やわらかい螺旋

徒然なるままに

2018-10

2018-11-01 07:01:02 | 
2018年10月の読書メーター
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:17602ページ
ナイス数:835ナイス

https://bookmeter.com/users/89283/summary/monthly
■名探偵は密航中 (光文社文庫)
昭和5年、横浜港を出港しロンドンに向かう豪華客船・箱根丸を舞台にしたオムニバスミステリ。
最初の「殺人者出帆」は1冊通して読むと違った感想がでてきますね。ああ佐々木さん。
初子はこのままロンドンに到着してしまったらなんだか可哀そうと思っていたので、この結末にほっとする。
幸せになってほしい。

読了日:10月31日 著者:若竹 七海
https://bookmeter.com/books/464613

■女子の古本屋 (ちくま文庫)
女性店主の古本屋をめぐって紹介する。
お金儲けのために古本屋になりました、というひとはひとりもいない。
自分の人生を考えていたら古本屋にいきつきました、というような感じ。
古本屋業界は男性社会なのだそうだけれど、これからもっと増えるのかな、女性店主の古本屋。

読了日:10月31日 著者:岡崎 武志
https://bookmeter.com/books/3174656

■有栖川有栖の鉄道ミステリ・ライブラリー (角川文庫)
自他ともに認める鉄道ファンの有栖川有栖が、国内外の鉄道ミステリの名作を厳選して紹介する。
フィリップ・K・ディック「地図にない町」は既読。
江坂遊のショートショートがどれも良かったんですが、特に「魔法」が好みでした。
これだけ鮮やかにやられたら、魔法使いの弟子としての面目躍如ってことで許してしまう。

読了日:10月30日 著者:
https://bookmeter.com/books/473932

■ニッポンの食卓
2003年~2004年に新聞で連載していた食関係のエッセイを集めたもの。
小松左京が「大食軒酩酊」と軒号をつけるほどの大食漢だから、というわけではないだろうけれど、
大食い番組は「化政文化」の再来なのだろうか、というふうに触れていて、
江戸・化政時代の玉嵐竜太郎という力士の食べっぷりに驚いてしまう。
色んな料理のあれこれをふむふむ頷きながら読んでいたら、最後に骨折の手術の入院記。
入院記のプロローグはあちこちの方言が混じりデタラメな感じで面白かった。

読了日:10月30日 著者:石毛 直道
https://bookmeter.com/books/349835

■オーシャンズ11 (新潮文庫)
映画のノヴェライゼーション。
細かいところが映画と多少違うものの、だいたいあの通りの筋書き。
映像で見せていたものを文章で説明すると、スピード感が落ちてじれったく思えるところも。
登場人物紹介にオーシャンズ11のメンバー全員が掲載されてないので、たまに、このひと誰だっけと焦る。
追跡してくるベネディクトの用心棒たちの存在が嫌な感じ。

読了日:10月29日 著者:デュウィ グラム
https://bookmeter.com/books/476481

■緑の庭で寝ころんで
月刊情報誌「fu」の4年分の連載エッセイを中心に自作解説なども合わせて収録。
「羊と鋼の森」が映画化されたときのことを書いた「そっと手を振る」
三浦友和が忌野清志郎と高校の同級生で一緒にバンドを組んでキーボードやってた、ってのをこれで知りました。
原作者から調律師としての佇まいを見て信頼を得られるというのは役者冥利に尽きるのでは。

読了日:10月29日 著者:宮下 奈都
https://bookmeter.com/books/12464468

■アンソロジー 隠す
アミの会(仮)のアンソロジー第三弾。
共通のアレをがっつり利用してる松尾由美「誰にも言えない」自分が所属する文化にない品物を言い表す言葉を見つけ出すのは一苦労。
それが災いして説明不足になったりして、不安な思いをすることもあるんだなあ。
あっさり触れられているだけの加納朋子「少年少女秘密基地」あまり言及しないことで、少年サイドの物語、少女サイドの物語がそれぞれ際立つ。

読了日:10月28日 著者:大崎 梢,加納 朋子,近藤 史恵,篠田 真由美,柴田 よしき,永嶋 恵美,新津 きよみ,福田 和代,松尾 由美,松村 比呂美,光原 百合
https://bookmeter.com/books/11455224

■そうだ、京都に住もう。 (小学館文庫)
茶室が欲しくてセカンドハウス探しを始め、京都の町家を購入してリノベーション。
実際に現物を見て決めないと話が進まないことが多いから、東京と京都を行ったり来たりするのは大変そう。
でも東京と京都の二重生活の予習のつもりだったのなら良い経験だったのかも。
写真はあるものの間取り図があればもっと良かった。

読了日:10月28日 著者:永江 朗
https://bookmeter.com/books/9063964

■月夜の散歩 (ORANGE PAGE BOOKS)
「オレンジページ」での連載エッセイ第3弾。
小食がゆえに、素麺は1把じゃ少なくて2把だと多かったり、お店で食べ物のサービスをされたりすると困ってしまったり。
大食い方向が充実すると、こういうひとを忘れがちだなあと密かに反省。
フルマラソン後、角田光代だと知らない新聞記者にインタビューされた取材記事の写真を見て、このひと角田光代だ、と気が付いたひとはビックリしただろうな。
トトちゃんの写真が可愛い。

読了日:10月27日 著者:角田 光代
https://bookmeter.com/books/12451875

■髑髏城【新訳版】 (創元推理文庫)
列車から消えた魔術師。火だるまになって転落死した俳優。
髑髏城の城主ドネイから事件調査の依頼を受けたバンコランはジェフとともにドイツに向かう。
事件そのものはそうたいしたものではなかったけれど、
バンコランとフォン・アルンハイムの丁々発止のやりとりが見どころ。
この結末はどっちの立場で事件を見るかで「勝ち」の意味がかわりそう。

読了日:10月27日 著者:ジョン・ディクスン・カー
https://bookmeter.com/books/9886705

■物件探偵
どこからともなく現れて物件の謎を解き明かす不動尊子の短編集。
借りるにしても買うにしても、これだけ色んなトラブルが有り得るのですよね。
上の階の足音と下の階の嫌がらせ、リアルだなあ、あるだろうなあ、こういうこと。
池袋のメゾネットの間取り図ってそういうことなのか、見かたが勉強になりました。

読了日:10月26日 著者:乾 くるみ
https://bookmeter.com/books/11497608

■短歌の作り方、教えてください (角川ソフィア文庫)
短歌未経験の歌手・一青窈が、歌人・俵万智のマンツーマン実作レッスンに挑む。
最初のほうは、一青窈さんの歌から何も読み取れなくて(どういう状況なのか何が言いたいのか、ほんとにさっぱり分からず)どうしようと焦りましたが、
57577の定型に整えるとだいぶ違いますね。
ほむほむと3人での吟行が楽しそうでした。
やっぱりプロは違うなあ。
歩いている最中にネタを見つけて歌にして、そこからまた自分の中で推敲して、動かせない言葉を探していくんだもの。

読了日:10月26日 著者:俵 万智,一青 窈
https://bookmeter.com/books/7916068

■素子の碁 - サルスベリがとまらない (単行本)
「ヒカルの碁」をきっかけに囲碁を始めた仲間たちと一緒に楽しみつつ上達する喜びを知る。
まさか新井素子が日本棋院の囲碁教室にいるとは思ってなかった。
ちゃんと碁が打てるひとと一緒にやったほうが、その場であれこれ質問したりできるから、ちょっとずつでも理解しやすくなるだろうなあ。
教えるほうは大変だろうけれど。
「こうだんしゃ」と聞いて高段者じゃなくて講談社と脳内変換してしまうのは作家だから仕方ない。

読了日:10月25日 著者:新井 素子
https://bookmeter.com/books/12698189

■そうだ、ローカル線、ソースカツ丼 (文春文庫)
「オール讀物」連載「男の分別学」(2006年~2007年)を改題したもの。
広辞苑を引いてあれこれ言ってるのが面白かったです。
確かに広辞苑には「広辞苑」って言葉は載ってないですね。
(ほかの国語辞典もそうだけど)
居酒屋ではどこでも「お新香ください」が一般的で「漬物ください」とか「香の物ください」なんて言う人はいない、のが意外な気がしました。
漬物って言わないのか~。

読了日:10月25日 著者:東海林 さだお
https://bookmeter.com/books/3047524

■図書館の死体 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
田舎町の図書館で見つかった死体は、前日、館長ジョーダンと口論したベータだった。
身の潔白を証明するため犯人捜しを始めるジョーダン。
ジョーディって呼ばれるたび、生まれ育った町って知り合いだらけでこういう雰囲気だよなあとしみじみしますが、
彼にとってはアルツハイマーの母の介護のために戻ってきたのは不本意なこと。
そして母の秘密にも触れることになり、もし殺人がなくても苦しめられていたかもしれない。
甥のマークに、おれじゃなくてぼくだろ、と言葉遣いを訂正したところ、元の文章が気になる。

読了日:10月24日 著者:ジェフ・アボット
https://bookmeter.com/books/473478

■風と共にゆとりぬ
「別冊文藝春秋」「日本経済新聞プロムナード」掲載分に書き下ろしを加えた、エッセイ集第2弾。
痔瘻の術前術後を書いた「肛門期」が、手術を受けるひととは思えないくらい気軽な感じだなあ、でもまあ命にかかわらないしなあ、
なんて読んでるこっちも気楽な感じだったんですが、
まさかガンになる可能性もあったなんて、あとからゾゾっとしました。ご無事でなにより。
柚月麻子さんと披露した「今夜はブギーバッグ」の替え歌を実際に聞いて呆然としたい。

読了日:10月24日 著者:朝井 リョウ
https://bookmeter.com/books/11871281

■花の下にて春死なむ (講談社文庫)
三軒茶屋にあるビアバー「香菜里屋(かなりや)」に客が持ち込んでくる謎を、マスターの工藤哲也が解き明かす。
決定的な解決じゃなくて、そういうことかもしれない、という違う見方を提供しているのだけれど、その説明を聞くとなるほどと思ってしまう。
出前持ちが浮かび上がる「殺人者の赤い手」や、鮪ばかり頼む男の謎「七皿は多すぎる」など、その後の展開がどうなるのかがとても気になる。

読了日:10月23日 著者:北森 鴻
https://bookmeter.com/books/574614

■今日はヒョウ柄を着る日
ヒョウ柄をはじめ、動物柄を着こなすほどの意思表明や覚悟は自分にはないなあ、と思いつつ読んでいました。
サファリ柄の母に仔犬柄の父、ひょっとしたらそういう服を着てる夫婦って珍しくないんじゃないかな。
親の住む老いという国に、留学している自分。その設定、私もやってみよう。

読了日:10月23日 著者:星野 博美
https://bookmeter.com/books/12068107

■女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。
雑誌「CREA」の連載に書き下ろしや加筆修正などをしてまとめた本。
自分自身のあれこれについて、これだけ真っ向勝負するのはツライこともあるだろうなあ。
卵焼き・明太子・おしんこの渋いお茶請けラインナップにまだ口福を感じてないんですが、もう十分にババなのでこれからだと期待することにします。
ヒーリングミュージックってそんなに効果あるのか。集中力が必要なときに聞いたみたい。

読了日:10月22日 著者:ジェーン・スー
https://bookmeter.com/books/10987660

■歴史を変えた!?奇想天外な科学実験ファイル
好奇心に突き動かされ、未知の領域に挑戦すべく、大真面目に行われた史上最もとっぴな実験を一挙掲載。
こんな実験ばかばかしいと一蹴して笑っておしまいにするのは簡単ですが、
やってみないことには何も始まらないし、正しいのか間違っているのかも証明できない。
麻薬による幻覚症状を英語のスラングで「ピンクエレファント」と言うのは、
タスコという象を使ってLSDの実験をしたことが元ネタ。

読了日:10月22日 著者:アレックス・バーザ
https://bookmeter.com/books/234848

■錆びた滑車 (文春文庫)
葉村晶は仕事の最中に出会った青沼ミツエの孫ヒロトから、
なぜ自分は父親と一緒に、事故にあった場所にいたのか記憶を失っていて分からないので調べてくれと依頼される。
今までも酷い目にあってるけれど、だんだん体の無理が効かなくなるのを実感するのは怖いことだろうな。
だって壊れたスマホみたいに買い替えるわけにはいかないから。
シェアハウスを出たり色々大変なときに、富山店長優しいなあと思ったら、うん、そういうことですね。
瑠宇と郡司は丸く収まった?

読了日:10月21日 著者:若竹 七海
https://bookmeter.com/books/12950263

■ももこの宝石物語
さくらももこが色んな宝石に出会うエッセイ22編。
宝石商の岡本さんに同行して海外で買い物したりもしていて、インドで買った花のネックレスがとてもゴージャスで綺麗。
一生大事にするんだよと息子さんに買ってあげたパライバトルマリンは、息子さんにとってはきっと、思い出が詰まった宝物。

読了日:10月21日 著者:さくら ももこ
https://bookmeter.com/books/552667

■京極夏彦対談集 妖怪大談義
各界の「怪しいものには一家言ある」御仁たち15人との平易かつ深遠な妖怪対談集。
対談中に出てくる用語などの注釈がついているので親切。
水木しげるとの師弟対談が面白かった。
水木しげるは「水木しげる」っていう妖怪でしょうと思えてくる。
宮部みゆきの回が他の対談相手よりもボリュームがあり、話が弾んでいたのかしら、なんだか楽しそう。

読了日:10月20日 著者:京極 夏彦
https://bookmeter.com/books/538079

■マンタの天ぷら
松任谷正隆って名前は知ってても、松任谷由実の結婚相手、ということしか知りません。
まったくの白紙の状態で読んだわけですが、音楽関係者というよりクルマ関係者なのかと思ってしまうほどのクルマ愛。
家を建てるときに、いつでも洗車しやすいようにと天井にシャワーノズルが6個もついたガレージにしてしまうなんてすごいなあ。
洗車するのに困るだろうから、ママレモンが廃盤にならずにずっと残るように願う。

読了日:10月20日 著者:松任谷 正隆
https://bookmeter.com/books/302847

■ランドルフ師と罪の報酬 (1980年) (角川文庫)
神学校の恩師から、臨時主任牧師としてグッド・シェパード教会に招聘されたランドルフは、着任早々、不正会計を調べるように依頼される。
調査に乗り出した矢先、聖歌隊のメンバー、メアリアンが聖歌練習室で遺体となって発見された。
教会の金を持ち逃げした夫リードマンは事件に関係しているのだろうか。
これはアリバイよりも、あなたが殺しましたかと聞くべきだったのかも。
神の言うことが絶対でそのとおりにしただけなのだから。
キリスト教の派閥などの差に疎いので、その辺の事情が良く呑み込めなかった。

読了日:10月19日 著者:チャールズ・メリル・スミス
https://bookmeter.com/books/1646335

■アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。
アフロ記者こと稲垣えみ子の退職までの3年間に朝日新聞紙上で書いたコラム記事と退職後に綴った書き下ろしエッセイをまとめた一冊。
冷蔵庫まで手放して人生を閉じていくやり方はすごいなと思うけれど、仕事部分はやっぱり朝日新聞の中のひとなんだなあと思わされる。
報道されてることがすべて正しくて当然だと思っているひとって今どのくらいいるんだろう。


読了日:10月19日 著者:稲垣えみ子
https://bookmeter.com/books/11029437

■「国境なき医師団」を見に行く
いとうせいこうが国境なき医師団(MSF)の活動を知るために同行し、作家の目線で現場の様子を書き記す。
まず思ったのは、MSFに入るために医療の道を目指した、っていうひとが思ったよりも多そうだな、ということと、
当然のことながら医療関係者だけで仕事がまわるはずもなく、資材の手配や現地のコーディネーターの苦労の上に成り立っている、ということ。
「女性的で、しかも活動的。そういう面をMSFの中に見なければ、結局力の強い者が支配する世界は変わらない」

読了日:10月18日 著者:いとう せいこう
https://bookmeter.com/books/12341146

■おきばりやす―京女は今日も一生懸命
山村紅葉の自伝エッセイ。
ずっと女優として活躍してきたと思っていたので、早稲田大学を卒業後、大阪国税局の「マルサの女」として働いていたというのがとても意外でした。
執筆で忙しい母に代わり妹の面倒を見てきたしっかり者の一面と、そそっかしくておっとりとした一面。
どちらの紅葉さんにも好感が持てます。
親戚たちと大人数で出かけた大阪万博ではぐれたときのエピソードが印象的。

読了日:10月18日 著者:山村 紅葉
https://bookmeter.com/books/1997825

■物語を忘れた外国語
物語で学ぶ本当の語学の楽しさ。
会話重視、検定試験の得点重視の外国語が必要なひともいるだろうけれど、読めたほうが読書の幅が広がるだろうな。
星新一なんて難しい日本語をあんまり使ってない印象があって、外国語に翻訳しやすそう。
その外国語版もきっと難しい言い回しじゃないだろうから、日本語と比較しつつ読んでみたい。
第十三章「私的ソビエト文学案内」で紹介されてる本が面白そうでした。

読了日:10月17日 著者:黒田 龍之助
https://bookmeter.com/books/12761313

■中山七転八倒 (幻冬舎文庫)
「どんでん返しの帝王がプロットの立て方や原稿の進め方、編集者とのやりとりを赤裸々に告白。本音炸裂、非難囂々の爆笑エッセイ!」
スケジュールぎちぎち、エナジードリンクで眠気を吹っ飛ばし、過労死上等、書いてる時間がないなら食事も睡眠も削ればいいじゃないというブラック企業真っ青な日常。
好きな映画も読書もやめられず、時々(仕事せぇ、仕事)と書いてるけれど、そのくらいは許してあげて編集さんたち。
「作家刑事毒島」で出版業界に激震が走っていたわけですね。がんばれ新人諸君。

読了日:10月17日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/13037593

■まったき動物園
「世界中のどこにもいない、26の不思議な生き物たちが集ったゴーリー版“幻獣辞典”」
不思議な造形の動物たちがたくさんでてくる。
うちの天井にフィドノップがいたら不気味だろうなあとか、色んな事を思ってしまう。
可愛かったのが、蓄音機のラッパ(かな?)の前で踊ってるポスビー。

読了日:10月16日 著者:エドワード・ゴーリー
https://bookmeter.com/books/504355

■医者が考案した「長生きみそ汁」
これからの寒い時期、あったかい味噌汁で体調が良くなるならと買ってみました。
うちには製氷皿がないので、ビニール袋に入れて薄く凍らせ、割って使う感じかな。
一人分の目安は30g。
解凍してはちみつとチーズをのせたトーストがおいしそう。

読了日:10月16日 著者:小林弘幸
https://bookmeter.com/books/12955388

■福田繁雄のトリックアート・トリップ
世界のトリックアートの数々をめぐる、嘘ではない本物の嘘物漫遊記。
日本だと、カニの看板やゴジラくらいしか思い当たらないけれど、
建物の壁にトリックアートを施したり、本物そっくりの人形が人間に混ざって新聞読んだりお茶飲んだり、
知らないうちに遭遇してたら楽しそう。
街がトリックアートだらけだとうるさいけれど、たまにしか見ないから、良いアクセントだったりするんだろうな。
ゆっくり歩くひとにだけ分かる北九州のひまわりの橋が素敵。

読了日:10月16日 著者:福田 繁雄
https://bookmeter.com/books/551502

■ヴェサリウスの柩
医学部での解剖実習中、献体から発見された謎のチューブには、園部教授へのメッセージが仕込まれていた。
実験用のマウスを溺れさせたり、遺体を切断した上にネズミの餌食にしたり、やってることが執拗で残忍。
美幸が千紗都に、悩みというのはどういう状態なのかを話していたけれど、
あれは自分自身の体験が元になっていたのだろうな。

読了日:10月15日 著者:麻見 和史
https://bookmeter.com/books/371279

■みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議
みうらじゅんと宮藤官九郎、いい年したおじさんがふたりで下ネタを楽しそうに話してるわけですが、
脱線して多少まじめになってくると、担当さんから「そろそろエロ頂いてよろしいですか?」と軌道修正が入るというから、
それはそれで大変なのかも。
「なぜ戦争はなくならないのか?」はほんとに大まじめ。

読了日:10月15日 著者:みうら じゅん,宮藤 官九郎
https://bookmeter.com/books/11069463

■フェリーでGO!オモシロ船旅―日・中・韓・露・台
2007年の本なので情報が古く、航路や発着時間の変更などで掲載されてるこのままの旅行はできないかもしれないけれど、
船で日本一周の旅ってゆっくりのんびり楽しそう。
でもまずは、初心者向けだとオススメしていた瀬戸内海のクルーズを体験してからかな。
船酔いの心配がないなら「フェリー最高!」って思えそう。
乗ってみたいなあ。

読了日:10月14日 著者:カナマル トモヨシ
https://bookmeter.com/books/335329

■隈研吾 オノマトペ 建築
ぐるぐる。もじゃもじゃ。ざらざら。
2005年から15年までに至る自撰32作品をオノマトペを使って全頁カラーで紹介。
写真だけでこれだけワクワクするのに、実物を見たらどういう気持ちになるんだろう。
つんつんしている太宰府天満宮のスターバックス。
もし近所に住んでたら絶対通ってた。
これから出来上がる新国立競技場からはどんなオノマトペが聞こえてくるんだろうか。なんだか楽しみ。

読了日:10月14日 著者:隈 研吾
https://bookmeter.com/books/9849678

■#名画で学ぶ主婦業
Twitterでも見ていたんですが、元になってる名画の解説つきなので買ってみました。
主婦の心の底からの叫びが詰まっていて、思い当たる節が多すぎて笑いながら涙目に。
ナポレオンの肖像画2作品を上下に並べた保育園のやつと、
「子どもが静かだとたいていろくなことしてない」が最高。

読了日:10月14日 著者:田中 久美子
https://bookmeter.com/books/13037709

■文系のための理系読書術 (集英社文庫)
理系分野のおすすめ本を齋藤孝が紹介する。
理系の本というと日本語なのに言ってることが難しすぎて良く分からない、というイメージがあったりしますが、
知識を増やす読み物として広く浅く楽しめる本にまず触れて、それから興味が沸いたらもう少し専門的な話が読める本を、とステップを踏む勧め方。
勧められた本を勧められるまま読んでみる、っていう冒険は、文系だからこそ楽しめる気がします。
あんまり意識したことなかったけど、そういえば「パラサイト・イヴ」って理系本になるんだっけ。

読了日:10月13日 著者:齋藤 孝
https://bookmeter.com/books/12180988

■サツマイモの世界 世界のサツマイモ: 新たな食文化のはじまり
図書館で借りた本。10月13日はさつまいもの日なんだそうです。
戦争を経験した世代からは飢餓の食べ物というイメージを持たれているサツマイモ。
おなかを満たす食べ物から味を楽しみつつ健康増進へ、という役割への見直しが期待される。
日本は1960年頃から世界探索を行って、コロンビアにある国際イモ類研究センターを除けば、
国ベースではおそらく世界一のサツマイモ遺伝資源大国。

読了日:10月13日 著者:山川 理
https://bookmeter.com/books/11570066

■インテリアお買い物ものがたり
築50年のボロボロの家を、ヤフオクを利用して生まれ変わらせる。
beforeとafterの写真があるので、その差が一目瞭然。
家のリフォームにヤフオクって発想はなかった。お皿や小物はまあ分かるけど、ドアやウッドデッキなんかもあるなんてすごすぎる。
リフォーム目的で利用しているひとは結構多いのかな。

読了日:10月12日 著者:ふじわら かずえ
https://bookmeter.com/books/776089

■へたおやつ 小麦粉を使わない 白崎茶会のはじめてレシピ
小麦粉・卵・乳製品なし。アレルギーのあるひとには嬉しいレシピ。
粉を混ぜすぎてもOKだし、あわてずにゆっくり作れる親切設計。
成型せず、オーブンシートのうえで伸ばしてそのまま大きく焼いちゃう「オートミールワイルドクッキー」なんてラクにできそう。

読了日:10月12日 著者:白崎裕子
https://bookmeter.com/books/12512417

■擬態生物図鑑―華麗に変身するいきもの
優れた擬態能力を持つ生き物82体をピックアップしてクイズ形式で紹介する。
じっくり見れば、なんとなくここにいるなあ、っていうのは分かるけど、ここまで擬態できればもうお見事。
生存するための知恵は脈々と受け継がれている。
丸まった枯れ葉を身に着けてるみたいなムラサキシャチホコの翅は、実際にカールしてるわけじゃなくて、
3Dトリックアートさながらのただの模様というのだから手が込んでいる。

読了日:10月12日 著者:「擬態生物」研究会
https://bookmeter.com/books/7950332

■遠い港 (角川文庫)
港町の網元の次男坊、洋次の日々を丹念に追う。
まさか北方謙三がこういう普通の小説を書いてるとは思ってなかったけれど、人間をリアルにあぶりだすのは別にハードボイルドでなくてもいいんだよなあ。
白眉はやっぱり冒頭の「黒樹」だと思いました。
中学生の洋次じゃなくても気が重い。
そしてこれからの人生、こういうことはいくらでもある。

読了日:10月11日 著者:北方 謙三
https://bookmeter.com/books/382246

■美貌と処世 (文春文庫)
林真理子のエッセイは、疲れているときにはあんまり読みたくないなというのが分かった点では収穫。
下世話なテーマを扱っているひとは他にもいるし特別なことじゃないんだけれども、疲れているとうんざりしてしまう。
裏を返せばそれほど求心力がある文章ということ。
林さんの夫がいつも怒ってるイメージで、なんでそんなことでいちいち怒るんだろうか。

読了日:10月11日 著者:林 真理子
https://bookmeter.com/books/2912365

■迷わない 坐禅の作法
ざわつく心を鎮める、シンプルな禅の習慣38を紹介。今日から使えるケーススタディも収録。
坐禅のやり方も紹介しているけれども、心の整え方を分かりやすくアドバイスしている本でした。
「何を選べばいいのか答えが出ないというのなら、その時は、ただ待ってみればいいのです」
時が満ちればおのずと道が見えてくる。

読了日:10月10日 著者:枡野 俊明
https://bookmeter.com/books/9018083

■美しい世界の傑作ミュージアム 何度でも行きたい素敵な博物館、美術館
建築物として、さらにアートとしても美しい世界中の博物館・美術館を厳選紹介する。
ちょっと変わった建物でも、それが博物館や美術館ならなぜか納得できるし、
これから中に入って鑑賞する楽しみが大きくなりそう。
ルーヴルやバチカンみたいな昔からの伝統的な建物は荘厳。圧倒される。

読了日:10月10日 著者:
https://bookmeter.com/books/12265578

■ヘアゴム1本のゆるアレンジ
ヘアアレンジのやり方を紹介している動画とかたくさんありますが、実際にやってみると、時間がかかるし簡単でもなかったりします。
だからもういいや・・・諦める・・・。って思っていたんですが、これ本当に初心者向けでした。
まとめた髪を崩すときには、だいたい髪の毛10本程度の少量を引っ張り出す。
黒髪の場合はかなり大袈裟に崩してみる。
ガバッとページが開くつくりで、一瞬、壊れたのかと焦りました。

読了日:10月10日 著者:工藤由布
https://bookmeter.com/books/12441254

■曲がった蝶番【新訳版】 (創元推理文庫)
25年ぶりにアメリカから帰国し爵位と地所を継いだジョン・ファーンリー卿は、沈没船タイタニック号で入れ替わった偽者なのか?
殺人事件の真相に至るまでの細かいところを最初から気にするよりも、大きな流れで見ていくほうが、あとから細かいところがじわじわ効いてくる。
自動人形の真実は少し残酷。でもそうでもしないと生きていく場所も手段もないひとがいたのは事実だろうな。
お互いがお互いを必要としているからこその殺人ってある意味ロマンチック。

読了日:10月09日 著者:ジョン・ディクスン・カー
https://bookmeter.com/books/5636292

■無脊椎水族館
「日本各地19の水族館と150種以上の海の生きものをオールカラーで紹介する、くつろぎ水族館紀行」
水族館はイルカとかアシカのショーをやってる派手な場所と認識していたけれど、最近はクラゲなんかの無脊椎動物を見て癒されたいひとが多いのですね。
「孤独かつ陰気に海の生きものを眺めることができてこそ、真の水族館である」ふむふむ、そういうものなのか。
化学合成生物って知りませんでした。深海って本当に何がいてもおかしくないなあと思ってしまった。

読了日:10月09日 著者:宮田 珠己
https://bookmeter.com/books/12912760

■ホテルニューグランド開業90周年記念写真集 Memories of HOTEL NEW GRAND―時代を超えて愛され続ける横浜クラシックホテルの軌跡
1927~2017年まで、各時代の視点からニューグランドの歴史を紐解く。
松任谷由実や北川悠仁などのインタビューも掲載。
建築中で足場が組まれていたり、まわりの道路がまだ整備されてない開業当時の様子が分かる写真って貴重だなあ。
車寄せに人力車がいるなんて、そんな時代があったとは想像できません。
日本で初めてナポリタンなどを作ったシェフ、サリー・ワイルの写真もあって、誰が作ったのかは知ってたけど、初めて顔を見ました。

読了日:10月08日 著者:ホテルニューグランド,ホテルニユーグランド=
https://bookmeter.com/books/12551254

■ゼロトレ
縮んだ身体の各部位を、元の位置=ゼロポジションに戻せば、身体への負担がなくなり痩せていく。
姿勢が良くなるついでに痩せればまあいいかな、な気軽な感じで読みました。
五十肩で腕が上がらなかったひとが、ゼロポジで調整後、ちゃんと腕が上がるようになっていて、正しい姿勢って大事だ。

読了日:10月08日 著者:石村友見
https://bookmeter.com/books/12779886

■ドレープドレープ3
シンプルなものからより高度なものまで15点を実物大パターン付きで掲載。
着ているモデルさんが外国人じゃなくて日本人だったら、もうちょっとリアルなサイズ感を想像しやすかったんじゃないかと思う。
首元がねじってあるドレスは夏に良さそう。水着の上から着てもいいだろうし、若い子が着たらきっと可愛い。

読了日:10月08日 著者:佐藤 ヒサコ
https://bookmeter.com/books/4346686

■だれかのことを強く思ってみたかった 集英社文庫
角田光代は文章で、佐内正史は写真で、一年にわたり東京をめぐる。
幸福と不幸のあいだを揺れ動くような気分のときは誰にでもあるだろうけれど、
それが東京という大都会が舞台になると途端にドラマチックになる。
淡々とした思い出にするもよし、辛気臭く引きずるもよし、ひとそれぞれの思い出の在り方と関わり合い方を見せられた感じ。
「スカイマンション403」403号室の住人の山下さん。行方不明になってる理由が宝石を抱えて逃走、なんて豪快なことだったらいいな。

読了日:10月07日 著者:角田 光代
https://bookmeter.com/books/538936

■楽で元気な人になる (中公文庫)
「この本のエッセイは、四十歳をはさんだ数年間に執筆した」
身長168センチで40歳前後、立場はミスだが年齢的にはヤングとは言えず、どこで服を買っていいか分からない、というのはリアルな悩み。
雨の日に打ち合わせがあり、ひざ掛けや替えのストッキングまで用意していたのに裏目に出てしまう。
そんな日もあるものですが、やらずに後悔するよりもやって後悔するほうが何倍もマシかも、とか思ってしまいました。

読了日:10月07日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/566335

■作家のお菓子 (コロナ・ブックス)
おやつにこだわる作家らのエピソードを紹介。
孫娘が作るシフォンケーキが出来上がるのを待ちきれない森繁久彌が隙だらけの好々爺な風情で可愛らしい。
蕎麦屋に入ってきた柳家小さんが、落語のあのままの感じで蕎麦を食べるかどうか、もし自分がその場に居合わせたらやっぱりじっと見てしまうだろうなあ。
吉行淳之介の食べ残しのドラジェが入っている、栓が開かなくなってしまったガラス瓶。時間がそのまま閉じ込められてる。

読了日:10月06日 著者:
https://bookmeter.com/books/11201246

■ネットで見たけどこれってホント? 3生活のメディアリテラシー
生活の中で生じる身近な疑問についてのネット情報を検証しながら多面的に物事を捉え、メディアリテラシーを育てる。
拡散されやすい情報とは①困ってる人が多くて飛びつきやすいもの②常識が変わってビックリ③みんな知らないけど実はキケン、の3つ。
エセ科学、ガセ、捏造など、自分がそれらの拡散に手を貸す前に踏みとどまれるように、安易に情報を流さない。

読了日:10月06日 著者:北折 一
https://bookmeter.com/books/11405519

■イタリアで大の字―さおり&トニーの冒険紀行
イタリアで面白そうなことをあれこれ体験。
イタリア版は何かの職人さんに教わる、っていうのが多かった。
アクロバティック・ピッツアは、ピッツアの生地を自由自在に操るパフォーマンスのこと。
普通の生地とは違うから食べない、ってのは知らなかった。
丸坊主でちょいワルおやじな風情の運転手、ダビデさんが好きなものがアニメの釣りキチ三平。
イタリアで放送してたとは意外。
読了日:10月06日 著者:小栗 左多里,トニー ラズロ
https://bookmeter.com/books/577917

■女ではない生きもの (ノン・ポシェット)
酒井順子の男性論。
会社員の経験があるから、通勤中に出会ったり会社の中にいる男性たちの観察ができたのですよね。
自分のデスクでヒゲを剃ったり、爪を切ったりする「会社と家との区別がつかなくなってる」のは男性特有のこと。
女性の場合はトイレでやってるから目につきにくいだけですが、電車の中で化粧したり身繕いする猛者もいるからなあ、一概には言えない。
「深爪友の会」確かに、深爪してるのは圧倒的に男性が多い印象です。
缶のプルトップを開けるの大変じゃないのかな。それともペットボトルだから関係ないのか。

読了日:10月05日 著者:酒井 順子
https://bookmeter.com/books/529941

■星籠の海(下) (講談社文庫)
瀬戸内を縦横無尽に派手に駆け巡り、本当に映像作品ありきだったんだなと納得。
宗教という形でひとを集め、お金を集め、洗脳していくやり方にはうんざりしますが、
今の生活を脱出するためになんとしても経済力のある良い相手との結婚を望む、その気持ちに付け込まれたらもう仕方ない。
そのための工作員なんだし。
「ああ終わった」の石岡くんのセリフにしみじみしてしまいました。

読了日:10月05日 著者:島田 荘司
https://bookmeter.com/books/10670501

■星籠の海(上) (講談社文庫)
時系列としては「ロシア幽霊軍艦事件」のあと「最後の一球」の直前くらい。
瀬戸内の興居島にいくつもの死体が漂着する事件の調査依頼を受けた御手洗と石岡くん。
織田信長が鉄の船を造り、毛利水軍に勝ったなんて知らなかった。
水軍の歴史に思いを馳せつつ下巻に続く。

読了日:10月04日 著者:島田 荘司
https://bookmeter.com/books/10670500

■槇村さとるのあなたともっと話したい―槇村さとる対談集
槇村さとると10人のゲストによる対談集。
他人を知りたい。
とりあえず、いろいろな人のお話を聞く、聞くだけでもいい、というところから始まった対談は、とにかく目線がフラット。
假屋崎省吾の乙女な感じとか、春風亭昇太の飄々としたところとか、ひととなりが伝わってくるようでした。

読了日:10月04日 著者:槇村 さとる
https://bookmeter.com/books/514129

■江ノ電ミニチュア散歩 (三才ムック VOL. 216 鉄道ミニチュア散歩シリーズ Vol. 1)
鎌倉~藤沢を走る江ノ電を空から撮る。
まるで良く出来た模型のミニチュアを見てるようですが、
超高精細印刷という、インク粒子の細かい特殊なプリントで印刷されているからなんだそうです。
極楽寺の検車区で作業をしてるところを上から見る(しかも模型っぽい感じで)って楽しい。

読了日:10月03日 著者:
https://bookmeter.com/books/1199169

■ズルいくらい幸せな人がやっている 人生が思い通りになる「シンプル生活」
自分らしい人生をつくる30の方法。
人生を複雑にしているのは自分自身。
うまくいかないときには思い切って手放してみる。
負の感情を溜め込むのは絶対NG、つらいときにはつらいと言おう。
時には好きか嫌いかの本能に従うと生き方がシンプルになる。


読了日:10月03日 著者:ワタナベ 薫
https://bookmeter.com/books/9689641

■空想科学読本 3 (空想科学文庫)
名作アニメからTV時代劇まで、ジャンルを超えた31のテーマを扱う。
空想科学の世界の最強の武器は音、キン肉マンに出てきた超がつくほどの脇役ステカセキングの技らしい。
でもほんとにステカセキングって誰・・・。
ハイジのブランコは、アレは怖そうで乗りたくないなと思っていたけれど、最大速度が時速79㎞、ジェットコースターを超えるスピードになるらしい。
やっぱり怖くて乗れません。

読了日:10月03日 著者:柳田 理科雄
https://bookmeter.com/books/508844

■能面検事
大阪地検一級検事の不破俊太郎と新米検察事務官の惣領美晴が担当する西成ストーカー殺人事件の思いもよらぬ真相とは。
不破の能面っぷりはプロ意識の表れで、逆にこうじゃない検察官のほうがいやだなあ、なんて思ってしまうほど徹底しているのが痛快。
美晴みたいな分かりやすさは却って怖い。
フィクションにせよノンフィクションにせよ、警察が不祥事を起こすとここぞとばかりに叩かれるから、大阪府警シャッキリせぇよ。

読了日:10月02日 著者:中山七里
https://bookmeter.com/books/13002832

■全日本食えばわかる図鑑 (集英社文庫)
登録忘れの再読登録。
シソ肉バター丼、よく作ったなあ。
シソは一緒に火を通さずに肉を丼に盛り付けたあとに乗せてました。
どうでもいいけど、集英社文庫が栞に松岡修造の写真を使ってて(このときは現役でした)、その栞がシソ肉バター丼のページに挟まってた。
写真の松岡修造も若いけど、これを食べられるほど私も若かった時代。
本棚の奥から発掘してきた懐かしい本。また読めて良かった。

読了日:10月02日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/506742

■橋を見に行こう―伝えたい日本の橋
全国47都道府県の150橋を一挙紹介。
神奈川県民の自分としては、取り上げられているのはどの橋なのか気になりつつページをめくっていました。
称名寺太鼓橋と城山町の小倉橋はどちらも「かながわの橋100選」の橋なので手堅いと言えば手堅いところ。
全体的に写真についてるコメントに愛を感じますが、お台場のレインボーブリッジ
「お台場側からカップルで眺めるとよい」うん。えっと。
レインボーブリッジには歩いて渡れる遊歩道があり、そこから見ても綺麗なんです。

読了日:10月01日 著者:平野 暉雄
https://bookmeter.com/books/479163

■コウケンテツのおやつめし 2
お悩み別レシピ+育児エッセイを収録したレシピ集。
前作より、見た目も内容もご飯寄りのレシピが多め。
ズッキーニをすりおろして作るパウンドケーキには意表を突かれました。
昔ながらの和菓子と紹介してる「栗きんとん」は、この形の和菓子より、お正月のアレのほうがイメージとして浮かびやすい気がしますが、そうでもないのかな。


読了日:10月01日 著者:コウケンテツ
https://bookmeter.com/books/11762594

■知られざる縄文ライフ: え?貝塚ってゴミ捨て場じゃなかったんですか!?
小難しいことを抜きにしてザックリ知るための縄文入門。
自分が思っていたよりも縄文時代は文明的でした。
自生している植物ばかりじゃなく、大きい実をつける栗の木だけの森を作り出して管理していたり、
ポリオ患者を介護したりして助け合いながら暮らしていた。
全国的に米作が始まり弥生文化が浸透してきたころ、北海道だけは縄文的な暮らしのままだった。北海道には弥生時代がなく「続縄文時代」と呼ばれる。

読了日:10月01日 著者:譽田 亜紀子
https://bookmeter.com/books/11496082


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