ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

「紅型」行ってきました。

2012年07月22日 | 着物

浅草のことを書きましたけど、お昼を食べたあと息子と別れ、六本木へ。

サントリー美術館で開催中の「沖縄復帰40周年記念 紅型 琉球王朝のいろとかたち」を観てきました。

新聞屋さんからチケットを貰ったのだ。そうでなくても「紅型」は大好き。いつかは紅型の着物を着てみたいと思いながら、気が付けばもう似合わない年になった気がする。でも憧れの気持ちは変わらない。

調べると浅草から六本木、30分もかからない。えい、一気に行っちゃえ。

 

 

東京ミッドタウン。駅からてくてく歩いていくとオブジェが。

HPを見ると、これは裏っ側のようです。でも、素敵だった。行きも帰りも少しとまってじーっと見ました。

オブジェはあちこちで見かける。今さらだけど、おしゃれなところだ。

 

 曇り空です。

 

 

ガレリアのほうに行く。そしたら「風鈴彩祭」というのをやっていました。

   

      

ジャングルジムみたいな組木に、いろんな風鈴がいっぱい飾られてます。さわって音をたしかめることもできました。

同じように写真を撮ったり、鳴らしたりしている人がたくさんいました。

 

 

 

エスカレーターを登っていくと吹き抜けにこうやって展覧会の看板が吊られていました。あの灯りのとこかな。

 

会期終了間際だからどんなだろうと思っていったら、混み具合は思ったよりまし。

好きな着物で立ち止まったり、次はスルー・・・と、わりと好きなペースで見られました。

 

 

「紅型は琉球王朝の時代に、王族や士族など特定の階層の衣装に用いられ、王府の庇護のもとに発展した染色の方法です」・・・とはパンフレット参照。

色使いのきれいなこと!!

「鮮やかな色合いは亜熱帯の強い日射しに対応出来る顔料を用いているためで、まさに気候風土により生み出されたいろといえます」・・・展示の解説をこれだけそっと書き留めました。

 

 

この展示を観るまでは、黄色や赤といった「いろ」が紅型と思ってました。

でも、そうでなく、浅葱色、薄水色、花色(ピンクのような色)のほか藍や墨色の地色もあって、そこにまた何色もの鮮やかないろがのっています。

細かい模様は市松模様や菱形、格子、青海波、流水などに梅、桜、菊、紅葉、竹、鳥などが描かれ、貝や海草、藻といったものもあるのがこの土地ならではの印象。

 

 パンフの裏です。

 

 

とにかく、いろとかたちの美しさにうっとり。

じっくり堪能しました。

素材は綿や苧麻(ちょま)がほとんど。暑い沖縄もこれを纏えば、ずいぶん楽に過ごせるのでしょうか。絹とはちがった風合い、力強さ、生命の躍動みたいなものもガラス越しでも感じました。

 

 

憧れの「紅型」。

展示を観るまでは、あの鮮やかな美しさに惹かれ、似合わない年だと言いつついつか・・・との思いもあった憧れの存在。

でも、染め抜かれていく過程を知ったり、数度訪れた沖縄の空気などを思い出したりするうちに、神奈川で単におしゃれで着るものではない気がして、またとても着こなせない。これは沖縄のものだと思いました。

そして、ふと、慣れ親しんだ京友禅のことを思い出すのでした。

でも、機会があったら、ふんわり纏うだけでもしてみたいな。いろいろ感じても考えても憧れは永遠です。

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