やわらかい螺旋

徒然なるままに

2015-11

2015-12-01 07:54:47 | 
2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:14042ページ
ナイス数:1188ナイス
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■虹果て村の秘密 (講談社文庫)
推理作家になりたい秀介と刑事になりたい優希、私が思う12歳の小学生より少しだけしっかりしていて、 それでもやっぱり子供だなあと思うようなところもあって。 子供向けの本なのでハードな内容じゃないけれども、密室トリックとか、推理小説がどういうものなのかこれで基本が押さえられる感じ。 二人の夢がそれぞれかないますように。 明日香さんと光さんはどうなるのか、そちらも気になる。
読了日:11月30日 著者:有栖川有栖
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■美女と竹林 (光文社文庫)
これは竹林への愛と妄想を見守るエッセイ。 二十一世紀は竹林の時代じゃき。諸君、竹林の夜明けぜよ! 本屋大賞の授賞式で、初対面の万城目学をぶん殴ったところに居合わせたひとたちは、 どうしてそうなったのか分からず呆然としただろうなあ。 鍵屋さんのおかあさま手作りの歯ごたえのあるケーキ、実は気に入ってるんですよね?
読了日:11月30日 著者:森見登美彦
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■セロひきのゴーシュ (福音館創作童話シリーズ)
内容は知っているけど読んだことがなかった本のうちの一冊。 ゴーシュがわりと荒っぽいところがあったのが意外。 調弦してもすぐにゆるんでくるチェロじゃひきにくいだろうな、という現実的な問題はおいといて、 自分の知らないところで誰かが癒されるのは音楽のいいところ。
読了日:11月29日 著者:宮沢賢治
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■クレーと黄色い鳥のいる風景 (おはなし名画をよむまえに)
おはなし名画、ってシリーズがまた別にあるんですね。 色を重ね線で切り出したたくさんの不規則な形。 面白いなあと眺めているときに「忘れっぽい天使」に出くわすと、 その単純さにすごくひきつけられる。
読了日:11月29日 著者:谷川俊太郎
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■Story Seller annex (新潮文庫)
道尾秀介「暗がりの子供」と米澤穂信「万灯」は既読。 外国での物語が多く、なぜその国が舞台になったのかと考えるのも楽しかった。 そういう意味では、湊かなえ「約束」のトンガがとても魅力的に思えました。 日本人には宗教に根差した考え方はあまり馴染みがないけれど、どうして教会に行くのか、その理由に 人生の意味を考えさせられる。
読了日:11月28日 著者:
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■「そこそこ」でいきましょう
そこそこ、の頃合いがどこらへんかっていうのは、極端を経験しないと理解できないもの。 その「極端」はがんを治療し5年生存率なんて話が出てきたあたりかなと思う。 漢方で体の様子を見つつ、高齢の父親と一緒に散歩をはじめたり俳句をたしなんだり、 色々なことを自分の生活にうまく溶け込ませている。
読了日:11月28日 著者:岸本葉子
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■女の旅じまん (角川文庫)
バブル時代のことなので今より少し大袈裟なところはあるけれど、 当時、海外旅行はこんな感じだったんだなあと面白く読めました。 女のほうが度胸があるので、たとえ英語がしゃべれなくてもどうにかなるさ、ってところはあると思う。 そのぶん無茶もしがちで危ないこともあるけれど。 マカデミアナッツのチョコは今でもお土産の定番なのでしょうか。
読了日:11月27日 著者:酒井順子
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■DESIGN HOUSE 建築家といっしょに創る、世界にひとつだけの住まい。
こういう家にすみたい、という明確なビジョンがあるほうが、家は立てやすいのかもしれない。 外観のないおうちもあるけれど、内装も素晴らしいものばかり。 片付けられないひとはこだわりのある家にはすめないだろうなあ。
読了日:11月27日 著者:株式会社山川設計
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■ザ・万歩計 (文春文庫)
先に他の二冊を読んでいるので、渡辺篤史愛に思わずニヤニヤしてしまう。 私はゴキブリ退治できる側ですが、ドラゴンボールで神龍に願いをかなえてもらえるなら、 生態系にどう影響するかなんか知ったことではないので存在を消し去ってくれ、と頼みたい気持ちは分かる。
読了日:11月26日 著者:万城目学
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■これがオリエント急行だ!
クリスティが好きなので、オリエント急行と聞くとどうしても、雪に閉ざされたあの場所を通るルートを 思い浮かべてしまうけれど、 この本はどうやら1988年・フジテレビ開局30周年の記念事業で、日本にオリエント急行がやってきたのを記念して作られたらしい。 列車内での過ごし方、撮影するときのマナーなど、オリエント急行に対する憧れや敬意がうかがえる。
読了日:11月26日 著者:
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■本格ミステリ09 二〇〇九年本格短編ベスト・セレクション (講談社ノベルス)
図書館で借りた本。 小林泰三「路上に放置されたパン屑の研究」麻耶雄嵩「加速度円舞曲」は既読。 法月綸太郎「しらみつぶしの時計」 これが自分自身ならゲームクリアは無理と諦めてしまいそう。 沢村浩輔「空飛ぶ絨毯」名前に見覚えがあると思ったらそのうちに読みたい「夜の床屋」のひとだ。 霧の中での佇まい、終わり方がなんとなくホラー。 有栖川有栖「雷雨の庭で」前半がごっそり切り取られていて(図書館の本になんてことするんだ) 事件の経過が分からないままになってしまいました。 元本を読まねば。
読了日:11月25日 著者:
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■きのう何食べた? 通常版(11) (モーニング KC)
シロさんの地に足がついてるこの感じがいいんだよなあ。 大家さんはそういう堅実なところ(職業含め)をよく見てる。 舞踏会用のドレスを買ってもらってケンジは満足だろうけれど、 確かにどっかの暴力団の幹部とその組の顧問弁護士みたいだw 「こどもの体温」のケーキのレシピが分かったのが収穫でした。 志乃さんは良いひとと結婚したね。
読了日:11月25日 著者:よしながふみ
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■まじめをやめれば病気にならない (PHP新書)
働き過ぎを見直す。食事は食べすぎないが基本。パソコンを使って仕事をする場合には1,2時間に1度は休憩をとる。 夜更かしをしてまでパソコンやテレビゲームに向かう生活はやめる。 ストレス状態が長く続かないようにうまく処理する。 怒りすぎたり感情を抑えすぎたりせずに心をおおらかにして人生を楽しむ姿勢を保つ。 日頃から自分の体調のチェックを心掛ける。体を動かす習慣をつける。 いまはパソコンよりスマホを警戒するべきか、枕元に置いたりするのはやめよう。
読了日:11月24日 著者:安保徹
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■プロの添乗員と行く クロアチア・スロベニア世界遺産と歴史の旅
カラー写真は巻頭にまとめて掲載しているだけなので、風景を堪能したいひとには不向き。 歴史の流れの説明を受けながら添乗員と一緒に歩いているような気分になります。 小さい国なのでスロベニアはだいたいクロアチアと一緒に紹介されることが多いなあ。 モンテネグロとボスニア・ヘルツェゴビナにも少しだけ触れられている。
読了日:11月24日 著者:武村陽子
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■バレエ漬け
バレエはお稽古事として習うのがほとんどで、 最初からダンサーになるつもりでいるひとはそれほどいない日本。 踊って稼げると確約されているわけでもないのに、中卒でバレエの道を進んだのはすごいなあ。 それを許した両親としても賭けだったはず。 映画「Shall we ダンス?」がきっかけに結婚した周防監督とのエピソードがほほえましい。
読了日:11月24日 著者:草刈民代
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■レンズが撮らえた幕末維新の志士たち
幕末に生きた有名・無名の志士たち。 大政奉還の舞台となった二条城、西南戦争で弾痕が生々しい熊本の戦場、愛宕山から見た江戸のパノラマ写真など、 人間だけではなく、写っているのは動いている時代そのもの。
読了日:11月23日 著者:
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■五月女ケイ子の乙女のテレビ時間
深夜番組だけかと思ったら、徹子の部屋とか昼間に放送しているものもあるし、ガッキーなんて番組じゃないじゃんと 思わずツッコミ。 インドで撮影されたスーパーマンのパロディ映画でのスーパーマン役の彼に幸あれ。 スーパーマンじゃなくて映画の撮影風景のほうがずっと面白そうな気がする。 「警視庁殺人課」の壮絶で華々しく少し間抜けな最終回を見たい。
読了日:11月23日 著者:五月女ケイ子
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■注文の多い美術館 美術探偵・神永美有
琴乃には、イヴォンヌのせいで不本意な感じで想いが伝わってしまって、 これから先、顔を合わせにくくなってしまった佐々木。 そうかと言って、かえでに目が向くことはないだろうなあ。 かえではいいコなんだけどなんせイヴォンヌの姉だし。 神永が甘みと苦みを感じるきっかけになった「春のもみじ秋のさくら」が良かった。
読了日:11月22日 著者:門井慶喜
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■ヒヨコノアルキカタ (ダ・ヴィンチBOOKS)
あずまきよひこのヒヨコと目があって図書館で借りてきた本。 イラストがカラーだったら良かったのになあ。 両親にたいしての複雑な心境、それを踏まえたうえでの祖母への想い。 元気が出るぞ~っていうよりも、しみじみする話が多かった。 東京に遊びに来た姪っ子さんは本当にいい子だなあ。 キャンディをお土産にもらったみんなはきっと笑顔。
読了日:11月22日 著者:あさのますみ
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■まっすぐな線が引ければ字はうまくなる
私の文字は四角すぎて小さすぎる。 ずっと文字を書いていると、確かに筆圧が常に強くてすぐに疲れてきます。 基本となる八つの点画をすべて備えていてその筆法がすべての文字に共通することから 「永」の字の八つの点画を「永字八法」と呼ぶそうで、 「永」を練習をするといくらでも応用がきくということ。 毎日少しずつ書いてみようかな。
読了日:11月21日 著者:高宮暉峰
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■ちぐはぐな身体―ファッションって何? (ちくま文庫)
ファッションとはいったいなんなのか? 要するに衣服とは、「ほんとうに隠されるべきものはなにもない」ということ、 秩序に最終的な根拠はないということ、そういう真に隠されるべきことを隠蔽する装置だということだ。 どういう服を選んでいるのか、なにを期待してその服を着ているのか、そんなに突き詰めて考えたことはなかったけれど、 一番簡単に立場を表明できるものなんだろうなあ。
読了日:11月21日 著者:鷲田清一
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■機長たちのコックピット日記 (朝日文庫)
日本航空の月刊誌「AGORA」で毎月パイロットたちが交代で書いているエッセイをまとめたもの。 やさしい文章なのでこれなら子供でも楽しく読めそうです。 車の免許とは違い、客を乗せて操縦できるのは一人一機種に限られる、というのは意外でしたが、 一機種のみに専念して安定した操縦をするため、という理由を知ればなるほどと納得。
読了日:11月21日 著者:
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■おとぎ話のぬり絵ブック
おとぎ話の名場面を塗り絵に。 買ってみたはいいけれど、なんだかもったいなくて色を塗れません。 もしも塗るならじっくりと腰を据えて取り組みたい。 もう1冊買って友達へのプレゼントにする予定。
読了日:11月20日 著者:田代知子
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■ねむれる森 夢いっぱいのぬりえブック
塗り絵だけれども塗るつもりはなくて、緻密なペン画の文章のない絵本って感覚で眺めています。 気が変わって塗る場合はコピーをとろうと思っています。 しかしほんとに細かい。 さぞかし塗り甲斐があるだろうなあ。
読了日:11月20日 著者:ジョハンナ・バスフォード
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■イン・ザ・ヘブン
短編集。 「逆想コンチェルト」に収録された「つつがなきよう」は既読。 滅びに向かって一直線、みたいな話が多いなか、猫がんばれと応援したくなる「林檎」で和む。 特売はいい奴だもんね。 「ゲーム」では困りまくっている神様と困らせている人間たち、なんとなく北風と太陽を思い出す。 そしてテトラポッドのぬいぐるみが気になって仕方ありません。どうしてくれる。 (あとで検索してみたらちびテトストラップなんてものがあって、サイズ的にもとても可愛くて)
読了日:11月19日 著者:新井素子
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■わたしの日曜日 (角川文庫)
日曜日をたのしく過ごそう。 休日なんてごろごろしているだけですぐ終わりそうだけど、 そのごろごろの合間にできそうなこと(コーヒーを丁寧にいれる、とか)や、 そもそもごろごろすることが前提の公園ピクニックなんかもあって、 無理やり素敵に過ごそうと気負ってないところがいいなあ。
読了日:11月19日 著者:杉浦さやか
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■ザ・万遊記
先に「ザ・万字固め」を読んでいたので、ひょうたんのところではつい笑ってしまった。 アキレス腱を痛めて「湯治と観戦」が本格的になったのはネタ的には良かったのかもしれないけれど、 大変でしたねと同情してしまう。 そして、そんなに建もの探訪が好きかっ、そんなに渡辺篤史が好きなのかっ。
読了日:11月18日 著者:万城目学
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■海外ミステリ・ハンドブック (ハヤカワ・ミステリ文庫)
紹介されている100冊のうちいくらか既読の本はあるものの、 読んでみたい本がたくさんありました。 古典作品の新訳版は、それ以前の訳と読み比べるのも楽しいんだよなあ。
読了日:11月18日 著者:早川書房編集部
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■クライ・ムキのはじめてぬう、かっぽう着とエプロン―S・M・Lの実物大型紙つき (主婦の友生活シリーズ)
図書館で見かけて、エプロンじゃなく割烹着っていうのが珍しいなあ、とついつい借りてきた本。 型紙つき。 表紙の白い割烹着は、割烹着と聞いたらだいたいこういうもの、と思い浮かべるようなオーソドックなタイプ。 布を色柄ものにしたり胸元をカシュクールにするとだいぶ印象が違うものですね。
読了日:11月18日 著者:クライ・ムキ
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■ベスト本格ミステリ2013 (講談社ノベルス)
表紙の猫が可愛くて図書館で借りた本。 中田永一「宗像くんと万年筆事件」なにが一番怖いって、事件に対する担任の態度。 里見蘭「絆のふたり」萌絵美の家族の代名詞がときどきおかしいなと思っていたので最後はそれほど意外じゃなかった。 でもひっかかりやすいパターン。 鳥飼否宇「墓守ギャルポの誉れ」死者の最後の願いは託された。
読了日:11月17日 著者:
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■文・堺雅人 (文春文庫)
文章を書き慣れているなあ、という印象。 過度な装飾がなく滑らかな感じ。 頭の中にあることをひとに伝える、という意味では、演じることと同じなのかもしれない。 長嶋有、宮尾登美子との対談も面白かった。 もし自分の家に堺雅人がやってきたら(ありえないけど)長嶋有の父親と同じく「家定が来た」って言いそうな気がしています。
読了日:11月17日 著者:堺雅人
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■言いまつがい (新潮文庫)
気持ちよく笑わせていただきました。うはは。 居酒屋での接客中、つい「大変おまたせいたした!」と言ってしまい、そのあと侍言葉で注文を受け続けた、っていうのが好きです。 お客さんもノリがいいなあ。 高村光太郎「智恵子抄」は自分も「塩こしょう」と聞き間違えたことがあります。
読了日:11月16日 著者:糸井重里,ほぼ日刊イトイ新聞
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■作家の放課後 (新潮文庫)
体験記アンソロジー。 面白かったのは、 断食合宿に参加した山本文緒と富士山に登った森見登美彦。 どちらも自分では自発的にはやらないだろうなあ。 逆にやってみたいと思ったのは、中島京子のルーシーダットンと青山七恵の浴衣。 まど・みちおにインタビューした小池昌代は尊敬と温かさを感じる文章。
読了日:11月16日 著者:
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■子育てをうたう (福音館の単行本)
日々の情景を大切にとどめようとたくさんのおとなたちが短歌をつくってきた。 駒田晶子「わが体を内よりノックするひとよ白いひかりは梅の花だよ」 鶴田伊津「産むということばの不遜わたくしは子を運び来し小舟にすぎず」 関谷啓子「異次元の世界に遊ぶ子らを日に三度食卓に引き戻すなり」
読了日:11月15日 著者:松村由利子
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■「来ちゃった」
メジャーな旅行先はもうだいたい巡り歩き、このあとどこに行こうかな、と思うようなひとならば、 この渋さにはグッとくるかもしれない。 移動手段そのものが旅の楽しみ方のポイントと捉えている人なら尚更だ。 東京のパレスホテルなんてわざわざ泊まってみようと思ったことがなかった。 日常の延長線上にある非日常を面白がりたい。
読了日:11月15日 著者:酒井順子
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■アックア・アルタ―ヴェネツィア高潮 (Bee Books)
縦横無尽、運河がいたるところにあるヴェネツィア。 高潮の時期はこうなるだろうな、とはなんとなく想像できたけれど、 溢れ出た水にもひるまずじゃぶじゃぶと歩いてるひとたちがなんとなく楽しそう。 逆に、小運河の底が見えるほど潮が引いてしまう「アックア・パッサ」は 船が動かせなくなり、市民生活にも影響がでるんだとか。
読了日:11月14日 著者:河名木ひろし
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■この世は落語
落語が好きで好きでたまらないんだなあ、というのが良くわかる。 まったく落語に馴染のない人にはいろいろと唐突に思えるところもあるのがやや難点。 (小三治師匠の「経営者がなんだ!」のフレーズが面白い、とだけ言われても困る) 紹介されている「滝田ゆう落語劇場」は読メに登録済み。まだ本棚のどこかにあった気がする。 探してまた読んでみようかな。
読了日:11月14日 著者:中野翠
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■英語が1週間で面白いほど話せるようになる本 入門編
現実の会話はテキストどおりにはいかない。 単語力があっても行き詰まれば会話がそこで途切れてしまう。 そこで「つきもの発想法」 例えば「coffe」から、それに関連するものを思い浮かべて、どんどん話題を広げていく。
読了日:11月14日 著者:西村喜久
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■さよならは明日の約束
表紙のドーナツにつられて図書館で借りた本。 「ブック・ステアリング」でカレーを食べながら、 エミールとユキサキくんの推理を聞いてみたい。 「九マイルは遠すぎる」を連想させた「男は関係なさすぎる」はあとからじんわりとイヤな感じが迫ってくる。 地名をずっと「高知」で読んでいたけど実は「高和」だったと後で気付きました。
読了日:11月13日 著者:西澤保彦
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■一期一猫 街角の記憶
ショーケースの猫が気持ちよさそうに寝ている表紙が可愛い。 これが犬だのたぬきだの他の動物だったら、なんでこんなところにいるんだろう!ってびっくりすると思う。 だけど猫なら、まあ猫だしそんなこともあるね、って思えるのが不思議。 どんなところにも馴染んでる。 水色で小さめの文字っていうのは読みにくい。
読了日:11月13日 著者:酒井久美子
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■香港ルーフトップ
図書館で借りました。 2014年4月17日第一刷、乱丁本。 屋上建築物とは、香港に存在する様々な「粗末な住居」または「不適切な住居」の1つである。 土地が決定的に不足している香港。 正式な許可がなく建てられているのにも関わらず黙認されているのは、 移民や貧困層に住居を提供する役割を果たしているから。 そのうち、土台になっている建物が再開発のために取り壊されていくのだろうけれど、 香港らしい雑然とした風景がなくなっていくのは残念。
読了日:11月12日 著者:ルフィーナ・ウー
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■こんなに面白かった「シェイクスピア」 (PHP文庫)
シェイクスピア作品を登場人物の関係図とともに分かりやすく解説。 ユダヤ人のシャイロックをやりこめるというところから「ヴェニスの商人」が喜劇とされているのが意外でした。
読了日:11月12日 著者:河合祥一郎
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■ザ・万字固め
ひょうたんの栽培に心血を注いだり、戦国時代の武将でサッカー日本代表チームを考えたり。 なんか楽しいな、こんな感じのエッセイなのね、と思っていたら、 東日本大震災のあとの東京電力株主総会のリポートで急に現実的になった。 肩が壊れるほど「遠投げ」で遊んだ小学生時代、男の子だなあ。
読了日:11月12日 著者:万城目学
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■天才までの距離
神永と離れ、京都の大学で教えることになった佐々木。 ふたりが再会した場面では、佐々木としては複雑だっただろうに、 神永はどうだったんだろう。 そしてイヴォンヌ卒業おめでとう。どういう生き方をするにせよ、自分の道を突っ走っていくのが目に浮かぶ。 「レンブラント光線」の佐々木の行動のその意味が、 札幌に旅立った彼女に届けばいいな。
読了日:11月11日 著者:門井慶喜
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■フィンガーフード・50のレシピ: ひと口サイズのパーティー料理
器の用意とか、人数分きっちり作らないと駄目かなあ、とか躊躇してしまいそうだけど、 食べる側から考えれば、これほど気楽なものはない。 手に取りやすく食べやすいのは有り難い。
読了日:11月11日 著者:浜裕子
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■もののけ物語 (角川文庫)
ひとに縁があるように、モノにも縁があるっていうのはなんとなく分かる。 でもコヨーテ(らしきもの)の骨とか家に置きたくないなあ。 漫画に出てくるような超・超旧家に住む友人Tさんの話がすごい。 こんなに当たり前にホラーなことに遭遇していたら、いちいち怖がってもいられなくなるのかも。 Tさんの息子さんは本当に英才教育。 自分がそういうものを見たりしない鈍感なタチで良かった。
読了日:11月10日 著者:加門七海
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■ことことほとほと (花とゆめCOMICS)
わかつきめぐみの、人間同士のちょっとした軋轢を切り取って見せる作品も好きだけれど、 土地神さまやシシが出てくるこのシリーズは、人間そのものの暮らし方を考えさせられ、 あとあとまで尾を引くような感じ。 タネマキが種をまくのを諦める世界になりませんように。 相変わらずのアナログ絵、その気合いに恐れ入る。
読了日:11月10日 著者:わかつきめぐみ
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■森のいのち
表紙のキノコに目を奪われて図書館で借りてきた本。 しっとりと水分を含んだような森の空気感が伝わってくるような、 とても落ち着いた気分になれる写真ばかりでした。 いきものたちが自らいきものを養っている。 健全な新陳代謝は力強い。
読了日:11月10日 著者:小寺卓矢
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■ホメるが勝ち! (講談社文庫)
日本人はそれほどひとをほめない、と思っていたけど、 気を付けて観察してみれば意外とほめてる。 ほめたりほめられたり、そのやりとりの裏側ではどんな心境なのか。 単純にほめているのか駆け引きなのか、見抜く才覚も必要ということになるのかな。 ほめるのは難しいけど、ほめられるのもなかなか難しい。
読了日:11月9日 著者:酒井順子
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■ことばはいらない 〜Maru in Michigan〜
2歳の一茶くんと柴犬のマル。 ほんとに言葉はいらないなあ。 ふたりとも同じ顔してる写真もあって、一緒にいるなら楽しい毎日。
読了日:11月9日 著者:ジョンソン祥子
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■中年以後 (光文社文庫)
「中年は許しの時である。老年と違って、体力も気力も充分に持ち合わせる中で、 過去を許し、自分を傷つけた境遇や人を許す」 今の自分を自分として育てたのはそういう出来事、とは若いころには思えない。 だんだん年を取り、何かをなくしていくことも多いけれど、 そうやって気付いて得ることもある。
読了日:11月8日 著者:曽野綾子
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■絵本の中のレシピ (Gakken Mook―BOOKS POOKA)
絵本をイメージして作られたレシピ。 ぐりとぐらのホットケーキ、とかの再現じゃないので注意。 レシピを詳しくというよりも、とりあげた絵本の世界観を可愛く見せている感じ。 春夏秋冬をあらわした「ちいさいおうち」はよく工夫されててすごいなあ。 でも作品として見せるために加工していることもあるので、 食べにくそうだったり、そのままのイメージにはならないだろうな、というものも。 食べ物に直接マジックで書いたりできないからね。
読了日:11月8日 著者:Goma
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■乙女の日本史 (角川文庫)
乙女目線で堅苦しくなく日本史に触れてみよう、という気軽なノリ。 イラストも多いのでとっつきやすい。 「乙女のための参考図書」で紹介されている本で気になるものが何冊かあったので読んでみたいなあ。
読了日:11月8日 著者:堀江宏樹,滝乃みわこ
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■注文の多い料理店-宮沢賢治童話集1-(新装版) (講談社青い鳥文庫)
内容は知っているけどちゃんと読んだことがなかったので図書館で借りてきました。 「やまなし」は確か小学校のときの教科書で見た覚えがあります。 心温まる素朴で力強い作品ばかりじゃなく、 鳥箱先生とフウねずみ・ツェねずみ・クンねずみみたいに、残酷で因果応報な展開のものもあって深い。
読了日:11月7日 著者:宮沢賢治
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■えほんとさんぽ―さがしに行こう!絵本・雑貨・カフェ
絵本を雑貨として買い求めてきた、なんてひと、いるものなんだなあ。 自分が読めない外国語の絵本をつい図書館で借りてしまったことがあるので、 気持ちが分からないこともない。 日本とはまた違うカワイイを堪能できるし。 豆本とかフリーペーパーを作るのって楽しそう。 俵万智の本で名前を見かけ気になっていた銀座の「ナルニア国」がここでも紹介されていて、 行ってみたくなりました。
読了日:11月7日 著者:杉浦さやか
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■人生を歩け!
それぞれのゆかりの場所をめぐりあるきながら雑談のような対談。 カメラマンはいしいさんの双子の弟。 ガラガラ引きずるタイプのトランクが嫌いでしょうがない、っていうところ、 いしいさんがそのトランクを引きずってるのをどこかで読んだなと思ったら、 「京都ごはん日記」2009年4月20日。 町田さんが当時住んでいた武蔵関の家に植えたアボカドの木はまだあるのかなあ。
読了日:11月6日 著者:町田康,いしいしんじ
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■野村萬斎 What is 狂言?
狂言を題材にした小説を読んだときに出てきた言葉「猿に始まり狐に終わる」 が印象的だったので、 狂言ってどういうものなのかなと図書館で借りてきた本。 狂言は型を大事にし、その型から笑いがうまれる。
読了日:11月6日 著者:野村萬斎
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■閉じられたままの勝鬨橋―その造形と情景
そういえば勝鬨橋は跳開橋なんだっけ。 操作を行う運転室の内部の写真もあり、開閉していた当時の姿をしのばせる。 柱に見えるものが柱じゃなく、じつはアーチから 橋桁や道路を吊っている部材、というのが少し驚いた。
読了日:11月6日 著者:加藤豊
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■天才たちの値段―美術探偵・神永美有 (文春文庫)
神永美有が美術品の真贋を見分けるのは目ではない。 偽物なら苦みを、本物なら甘みを感じる。 自分自身が相手ならそれで良いけれども、美術コンサルタントとしては依頼人のために どうして、という理由が必ず必要になる。 その理由を見つけ提示する。 美術講師・佐々木昭友と鑑定する品物の引き合いに出される作品がどういうものなのかが分かっていればなお楽しめそう。 「遺言の色」で気になったので緑瑠璃十二曲長坏を検索してみました。
読了日:11月5日 著者:門井慶喜
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■石の裏にも三年 キミコのダンゴ虫的日常 (集英社文庫)
ゆるいことはゆるいけど、ぐうたらなのとはちょっと違う。 だってイヤイヤとは言え雪かきしてるし、親の付き添いで病院に行ってるし。 それにしても北海道ってすごいんだな; どんだけ寒い時期が長いんだ。 半袖を着てるコープの配達のお兄さんがんばれ。 北海道在住の作家たちとの座談会も面白かった。
読了日:11月5日 著者:北大路公子
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■わたしの日用品
庭に大きな桜の木があるような家に住んでいるひとは、 さぞかし値の張るようなものを使ってるんだろうな、って思っていましたが、 無印良品とか、ボストンクリップをお香立てにしてみたりとか、 意外と真似のできることが多かった。 廃番になって手に入らないものもあるので、同じものを揃えるわけにはいかないけれども、 こういうアイデアがある、という参考にはなる。
読了日:11月4日 著者:石黒智子
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■それでも猫は出かけていく
外で生きている猫たちがこんなにも短命なのだとは知らなかったのでいささかショック。 今日みかけたあの猫が明日にはもうこの世にいないかもしれないと思うと、なんとも切ない。 それでも猫たちの世話をして、それがもう人生の一部になっている感じ。 父・吉本隆明とフランシス子のエピソードが泣ける。
読了日:11月4日 著者:ハルノ宵子
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■歌舞伎のかわいい衣裳図鑑
舞台映えするような派手な色合い、神経の行き届いた小物使い、まことに目の保養でございます。 「鎌倉三代記」時姫の赤綸子の振袖の美しいこと。 娘らしいあでやかさにうっとりしてしまう。 役者のみならず、舞台を支える裏方さんたちのご苦労も相当なもの。
読了日:11月4日 著者:君野倫子
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■事件でござるぞ、太郎冠者
普通の家に能舞台があるなんて小説的な設定と思ったら実際にあるんですね。 モデルとなった杉並能楽堂にいってみたいな。 狂言の演目を彷彿とさせる事件。 無理やり峰村みの吉の内弟子になった夏十が あまり自分のことを語らないので、何を考えているのか分かりにくかった。 周りの人が斟酌しすぎる。
読了日:11月3日 著者:井上尚登
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■かーかん、はあい 子どもと本と私
子供と一緒に読んだ絵本。 こうやって絵本を楽しめることは、子供にとっても親にとっても大事な時間。 挿絵は五味太郎。五味さんが、俵さんの息子さんに「ごみおじしゃん!」と呼ばれているのを知ったら、 きっと嬉しいだろうなあ。
読了日:11月3日 著者:俵万智
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■えんにち [こどものともセレクション] (こどものとも傑作集)
文章のない絵だけの絵本。 神社の境内に屋台の設営をするところからはじまる。 昼間の明るい時間帯には犬の散歩をするひとが混じり、 日が暮れて夜になれば浴衣の親子連れでにぎわう。 1973年の本なので、売っているお面が昭和感を醸し出し懐かしい。
読了日:11月2日 著者:五十嵐豊子
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■精神科のヒミツ - クスリ・報酬・診断書 (中公新書ラクレ)
精神疾患の診断の客観的な根拠が見つけにくい原因の一つは、 精神疾患では、たとえ病名が同じであっても、同一の生物学的現象が脳内で 起こっているとは到底思えないほど、複雑なものであるということ。
読了日:11月2日 著者:藤本修
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■宝塚(ヅカ)読本 (文春文庫)
前に、元タカラジェンヌの誕生日会をテレビで放送しているのを見て、 ファンはみんなあんなにクレイジー・・・いやいや熱心なひとたちばかり なのかしらと思っていたのです。 そんなに熱狂的なファンをうみだす宝塚ってどんなところ? 私設ファンクラブが黙認され、仕事に集中できるよう、まるでタレント事務所のように サポートする役割を担っている。 宝塚のスターはそれほどハードスケジュール。 上演される演目が新作ばかりというのは意外でした。
読了日:11月2日 著者:中本千晶
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■ライフタイム: いきものたちの一生と数字 (ポプラせかいの絵本)
「本をひらいたら、いっしょに数をかぞえてみよう。いきものたちの一生にかくされた 驚きの数の世界が見えてくるはずですよ」 キリンは網目模様が体の両側に100個ずつ、200個できる。 それで表紙のキリンの模様には番号が書かれてたのね、なるほど。
読了日:11月1日 著者:ローラ・M.シェーファー
http://bookmeter.com/cmt/51507586

■461個の弁当は、親父と息子の男の約束。
お弁当箱が曲げわっぱになった途端におかずの内容と見た目が確実に変わった。 キャラ弁じゃないのにビジュアル系。 卵焼きとうずらの卵が一緒に入ってる日があって、そんな組み合わせ普通するか?っていうのもあったけど、 息子の好きなものを食べさせたいという親心が見えて微笑ましい。
読了日:11月1日 著者:渡辺俊美
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