2015年5月の読書メーター
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:15348ページ
ナイス数:1128ナイス
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■虚像の道化師 (文春文庫)
短編なのでテンポよく読める。 犯人が分かり事件が解決したのちの余韻に浸れる「曲球る」と、 プロ意識はどこまで追求するものなのかを考えさせられる「演技る」が良かったです。 湯川は相変わらず冷静沈着、でも機微を穿つような発言も時々あって、 世の中はデータだけで出来てないってことに徐々に馴染んでいるのかな、と思うことも。 大幅加筆で長編になる「猛討つ」も楽しみに待ちたい。
読了日:5月31日 著者:東野圭吾
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■缶詰ラベルコレクション (ビジュアル文庫)
明治10年から昭和初期に日本で製造された缶詰のラベルを紹介。 缶詰のラベルはそのまま中身の魅力に直結することから、ラベルには高い技術のカラー印刷が用いられた。 みかんの果肉の綺麗にそろった粒々感とか、 こういう細かさを表現するところは日本人気質だなあと思わされます。
読了日:5月31日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47685372
■ウエストゴムのイージーパンツ (レディブティックシリーズno.3920)
型紙つき。 大人用のもそうだけど、子供用のイージーパンツなんて自分で作るほうが早い!というひとにはいいかも。 基本のストレートパンツを例に、作り方の手順を写真で解説しているので分かりやすい。
読了日:5月30日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47658711
■幾千の夜、昨日の月
夜に出会い、旅と出会うエッセイ。 自分自身が孤独なのだという事実をやんわりと唐突に突きつけられる瞬間。 お母様が亡くなったときのことは他の本にも書いてあったけれど、お父様のことは初めて読んだかも。 ずっと日本に住んでいるのであちこちにコンビニがあるのが普通と思いこんでいましたが、 確かにこれって日本だけのことなんだ。
読了日:5月30日 著者:角田光代
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■崎陽軒のシウマイレシピ70
横浜市は全国的にも珍しく、しゅうまいの購入金額がぎょうざを上回るんですが (一世帯のしゅうまい購入金額は全国平均より2000円多くダントツ1位) やっぱり崎陽軒があるからかな、 お土産にしたりするし。 シウマイを素材と考えて作るレシピのあれこれ。 トマトソースとチーズをかけてオーブントースターで焼いたり、たこ焼きの具にしたりとアレンジ自在。 まあでも、だいたいそのまま食べちゃいますけれどね。
読了日:5月29日 著者:
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■50歳からの満足生活 (知的生きかた文庫―わたしの時間シリーズ)
「今日を精いっぱい、悔いのないように過ごし、明日を喜びをもって迎える。そうすれば、人生は絶対に楽しい!」 88歳の御婦人の言葉は説得力がある。 自分自身のいるもの・いらないものをすっぱり分けてるところは共感。 なかなか思い切れないものですが、そうしようという決意を実行できたのはある意味、そうしても許される年齢だったからかも。 指頭消毒器がどんなものか分からなかったのであとで検索しました。
読了日:5月29日 著者:三津田富左子
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■漢方小説 (集英社文庫 な 45-1)
しょっぱなの六本木ヒルズのキアヌ・リーブスが妙にリアル。 体調を崩すみのりが救急車で運ばれ「どうして」の部分に同調しやすかった。 それじゃおかしくなって当然だよね、と。 東洋医学は体まるごとの不調を診るので西洋医学みたいにずばっとした病名はつかない。 こじつけ、と言う森ポンみたいに、そこを胡散臭く思うひとも居るんだろうな。 漢方は治療の選択肢のひとつ、みのりみたいに良い先生(イケメソただし10円ハゲ有り)に巡り合いたい。
読了日:5月28日 著者:中島たい子
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■インターネット的 (PHP文庫)
インターネット的なものの軸は3つ、リンク・シェア・グローバル。 YouTubeとかクックパッドが登場していなかった時代に、ネットで出来ることがもう見えていたというのはすごい。 先見性の明、というのはこういうことを言うんだろうな。 映画やCDのランキングはそれを選んで買えるヒマのあるひと、 消費する時間をたっぷり持っている比較的ヒマな人々からの発信に偏っていて、 それを壊すかもしれないのはインターネット、ということでしたが、 壊したかなあ、どうだろう。
読了日:5月28日 著者:糸井重里
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■DJEČAK I BUNDEVA
「少年とかぼちゃ」 丸善の編集による世界の絵本コレクションSonrisa(ソンリーサ)のうちの一冊。 ネット翻訳と辞書を併用しながら読みました。 お父さんとサーカスを見に行ったトミツァはすっかり夢中になってしまい、 自分で育てた庭の大きなかぼちゃを手土産に出かけていく。 後半までかぼちゃは出てこないし、日本語で「サーカスのかぼちゃ」と紹介しているところもあるんだけれど、 どちらもタイトルがしっくりこない。 絵はカラフルでサーカスらしさがいっぱい、綺麗で可愛い。
読了日:5月27日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47592154
■兵器・武器 知らなかった凄い話 (KAWADE夢文庫)
生き抜くために使われてきた兵器・武器には、その種類の多さに比例して、人々の知恵と技術の歴史がある。 ドイツ陸軍で採用されたワルサーP38ってルパン三世が愛用してるっていうのは知ってるけど、 どういう特徴があるとかは考えたことなかった。 生物兵器の素材は扱いやすく寿命が長い炭疽菌が使われる。 有力候補ではあるものの 「発症事例が少なく入手困難」とエボラが紹介されていて、ひょっとして、2014年アフリカでの大流行で入手できちゃったのかな。
読了日:5月27日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47592128
■チョコレートゲーム (講談社文庫)
最初はチョコ程度、そのうちエスカレートして、っていうのは大人の世界なら良くある話。 中学生って子供でしょう?と大人が思っていることがもうすでに盲点。 自分の息子のことを何も知らなかったと驚愕し、無実を証明するために奔走する父親もいれば、 自分の息子の罪を増やすような父親もいる。 カセットテープを知らない世代にこのトリックは理解できるんだろうか。
読了日:5月26日 著者:岡嶋二人
http://bookmeter.com/cmt/47568843
■「プチ依存」と上手にくらす本 (PHP文庫)
ストレス解消のつもりがハマりすぎ、日常生活に支障が出るほど頼りすぎているのが「依存」の状態。 依存度をチェックリストで確認しつつ、「プチ依存」と呼べるレベルで生活するヒントを紹介。 最初の30項目からなるチェックリストをやってみたら「依存の心配はないけれど執着心がなさすぎて仕事や人生に目的が持てず 悩んでいるかも」という結果になりました。 今のところ悩み事はないからOKなのかな?
読了日:5月26日 著者:
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■先達の御意見 (文春文庫)
負け犬他流試合十番勝負な対談集。 まずは対談名手のアガワさんから始まり、上坂冬子の超絶説教に泣き、林真理子の「高級負け犬」に悶絶。 「負け組」は経済的な格差で、結婚してるかしてないかの「負け犬」とはまた違う分類。 「勝ち組勝ち犬」パターンは知らないところでいろいろ大変そう。 何もないけど幸せ、な「負け組勝ち犬」のパターンは意外といいのかも、となんとなく思う。
読了日:5月25日 著者:酒井順子
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■ココと幽霊
本当はシリーズ1作目。 ザグレブに引っ越してきたココたち一家、せっかく手に入れた自分たちの家に幽霊がでるだなんて。 死んだはずのビンツェックじいさんが地中に隠れてるんじゃないかと言いだしたズラトコ。 穴掘りを手伝うココは最初は渋々つきあってた程度だったのに、どんどん事件に巻き込まれていく。 翻訳者のあとがきに掲載されてた写真でやっと、木挽きのイサクの移動式のこぎりがどんなものか分かりました。 もっと小さい手押し車みたいなものかと思ったら乗れるほどのサイズの車だった。
読了日:5月25日 著者:イワンクーシャン
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■ラクをしないと成果は出ない (だいわ文庫)
ちょっと身辺がとっちらかっているので、滅多に読まないビジネス書にうっかり手を出してみた。 「NGな人には説明しない。NGな人とはモメない」「自由に生きるために健康を維持する」 「よほどゆとりがない限り、正義に多大なエネルギーを注がない」ごもっとも。そしてこう自分に言い聞かせる。 「死以外の悲劇は、10年後に必ず人生の肥やしになる」
読了日:5月24日 著者:日垣隆
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■恋より仕事! (ダ・ヴィンチ・ブックス)
「誰かのために仕事をする。それが生きる意味にもなるんだ」 もちろん自分のために仕事してるわけだけど、めぐりめぐってそれが誰かのためになってる。 好きなことをしていてもツライこと悔しいことがあるのは当然。そこでめげてたら先に進めない。 息子さんとの 「ママのお仕事は?」「美人」のやりとりが微笑ましいなあ。
読了日:5月24日 著者:室井佑月
http://bookmeter.com/cmt/47515484
■西原理恵子と枝元なほみのおかん飯
ニンニク率が高いw 私はニンニクを食べると胃をやられてしまうので掲載レシピの半分くらいは食べられないのが残念。 味は想像するしかありませんが、確かにこれならいくらでもおかわり出来そう。 それじゃダイエットの意味ないじゃん!と盛大なツッコミどころ満載です。でもふたりのやりとりが憎めない。 お揃い色違いエプロンでウィンクに見えて仕方ない、の写真がぜひ見たかった。
読了日:5月23日 著者:西原理恵子,枝元なほみ
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■サイコパスを探せ! : 「狂気」をめぐる冒険
冒頭の謎の本がサイコパスとどう関係あるのか分からないままでしたが、どうやら「狂気」には当てはまりそう。 分かりやすく犯罪に走り刑務所にいるサイコパスたちよりも、企業や政治や宗教の世界にいるサイコパスのほうが 社会にとってタチが悪いような気がしてきました。 けれど、企業のトップにいるようなひとたちはサイコパス・チェックリストの得点が高くなっても仕方ない部分もあって、 安易に決めつけられるものじゃないのかも。
読了日:5月23日 著者:ジョン・ロンソン
http://bookmeter.com/cmt/47490193
■フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~
服に限らず物質主義に踊らされない。 これが一番難しくて一番必要なことなのかも。 フランス人のなにもかもが素晴らしいとは思わないけれども、どこにお金をかけるのかを見誤らないようにしたい。 自分のライフスタイルを見直す良いきっかけ。
読了日:5月22日 著者:ジェニファー・L・スコット
http://bookmeter.com/cmt/47469947
■イッピーおばさんのがらくたはくぶつかん
翻訳はPUFFY大貫亜美。 なんでも直してしまうイッピーおばさんは、集めたがらくたで作った作品をがらくた博物館に展示している。 マッコークルさんというひとが「週刊少年ガラクタマガジン」で見た「ぐるんぱマシーン」を探しにやってきた。 そのぐるんぱマシーンをがらくたの山のなかから探し当て、どうやって使うのかを見せてるイッピーおばさん の顔が実に晴れやか。マッコークルさんも満足そう。 がらくた集めなんてごみ屋敷を想像してしまうけれど、ここのがらくたたちには夢がある。
読了日:5月22日 著者:ロドニー・アラングリーンブラット
http://bookmeter.com/cmt/47469938
■あかるい箱
書名とは裏腹なアンニュイな雰囲気の表紙に目を奪われ、図書館で借りてきた本。 恋人を待ち続けているリリコさんと手紙を待ち続けている「私」。 何かを待つということは時間が止まること。 リリコさんはずっと待ち続けるのかなあ。いつかリリコさんの時間が動きますように。
読了日:5月21日 著者:江國香織,宇野亜喜良
http://bookmeter.com/cmt/47449734
■生活はアート
良く言えばスタイリッシュ、悪く言えば押しつけがましい。 自分の生活をクリエイティブなものにするのは自分自身、どこにどう投資するのか決めるのも自分自身。 日本人もそれは分かってるけれど表現方法が違うだけ。 全員が分かりやすく外向きに発信してるわけじゃない。
読了日:5月21日 著者:パトリスジュリアン
http://bookmeter.com/cmt/47449727
■野口英世さんの簡単15分レシピ―つい何度も作ってしまう! (別冊すてきな奥さん)
図書館で背表紙を見た時に 「野口英世が食べてたものを簡単にできるようにアレンジしたのかな」 と思い、本棚から引き抜いて表紙を見たら著者が同姓同名の女性だった! こっそりウケてしまい、つい借りた本。 サンドイッチ用の食パンをコップの底で叩いてピザ台にしたマルゲリータとか、 簡単だけど手抜きじゃない料理、見た目も良い。
読了日:5月20日 著者:野口英世
http://bookmeter.com/cmt/47426187
■私説三国志 天の華・地の風〈7〉
今の世を謳歌すれば良いという劉禅の気持ちも分からなくはない。 けれど漢という国を保つために必要な手段を講じている孔明がいなければ、自分の命もないかもしれないという 単純なことも理解できないんだろうなあ。 孔明が病気がちになったこの時期に趙雲が急死したのが本当に痛い。 魏は魏で国が騒がしく、明帝・曹叡はためこんでいた恨みを晴らす。
読了日:5月20日 著者:江森備
http://bookmeter.com/cmt/47426176
■私は写真機
「撮るか撮らないかは、気づくか気づかないかであり、気づくとは、自分が写真機になることだ」 たくさんのモノ。 積み上がった本。パッケージから出されたお菓子。 ばらばらのひとつひとつが大きなひとつにまとまって作る光と影。
読了日:5月19日 著者:片岡義男
http://bookmeter.com/cmt/47403266
■カテリーナの旅支度 イタリア二十の追想
まるで短編集を読んでいるような気分にさせられるエッセイ。 イタリアと聞けばイメージするような底抜けの陽気さも、エッセイにありがちなドタバタぶりとも無縁。 どのひとにも大なり小なり憂いがあって、その憂いを落ち着いて受け止めている。 切なかったのは「掃除機と暮らす」のふたりの女性、「カテリーナの旅支度」のカテリーナ。 その切なさの正体を彼女たちが知る日はくるんだろうか。
読了日:5月19日 著者:内田洋子
http://bookmeter.com/cmt/47403230
■まちには いろんな かおが いて (こどものとも絵本)
その辺で見かける色んなものが顔に見えてきてその表情に注目してしまう。 顔に見えるものを探しながら歩きたくなる。 表紙の「おまちください」が昔のブリキのおもちゃにありそうなロボットみたいで可愛い。
読了日:5月19日 著者:佐々木マキ
http://bookmeter.com/cmt/47403215
■おいしい暮らしのめっけもん
食卓で使う道具には実用性がないとどうにもならないけれども、デザインを愛でる余裕も欲しいところ。 しばらく使っていない抹茶茶碗を出してきて煮物を盛りつけてみようかな。 ページ左端の赤い文字がちょっと読みにくかった。
読了日:5月18日 著者:平松洋子
http://bookmeter.com/cmt/47377611
■結婚疲労宴 (講談社文庫)
今になって振り返ると、それって分かるなあと頷けることばかり。 結婚式をあげるカップルはいろんな試練を乗り越え、 招待される側もその試練に付き合い、まさに疲労宴。 私が結婚した時には両親や親戚側の都合でほとんどのことが決まっていったので(住居さえも) 逆にあれこれ悩まずにすんで良かったのかも。 結婚式の憧れとか特になく、まあそれでいいや、って感じだったし。 出席した結婚式ではどこも引き出物はカタログでした。
読了日:5月18日 著者:酒井順子
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■世界一周ひとりメシ in JAPAN (幻冬舎文庫)
「外国人が経営する店に入り、その国の料理を食べれば、多少なりとも現地の文化に触れることができるだろう」 日本人が日本人の口にあうように作ってるお店じゃないのがミソ。 フランスやイタリアなんてその辺にありすぎて今や珍しくもなんともないけれど、 どういう特色があるのか分からないような国の料理には興味がある。 外国人が懐かしの故郷の味を求めてそのお店に来たりすることもあるんだろうなあ。 ドイツのミートローフの量がすごい、これでハーフサイズとは。
読了日:5月17日 著者:イシコ
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■九代将軍は女だった! 平成になって覆された江戸の歴史 (講談社+α新書)
この資料はこういう書き方をしている、これはつまりこういう意味だろう。 推測だけなら素人にだって出来る。 徳川家に不都合なことをそのまま書くわけにもいかず、しかしそうかと言って 将軍について何も触れないわけにもいかないならどうするのが最善か。 性別を隠すために病気をでっちあげたほうがマシ、という考え方もあるにはあるだろうけれど、 でっちあげたりせず事実もろとも隠ぺいするほうがもっと簡単な気がするけれども。 大名同士が交際もしなければ挨拶もしないケンカしている状態を「不通」と言うのは初めて知った。
読了日:5月17日 著者:古川愛哲
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■今朝子の晩ごはん―仕事も遊びもテンコ盛り篇 (ポプラ文庫)
オバマが就任し、忌野清志郎・栗本薫・マイケルジャクソンが亡くなった2009年の前半。 侍ジャパンがWBCで2連覇した試合を覚えています、ほんとにイチローに始まりイチローに終わった感じでした。 原稿のバックアップをやりそこなって消えたなんて気の毒すぎる。
読了日:5月17日 著者:松井今朝子
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■ネオカル日和
ネオカルチャーの名のもとに、どこでも興味の赴くまま好きなところに取材に行ってよい、 ともしも自分が言われたら、これだけドラえもん率は高くないかもしれない。 ここにはドラえもんへの愛と感謝が詰まってる。 本についてる応募券を送ってね!のアレは、帯についてるのでも切り取りたくない派。 帯が違うだけでコンプリートして集めたい気持ちは分かるなあ。
読了日:5月16日 著者:辻村深月
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■10分で本格タイごはん
ココナッツミルク、ナムプラーあたりならもう普通にスーパーで手に入るので、タイ料理もだいぶ身近になったものです。 タイ米を炊飯器で炊くときのコツなどもあって、もし食べることがあったらやってみたい。 レシピページやコラムの赤紫っぽい濃いピンクの写真がやや目に厳しい。
読了日:5月16日 著者:味澤ペンシー
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■犯罪捜査の心理学―プロファイリングで犯人に迫る (DOJIN選書 17)
犯人に立ち向かう犯罪心理学の最前線。 プロファイリング担当者の仕事は、アメリカ全土から送られてくる犯罪の資料を分析し、 可能性のある犯人像をレポートとして送ること。 テレビドラマや映画みたいに事件現場に乗り込んで逮捕したりしない。 地道で着実な研究による知識体系こそがプロファイル。
読了日:5月15日 著者:越智啓太
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■小鳥来る日
装幀が可愛いなと思ったら手掛けているのはクラフト・エヴィング商會でした。 毎日新聞に連載していたエッセイをまとめた本。 漠然と過ごしている日々がもったいなく思えてしまって、自分は何かを見落としてるんじゃないかとつい考えてしまう。 偏頭痛持ちじゃないけれど、お天気が良い日にはこっそり甲羅干しして、くんにゃりとした時間の中に身を置いてみたい。
読了日:5月14日 著者:平松洋子
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■一日一絵〈第十集〉 画文集
図書館でぱらぱら見ていたら、あっ!国府宮神社のなおい布! 懐かしい気持ちになってそのまま借りてきた本。 46歳の時に筋ジストロフィー症と診断され、心の支えにと描きはじめた一日一枚の絵。 トマトやりんごのつややかさ、ナスのみずみずしさ、パソコンマウスの滑らかさ、さけ茶漬けのあのパッケージ。 絵から情熱が溢れている。
読了日:5月14日 著者:野崎耕二
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■いっそイラスト ニッポン単語帳 日本を英語で知る
日本のコレを英語ではどう言うの?をイラストで紹介。 日本独特のものを英語で紹介するのは大変、「鏡餅」が「New Year's rice cakes」ってなんだか違和感。 他の言語もあったらいいのにと思ったらスペインとかイタリアもあるようなので見てみたい。
読了日:5月14日 著者:酒井うらら
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■ヒーローの声 飛雄馬とアムロと僕の声優人生 (角川コミックス・エース)
図書館で借りた本。 本棚での並びが、これの隣は池田秀一の本でした。 司書さん分かっていらっしゃるw アムロ・レイという役が自分にとっても周りにとってもどれだけ影響があったことか。 声優がキャラを生かすんだと自覚できるような作品に出会えたことはきっと幸せ。
読了日:5月13日 著者:古谷徹
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■まっすぐ切って、まっすぐ縫うだけの
シンプルパンツとエプロンワンピース目当てに購入。 直線的に切ったり縫ったりするとどうしても布が多めになり、 外で着るにはちょっとどうかなあと思うデザインも。 私は肩幅がないので表紙のスクエアネックのワンピースはずり落ちちゃってきっとダメだろうな。
読了日:5月13日 著者:添田有美
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■世の中で一番おいしいのはつまみ食いである (文春文庫)
ちぎる。つぶす。包む。巻く。 手を道具にして作る料理の数々はきっと優しい味がするんだろうなあ。 レシピもついているので自分の手の動作を見ながら作ってみたいです。 こそげる、と、へぐ、の差は他の言語で説明するのは感覚的で難しい。 そういう言葉が和食の繊細さにも繋がるのかな、とほんのり思いました。
読了日:5月12日 著者:平松洋子
http://bookmeter.com/cmt/47229051
■はじめての短歌
「いい短歌はいつも社会の網の目の外にあって、お金では買えないものを与えてくれるんです」 社会的に価値のないもの、換金できないもの、名前のないもの、しょうもないもの、ヘンなもの、弱いもの。 ビジネス文書のような整った体裁をブッ飛ばし、いびつなものにスポットライトを当てる視点がチャーミング。 普段、自分が短歌を詠むとき、こんなこと考えてたっけなあと振り返ってしまいます。
読了日:5月12日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47229022
■ほぼ日ブックス#009 カナ式ラテン生活
大金持ち確定の生活を投げ捨ててラテンの知識がないまま夫婦で飛び込んだスペインの生活。 良い意味での「てきとー」と悪い意味での「適当」が入り混じってて、 ラテン系のノリにどんどん巻き込まれてる。 スペインのここが良いから真似しようぜ、っていう押しつけがましいところもなく、 そうかといって日本を卑下するわけでもない。 オラ、アミーゴ!今日も陽気に、鼻歌まじりにやってるかい?
読了日:5月12日 著者:湯川カナ
http://bookmeter.com/cmt/47229013
■のと
写ってるひとが全員幸せそうな顔をしている。 必ずしも笑顔ってわけじゃない。 真剣な表情をしていても、撮られた瞬間は真剣に幸せに見える。 赤ちゃんの黒目がちな潤んだ瞳をずっと見つめてしまいそうになる。 人間の瞳はこんなに綺麗なものだったんだっけ。
読了日:5月11日 著者:梅佳代
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■ライオンハート (新潮文庫)
あなたに会える日は雨が降る。 一瞬の逢瀬ののちに命を落としても、死ぬことは必ずしも不名誉なことではなく解放や勝利であったりする。 エリザベスとエドワードが繰り返し出会うのは、また出会うために別れることが分かっているから。 出会う瞬間こそが魂が寄り添いもっとも輝く瞬間。 ミュシャの「イヴァンチッツェの思い出」が好きなので見られて嬉しい。
読了日:5月11日 著者:恩田陸
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■美しきヨコハマ 20世紀から21世紀へ
横浜市の全部の区を網羅している風景写真集。 まだあれほど綺麗じゃなく、工事が始まる前の古ぼけた赤レンガ倉庫の背景に富士山、大桟橋からはこんなふうに見えてたんですね。 赤い月がぽっかり浮かんだ関帝廟の夜空が恐ろしいほどの漆黒。
読了日:5月10日 著者:若林のぶゆき
http://bookmeter.com/cmt/47173886
■ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。 (14歳の世渡り術)
14歳に薦めるにしては大人っぽい本がずらりと並んでるなあという印象。 そして紹介文そのものも噛みごたえのあるものばかり。 何冊かは既読でしたが、もしも14歳の自分だったら推薦なしにその本を手に取るかどうか分からないなあ。 ということは意外性のある面白いセレクションなのかも。
読了日:5月10日 著者:雨宮処凛,新井紀子,森達也,村上陽一郎,木田元,柳澤桂子,山崎ナオコーラ,吉田篤弘,上野千鶴子,大澤真幸,岡ノ谷一夫,恩田陸,中江有里,角田光代,金原瑞人,貴志祐介,工藤直子,小池龍之介,佐藤優,島田裕巳,辛酸なめ子,橘木俊詔,出久根達郎,長沼毅,石原千秋,野中柊,服部文祥,本田由紀,ホンマタカシ,森絵都
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■アヒルキラー
登場人物は結構な数いたけれど、キャラがそれぞれたちまくっていたので混同することもなく無事に読了。 追うもの、追われるもの、襲われているものが何を考えているのか分かりやすい。 自分にあれだけ厳しかった祖父の光晴が今やボケ老人というのは、 バネこと赤羽健吾には複雑だろうなあ。 でもその祖父は昔を思い出すのもままならないなら幸せなのかもしれない。 行動分析課の八重樫育子が作ったハンバーグで朝から気合いを入れたい。
読了日:5月10日 著者:木下半太
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■私のエプロン図鑑
50年前から集めているエプロンの数々。 たかがエプロンなんだけれども、図案や色が綺麗で可愛い。 食事の用意、後片付け、食事中の気配り、日本ではみんな女の仕事であったのに、 ヨーロッパでは男が家庭でエプロン姿で女たちにサービスするのが驚きでありショックだった、 っていうのは時代を感じます。
読了日:5月9日 著者:森南海子
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■主婦に捧げる犯罪 書下ろしミステリ傑作選 (RHブックス・プラス)
アンソロジー短編集。 キャロル・ネルソン・ダグラス「芝生と秩序」姑が嫁に仕掛ける罠の行方が成功したのかと思ったのに、 最後を読んだら、えっそれってどういうこと? エリザベス・マッシー「隣のコレクター」いつまで引っ越しを続けるはめになるのか。 アイリーン・ドライアー「母の制裁」母はいつも偉大なり。
読了日:5月9日 著者:クリスティンマシューズ
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■笑ってる猫 (講談社文庫)
表紙の猫が可愛かったので図書館で借りた本。 どんな本を読んで「わかぎゑふ」になったのか、成分分析を見ている気分。 面白そうな本を何冊かチェックしたので読んでみたいなあ。 ニホンカモシカがどんどん腐食していく様子を撮影した宮崎学「死」を 家の中に持ち込む勇気がなかった、というのは分かる気がする。 私はまだ持ち込めない。
読了日:5月8日 著者:わかぎえふ
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■全駅下車見聞の旅―日本の鉄道全線9600駅
JR・私鉄などなど、日本の鉄道の駅すべてに降り立った記録。 こういうのもギネス登録申請できるんですねえ。 待ち時間が最長で4時間55分(北海道留萌本線・朱文別駅)なんて見ると、それだけでもう疲れてしまう。 ムーンライト越後や北海道のちほく高原鉄道などなどそういう廃止された列車に乗った記録にもなるのかな。
読了日:5月8日 著者:杉原巨久
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■カラット探偵事務所の事件簿 2 (PHP文芸文庫)
高校の同級生とはいえ知らないこともやっぱりあって、 普段は「私」の古谷が自分の親戚に使う一人称が「僕」というの発見した井上はどんな気持ちだったかな。 「小麦色の誘惑」事情を知らないひとは勘違いしてニヤニヤしてくれるかもしれないけれど、 真相を知った当の本人は早くどうにかしたいと思うよね; 「つきまとう男」のPとEは女心と言うべきか。なんか可愛い。
読了日:5月8日 著者:乾くるみ
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■今朝子の晩ごはん―環境チェンジ!篇 (ポプラ文庫)
taspoが導入されたり北京オリンピックが開催された2008年後半。 夏を過ごした軽井沢でも自炊と乗馬は欠かさない。 自分の足で歩くのもきっと怖いような細い山道を、速足の馬に乗って走るってハードだ。
読了日:5月7日 著者:松井今朝子
http://bookmeter.com/cmt/47099811
■スロヴェニア語入門
図書館で借りてきた本。 クロアチア語が少しだけ分かるので意味は分からなくても読むだけなら読めそう。 似ている単語もあって、発音があやしい外国人の私の 「牛乳はどこですか?Gdje je mlijeko?」を「Kje je mleko?」と聞いてくれるかも。 呼格はないので主格が対応。 双数が難しい。「中性名詞の場合は、形容詞とともに複数形によって置き換えられますが、 動詞は複数形の場合と双数形の場合があり、どちらの形を用いるのかは、話し手の出身地によって 異なると言われています」
読了日:5月7日 著者:金指久美子
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■ビールを飲んで痛風を治す! (角川Oneテーマ21)
「ビールはプリン体を、レバーや海老に比べたら比較にならない少量のプリン体を体内に運び込みますが、その一方で尿酸をどんどん 輩出してくれます」 毎晩、一日に3リットルもビールを飲むそうですが、 アルコール処理能力が低いひとは危険だからやらないように、という身体的な注意は理解できるけれど、依存症方面はどうなんだろうと 少し気になる。
読了日:5月6日 著者:田代眞一
http://bookmeter.com/cmt/47069770
■「イギリス社会」入門―日本人に伝えたい本当の英国 (NHK出版新書 354)
イギリス人なら誰でも共有している習慣や感覚を異邦人の目で観察し紹介。 ここには出てないけど「星空を眺めるパイ」なんてものもあるし、イギリス料理の独創性という部分では確かに追随を許さないだろう。 味云々ならやっぱり紅茶、 スプーンがお茶の中で立つというジョークが言われるバリーズの紅茶って飲んでみたい。 住宅が高騰しているのは他の本で読んだ気がしますが、住むところを探すのは本当に大変そうだなあ。
読了日:5月6日 著者:コリン・ジョイス
http://bookmeter.com/cmt/47069747
■ホワイト・ピーク・ファーム
親子だから、兄弟だから、姉妹だから。 家族という枠組みは変わらないのに、ひとりひとりの胸の内に触れ、知らなかった部分に驚くこともある。 誰かが死んだり誰かが生まれたり、そのときどきで家族の形も違ったりする。 たとえみんながそれぞれ自分の道を選ぶ時期がきて巣立っても、家族の絆がなくなるわけじゃないんだよね。
読了日:5月6日 著者:バーリードハーティ
http://bookmeter.com/cmt/47069740
■天使の靴
クリスマス時期に読みたかった。 母親を亡くそうとしている少年ネイサンと、仕事が多忙で家庭が崩壊しそうな弁護士ロバートの物語。 ネイサンの靴がきっかけでロバートが救われたのは確かだけれど、 靴の代金をロバートが払ってくれたことでネイサンも自分の道を見つけられたんだと思う。 母親の愛情を忘れる子供はきっとひとりもいない。
読了日:5月5日 著者:ドナヴァンリアー
http://bookmeter.com/cmt/47041146
■月館の殺人 (下)
列車と館で起きた殺人事件の難を逃れた人間たちに犯人がいるのかどうか。 ごろごろ死体が転がっていて次にまだ誰か殺されるんじゃないかという緊迫感があるはずなのに、 なぜか妙にほのぼのしている空気さえ感じる。 鉄道が走る陸地を避けた「空海」って名前がもうお母さんの決意だったんだね。 テツがどいつもこいつも自分勝手な奴らとは思いたくないけれども、社会常識がないひともいるのは確か。 そのあたりをうまく突いてるなあと思いました。 あとがきオマケ漫画も含め堪能。
読了日:5月5日 著者:綾辻行人
http://bookmeter.com/cmt/47041120
■オルゴーリェンヌ (ミステリ・フロンティア)
滅びゆく世界に残したいものは何なのか。 物理トリック満載でそちらに目を奪われてしまうけれど、やっぱりこれはフーダニット。 クリスと再会したエノは相変わらずな態度。でも同じ少年検閲官のカルテと比べるとまだ人間臭さを感じる。 疑う者と、正す者。エノはどちら側に立つんだろう。 カリヨン邸の主クラウリが記述者ガジェットの持ち主クリスに期待したことと、 キリイ先生がクリスに託したことは、同じようでいて本質的には違うこと。
読了日:5月4日 著者:北山猛邦
http://bookmeter.com/cmt/47012007
■あんこ読本 あんこなしでは生きられない
毎日たべたいわけじゃない。むしろ普段は忘れてる。 けれど猛烈に食べたい波がやってくるのがあんこ。 他の食べ物でもそういうときはあるけれど、ひとくち食べて「そうそう、こういうものだった」と確認したら気が済んで、 当分また忘れていられる。 けれどあんこは、羊羹もなか鯛焼きアンパン桜餅あんみつ柏餅、なんせ種類が多いので、連鎖反応のように次々にやってくる。 あんこの波が来てるときはしあわせ。 紹介されてるお店の地図がもう一回り大きいといいな。
読了日:5月4日 著者:和菓子好き委員会あんこ部
http://bookmeter.com/cmt/47011977
■廃墟からのワールドカップ
スポーツは政治の道具にされるべきじゃない。 ユーゴチームは制裁を受け、対外試合禁止、選手の流出など、影響は計り知れないものだった。 クロアチア・ザグレブは2001年にディナモ・ザグレブに戻り、 そのディナモに三浦知良が移籍したのは1998年、ボバンがインタビューでカズに言及した次の年のこと。 古巣にやってきた日本人のプレイをボバンはどう思ったのかなあ。 日本人にとっても印象深いピクシーは本当に祖国の英雄というのが良くわかる。 平成27年春の外国人叙勲・旭日小綬章の受章をニュース知りました。
読了日:5月4日 著者:金丸知好
http://bookmeter.com/cmt/47011957
■カラット探偵事務所の事件簿 1 (PHP文芸文庫)
謎解き専門カラット探偵事務所の所長・古谷と助手の井上の同級生コンビに持ち込まれる謎の数々。 古谷がガツガツしてない探偵なので読んでるこっちも気楽な感じ。 第一話がファイル1、第二話がファイル2、なのに第六話がなぜファイル20なんだと思ったらそういうことだったのね。 最後はやられたなあ、守秘義務に関係ない古谷は読んだのかな。 卵の奥さんたちのその後が気になります、どっちも頑張れ!
読了日:5月3日 著者:乾くるみ
http://bookmeter.com/cmt/46985106
■ヨコハマ ふるさとスケッチ散歩2
横浜の由緒ある建物をスケッチした鉛筆画の数々。 フリーハンドで直線を細かく仕上げるのは大変。 ドッグヤードガーデンはパッと見た感じはただの地味な壁だけれど、 石積みの感じは見どころのひとつ。 甥っ子が通ってる中学校の建物が国登録有形文化財の指定を受けていてびっくり。
読了日:5月3日 著者:斎藤浩一
http://bookmeter.com/cmt/46985097
■夏冷え・冬冷えがつらいときの本 (みんなの女性外来)
うちでは夏の冷房温度設定が(私には)耐えられないほど低く、いつも寒さに震えながら寝ているので、 そんな夏を乗り切るためのヒントがあればと図書館で借りた本。 女性外来は婦人科とはまた違うのかな、と違いを知らずにいたので、女性の不調を多角的に診てくれると分かって良かった。
読了日:5月2日 著者:対馬ルリ子
http://bookmeter.com/cmt/46960247
■月館の殺人 上 IKKI COMICS
ここまで佐々木倫子テイストと思わなかった。なにこれ無茶苦茶続きが気になる面白さ。 空海の表情や言動にいちいちおかしみを感じるし、客たちのテツっぷりが熱すぎてクラクラする。 止められないけど降りるってどういうこと? なに?これ…と最後の空海のセリフがそのままシンクロ。 獣医の今西が見せびらかしていたつり革の相鉄2100系ってどれだっけと調べてみたら、あのアルミのやつ! 懐かしいなあと目頭を押さえたくなる地元民なのでした。
読了日:5月2日 著者:綾辻行人
http://bookmeter.com/cmt/46960200
■私説三国志 天の華・地の風〈6〉
いよいよ後半のキーパーソン、姜維と司馬懿が登場。 徐庶を呼び孔明の過去を探る司馬懿。 劉備亡きいま、漢のため孔明のために守る秘密なんて徐庶にはない。 孔明が姜維を手元に置きたがることに異議を唱えていた馬謖が街亭で大敗を喫し、趙雲と行動を共にしていた喬が命を落とす。 亡き人の琴爪を持ち出して「空城の計」をこういう味付けにするとは業が深い。 そして汝秀はともかく姜維とまさかの裴緒!
読了日:5月2日 著者:江森備
http://bookmeter.com/cmt/46960189
■10分で野菜の本格タイごはん
思っていたより簡単でした。 ナムプラー、ココナッツミルク、ペースト(グリーン、レッド、イエローのカレーとトムヤム)の3つを軸にして作るタイごはん。 野菜もハーブもたくさん使うので意外とボリュームがありそう。 スムージーにパクチーや空芯菜を使っていたりしてどんな味なんだろう。
読了日:5月1日 著者:味澤ペンシー
http://bookmeter.com/cmt/46937424
■月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)
英語ロシア語が入り乱れ、婚姻関係の複雑さに頭を抱えながら読了。 月が地球から独立を勝ち取るために行政府を混乱させてる期間が長いこと長いこと。 でもそのくらいの時間がないと、月の住民自身が一丸とはなれなかったろうし、ただの反乱軍になってしまっただろうなあ。 マイクのしゃべり方がだんだんこなれてきてマヌエルとの会話にも違和感がなくなってきただけに、 マイクが居なくなってしまって本当に寂しい。 独立宣言をしたのが7月4日、歴史は繰り返す、か。
読了日:5月1日 著者:ロバート・A.ハインライン
http://bookmeter.com/cmt/46937390
▼読書メーター
http://bookmeter.com/
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:15348ページ
ナイス数:1128ナイス
http://bookmeter.com/u/89283/matome?invite_id=89283
■虚像の道化師 (文春文庫)
短編なのでテンポよく読める。 犯人が分かり事件が解決したのちの余韻に浸れる「曲球る」と、 プロ意識はどこまで追求するものなのかを考えさせられる「演技る」が良かったです。 湯川は相変わらず冷静沈着、でも機微を穿つような発言も時々あって、 世の中はデータだけで出来てないってことに徐々に馴染んでいるのかな、と思うことも。 大幅加筆で長編になる「猛討つ」も楽しみに待ちたい。
読了日:5月31日 著者:東野圭吾
http://bookmeter.com/cmt/47685375
■缶詰ラベルコレクション (ビジュアル文庫)
明治10年から昭和初期に日本で製造された缶詰のラベルを紹介。 缶詰のラベルはそのまま中身の魅力に直結することから、ラベルには高い技術のカラー印刷が用いられた。 みかんの果肉の綺麗にそろった粒々感とか、 こういう細かさを表現するところは日本人気質だなあと思わされます。
読了日:5月31日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47685372
■ウエストゴムのイージーパンツ (レディブティックシリーズno.3920)
型紙つき。 大人用のもそうだけど、子供用のイージーパンツなんて自分で作るほうが早い!というひとにはいいかも。 基本のストレートパンツを例に、作り方の手順を写真で解説しているので分かりやすい。
読了日:5月30日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47658711
■幾千の夜、昨日の月
夜に出会い、旅と出会うエッセイ。 自分自身が孤独なのだという事実をやんわりと唐突に突きつけられる瞬間。 お母様が亡くなったときのことは他の本にも書いてあったけれど、お父様のことは初めて読んだかも。 ずっと日本に住んでいるのであちこちにコンビニがあるのが普通と思いこんでいましたが、 確かにこれって日本だけのことなんだ。
読了日:5月30日 著者:角田光代
http://bookmeter.com/cmt/47658682
■崎陽軒のシウマイレシピ70
横浜市は全国的にも珍しく、しゅうまいの購入金額がぎょうざを上回るんですが (一世帯のしゅうまい購入金額は全国平均より2000円多くダントツ1位) やっぱり崎陽軒があるからかな、 お土産にしたりするし。 シウマイを素材と考えて作るレシピのあれこれ。 トマトソースとチーズをかけてオーブントースターで焼いたり、たこ焼きの具にしたりとアレンジ自在。 まあでも、だいたいそのまま食べちゃいますけれどね。
読了日:5月29日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47637498
■50歳からの満足生活 (知的生きかた文庫―わたしの時間シリーズ)
「今日を精いっぱい、悔いのないように過ごし、明日を喜びをもって迎える。そうすれば、人生は絶対に楽しい!」 88歳の御婦人の言葉は説得力がある。 自分自身のいるもの・いらないものをすっぱり分けてるところは共感。 なかなか思い切れないものですが、そうしようという決意を実行できたのはある意味、そうしても許される年齢だったからかも。 指頭消毒器がどんなものか分からなかったのであとで検索しました。
読了日:5月29日 著者:三津田富左子
http://bookmeter.com/cmt/47637475
■漢方小説 (集英社文庫 な 45-1)
しょっぱなの六本木ヒルズのキアヌ・リーブスが妙にリアル。 体調を崩すみのりが救急車で運ばれ「どうして」の部分に同調しやすかった。 それじゃおかしくなって当然だよね、と。 東洋医学は体まるごとの不調を診るので西洋医学みたいにずばっとした病名はつかない。 こじつけ、と言う森ポンみたいに、そこを胡散臭く思うひとも居るんだろうな。 漢方は治療の選択肢のひとつ、みのりみたいに良い先生(イケメソただし10円ハゲ有り)に巡り合いたい。
読了日:5月28日 著者:中島たい子
http://bookmeter.com/cmt/47615292
■インターネット的 (PHP文庫)
インターネット的なものの軸は3つ、リンク・シェア・グローバル。 YouTubeとかクックパッドが登場していなかった時代に、ネットで出来ることがもう見えていたというのはすごい。 先見性の明、というのはこういうことを言うんだろうな。 映画やCDのランキングはそれを選んで買えるヒマのあるひと、 消費する時間をたっぷり持っている比較的ヒマな人々からの発信に偏っていて、 それを壊すかもしれないのはインターネット、ということでしたが、 壊したかなあ、どうだろう。
読了日:5月28日 著者:糸井重里
http://bookmeter.com/cmt/47615275
■DJEČAK I BUNDEVA
「少年とかぼちゃ」 丸善の編集による世界の絵本コレクションSonrisa(ソンリーサ)のうちの一冊。 ネット翻訳と辞書を併用しながら読みました。 お父さんとサーカスを見に行ったトミツァはすっかり夢中になってしまい、 自分で育てた庭の大きなかぼちゃを手土産に出かけていく。 後半までかぼちゃは出てこないし、日本語で「サーカスのかぼちゃ」と紹介しているところもあるんだけれど、 どちらもタイトルがしっくりこない。 絵はカラフルでサーカスらしさがいっぱい、綺麗で可愛い。
読了日:5月27日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47592154
■兵器・武器 知らなかった凄い話 (KAWADE夢文庫)
生き抜くために使われてきた兵器・武器には、その種類の多さに比例して、人々の知恵と技術の歴史がある。 ドイツ陸軍で採用されたワルサーP38ってルパン三世が愛用してるっていうのは知ってるけど、 どういう特徴があるとかは考えたことなかった。 生物兵器の素材は扱いやすく寿命が長い炭疽菌が使われる。 有力候補ではあるものの 「発症事例が少なく入手困難」とエボラが紹介されていて、ひょっとして、2014年アフリカでの大流行で入手できちゃったのかな。
読了日:5月27日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47592128
■チョコレートゲーム (講談社文庫)
最初はチョコ程度、そのうちエスカレートして、っていうのは大人の世界なら良くある話。 中学生って子供でしょう?と大人が思っていることがもうすでに盲点。 自分の息子のことを何も知らなかったと驚愕し、無実を証明するために奔走する父親もいれば、 自分の息子の罪を増やすような父親もいる。 カセットテープを知らない世代にこのトリックは理解できるんだろうか。
読了日:5月26日 著者:岡嶋二人
http://bookmeter.com/cmt/47568843
■「プチ依存」と上手にくらす本 (PHP文庫)
ストレス解消のつもりがハマりすぎ、日常生活に支障が出るほど頼りすぎているのが「依存」の状態。 依存度をチェックリストで確認しつつ、「プチ依存」と呼べるレベルで生活するヒントを紹介。 最初の30項目からなるチェックリストをやってみたら「依存の心配はないけれど執着心がなさすぎて仕事や人生に目的が持てず 悩んでいるかも」という結果になりました。 今のところ悩み事はないからOKなのかな?
読了日:5月26日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47568838
■先達の御意見 (文春文庫)
負け犬他流試合十番勝負な対談集。 まずは対談名手のアガワさんから始まり、上坂冬子の超絶説教に泣き、林真理子の「高級負け犬」に悶絶。 「負け組」は経済的な格差で、結婚してるかしてないかの「負け犬」とはまた違う分類。 「勝ち組勝ち犬」パターンは知らないところでいろいろ大変そう。 何もないけど幸せ、な「負け組勝ち犬」のパターンは意外といいのかも、となんとなく思う。
読了日:5月25日 著者:酒井順子
http://bookmeter.com/cmt/47546300
■ココと幽霊
本当はシリーズ1作目。 ザグレブに引っ越してきたココたち一家、せっかく手に入れた自分たちの家に幽霊がでるだなんて。 死んだはずのビンツェックじいさんが地中に隠れてるんじゃないかと言いだしたズラトコ。 穴掘りを手伝うココは最初は渋々つきあってた程度だったのに、どんどん事件に巻き込まれていく。 翻訳者のあとがきに掲載されてた写真でやっと、木挽きのイサクの移動式のこぎりがどんなものか分かりました。 もっと小さい手押し車みたいなものかと思ったら乗れるほどのサイズの車だった。
読了日:5月25日 著者:イワンクーシャン
http://bookmeter.com/cmt/47546293
■ラクをしないと成果は出ない (だいわ文庫)
ちょっと身辺がとっちらかっているので、滅多に読まないビジネス書にうっかり手を出してみた。 「NGな人には説明しない。NGな人とはモメない」「自由に生きるために健康を維持する」 「よほどゆとりがない限り、正義に多大なエネルギーを注がない」ごもっとも。そしてこう自分に言い聞かせる。 「死以外の悲劇は、10年後に必ず人生の肥やしになる」
読了日:5月24日 著者:日垣隆
http://bookmeter.com/cmt/47515491
■恋より仕事! (ダ・ヴィンチ・ブックス)
「誰かのために仕事をする。それが生きる意味にもなるんだ」 もちろん自分のために仕事してるわけだけど、めぐりめぐってそれが誰かのためになってる。 好きなことをしていてもツライこと悔しいことがあるのは当然。そこでめげてたら先に進めない。 息子さんとの 「ママのお仕事は?」「美人」のやりとりが微笑ましいなあ。
読了日:5月24日 著者:室井佑月
http://bookmeter.com/cmt/47515484
■西原理恵子と枝元なほみのおかん飯
ニンニク率が高いw 私はニンニクを食べると胃をやられてしまうので掲載レシピの半分くらいは食べられないのが残念。 味は想像するしかありませんが、確かにこれならいくらでもおかわり出来そう。 それじゃダイエットの意味ないじゃん!と盛大なツッコミどころ満載です。でもふたりのやりとりが憎めない。 お揃い色違いエプロンでウィンクに見えて仕方ない、の写真がぜひ見たかった。
読了日:5月23日 著者:西原理恵子,枝元なほみ
http://bookmeter.com/cmt/47490215
■サイコパスを探せ! : 「狂気」をめぐる冒険
冒頭の謎の本がサイコパスとどう関係あるのか分からないままでしたが、どうやら「狂気」には当てはまりそう。 分かりやすく犯罪に走り刑務所にいるサイコパスたちよりも、企業や政治や宗教の世界にいるサイコパスのほうが 社会にとってタチが悪いような気がしてきました。 けれど、企業のトップにいるようなひとたちはサイコパス・チェックリストの得点が高くなっても仕方ない部分もあって、 安易に決めつけられるものじゃないのかも。
読了日:5月23日 著者:ジョン・ロンソン
http://bookmeter.com/cmt/47490193
■フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~
服に限らず物質主義に踊らされない。 これが一番難しくて一番必要なことなのかも。 フランス人のなにもかもが素晴らしいとは思わないけれども、どこにお金をかけるのかを見誤らないようにしたい。 自分のライフスタイルを見直す良いきっかけ。
読了日:5月22日 著者:ジェニファー・L・スコット
http://bookmeter.com/cmt/47469947
■イッピーおばさんのがらくたはくぶつかん
翻訳はPUFFY大貫亜美。 なんでも直してしまうイッピーおばさんは、集めたがらくたで作った作品をがらくた博物館に展示している。 マッコークルさんというひとが「週刊少年ガラクタマガジン」で見た「ぐるんぱマシーン」を探しにやってきた。 そのぐるんぱマシーンをがらくたの山のなかから探し当て、どうやって使うのかを見せてるイッピーおばさん の顔が実に晴れやか。マッコークルさんも満足そう。 がらくた集めなんてごみ屋敷を想像してしまうけれど、ここのがらくたたちには夢がある。
読了日:5月22日 著者:ロドニー・アラングリーンブラット
http://bookmeter.com/cmt/47469938
■あかるい箱
書名とは裏腹なアンニュイな雰囲気の表紙に目を奪われ、図書館で借りてきた本。 恋人を待ち続けているリリコさんと手紙を待ち続けている「私」。 何かを待つということは時間が止まること。 リリコさんはずっと待ち続けるのかなあ。いつかリリコさんの時間が動きますように。
読了日:5月21日 著者:江國香織,宇野亜喜良
http://bookmeter.com/cmt/47449734
■生活はアート
良く言えばスタイリッシュ、悪く言えば押しつけがましい。 自分の生活をクリエイティブなものにするのは自分自身、どこにどう投資するのか決めるのも自分自身。 日本人もそれは分かってるけれど表現方法が違うだけ。 全員が分かりやすく外向きに発信してるわけじゃない。
読了日:5月21日 著者:パトリスジュリアン
http://bookmeter.com/cmt/47449727
■野口英世さんの簡単15分レシピ―つい何度も作ってしまう! (別冊すてきな奥さん)
図書館で背表紙を見た時に 「野口英世が食べてたものを簡単にできるようにアレンジしたのかな」 と思い、本棚から引き抜いて表紙を見たら著者が同姓同名の女性だった! こっそりウケてしまい、つい借りた本。 サンドイッチ用の食パンをコップの底で叩いてピザ台にしたマルゲリータとか、 簡単だけど手抜きじゃない料理、見た目も良い。
読了日:5月20日 著者:野口英世
http://bookmeter.com/cmt/47426187
■私説三国志 天の華・地の風〈7〉
今の世を謳歌すれば良いという劉禅の気持ちも分からなくはない。 けれど漢という国を保つために必要な手段を講じている孔明がいなければ、自分の命もないかもしれないという 単純なことも理解できないんだろうなあ。 孔明が病気がちになったこの時期に趙雲が急死したのが本当に痛い。 魏は魏で国が騒がしく、明帝・曹叡はためこんでいた恨みを晴らす。
読了日:5月20日 著者:江森備
http://bookmeter.com/cmt/47426176
■私は写真機
「撮るか撮らないかは、気づくか気づかないかであり、気づくとは、自分が写真機になることだ」 たくさんのモノ。 積み上がった本。パッケージから出されたお菓子。 ばらばらのひとつひとつが大きなひとつにまとまって作る光と影。
読了日:5月19日 著者:片岡義男
http://bookmeter.com/cmt/47403266
■カテリーナの旅支度 イタリア二十の追想
まるで短編集を読んでいるような気分にさせられるエッセイ。 イタリアと聞けばイメージするような底抜けの陽気さも、エッセイにありがちなドタバタぶりとも無縁。 どのひとにも大なり小なり憂いがあって、その憂いを落ち着いて受け止めている。 切なかったのは「掃除機と暮らす」のふたりの女性、「カテリーナの旅支度」のカテリーナ。 その切なさの正体を彼女たちが知る日はくるんだろうか。
読了日:5月19日 著者:内田洋子
http://bookmeter.com/cmt/47403230
■まちには いろんな かおが いて (こどものとも絵本)
その辺で見かける色んなものが顔に見えてきてその表情に注目してしまう。 顔に見えるものを探しながら歩きたくなる。 表紙の「おまちください」が昔のブリキのおもちゃにありそうなロボットみたいで可愛い。
読了日:5月19日 著者:佐々木マキ
http://bookmeter.com/cmt/47403215
■おいしい暮らしのめっけもん
食卓で使う道具には実用性がないとどうにもならないけれども、デザインを愛でる余裕も欲しいところ。 しばらく使っていない抹茶茶碗を出してきて煮物を盛りつけてみようかな。 ページ左端の赤い文字がちょっと読みにくかった。
読了日:5月18日 著者:平松洋子
http://bookmeter.com/cmt/47377611
■結婚疲労宴 (講談社文庫)
今になって振り返ると、それって分かるなあと頷けることばかり。 結婚式をあげるカップルはいろんな試練を乗り越え、 招待される側もその試練に付き合い、まさに疲労宴。 私が結婚した時には両親や親戚側の都合でほとんどのことが決まっていったので(住居さえも) 逆にあれこれ悩まずにすんで良かったのかも。 結婚式の憧れとか特になく、まあそれでいいや、って感じだったし。 出席した結婚式ではどこも引き出物はカタログでした。
読了日:5月18日 著者:酒井順子
http://bookmeter.com/cmt/47377596
■世界一周ひとりメシ in JAPAN (幻冬舎文庫)
「外国人が経営する店に入り、その国の料理を食べれば、多少なりとも現地の文化に触れることができるだろう」 日本人が日本人の口にあうように作ってるお店じゃないのがミソ。 フランスやイタリアなんてその辺にありすぎて今や珍しくもなんともないけれど、 どういう特色があるのか分からないような国の料理には興味がある。 外国人が懐かしの故郷の味を求めてそのお店に来たりすることもあるんだろうなあ。 ドイツのミートローフの量がすごい、これでハーフサイズとは。
読了日:5月17日 著者:イシコ
http://bookmeter.com/cmt/47348845
■九代将軍は女だった! 平成になって覆された江戸の歴史 (講談社+α新書)
この資料はこういう書き方をしている、これはつまりこういう意味だろう。 推測だけなら素人にだって出来る。 徳川家に不都合なことをそのまま書くわけにもいかず、しかしそうかと言って 将軍について何も触れないわけにもいかないならどうするのが最善か。 性別を隠すために病気をでっちあげたほうがマシ、という考え方もあるにはあるだろうけれど、 でっちあげたりせず事実もろとも隠ぺいするほうがもっと簡単な気がするけれども。 大名同士が交際もしなければ挨拶もしないケンカしている状態を「不通」と言うのは初めて知った。
読了日:5月17日 著者:古川愛哲
http://bookmeter.com/cmt/47348837
■今朝子の晩ごはん―仕事も遊びもテンコ盛り篇 (ポプラ文庫)
オバマが就任し、忌野清志郎・栗本薫・マイケルジャクソンが亡くなった2009年の前半。 侍ジャパンがWBCで2連覇した試合を覚えています、ほんとにイチローに始まりイチローに終わった感じでした。 原稿のバックアップをやりそこなって消えたなんて気の毒すぎる。
読了日:5月17日 著者:松井今朝子
http://bookmeter.com/cmt/47348831
■ネオカル日和
ネオカルチャーの名のもとに、どこでも興味の赴くまま好きなところに取材に行ってよい、 ともしも自分が言われたら、これだけドラえもん率は高くないかもしれない。 ここにはドラえもんへの愛と感謝が詰まってる。 本についてる応募券を送ってね!のアレは、帯についてるのでも切り取りたくない派。 帯が違うだけでコンプリートして集めたい気持ちは分かるなあ。
読了日:5月16日 著者:辻村深月
http://bookmeter.com/cmt/47319540
■10分で本格タイごはん
ココナッツミルク、ナムプラーあたりならもう普通にスーパーで手に入るので、タイ料理もだいぶ身近になったものです。 タイ米を炊飯器で炊くときのコツなどもあって、もし食べることがあったらやってみたい。 レシピページやコラムの赤紫っぽい濃いピンクの写真がやや目に厳しい。
読了日:5月16日 著者:味澤ペンシー
http://bookmeter.com/cmt/47319533
■犯罪捜査の心理学―プロファイリングで犯人に迫る (DOJIN選書 17)
犯人に立ち向かう犯罪心理学の最前線。 プロファイリング担当者の仕事は、アメリカ全土から送られてくる犯罪の資料を分析し、 可能性のある犯人像をレポートとして送ること。 テレビドラマや映画みたいに事件現場に乗り込んで逮捕したりしない。 地道で着実な研究による知識体系こそがプロファイル。
読了日:5月15日 著者:越智啓太
http://bookmeter.com/cmt/47297225
■小鳥来る日
装幀が可愛いなと思ったら手掛けているのはクラフト・エヴィング商會でした。 毎日新聞に連載していたエッセイをまとめた本。 漠然と過ごしている日々がもったいなく思えてしまって、自分は何かを見落としてるんじゃないかとつい考えてしまう。 偏頭痛持ちじゃないけれど、お天気が良い日にはこっそり甲羅干しして、くんにゃりとした時間の中に身を置いてみたい。
読了日:5月14日 著者:平松洋子
http://bookmeter.com/cmt/47274936
■一日一絵〈第十集〉 画文集
図書館でぱらぱら見ていたら、あっ!国府宮神社のなおい布! 懐かしい気持ちになってそのまま借りてきた本。 46歳の時に筋ジストロフィー症と診断され、心の支えにと描きはじめた一日一枚の絵。 トマトやりんごのつややかさ、ナスのみずみずしさ、パソコンマウスの滑らかさ、さけ茶漬けのあのパッケージ。 絵から情熱が溢れている。
読了日:5月14日 著者:野崎耕二
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■いっそイラスト ニッポン単語帳 日本を英語で知る
日本のコレを英語ではどう言うの?をイラストで紹介。 日本独特のものを英語で紹介するのは大変、「鏡餅」が「New Year's rice cakes」ってなんだか違和感。 他の言語もあったらいいのにと思ったらスペインとかイタリアもあるようなので見てみたい。
読了日:5月14日 著者:酒井うらら
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■ヒーローの声 飛雄馬とアムロと僕の声優人生 (角川コミックス・エース)
図書館で借りた本。 本棚での並びが、これの隣は池田秀一の本でした。 司書さん分かっていらっしゃるw アムロ・レイという役が自分にとっても周りにとってもどれだけ影響があったことか。 声優がキャラを生かすんだと自覚できるような作品に出会えたことはきっと幸せ。
読了日:5月13日 著者:古谷徹
http://bookmeter.com/cmt/47252342
■まっすぐ切って、まっすぐ縫うだけの
シンプルパンツとエプロンワンピース目当てに購入。 直線的に切ったり縫ったりするとどうしても布が多めになり、 外で着るにはちょっとどうかなあと思うデザインも。 私は肩幅がないので表紙のスクエアネックのワンピースはずり落ちちゃってきっとダメだろうな。
読了日:5月13日 著者:添田有美
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■世の中で一番おいしいのはつまみ食いである (文春文庫)
ちぎる。つぶす。包む。巻く。 手を道具にして作る料理の数々はきっと優しい味がするんだろうなあ。 レシピもついているので自分の手の動作を見ながら作ってみたいです。 こそげる、と、へぐ、の差は他の言語で説明するのは感覚的で難しい。 そういう言葉が和食の繊細さにも繋がるのかな、とほんのり思いました。
読了日:5月12日 著者:平松洋子
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■はじめての短歌
「いい短歌はいつも社会の網の目の外にあって、お金では買えないものを与えてくれるんです」 社会的に価値のないもの、換金できないもの、名前のないもの、しょうもないもの、ヘンなもの、弱いもの。 ビジネス文書のような整った体裁をブッ飛ばし、いびつなものにスポットライトを当てる視点がチャーミング。 普段、自分が短歌を詠むとき、こんなこと考えてたっけなあと振り返ってしまいます。
読了日:5月12日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47229022
■ほぼ日ブックス#009 カナ式ラテン生活
大金持ち確定の生活を投げ捨ててラテンの知識がないまま夫婦で飛び込んだスペインの生活。 良い意味での「てきとー」と悪い意味での「適当」が入り混じってて、 ラテン系のノリにどんどん巻き込まれてる。 スペインのここが良いから真似しようぜ、っていう押しつけがましいところもなく、 そうかといって日本を卑下するわけでもない。 オラ、アミーゴ!今日も陽気に、鼻歌まじりにやってるかい?
読了日:5月12日 著者:湯川カナ
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■のと
写ってるひとが全員幸せそうな顔をしている。 必ずしも笑顔ってわけじゃない。 真剣な表情をしていても、撮られた瞬間は真剣に幸せに見える。 赤ちゃんの黒目がちな潤んだ瞳をずっと見つめてしまいそうになる。 人間の瞳はこんなに綺麗なものだったんだっけ。
読了日:5月11日 著者:梅佳代
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■ライオンハート (新潮文庫)
あなたに会える日は雨が降る。 一瞬の逢瀬ののちに命を落としても、死ぬことは必ずしも不名誉なことではなく解放や勝利であったりする。 エリザベスとエドワードが繰り返し出会うのは、また出会うために別れることが分かっているから。 出会う瞬間こそが魂が寄り添いもっとも輝く瞬間。 ミュシャの「イヴァンチッツェの思い出」が好きなので見られて嬉しい。
読了日:5月11日 著者:恩田陸
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■美しきヨコハマ 20世紀から21世紀へ
横浜市の全部の区を網羅している風景写真集。 まだあれほど綺麗じゃなく、工事が始まる前の古ぼけた赤レンガ倉庫の背景に富士山、大桟橋からはこんなふうに見えてたんですね。 赤い月がぽっかり浮かんだ関帝廟の夜空が恐ろしいほどの漆黒。
読了日:5月10日 著者:若林のぶゆき
http://bookmeter.com/cmt/47173886
■ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。 (14歳の世渡り術)
14歳に薦めるにしては大人っぽい本がずらりと並んでるなあという印象。 そして紹介文そのものも噛みごたえのあるものばかり。 何冊かは既読でしたが、もしも14歳の自分だったら推薦なしにその本を手に取るかどうか分からないなあ。 ということは意外性のある面白いセレクションなのかも。
読了日:5月10日 著者:雨宮処凛,新井紀子,森達也,村上陽一郎,木田元,柳澤桂子,山崎ナオコーラ,吉田篤弘,上野千鶴子,大澤真幸,岡ノ谷一夫,恩田陸,中江有里,角田光代,金原瑞人,貴志祐介,工藤直子,小池龍之介,佐藤優,島田裕巳,辛酸なめ子,橘木俊詔,出久根達郎,長沼毅,石原千秋,野中柊,服部文祥,本田由紀,ホンマタカシ,森絵都
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■アヒルキラー
登場人物は結構な数いたけれど、キャラがそれぞれたちまくっていたので混同することもなく無事に読了。 追うもの、追われるもの、襲われているものが何を考えているのか分かりやすい。 自分にあれだけ厳しかった祖父の光晴が今やボケ老人というのは、 バネこと赤羽健吾には複雑だろうなあ。 でもその祖父は昔を思い出すのもままならないなら幸せなのかもしれない。 行動分析課の八重樫育子が作ったハンバーグで朝から気合いを入れたい。
読了日:5月10日 著者:木下半太
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■私のエプロン図鑑
50年前から集めているエプロンの数々。 たかがエプロンなんだけれども、図案や色が綺麗で可愛い。 食事の用意、後片付け、食事中の気配り、日本ではみんな女の仕事であったのに、 ヨーロッパでは男が家庭でエプロン姿で女たちにサービスするのが驚きでありショックだった、 っていうのは時代を感じます。
読了日:5月9日 著者:森南海子
http://bookmeter.com/cmt/47143990
■主婦に捧げる犯罪 書下ろしミステリ傑作選 (RHブックス・プラス)
アンソロジー短編集。 キャロル・ネルソン・ダグラス「芝生と秩序」姑が嫁に仕掛ける罠の行方が成功したのかと思ったのに、 最後を読んだら、えっそれってどういうこと? エリザベス・マッシー「隣のコレクター」いつまで引っ越しを続けるはめになるのか。 アイリーン・ドライアー「母の制裁」母はいつも偉大なり。
読了日:5月9日 著者:クリスティンマシューズ
http://bookmeter.com/cmt/47143978
■笑ってる猫 (講談社文庫)
表紙の猫が可愛かったので図書館で借りた本。 どんな本を読んで「わかぎゑふ」になったのか、成分分析を見ている気分。 面白そうな本を何冊かチェックしたので読んでみたいなあ。 ニホンカモシカがどんどん腐食していく様子を撮影した宮崎学「死」を 家の中に持ち込む勇気がなかった、というのは分かる気がする。 私はまだ持ち込めない。
読了日:5月8日 著者:わかぎえふ
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■全駅下車見聞の旅―日本の鉄道全線9600駅
JR・私鉄などなど、日本の鉄道の駅すべてに降り立った記録。 こういうのもギネス登録申請できるんですねえ。 待ち時間が最長で4時間55分(北海道留萌本線・朱文別駅)なんて見ると、それだけでもう疲れてしまう。 ムーンライト越後や北海道のちほく高原鉄道などなどそういう廃止された列車に乗った記録にもなるのかな。
読了日:5月8日 著者:杉原巨久
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■カラット探偵事務所の事件簿 2 (PHP文芸文庫)
高校の同級生とはいえ知らないこともやっぱりあって、 普段は「私」の古谷が自分の親戚に使う一人称が「僕」というの発見した井上はどんな気持ちだったかな。 「小麦色の誘惑」事情を知らないひとは勘違いしてニヤニヤしてくれるかもしれないけれど、 真相を知った当の本人は早くどうにかしたいと思うよね; 「つきまとう男」のPとEは女心と言うべきか。なんか可愛い。
読了日:5月8日 著者:乾くるみ
http://bookmeter.com/cmt/47121506
■今朝子の晩ごはん―環境チェンジ!篇 (ポプラ文庫)
taspoが導入されたり北京オリンピックが開催された2008年後半。 夏を過ごした軽井沢でも自炊と乗馬は欠かさない。 自分の足で歩くのもきっと怖いような細い山道を、速足の馬に乗って走るってハードだ。
読了日:5月7日 著者:松井今朝子
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■スロヴェニア語入門
図書館で借りてきた本。 クロアチア語が少しだけ分かるので意味は分からなくても読むだけなら読めそう。 似ている単語もあって、発音があやしい外国人の私の 「牛乳はどこですか?Gdje je mlijeko?」を「Kje je mleko?」と聞いてくれるかも。 呼格はないので主格が対応。 双数が難しい。「中性名詞の場合は、形容詞とともに複数形によって置き換えられますが、 動詞は複数形の場合と双数形の場合があり、どちらの形を用いるのかは、話し手の出身地によって 異なると言われています」
読了日:5月7日 著者:金指久美子
http://bookmeter.com/cmt/47099796
■ビールを飲んで痛風を治す! (角川Oneテーマ21)
「ビールはプリン体を、レバーや海老に比べたら比較にならない少量のプリン体を体内に運び込みますが、その一方で尿酸をどんどん 輩出してくれます」 毎晩、一日に3リットルもビールを飲むそうですが、 アルコール処理能力が低いひとは危険だからやらないように、という身体的な注意は理解できるけれど、依存症方面はどうなんだろうと 少し気になる。
読了日:5月6日 著者:田代眞一
http://bookmeter.com/cmt/47069770
■「イギリス社会」入門―日本人に伝えたい本当の英国 (NHK出版新書 354)
イギリス人なら誰でも共有している習慣や感覚を異邦人の目で観察し紹介。 ここには出てないけど「星空を眺めるパイ」なんてものもあるし、イギリス料理の独創性という部分では確かに追随を許さないだろう。 味云々ならやっぱり紅茶、 スプーンがお茶の中で立つというジョークが言われるバリーズの紅茶って飲んでみたい。 住宅が高騰しているのは他の本で読んだ気がしますが、住むところを探すのは本当に大変そうだなあ。
読了日:5月6日 著者:コリン・ジョイス
http://bookmeter.com/cmt/47069747
■ホワイト・ピーク・ファーム
親子だから、兄弟だから、姉妹だから。 家族という枠組みは変わらないのに、ひとりひとりの胸の内に触れ、知らなかった部分に驚くこともある。 誰かが死んだり誰かが生まれたり、そのときどきで家族の形も違ったりする。 たとえみんながそれぞれ自分の道を選ぶ時期がきて巣立っても、家族の絆がなくなるわけじゃないんだよね。
読了日:5月6日 著者:バーリードハーティ
http://bookmeter.com/cmt/47069740
■天使の靴
クリスマス時期に読みたかった。 母親を亡くそうとしている少年ネイサンと、仕事が多忙で家庭が崩壊しそうな弁護士ロバートの物語。 ネイサンの靴がきっかけでロバートが救われたのは確かだけれど、 靴の代金をロバートが払ってくれたことでネイサンも自分の道を見つけられたんだと思う。 母親の愛情を忘れる子供はきっとひとりもいない。
読了日:5月5日 著者:ドナヴァンリアー
http://bookmeter.com/cmt/47041146
■月館の殺人 (下)
列車と館で起きた殺人事件の難を逃れた人間たちに犯人がいるのかどうか。 ごろごろ死体が転がっていて次にまだ誰か殺されるんじゃないかという緊迫感があるはずなのに、 なぜか妙にほのぼのしている空気さえ感じる。 鉄道が走る陸地を避けた「空海」って名前がもうお母さんの決意だったんだね。 テツがどいつもこいつも自分勝手な奴らとは思いたくないけれども、社会常識がないひともいるのは確か。 そのあたりをうまく突いてるなあと思いました。 あとがきオマケ漫画も含め堪能。
読了日:5月5日 著者:綾辻行人
http://bookmeter.com/cmt/47041120
■オルゴーリェンヌ (ミステリ・フロンティア)
滅びゆく世界に残したいものは何なのか。 物理トリック満載でそちらに目を奪われてしまうけれど、やっぱりこれはフーダニット。 クリスと再会したエノは相変わらずな態度。でも同じ少年検閲官のカルテと比べるとまだ人間臭さを感じる。 疑う者と、正す者。エノはどちら側に立つんだろう。 カリヨン邸の主クラウリが記述者ガジェットの持ち主クリスに期待したことと、 キリイ先生がクリスに託したことは、同じようでいて本質的には違うこと。
読了日:5月4日 著者:北山猛邦
http://bookmeter.com/cmt/47012007
■あんこ読本 あんこなしでは生きられない
毎日たべたいわけじゃない。むしろ普段は忘れてる。 けれど猛烈に食べたい波がやってくるのがあんこ。 他の食べ物でもそういうときはあるけれど、ひとくち食べて「そうそう、こういうものだった」と確認したら気が済んで、 当分また忘れていられる。 けれどあんこは、羊羹もなか鯛焼きアンパン桜餅あんみつ柏餅、なんせ種類が多いので、連鎖反応のように次々にやってくる。 あんこの波が来てるときはしあわせ。 紹介されてるお店の地図がもう一回り大きいといいな。
読了日:5月4日 著者:和菓子好き委員会あんこ部
http://bookmeter.com/cmt/47011977
■廃墟からのワールドカップ
スポーツは政治の道具にされるべきじゃない。 ユーゴチームは制裁を受け、対外試合禁止、選手の流出など、影響は計り知れないものだった。 クロアチア・ザグレブは2001年にディナモ・ザグレブに戻り、 そのディナモに三浦知良が移籍したのは1998年、ボバンがインタビューでカズに言及した次の年のこと。 古巣にやってきた日本人のプレイをボバンはどう思ったのかなあ。 日本人にとっても印象深いピクシーは本当に祖国の英雄というのが良くわかる。 平成27年春の外国人叙勲・旭日小綬章の受章をニュース知りました。
読了日:5月4日 著者:金丸知好
http://bookmeter.com/cmt/47011957
■カラット探偵事務所の事件簿 1 (PHP文芸文庫)
謎解き専門カラット探偵事務所の所長・古谷と助手の井上の同級生コンビに持ち込まれる謎の数々。 古谷がガツガツしてない探偵なので読んでるこっちも気楽な感じ。 第一話がファイル1、第二話がファイル2、なのに第六話がなぜファイル20なんだと思ったらそういうことだったのね。 最後はやられたなあ、守秘義務に関係ない古谷は読んだのかな。 卵の奥さんたちのその後が気になります、どっちも頑張れ!
読了日:5月3日 著者:乾くるみ
http://bookmeter.com/cmt/46985106
■ヨコハマ ふるさとスケッチ散歩2
横浜の由緒ある建物をスケッチした鉛筆画の数々。 フリーハンドで直線を細かく仕上げるのは大変。 ドッグヤードガーデンはパッと見た感じはただの地味な壁だけれど、 石積みの感じは見どころのひとつ。 甥っ子が通ってる中学校の建物が国登録有形文化財の指定を受けていてびっくり。
読了日:5月3日 著者:斎藤浩一
http://bookmeter.com/cmt/46985097
■夏冷え・冬冷えがつらいときの本 (みんなの女性外来)
うちでは夏の冷房温度設定が(私には)耐えられないほど低く、いつも寒さに震えながら寝ているので、 そんな夏を乗り切るためのヒントがあればと図書館で借りた本。 女性外来は婦人科とはまた違うのかな、と違いを知らずにいたので、女性の不調を多角的に診てくれると分かって良かった。
読了日:5月2日 著者:対馬ルリ子
http://bookmeter.com/cmt/46960247
■月館の殺人 上 IKKI COMICS
ここまで佐々木倫子テイストと思わなかった。なにこれ無茶苦茶続きが気になる面白さ。 空海の表情や言動にいちいちおかしみを感じるし、客たちのテツっぷりが熱すぎてクラクラする。 止められないけど降りるってどういうこと? なに?これ…と最後の空海のセリフがそのままシンクロ。 獣医の今西が見せびらかしていたつり革の相鉄2100系ってどれだっけと調べてみたら、あのアルミのやつ! 懐かしいなあと目頭を押さえたくなる地元民なのでした。
読了日:5月2日 著者:綾辻行人
http://bookmeter.com/cmt/46960200
■私説三国志 天の華・地の風〈6〉
いよいよ後半のキーパーソン、姜維と司馬懿が登場。 徐庶を呼び孔明の過去を探る司馬懿。 劉備亡きいま、漢のため孔明のために守る秘密なんて徐庶にはない。 孔明が姜維を手元に置きたがることに異議を唱えていた馬謖が街亭で大敗を喫し、趙雲と行動を共にしていた喬が命を落とす。 亡き人の琴爪を持ち出して「空城の計」をこういう味付けにするとは業が深い。 そして汝秀はともかく姜維とまさかの裴緒!
読了日:5月2日 著者:江森備
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■10分で野菜の本格タイごはん
思っていたより簡単でした。 ナムプラー、ココナッツミルク、ペースト(グリーン、レッド、イエローのカレーとトムヤム)の3つを軸にして作るタイごはん。 野菜もハーブもたくさん使うので意外とボリュームがありそう。 スムージーにパクチーや空芯菜を使っていたりしてどんな味なんだろう。
読了日:5月1日 著者:味澤ペンシー
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■月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)
英語ロシア語が入り乱れ、婚姻関係の複雑さに頭を抱えながら読了。 月が地球から独立を勝ち取るために行政府を混乱させてる期間が長いこと長いこと。 でもそのくらいの時間がないと、月の住民自身が一丸とはなれなかったろうし、ただの反乱軍になってしまっただろうなあ。 マイクのしゃべり方がだんだんこなれてきてマヌエルとの会話にも違和感がなくなってきただけに、 マイクが居なくなってしまって本当に寂しい。 独立宣言をしたのが7月4日、歴史は繰り返す、か。
読了日:5月1日 著者:ロバート・A.ハインライン
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