
新しい季節の始まりのような話をしていたのに、いつまでもお正月ひっぱって、お雑煮の話です。
京都出身だもの、お雑煮と言えばもちろん、白味噌のお雑煮♪
大好き大好き。お正月の食べ物の中でこれが一番好き。子どもの頃からずっと一等好き。
なのになのに、三が日は食べられないのよ~(泣)。
三が日はお吸い物のお雑煮です。
なぜって、夫の実家がそうだから。そうなんです、私はヤマトナデシコ、三歩下がって三指ついて・・・なんてしませんけど、お雑煮は絶対おすましって決まってるんです(大泣)。
ちなみに今年の昆布は、「京昆布舗 田なか」さんの利尻昆布。それも、「つづき・ひとの『わ』ランチ」のお吸い物にも使った特上のやつだもの。だから、とってもおいしいおだしでした♪
三が日が過ぎる頃、ムラムラと白味噌のお雑煮が食べたくなってきます。
そして、実は子どもたちも白味噌のがとっても好きなんです。
たぶん、おすましも白味噌もどっちも好きなんでしょうけど、甘い白味噌仕立てのおつゆって普段作らないから、お正月限定ってだけで食べたくなるんでしょうね。
あー、もう我慢できない!!となる頃に夫は初仕事・・・。それは同時に白味噌のお雑煮が食べられるということ。
みんなでワクワクです♪
特に今年は特別。なんてったって、12月に京都で買ってきた「山利」さんの白味噌があるんですもの。
これです。
買った時のことは、錦市場のこの記事を見てね。 → こちらへ
絶対においしい・・・と教えてくださったのは、京都の方ではありません。でも京都をよくご存知でお薦めしてくださったので、もう私買ってからずっと使うのが楽しみで楽しみで。
冷蔵って書いてあるけど、冷凍で売られています。冷凍しておくと発酵が抑えられるから風味が落ちないのだとか。
冷凍していたのを少し袋の端の方を切って味見してみたのですが、・・・えっ。これ、何。おいしすぎ。ほんと、めちゃくちゃおいしいんです。あー、どうしよう。ドキドキしてしまう・・・。
そして、やっと使う日がきました。
お昆布はやっぱり利尻昆布。前日から水につけておきました。
大根はいちょう切り、金時人参はまん丸に、里いもはひと口大にしました。
ほんとはね、細い雑煮大根と頭芋(かしらいも)が使いたい。でも、売ってないやん。暮れにどこかで一瞬見かけた気がするけど、夢まぼろしだろうか・・・。
仕方ない。横浜にいるんだもの。これでもおいしく作れる予定。
お鍋を火にかけ、昆布だしを取って、そこに大根と人参を入れます。少ししたら里いもを。
まだ固さが残るうちに火を弱めて白味噌を溶いていきます。
何しろ冷凍だから、少し扱いにくいな。風味を壊さないように、きれいなスプーンで使う分だけボールに取って。だんだん味がまとまってくるけど、結構な量を入れます。
ケチッて薄いままだとおいしくないからびっくりするほどたっぷりと。でも、味を見ながら程よいところを探っていきます。
ひゃー。やっぱりこれ、すごくおいしい。
いつもはね、白味噌で有名なIとかHとかのを使ってました。これでもとってもおいしいのだけれど、水あめとか入ってるのもあるので私には甘ったるく、実は隠し味に麹味噌を少し入れて引き締めます。
でも、何も加えなくていい。完成された味です。おまけに、これ、大豆、米、塩・・・しか使ってないのに、なんて甘いんでしょう。感動です。
といいつつ、ほんのほんの少しだけひとつまみの塩を加えました。これでもっと味にまとまりが出る気がしたので。
ここに、丸餅をそのまま入れて弱火でコトコト。煮立たせないようにね。こうしてるうちにとろみがついてきて、とってもいい感じ。
さて、いただきます。
仕上げにかつお節をたっぷりかけてね。
あー、美味しすぎる。これこそ目からうろこのおいしさ。でも、とっても懐かしい味。こんなお雑煮を私は昔食べてきた気がする。
だけど、「麸嘉」さんで母と白味噌を買った覚えはないんです。もしかしたら直接買ってた?それとも、昔はこんな白味噌がどこでも手に入ったのかしら・・・。
花かつおをいつものようにかけたけど、このお味噌ならかけない方がいい気がします。完成された味に思うから。子どもも「かつおが邪魔するね」って言ってました。
やっぱり、小さい頃から食べて育った味は忘れないもの。ぐっと心と体に染み込んでいきます。ルーツを感じるなあ。
ん、まてよ、うちの子どもたちは果たしてどちらのお雑煮がルーツになるんだろう。いつの日か自分たちでお雑煮を作るとき、何を食べたいと思うんだろう・・・。
その時まで長生きしてたいものだなー。
さて、500gひと袋だった山利の白味噌。半分は使ってしまいました。あと1、2回は食べられるなあ・・・と、今日また作ってみました。
金時人参はなかったので、大根と里いもだけでね。そういえばいろどりで金時人参を入れるようになったけど、母はいつも入れてなかった気がします。
お雑煮ってその家その家の味がありますものね。どれが正しいとかなくて、その家の流儀が正しいのよね。
あー、おいしいな。おいしいな。
でも、1回目の感動が大きすぎたから。それより薄れて思えます。
ほんとに美味しい山利の白味噌。たとえ年に一度であっても年始にこのお雑煮が食べられたら大満足。絶対にいい年になるんじゃないかって思います。
あー、おいしかった。しあわせなお正月でした♪
凄く白いお味噌なんですね。
うちのお雑煮はおすましで角餅です。
餅つき器を買って、家で母親が作るまでは丸餅も殆ど見たことありませんでした。
お味噌は手作りの麦味噌です o(>ω<*)o
お味噌はカスが出るものだと思ってたのですけど、あれって麦味噌だったからなんですね
ホントに地域によって差がありますね
そうです、白いです。そして甘い。
きっと、私が横浜に越してきて、うどんのお汁が黒いってびっくりしたのと似ているのかも。
丸餅は横浜ではなかなか売ってなくて。一度角餅でこのお雑煮作ったら、うーん、気分出ませんでした。
お味噌はお母様が?
あきちゃんのお家のお雑煮、きっとおいしいでしょうね。
でももう90近くになるので、この先不安だということで、去年は母親が鹿児島に帰って仕込みを習いながら手伝ってきました。
なので、うちにも発酵途中のお味噌がありますよ。
おばあ様が作ってらして、それをまたお母様が。
いいですね。
私はお味噌は何度かチャレンジしたけどうまくいかないんですよ。だから、断念したまま・・・。
でも、梅干とたくあんは母の味。いつかはまた子どもたちが受け継いでくれたらいいと思うけど、こればかりはね。
あきちゃんもぜひいつかお味噌受け継いでいってね。保存食って食品が変化してくから一種実験みたいかもよ。