やわらかい螺旋

徒然なるままに

2012-12

2013-01-01 14:19:13 | 

2012年12月の読書メーター
読んだ本の数:64冊
読んだページ数:11400ページ
ナイス数:635ナイス
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■軍艦島―眠りのなかの覚醒
人々が生き生きと暮らしていた当時の姿から段々と朽ちてきて、今や廃墟と化した軍艦島。わびしさみたいなものよりも、懐かしさや力強さを感じてしまいます。そこかしこに残されている生活の痕跡を見ると「軍艦島では島自体も含めてモノが、勝手に自らを美術館にしてしまったのである」に納得できます。
読了日:12月31日 著者:雑賀 雄二
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■耳をふさいで夜を走る
「覚醒」とか「アルラウネ」とか、えっそれって何のこと?襲ってきたあかねは仕方ないにしても、並木が三人も殺すためのプランを練っているのはなぜ?と、説明がないままずっと物語が進んでいき、少しずつ内容が明かされて、最後にようやく全貌が分かる仕掛け。並木がどうやって殺人の罪から逃れつつ三人を殺そうかと手段を考え決断しているまさにそのとき、楠木幸は日常の真っ只中に居て、この独白とどうやってリンクしていくのかどきどきしました。見事な花をつけたアルラウネを誰も見ることがなくて残念と思うべきか。
読了日:12月30日 著者:石持 浅海
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■京都紅葉名所 (Suiko books (123))
京都の紅葉は神社仏閣とセットなイメージ。それが雅な印象を更に強めているような気がします。大混雑するのは分かっているけれど、やっぱり京都の紅葉は一味違うと思わせるものがあって、この風景を目当てに押し寄せる観光客のひとりになりたい。雲龍院のお庭のコントラストが素敵すぎる。
読了日:12月30日 著者:水野 克比古
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■母に習えばウマウマごはん
自分じゃこういうものは作らないなあ、とか色んな発見があるので、ひとが普段から食べている料理のレシピを見るのは本当に楽しい。鯖をキムチで煮るなんて思いもよらなかったし、バターとカルピスとジャムで作るラスクなんてどういう味になるのか作ってみたいなあ。ジンジャーティーは時々自分でも作っていて、豆乳でやっています。
読了日:12月29日 著者:小栗 左多里,小栗 一江
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■マグナムサッカー
キャパをはじめとする錚々たるメンバーが名を連ねるマグナム・フォトが撮ったサッカー写真の数々。人間とボールさえあればどんな場所でもゲームが始まる。傍らに戦車がいても泥んこのフィールドでも刑務所でもおかまいなし。名も無い少年が蹴っても、マリリン・モンローが蹴っても、そこにボールがある限り、誰もが等しくプレイヤーになれるのだ。
読了日:12月29日 著者:
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■わたしのひとり暮らし手帖―安心・快適・健康な毎日にする52のコツ
一人暮らしじゃなくても、心構えとしてあったほうがいいだろうなと思うことばかりでした。普段は気にも留めていないけれど、いざ入院となったらやっぱり慌てるだろうから、困らないように備えておくのは必要。
読了日:12月29日 著者:岸本 葉子
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■東京湾100選
1万人の市民が投票で参加した「東京湾100選」の写真集。選定委員のコメント・杉浦日向子「江戸前の海こそ私たちのふるさとです」はらたいら「東京湾の言いたいことも聞いてみたい」海岸線や砂浜などの自然だけじゃなく、人工的に作られた建物もこうやって見ると美しいし心に残る。
読了日:12月28日 著者:東京湾100選実行委員会
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■旅のスケッチブック
現地でのボールペンスケッチと撮ってきた写真をもとに描き下ろしているもの。後から描くと記憶が掘り起こされてより鮮明になるんじゃないかな、何だか楽しそう。1964年・東京オリンピック開催のときにヨーロッパへ出かけるKLMの操縦席から始まり、2004年・エッフェル塔の下の仮設回転木馬で締めくくられる。サグラダ・ファミリアの建設がなかなか終わらないのは、信者の寄進でのみ工事費用を賄う宗教上のルールに沿っているからだとはじめて知りました。
読了日:12月28日 著者:和田 誠
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■だめんず・うぉ~か~17 (SPA!COMICS)
学校行くの禁止、食事禁止を言い渡した闇金融ミノルくんのところから逃げ出せて本当に良かったね;しかし、男がロクでもないのはデフォとしても、女も相当だ。マツコ・デラックスとの対談が良かった、マツコって複雑なひと。
読了日:12月28日 著者:倉田 真由美
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■日本茶ソムリエ・和多田喜の今日からお茶をおいしく楽しむ本
ただ闇雲に淹れていたお茶だけれど、こうやってお茶の特性を踏まえれば美味しく楽しく味わえそう。ほうじ茶と玄米茶が好きなので、浸出時間をみながら淹れてみたいです。
読了日:12月27日 著者:和多田 喜
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■バーミヤン大佛最期の雄姿
イスラムの偶像崇拝禁止の規定に反しているとしてタリバンに破壊されたバーミヤン大仏。宗教的思想で何かを壊すというのは壊す側の正義だけど、壊された側の正義はどこにあるんだろう。爆破直前に撮られた写真からは緊迫感が滲み出る。
読了日:12月27日 著者:菅沼隆二
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■リラックマ生活―だらだらまいにちのススメ
くさくさして荒んだ気持ちのときに読むといい本。ああ可愛い。もしウチにリラックマがいたら、やっぱり隙を見て背中のチャックを開けたいなあ。「それが正解ですよ自分で考えたんですから」「同じコトのくりかえしもわるいもんじゃないですよ」
読了日:12月27日 著者:コンドウアキ
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■世界は密室でできている。 (講談社ノベルス)
エノキといいツバキといい、登場人物たちが無茶苦茶でハチャメチャ、息も出来ないくらい友紀夫が次々と喋り倒しているような文章で、あれよあれよと言う間に物語が進んでいくような疾走感。猟奇的な事件ばかりだし無茶苦茶でハチャメチャなんだけれど、友紀夫の意外と一生懸命なところが気に入って、一緒に事件を追っているようでした。最後、泣きながら父親をグーで殴ったルンババに泣けた。ミステリだけれど青春小説。
読了日:12月27日 著者:舞城 王太郎
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■海馬が耳から駆けてゆく〈4〉 (新書館ウィングス文庫 114)
旅の話がメインと思いきや、膀胱炎の薬で病院に担ぎ込まれたり、車のドアに指を挟んだり、花粉症で酷い目にあったりと、厄年全開の巻。ERは見ると止まらなくなるよね;
読了日:12月27日 著者:菅野 彰
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■機嫌のいい犬
俳句や短歌は、作品を読むひとはだいたい「自分でも詠むひと」とイコールな世界だけれど、俳句や短歌を嗜まないひとが手に取るにはいい本。ふふっと笑ったりどきっとさせられたり、面白い句が多かったです。「ごきぶり憎し噴きつけても噴きつけても」「もの食うて機嫌なほりぬ春の雲」「まんじゅしゃげ褪せゆくときもいっせいに」
読了日:12月27日 著者:川上 弘美
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■NEW LIFE
こうやって、衣装とか背景とか凝った写真を撮るって、見るほうも楽しいけれどやっている当人たちも楽しめているんだろうなあ。家族が増えて、生まれてきた惟芯くんの写真にも愛情を感じるし、暖かく力強い家族の団結力が頼もしいです。
読了日:12月27日 著者:浅田 政志
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■ひよこのひとりごと―残るたのしみ (中公文庫)
しめくくりの、百歳になられたお母様がお亡くなりになった「百歳媼」を読み終わったときにひたひたと胸に迫るものがあり、エッセイという形でも誰かの思いに触れられるっていいなと思いました。カチンとくるような失礼な記者と相対しても「人はさまざま、ですね」とただ斬り捨てたりしない温かさ。
読了日:12月26日 著者:田辺 聖子
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■エレ・マニ日和 (新潮文庫)
欲張りだけれどガツガツした浅ましさはなく、空回りしない一生懸命っていいなあと思えました。随分前に書かれたものだけれどそれほど古臭さを感じないのは、同じ時代を見てきたし、あの当時の熱っぽさが思い出せるからなのかも。都はるみのコンサートでの「女を捨てたオバさんになるのはぜったいに嫌だが、生臭いものが体のなかに澱んでいる、腐る寸前の肉のような熟女はもっと嫌だ」分かるなあ。
読了日:12月25日 著者:光野 桃
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■しっかり食べて健康的にやせる本―なぜふとる?どうやせる?あなたの「健康常識」は大丈夫? (知的生きかた文庫―わたしの時間シリーズ)
玄米を中心に朝食抜きの一日二食を良く噛んで食べる。肉は早老のもとだし牛乳はアレルギー体質にしやすい。ミルクを与えるよりはいいと玄米乳の作り方が紹介されていて黒砂糖か蜂蜜で母乳程度の甘さを持たせると書いてあるけれど、蜂蜜って母乳を飲むような赤ちゃんには駄目なんじゃないの?
読了日:12月25日 著者:森下 敬一
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■直線縫いでざくざくできるスカート 「ゆったり」なのに「ほっそり」見える
直線縫いでざくざく出来るだろうけれど、とても簡単っていうわけではなさそう。タックだのヨークだの普通に作るスカートでもやるし、刺繍も取り入れているので、いきなりこれを作るとなると初心者には厳しいかも。でもデザインは素敵だし作る甲斐はありそう。基本が分かっている人向け。
読了日:12月24日 著者:渡部サト
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■あざやか布で作る重ね着の服----まっすぐ縫う!ベンベルグ
ベンベルグって裏地のイメージがあって、これでなにかを作ろうって発想がありませんでした。浴衣の作り方が掲載されていたので作ってみたいのですが、サイズがどのくらいなのか目安が欲しかった。
読了日:12月24日 著者:渡部 サト
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■貧乏サヴァラン (ちくま文庫)
正しい食いしん坊のあり方を見たような気分になりました。ただ食べ物のことについて書いているだけなのに、食べることが好きっていうこともあって文章にもその熱が伝播しているかのよう。ダイヤ氷を買う苦労でさえ文学になる。父・森鴎外をはじめとして、数々の文豪についても触れられており、なんだか贅沢なエッセイだなあ。
読了日:12月23日 著者:森 茉莉
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■チョコ猫で町は大騒ぎ (ヴィレッジブックス)
トロフィーワイフの立場に嫌気がさして離婚、会計士としておばのチョコレートショップを手伝う、なんていう設定がロマンス小説みたいな感じですが、毒殺事件の関係者が曲者ぞろいで面白かったです。コンテストに出るほど美人のはずのリーが、自分をたいして美人と思ってなかったりするのが面白いし、しょっちゅう言い間違えをしていてドキドキします。ネッティおばさんのチョコの描写が本当に美味しそう。
読了日:12月22日 著者:ジョアンナ カール
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■銃姫 11 (MF文庫J た)
何が銃姫と呼ばれているのか、竜王がなぜアンブローシアに固執していたのか、世界はどうやって成り立っているのか。やっと全てが繋がって、この世界があるべき姿に戻るためにはセドリックの選択は残酷だけれど必要だった。メガネ三兄弟とルーカのエピソードには切なくなりました。エル姉ちゃんはまさに粘り勝ち。出会いはすべて、人の血肉になるのだ。
読了日:12月22日 著者:高殿 円
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■ヨーグルトのお菓子 (おいしいホームメイド)
ヨーグルトを使っているなら多少食べ過ぎても大丈夫って思ってしまいます。水切りヨーグルトを使うものもあるので、思い立ったらすぐ作るのが難しいものもありますが、どれもこれもおいしそうでした。ロールケーキ作ってみたいな、うまく巻けるといいんだけれど。
読了日:12月22日 著者:小川 聖子
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■直線縫いで素敵なワンピース
さすがに18センチ幅のレースなんてそう気軽に買えるわけじゃないので、表紙のワンピースいいなと思ってもこれは無理そう。他のものは素材とか色柄でだいぶ遊べそうで楽しみです。
読了日:12月21日 著者:渡部 サト
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■クッキングマジック―あまったルウやソースでおいしいレシピ
缶詰のホワイトソースやカレーを作るために半分使ったルウなどなど、半端に残って困るものは意外と多い。残さないように料理すると、食べ切れなくて冷凍したり挙句に捨てたりすることもあるから、無駄にならないようにしたいものです。茶碗蒸しにチリソースを使うレシピが気になりました、どんな味になるんだろう。
読了日:12月20日 著者:
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■海馬が耳から駆けてゆく〈3〉 (ウィングス文庫)
体育会系の本気が本気すぎる。熱を出して体調不良真っ只中の従妹さんの、走ればきっと熱なんか下がる、って台詞が凄いなあ。自分の意思で動かせないはずの瞳孔を開いたり閉じたり出来るって驚き。
読了日:12月20日 著者:菅野 彰
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■質素な性格 欲は小さく野菊のごとく
女優なのだからいつまでも若さを保ち続けるのが仕事の一部、っていうところはあるはずなのに、「そうせねば」という気負いが見えないし、自分自身を楽しんで生きてます、っていう感じがとても素敵。「彩り河」のエピソード、撮影スタッフは三國さんの注文に困惑しただろうけれどなんだか微笑ましい。花飾りのついたシャワーキャップがそのときにあれば、貸して差し上げていたのかしらん。
読了日:12月19日 著者:吉行 和子
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■手づくりしたいナチュラルおやつ
お菓子なんてどこでも買えるけれど、その時期にしか出回らないような食材でわざわざ自分で作るのは楽しい。クマザサなどを乾燥させてお茶にするやり方も紹介されているけれど、これは野草の知識が無いとちょっと難しいかも。干し柿を使ったケーキとクルミロールが美味しそうでした。いつも鳥と奪い合いになっている実家の庭のキンカンは甘露煮にしてみようかな。
読了日:12月19日 著者:
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■5年目の魔女 (新潮文庫)
男の言い分を信じるのか、女の言い分を信じるのか。真実がどっちだったにせよ、それは自分にとってはイヤな記憶の一部分だとばっさり切り捨てるわけにいかない景子の理由。新田課長と飯島、どちらもそこそこ愚鈍な役回りで貴世美の狂気を緩和するには役に立たず、いつのまにか景子と一緒に貴世美の影につけまわされているような気になります。結末が恐ろしい。
読了日:12月18日 著者:乃南 アサ
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■オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
中村能三訳(真鍋博装丁のときの本)と読み比べのために図書館で借りました。言い回しが今の日本語に沿うような感じ(洗面袋がポーチとか)なので読みやすくはなりましたが、ニュアンスが違うだろうと思うところも。最後にポアロが全員を集めて謎解きする場面で、最初の答えを提示したとき「ハッと息を呑む」は、旧訳の「ほっと溜息をつく」ほうがしっくりきます。何度も読んでいるので内容は分かっているけれど、ポアロの灰色の脳細胞には舌を巻くばかり。
読了日:12月18日 著者:アガサ クリスティー,Agatha Christie
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■おこめ
種籾を田んぼに撒き収穫するまでを追いかけた写真集。両親の実家が農家なので、稲が風にそよいでサラサラいう音や空気の匂いを思い出して、たまらない気持ちになります。「おこめの風景論」をよせている立松和平の「米は楕円形の宇宙で、命なのだ。」しっくりする表現だなあ。
読了日:12月17日 著者:ジョニー・ハイマス
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■海馬が耳から駆けてゆく〈2〉 (新書館ウィングス文庫)
パソコンの話は切実すぎて笑う余裕がありませんでした。きっと誰でも最初はこうだよね、詳しい人が近くに居ないとパソコン関係は厳しいっス。ポストペットは自分も経験があるので思い出してしまいました。そういえばマカロニほうれん荘の面々はそんな年齢だったっけ。25歳かあ(遠い目
読了日:12月16日 著者:菅野 彰
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■英語ができない私をせめないで!―I want to speak English! (だいわ文庫)
英語を勉強するために学校に行ったり個人指導を受けたりと、身につくかどうかは置いといて、とにかくやってみようって思うのは大事だなあ。語学オタクのトニーさんは、言葉も好きなんだろうけれど、その言葉の背後にある文化にも興味があるから勉強も苦にならないのかも。「岐阜嫌い」がジョークってのが本気かどうか分からないけれど、外国人のジョークってジョークと思えないものが多いよなあ、とこっそり思いました。
読了日:12月15日 著者:小栗 左多里
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■Natural (11) (花とゆめCOMICS)
ファビアンには「ナイフは必要なかった」の気持ちをずっと忘れないで居て欲しいし、リコとミゲールは夜のむこうにある明日を一緒に歩いて欲しいなあ。番外編の憲人・西門兄弟の話も面白かったです。見た目では圧倒的に西門のほうが色気があるけれど、憲人は他の人に沁みこむ違うなにかがあるよね。
読了日:12月15日 著者:成田 美名子
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■なみだ特捜班におまかせ!―サイコセラピスト探偵 波田煌子 (ノン・ノベル)
迷宮入りになった猟奇殺人事件を扱う特捜班に民間から登用された波田煌子。彼女のマイペースすぎるところにイライラさせられつつも、事件解決までの道筋は面白かったです。「フィギュア」と聞いてアイススケートを連想し、選手の名前を列挙していくところがなんだかおかしかったです。読み終わる頃にはおいしいお茶が恋しくなります。お茶請けを自分で作るなんてマメだなあ。
読了日:12月14日 著者:鯨 統一郎
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■妹背山婦女庭訓 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 5)
飛鳥時代の大化の改新を下敷きにした、華やかなファンタジーに悲恋を混ぜ込んだ歌舞伎らしい作品。蘇我蝦夷子・入鹿親子の悪役っぷりが天晴れ。恋人たちの魂を託された雛人形が桜舞う吉野川を流れていく場面では、美しい絵が悲しみをより際立たせているかのようでした。
読了日:12月14日 著者:近松 半二,橋本 治
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■ぱすてるとーん通信 2 (花とゆめCOMICS)
もとはといえば他人の集まりなのにずいぶん前から一緒にいるみたいだね、っていうラズの言葉が全てな気がします。おかえり、ようこそ、屋上庭園荘に。
読了日:12月13日 著者:わかつき めぐみ
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■海馬が耳から駆けてゆく〈1〉 (新書館ウィングス文庫)
書名が印象的だったので図書館で借りてみました。お母様と弟君をはじめとして出てくる人たちとのやり取りが面白すぎるwぜひ焼き肉をご馳走してあげてください。川での遭難の話だけは真剣に笑えなかった;生還おめでとうございます。「ヨコハマBJブルース」の松田優作が想像できないw
読了日:12月13日 著者:菅野 彰
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■ウエストゴムの形いろいろキレイめスカート
ウエストゴムのスカートの雑な印象を一掃。三角の飾り布のついたスカート作ってみたいな。
読了日:12月12日 著者:渡部 サト
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■ぱすてるとーん通信 1 (花とゆめCOMICS)
家族っていう「単位」をいろんな形で見せてくれているなあと思いました。わかつきめぐみの漫画は性善説で成り立っているような気がしています。ひとがひとの思いを分かるには誰かの手を借りることも必要なのかもしれない。ティンが自分の誕生日に作ったオープンサンド、とってもおいしそう。
読了日:12月12日 著者:わかつき めぐみ
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■殺人鬼  ‐‐覚醒篇 (角川文庫)
「違和感」の部分は置いといて、もしも映画だったら純粋にスプラッタムービーとして楽しめそうな感じ。最後になってようやくあれが伏線だったのかと気がつき、文章だからこその仕掛けに翻弄されました。殺人鬼がただ殺すことだけを楽しんで次から次へとTCメンバーズの一行の命を奪っていき、その描写の残忍さが凄まじい。夜中にひとりで居るときに読みたくない。
読了日:12月12日 著者:綾辻 行人
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■語られなかった 皇族たちの真実 (小学館文庫)
天皇家の人間として生まれたからには、という確固たる思いは生半可なものではない。戦争中でも皇族だからといって甘えるな、皇族の三人や五人死ね、など、血筋を守るために安穏と特別待遇を享受していたわけではなく、皇族としての立場があるからこそ出来ることをされていた。筆者が旧皇族であるがゆえに、皇室の中と外から見ることが出来るのは幸い。
読了日:12月11日 著者:竹田 恒泰
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■水の時計
臓器移植をテーマにしているので、どうしても命に対する考えに意識が向きがちだけれど、葉月と昴の「気持ち」の部分を無視することが出来ませんでした。完全な死へのカウントダウンを刻む時計は着々と針を進め、いよいよ心臓、っていうときの「気持ち」の重さに押しつぶされそうになります。ツバメは王子の足元に倒れてしまったけれど、昴には立ち上がって欲しい。
読了日:12月11日 著者:初野 晴
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■原色旬食
やろうと思えば一年中同じものが食べられる現代、キュウリやトマトが夏のものって知らないひともいるかもしれない。旬を意識しながら食事するのは意外と楽しいものです。写真のように精密に描き込んでいるわけじゃないのにどれもがそれらしく、見ただけで分かる川魚なんて特に圧巻。絵がうまいってこういうことだなあ。
読了日:12月10日 著者:大田垣 晴子
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■うめ版 新明解国語辞典×梅佳代
新明解国語辞典の味のある解説文が生きてくる写真の数々。うめかよさんちの家族の写真が混ざっていたりして、辞典の言葉は日常そのものなんだなあと思いました。「実社会」と「人生意気に感ず」は同じ人物同じシチュエーション、なのに表情が違うだけで、電話のやりとりが聞こえてきそう。
読了日:12月9日 著者:新明解国語辞典,梅 佳代
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■鬼の橋 (福音館文庫 物語)
平安時代に実在していた小野篁が主人公。十二歳の篁が異母妹の比右子が死んだのは自分のせいだと思っていて、両親がそんなことは忘れろと言うのを薄情だと感じるのも無理はないよなあ。坂上田村麻呂が番人の役割をしている井戸の底を何度も出入りすることになったり、阿子那と非天丸と出会ったことで、元服せずなんとなくまだ子供っぽいところがあった篁が徐々に頼もしくなっていく。阿子那は最初から非天丸を慕っていたけれど、ようやく非天丸自身も安心できるようになって良かった。
読了日:12月8日 著者:伊藤遊
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■トライアングル・プレイス
ふんわりした絵柄なのにずばっと突きつけられる言葉があったりして、さらっと読み流せないところがいいんですよね。みゆはどこまでいってもみゆで在り続け、真希の思いを内包する。
読了日:12月8日 著者:わかつき めぐみ
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■直線縫いでダダダッとつくるワンピース
型紙をおこさずに布にそのまま印をつけて裁断できるものが多いので、面倒な手順が減っていいかも。シンプルな服になると布そのものの表情が生きてくるので、慎重に選びたいところ。
読了日:12月8日 著者:渡部 サト
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■さらば東京タワー
同じフルコースでも、天ぷらと缶詰ではだいぶ感想が違うものですねw天ぷらはやっぱりご飯と一緒に食べたいなあ。缶詰の三大恩人にむかって歌っている「おーせーわーになりましたー」は井上順の歌だと思うんですが、その頃の歌を分かる自分がどうかしてる。
読了日:12月7日 著者:東海林 さだお
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■月は東に日は西に 2 (花とゆめCOMICS)
お見舞いに絵本と桃の缶詰を持ってくる馨さんっていいな。思い出のひとつひとつを集めて花束に。楽描倶楽部がいつまでも誰かの素敵な場所でありますように。
読了日:12月7日 著者:わかつき めぐみ
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■ひとりで生きるモン! 5 (キャラコミックス)
ムダマンで擬音に平家物語を使っていたり、こっそりとした遊び心も楽しめますが、何より一番は「不幸と女」の妙にリアルな生活感。ああでも「しっとしてんの」の台詞も捨てがたい。
読了日:12月6日 著者:西 炯子
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■きのう何食べた?(7) (モーニング KC)
ケンジレシピの中でデミソースオムレツが一番おいしそうだと思いました。へろへろになって家に戻ってきたシロさんも、ちゃんとした食事は久しぶりだったろうし、おいしいご飯はやっぱりいいね。ジルベールは自分で何かを作って食べるってことがないと思っていたので意外でした。大ちゃんが後であれこれ大変でもまあ頑張れ。おっさん二人いつまでも寄り添っているところを目撃してもそっとしておこう。
読了日:12月6日 著者:よしなが ふみ
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■大奥 第9巻 (ジェッツコミックス)
平賀源内と田沼意次にだんだんと暗雲が立ち込めてきて、赤面疱瘡の予防を含めた治療方針がどうなるのかが気になるところ。張り巡らした策略がどういう展開になっていくのか。フィクション・ノンフィクションにかかわらず、エピソードの選び方に容赦が無いし美しい。田沼さまが源内に与えた褒美なんて茶目っ気があるし分かっているなあ。
読了日:12月6日 著者:よしなが ふみ
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■雲と遊ぶ Playing with clouds
なんとなく空を見上げたときに見る雲の表情にはっとすることがあって、そういう瞬間を大事に切り取った一枚、という感じでした。ボストンとかスイスなどの外国で撮影された雲もあるけれど、自分が住んでいる相模鉄道沿線の場所の写真が多く、あの場所に流れていた雲なのかと想像しながら楽しめました。
読了日:12月5日 著者:牛田 恵美子
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■なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵波田煌子 (祥伝社文庫)
伝説のセラピスト波田煌子のやり方は臨機応変と言うよりもいきあたりばったりに見えるし、新人の松本清にはやっぱりイライラするんだろうなあ。けれど会計担当の小野寺さんはずっとそれを見てきて成果を挙げていることを知っているから、尊敬していると態度で示しているのは頷けます。松本たちには結果オーライかもしれないけれど、暗闇のキスの真相はそれを狙ったものだったのかなあ。
読了日:12月5日 著者:鯨 統一郎
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■じいちゃんさま
こんなの有り得ないって思うんだけれど、温かみのある写真の数々を見ていたらホームシックになってしまい、しばらく泣いてしまいました。おじいちゃんがとてもお茶目さんで、家族みんながお互いを大事にしている気持ちが伝わってきます。
読了日:12月4日 著者:梅 佳代
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■月は東に日は西に 1 (花とゆめコミックス)
いきなり出てきてカタギの衆を驚かす馨さんと、わんわん言ってる茗のハイパーかーさんが大好きですw馨さんが見ていた「ダーククリスタル」って本当にあった映画だったとは、知らなかったなあ。
読了日:12月4日 著者:わかつきめぐみ
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■黄昏の囁き (講談社文庫)
霧だの雨だのお天気に閉じ込められているような気分で読みました。翔二が小さいときに何を見たのかなかなか思い出せないじれったさ。記憶の断片に登場する5人と丸く切り取られた風景は、翔二の兄の死にどう繋がっていくのか。犯人が何故こんなことを、っていう理由というか動機を考えるとなんだか怖いです。
読了日:12月3日 著者:綾辻 行人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24172469

■BG、あるいは死せるカイニス (創元推理文庫)
生まれたときには全員女性、男性化するための条件をクリアしても必ず男性になるわけじゃない、っていう不安定さを内包した世界観が面白かったです。だからこそ最後の復讐が意味を持ってくるんだろうなあ。遥が「わたし」から「私」になったときに、事件の真相が分かるのは当然という感じなのが、変化ってこういうことなのかと納得しました。佐々木先生のその後が気になります。
読了日:12月2日 著者:石持 浅海
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24144222

■かんたん!ホットケーキミックスで作れるお菓子
市販のミックス粉は匂いがちょっと気になるんですが、全粒粉やおからを混ぜてみたり、薄力粉とベーキングパウダーでミックス粉を自作するときの割合が紹介されていたりと、応用が利きそうな感じでした。ソースのバリエーションのレシピもあっておいしく食べられそうです。
読了日:12月2日 著者:大森 いく子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24144140

■不協和音ラプソディ (花とゆめコミックス)
最初から最後までどたばたしていて、元気のいい生徒たちだったなあ。谷口・田村の女装ペアも、なんだかんだで楽しそう。1学期の期末テストの古文の問題は凄いなあ、先生これって全員補習を受けさせるつもりで作ってるでしょw
読了日:12月2日 著者:わかつき めぐみ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24144088

■ココ篠田の優雅な多国籍生活―恋と笑いとスリルたっぷりの、ちょっと辛口の話
ロンドンと東京に家を持ち、ミラノとカラカスに別宅を構え、欧米の銀行や医療機関を利用してと、文字通り世界のあちこちを飛び回っていて、地球に住んでいる楽しさを満喫しているなあと思いました。そういうひとだからこそ、言葉が出来るだけでは国際人と呼べないという言葉に重みを感じます。男女平等を唱えるところは徹底的に平等を目指すし、クラス分けがきっちりしているところは女性は老けることが許されない。
読了日:12月1日 著者:篠田 香子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24117135


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