか否かを推理する。
物語として読むのならロマンがあって壮大で良い話だなあと思うけど、この説が決定的とは言えない気がします。
病室に乗り込んできて論争した井村助教授、彼の後押しもあった大麻鎮子とはどうなったか。
読了日:07月01日 著者:高木 彬光
https://bookmeter.com/books/456300
■怖い俳句 (幻冬舎新書)
芭蕉から現代まで「怖い俳句」を集めたアンソロジー。
短歌版を先に読んで面白かったので図書館で借りてきました。
前田普羅「人殺ろす吾かも知らず飛ぶ蛍」
篠原鳳作「古き代の呪文の釘のきしむ壁」
橋本鶏二「洪水や死の真空の路地二階」
神生彩史「雛壇のうしろの闇を覗きけり」
関悦史「鏡ヨリ見知ラヌ我ノ迫リ来ル」
栗林千津「六月の皿に盛りたる人の顔」お子様ランチが怖い。
読了日:07月01日 著者:倉阪 鬼一郎
https://bookmeter.com/books/5241033
▼読書メーター
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