ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

風ニモマケズ。

2012年06月20日 | 着物

今回の台風は通り過ぎてなお突風の吹く、手ごわいヤツでしたね。

雨こそ降らないものの、横浜では今日も朝からずっと強い風が吹きまくり、洗濯物はもちろん外に干せないし、近くでは倒木もあったとかで、何だか普通に歩くだけでも飛ばされそう。

そんな中、着物を着てまたお稽古へ。

昨日に引き続き着物の話ですが、今日は着るかどうかかなり迷いました。

この風の中着物で出かければ、きっと歩いているときに裾を風に吹き上げられるかもしれない。足元を掬われてまたふらふらとこけそうになるかもしれない。

でも、それは洋服でも同じではないか。スカートでもひどいことになる気がする。

それならいっそ着物のほうがいいんじゃないか。体に布を巻きつけて歩くわけだから、そのほうが屈強なのではないか。

それに、台風が通り抜けたすぐあとは雨が降らないんじゃない? 梅雨の季節にそれはとても大きなこと。よしっ!!

そう考えて着物で出かけました。

6月は単衣の季節。着ようと思ったときに着ておかないと、次は9月まで単衣の着物は着られません。

そう思うと着たくなります。限定に弱いタチなのです。

 

 

着て外に出ると、わわ、やっぱりすごい風。飛ばされるよ~。

日傘なんて当然広げられません。前に進むのがやっとです。

でも、意外と草履は安定があることに気がつきました。足元がぐらぐらしないのです。ヒールのあるサンダルのほうがよほど危険です。

そういえば、今年3月11日の東日本大震災の慰霊祭のとき、美智子皇后は着物で参列されたのは、壇上で天皇陛下にさっと寄り添えるようにというためだったそうだ・・・というのを読みました。歩きながらふと思い出す。

たしかにヒールのない草履のほうが安心です。今日はそれを深く実感。しっかり足元を踏みしめて歩くと、結構安定感があると感じます。

おー、これは新発見でした(^^)v

 

 

それにしても暑い。ムシムシして半端ない。

単衣は軽やかで涼しい・・・と思っていたのは間違いだったのでしょうか。気温も湿度も高くて不快指数急上昇の今日は、なかなか難行苦行でした。(大げさな)

でも、きっと洋服にしてストッキングを履いていても、快適とはほど遠い気分だったでしょう。

だから、今日は何を着てたっていっしょだったと思うなあ。

 

暑かったけど、風も強かったけど、やっぱり今日は風にめげずに着物で正解。

ひどい雨には負けちゃうけど風には負けず。どこからでもドンと来い!!・・・と、見えない敵(!?)に胸を張る私なのでした。

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10分、が大事。

2012年06月19日 | 着物

台風ですね。

今、関東直撃で、まさに暴風雨びゅんびゅんです。

2階の物干しが倒れてる音がしたり、外で何か飛んでる音がしたり・・・。でも、何もできずに家の中でごそごそしている私です。

早く寝ようと思いながら、こんな夜はなかなか寝付けません。

なので、少し撮り溜めたへんてこ写真のこと、書きたいと思います。

 

 

先週のいいお天気の日、また着物を着て出かけました。

最近の私、着物、15分で着ます。髪のアップも10分かかりません。

・・・なんていうと、「すごいねー」なんて言われるんですけど、いえ、ちがうんです、私の悪いクセ。なんでもぎりぎりになってしまう、ぎりぎりになってからでないとできない、そういうダメダメな自分の表れ。

そんなの披露しなくて、「いや、それほどでも・・・」なんて言っておけばいいんですけどね(^^;)。

綱渡りの人生、もういいかげん止めなくては・・・。

 

 

でも、その日はちがってました。

いつものようにあれとこれをして着替えて・・・なんて思ってたんだけど、ふと「先に着替えよう、着物着てても結構なんでもできるやん」って考えて。そう、お風呂洗い以外はたいてい大丈夫なんちがうかなあ。

そして、髪に10分、着物に10分、いつもより余裕を持って取り掛かりました。

 

そしたら、おー、なんか気分が少しゆったりするなあ、そのせいか髪を結わえるのも着付けるのもなんかうまくいった気がする。

途中で少し直すことも可能。普段どんだけギリギリヒヤヒヤなんやろ・・・(^^;)(^^;)

余裕がありすぎるとまた雑念が芽生えて、何回もやり直したりのんびりになってうまくいかなかったりするんだけど、程よい余裕は程よいゆとりと心地よさを生むんだなあ・・・と、実感。

 

 

結局所要時間はそれほど変わらず、でもいい感じで着られていざ出発。

いつもの恐怖の百段階段もかけ降りるんじゃなく、道も走るんじゃなく、着物姿の優雅さ醸し出し歩いてたんじゃないかなー。いや、いつもこうでなくてはいけないのだが。

 

で、上のような写真も撮る余裕があったりして。

日傘と草履と着物少し・・・が初夏の感じしませんか?

 

 

そうして、電車の中でも乗り継ぎも、いつもより少し優雅な(気分の)私でした(と思う ^^;)。

その後、お稽古がいつもよりとっても早く終わったので、ふと思い立って、寄り道をしました。

姉歯公也さんの展覧会「アネハネハ楽園国の四方山」。

たしかこのまま途中下車すれば行けるんじゃないか・・・と思って、記憶を頼りに不慣れな携帯でネットを駆使して調べてみる。うんうん、行けそうだ。

案の定、また駅前でわからなくてうろうろしたけど、無事にたどり着きました。

よかった。着物がわりとうまく着られた。そのおかげで、気持ちが大きく&外向きになって少し行ってみたくなったのです。

 

 

ギャラリーにはお店番?の方がひとりいらしただけでした。

何となく全部独り占めみたいな気分になって、ゆっくり見て堪能させていただく。こういうふうにふらっと入ってみるの、好きなんです。

なんてったって、今日は着物で気分がいい日だ。こんなふうにひとりで見ていると、素敵な御婦人になった気がしてくる。

文章もじっくり読ませていただく。その横で時おり詳しく説明もしてくださって、ありがたい。

 

と思っていたら、その店番?の方に「いかがですか?お部屋が素敵になりますよ」と購入を勧められました。

ひえー。そっか、あまりにねっしんに見てるように見え、おまけに着物・・・めちゃくちゃ気合入って来た人に思えたにちがいない。

うわー、どうしよう・・・と、慌てて逃げるように退散。

なんか、やっぱり私って間抜けだ。

 

 

でもまあ、10分の余裕から始まった一日だったから、こんなふうに寄り道しようという気持ちになったのだし、この日はとってもいい日だった。

とても楽しく充実していました。

 

 

そしてまた最寄り駅まで帰ってきて歩いていてふと足元を見ると・・・むむむ、朝と影が全然違う!!

ほらね、上の写真とほとんど同じあたりで同じように日傘を差して写真を撮ってるのに、こんなふうに私の全身の影が出現。

不思議やなあ。いや、こういう勉強、大昔にした気がする。太陽の位置と影の関係・・・? むむ、あんまり深く考えんとこう。

それより・・・

 

 

ノッポな私(?)

何だかおもしろくなって、ひとりでパシャパシャ写してみたのでした。

 

 

なんかやっぱり変かな、私(^^;)。

10分のおかげでちがう一日になってうれしかったから、へんてこりんなこと、書いてみました。

 

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雨にゆるむ

2012年04月11日 | 着物

今日は空模様が心配な中、着物を着てお稽古に。

こんな日になぜ・・・。実は、来週のひとのわランチまでの間にお茶会があるんです。うう、忙しすぎ。私、大丈夫か(**)。

まあそういうわけで、ここんとこ1ヶ月くらい着物に袖を通してなかったから、段取りよく着られるか心配もあって、思い切って着て出かけました。

少々の雨なら、雨コートと雨用草履があれば大丈夫。

 

って言っても、心の余裕はまったくなく、どちらかというと自分で自分を追い立てるような気持ちで着付けていく。武装に近い気持ち。

でも、着物のちからはすごい。やることが山積みで、やれてないことばかりで気持ちばかり焦る、そんなものを被って少しちがう自分に変えてくれます。

 

 

お稽古は少しだけ間が空いていたから緊張したり間違えたりだったけど、お茶をいただいてその場に身を置いているうちに何かがゆるゆるとほどけていくような気がしました。

雨のおかげもあるのでしょう。

雨は大地をうるおすだけではなくて、時としてこころやからだもしっとりとさせてくれる気がします。今日の私には雨はそんなありがたいものでした。

 

お茶はいいなあ。好きだなあ。お料理より好きかもしれん。また別物なんだろうなあ。どちらもあるからどちらも好きなのかもしれんなあ。

 

 

結局それほどの雨には遭わず、雨コートが帰りは防寒着として役立っていただけで。でも、嫁ぐ時に着物だけでなく雨コートまで誂えてくれていた母の心配りをふと思い出しながら帰ってきました。

そして、少しその自分の姿を撮ってみたくなって、携帯でパチリ。

 

むむ。なんだかちょっと大正の人みたいです。まあこれもまたいいか。

 

ね、昔な感じがしませんか。ぼわんとしてるし、写真はちっちゃくこれくらいがいいかと(^^;)。

 

 

 

着物は母が遺してくれた大島のお稽古用にしているもの。いい方のはお稽古には着ないで大切にしているのです。合わせた帯も母ので、私は見覚えがないから、おそらく40年とか50年くらい前に母が使っていたものだろう。

きれいにしまってあったから、何の問題も無く使えます。

薄い桜色の帯で、気持ちだけ季節を楽しんだつもり。こちらもちっちゃい写真を(^^;)。

 

  昔のものだけど意外とモダンだと思います。

 

 

雨とお茶とで、今日は心が少しゆるんだみたい。

忙しすぎて少しきゅんきゅんになってるけれど、まあなるようになるかな、完璧でなくてもうまくいかないことがあってもそれでも何かは創り出せる。そう思う。

だからこそ、やれることはしよう、明日もがんばろう、母の着物を纏って母に包まれ、そう思った今日でした。

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古着も着ます。

2012年02月16日 | 着物

今日は雪がちらつく寒さでした。

朝から着物で出かけたので、降るか降らないか心配だったけど、折りたたみの傘は結局広げなくてすんでラッキーでした。

 

今年に入ってから月に3回は着物を着ています。今年は努めて機会あるごとに着ようと思って。お稽古に行く時だと大体同じ着物をいくつか回して着ることになり、結果的に着慣れていく気がします。

その甲斐あってか、先週はなんと15分で着てしまった。まあ、時間がなくて焦ってたからなんですけどね。でも、なぜかとてもうまく着れちゃって。

今日は時間のゆとりがあったのでていねいに着ようとしたら感覚がつかめず、何度もやり直しちゃって失敗。

うーん、何でも追い詰められないとダメなのか、私は・・・。

 

 

さて、着物も帯も自分のも母のもたくさんあるのでそれを組み合わせると何通りにでも着れるのですが、それでも「こういう合わせ方をしたい」とか思うと欲しくなるのがオンナゴコロ!?

それでちょうど一年くらい前に買ったのが今回お披露目する帯です。

近くの阪急百貨店に「たんす屋」さんが来ていて、そのワゴンで見つけました。

 

ぼやけてて怪しいのですが(^^;)

こんな感じで、自分の紬の着物と合わせて着てみました。

自分撮りしたらこんなのが精いっぱいで。でも、自分ではこれくらいでちょうどいいです・・・。

 

 

帯をアップで撮ってみました。

 

ちょっとレトロ感のある刺繍が朱色に映えて、この着物との合わせ方気に入ってます。かわゆい女になった気がするのだ。

着物には椿に似たお花が。いつかうまく写せたらまたご披露します。

 

 

古着の着物って、元の持ち主のいろいろなものがついてるからあまりよくない、って聞きました。この帯を買ってから・・・。

げ、そ、そうなのか。どうしよう。

でも、気に入って買ってしまったから仕方ない。それにこの帯だけじゃなくて、着物も帯も他にいくつか買っちゃってます。

どうしよう・・・と思っていたら、何度か袖を通すといいのだとか。ほんとかな、気休めかなあ。

でも、うんうん、そうします。着心地とか合せ方とかも実際着たり締めたりしないとわからないしね。

それに加えて私は、何度かたとう紙から出して、いっぱいさわって何度も見たりして、そのうちにだんだん気持ちが馴染んで自分のものになっていく気がするので、自然にそうしていました。

とにかく可愛がってあげるというか。

それでも、やっぱり自分に誂えて作ったものの着心地や締め心地にはかなわないものがあります。特に着物はそうです。

私はフォーマルなものとかいいものは、古着でなく自分に合ったものを求めたいです。でも、お稽古や遊び着なら比較的チープな楽しみとしてあってもいいんじゃないかなあ・・・。

 

ただし、よく吟味して買いたいと思います。ものによってはにおいが残っているものもあるし、傷みや汚れも程度がいろいろですから。

この帯は傷みはまったくなくて、でも締め心地がとてもいいです。きっと大切に何度も着られていたのだと思います。これでなんと、5000円くらいでした。

 

 

今日はこの帯と大島を合わせてみました。家についたら子どもが帰っていたので、めんどくさがるのをお願いしてパチリと撮ってもらいました。

 

めんどくさい感じがこの小ささに現れてるでしょう(^^;)

遠目で見るといい感じの合わせ方に見えるけど、でも実は自分ではちょっと・・・。着物に帯が負けてる気がします。それって私だけが思うことだと思うけど。

心の中で「こっちは古着」って自分で思ってるからかなあ。

と言いながら、着物は母のでしたから、古着同士とも言えますけどね。でも、意味が違うよね。

 

 

同じ帯でも少し表情が違って見えると思いませんか。着物の楽しみ方のひとつだと思います。

やっぱり着物は楽しいなあ。

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今年の初着物

2012年01月09日 | 着物

今日は久々の着物ネタです。

 

単衣の時期、盛夏のころ・・・と、どちらかというと着物を着にくい時期に頻繁に着ていた昨年。

袷の時期になり、着物を楽しむ人も増える季節になったとたん着なかった私はアマノジャク!?

いえいえ、たまたまなんですけど、着ようと思った時に雨続きだったり、忙しくて楽しんで着る余裕がなかったり。

それから、夏の着物のお手入れと一緒に、汚れが気になった袷の長襦袢も出したから、・・・それもあります。

それもあったけど、しばらく着ないと用意をするのもヨッコラショって気持ちがなってしまい、そしてご無沙汰・・・していました。

 

 

新年。心新たに新しい半襟を買って、きれいになって戻ってきた襦袢にチクチク縫いつけて。できたできた。やるまでヨッコラショなんだけど、やっぱ、これさえ楽しい。

 

帯締めはどれにしよ、帯揚げの色は・・・って何度か帯に当ててみて・・・こういう小物の変化だけでも幾通りにも着られるのが着物の楽しいところ。

洋服だってベルトを変えたらとか靴をブーツに・・・とかたしかに楽しめるけど、それとは格段に楽しい気がします。色合わせ・・・という面白さがあるからじゃないかな。

 

 

 

お恥ずかしいですが・・・。光の加減で色がわかりにくいですが、ご披露させていただきます。

 

着物はもう20年も前に、両親の「心安い」京都室町の呉服屋さんで作ってもらったもの。宝尽しの刺繍が入っています。

嫁入り前の娘(^^;)が選ぶにはちょっと「コートやなあ」(ってわかります?、シブイって感じかな)・・・って言われたものですが、おかげさまで今でも十分着れて重宝する一枚。染め抜き一つ紋も入っています。

とっても登場回数が多い着物です。

 

帯はお世話になっている「いしかわや」さんで数年前に作っていただいた、川島織物の袋帯。写真ではわかりにくいですが、クリーム色がかった白。お花の文様で、ところどころ薄い桃色と薄緑色が入っています。

子どもの入学式、卒業式、お茶会、あらたまった席などに、訪問着、付け下げ、色無地・・・といろいろ合わせて使っています。

 

 

着物も帯もとても高価な買い物。

でも、こうして、着物はすでに20年も着ています。

定期的にお手入れに出しているので傷みもほとんどなく、一箇所、汚してしまったときに慌ててこすってしまったところがおかしくなっているくらい。

20年・・・とかいうとびっくりされるくらいきれいです。

 

どちらもこれから何十年も、おばあちゃんになっても身につけられると思います。

これからもずっと大切にしたいと思います。

 

 

久々に着物を着て出かけたら、気分が上がる上がる、きりりと引き締まるし、いうことなし。

夕方になって急に寒さを感じたのは閉口しましたけど、まだまだ防寒対策は講じる手段ありだから。

冬の着物時間もこれからまた楽しもうと思います。

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夏の着物をお手入れに出しました。

2011年10月25日 | 着物

10月に入ってから、夏の着物と、6月9月に着た単衣の着物を洗いに出しました。

お手入れをお願いした先は、私がここ数年ずっとお世話になっている「いしかわや」さん。

心安う(こころやすう)してもろてる着物屋さんが1軒あると、買ったり直しだけでなくてお手入れのことも、着物のことなら何でも相談に乗ってもらえて心強いだけでなく、着物に対して敷居が低くなった気がします。

相談っていってもメールや電話でです。

だって、このいしかわやさんは新潟。もちろんお店に伺ったことはありませんが、何度か展示会に足を運んだり、メールや電話でご相談したりしているうちに安心感もわき、今や私にとってなくてはならない存在となりました(^^)。

 

 

では、どうやってお手入れに出しているかというと・・・。(上の画像見たらわかると思いますが・・・^^;)

 今年も夏を楽しませてくれた着物たち。

こうやって、普通にたたんだあと(っていうか、たとう紙から出すとこうだよね)、なるべく小さくたたんで、ダンボール箱の中に収めていきます。

 

 

 

畳むと思ったよりたくさん、入るのよ。これは実は、9月の「ひとみさんのおうちごはん」のときに大地を守る会から野菜が届いた時の箱。

野菜はきれいに包まれていたし、箱の内側はきれいだったけど、とりあえず内側にビニール袋を敷いてから入れています。輸送中、もし雨が降ってきても染み込まないようにというのも考えて。

 

中には、薄物が一枚、浴衣が一枚、単衣が三枚、あと帯2本と、長襦袢。きれいにたたむとこれだけ入りました。

 

 上からさらにビニールを重ねて。

きれいに入ったから、ちょっと満足。自己満足(^^;)。

 

これで、ガムテープで厳重に封をして、宅急便のお兄ちゃんに取りに来てもらって完了。

 

お手入れもこれだけ出すと結構します。でもね、汚れたまま置いておくと次また来年着ようとしたときに悲惨になったり、特に夏の着物は汗じみがこわいし。変なにおいがつくのもいやだし。小物も本当は出したほうがいいそうです。

お手入れをしてもらっておくと、何十年経っても、新しい着物のようにきれいなまま、また袖を通すことができます。その時の気持ちよさはきちんと手入れをした着物を着た人でないとわからないかも。

ダメにして新しい着物を買うよりずっと安いし、お出かけ着を買うよりも安いから。

私はこの着物を自分だけでもこれからまだ何十年も着るつもり。そうして、そのあと娘が着てくれるといいなあと思っているので、大切にしたいと思うのです。

母が若いときに着ていた着物も私は着ています。もう50年位前のもの。それでも着られるのが着物です。

 

と、つい熱く語ってしまった(^^;)

 

さて、実はそのいしかわやさんの展示会が今週末東京であるのだ(^^)。

  届いた案内状。

 

下のきれいな色紙は

 丁寧なお手紙とともにいただきました。

 

 ちょうどお手入れのことも載ってました。

ご参考までに。

 

誰でも行けるから、ご興味のある方、週末日本橋に行かれるついでがあればのぞいてみるのはいかが。

私は29日(土)に行きます。どなたかお会いしたらぜひ声かけてね(^^)。

着物の展示会ってこわい感じがするよね。売りつけられたらどうしよって。でも、ここは大丈夫ですよ。本物を見るのは勉強になるし、そういう気持ちで私も足を運ぶつもりです。

 

と、宣伝したけど、私はいしかわやさんの回し者でも何でもありません(笑)。いいものはいい!!・・・という、いつもの私でございます(^^)v

 

打つの時間かかるから画像を貼っておきますね(^^;)。

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また来年~単衣の着物~

2011年10月02日 | 着物

今日は急に気温が下がって、寒くなりましたね。

出かけるのに七分のカットソーにジャケットを羽織りましたが、そういえば昨日から衣替えの時期だったんだ・・・と思いました。

子どもが制服ならその時期は把握していても、自分自身の衣替えのことは意識しないのが普通ではないでしょうか。

 

 

着物を着ていると、季節はいやがおうでも意識せざるを得ません。

着物は10月からは袷(あわせ)。

大好きな単衣の季節はもう終わりです。

単衣は6月と9月だけ着られる着物ですが、その6月と9月では帯揚げや帯締めの合わせ方もちがいます。

季節先取りだから、9月に入ると小物は袷のものに移行していくのですよね。

帯もそうだけど、今年のようにいつまでも夏の暑さが去らない9月は袷の帯を合わせるのは暑苦しく感じましたし、結局先週、最後まで夏の帯をしめました。

 

 

 お恥ずかしながら・・・(^^;)。

 

 

夏の間活躍した、川島織物の夏帯。今年は何回しめたのだろう。

大好きだから、これを手に取るだけで幸福な気持ちになれるのです。

着物は塩沢紬。2000年を記念して織られたもので、縦に200色の糸が使われているものです。

でも、この写真では白かクリーム色にしか見えませんね(^^;)。

 

いや、実はまた自分撮りに挑戦してみたのですが、これが精一杯(汗)。

おまけにどこ見てるんかって・・・。

いや、じーっと正面を見るのよりよいかと。はは・・・(^^;)。

 

 

来年は写真ももう少しうまくなって、着物のよさを伝えられるようになれたらいいなあと思います。

それまで、この着物と帯とはしばしさようなら。

夏を楽しませてくれて、ありがとう(^^)♥。

 

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習うより慣れよ、というけれど

2011年09月07日 | 着物

今日はまた着物で外出。9月になって、着物は薄物からまた単衣に変わりました。

薄物の時期は薄物が好き♪って思ったけれど、やっぱり単衣にはこの時しか味わえない着心地の良さがあります。

着たのが塩沢紬だったので、あの独特のシャリ感がいいのよね・・・。やっぱ、単衣も好き♥

 

なのですが、実は今日はあんまりうまく着られなかったのでした。だから、写真はなし・・・(**)。

着付け以前に朝から何となくどんくさくて・・・。

これはイカン、早く家事を済ませてしまおうとお風呂の掃除をしかけたものの、水栓を抜いた直後になぜか湯船めがけて左足を踏み込んでしまい・・・。そう、お風呂ブーツ?ごとドボンしちゃったんです。

どよーんと落ち込んだものの、まあ色々あるさと前向きだったのですが・・・。

 

気を取り直して、髪をアップにしようとおもいきや、先日10cm切っちゃったから勝手がちがってしまって、うまく結えないんですよね。うーん、じりじり。

でも、今日はそう、大好きな単衣に衣替えよ。張り切って行こう!!

 

わりとすっすと着替えられたと思いきや、あれれ、なんだか長襦袢の襟のところが変。

衿芯がうまく入っていっていなくて、襟がピシッとしなくてふにゃふにゃだ(泣)。

おまけに暑いからと補正のタオルを入れないで着替えたら、帯がすごく余ってしまう。もともと細くて余るのにさらに・・・。

仕方ない、手先を激しく折って入れ込もう。

 

とりあえず形にはなったものの、こういう時って自分であちこち気になるんですよね。洋服だって、髪型だってそうだと思うけど。

そんなわけでなんとか帰ってきたときはホッとしました。

 

私が着付けを習ったのは嫁入り前のすごく短い期間だけ。あとは本を見ての独学であります。

ちゃんと着付け教室に行って習った人を見ると、やっぱり帯も着物もちょっとしたコツが違うのかピシッと決めるとこ決めてるなあって思います。

私は締め具合も感覚だから、動きやすいように楽なように、自然とそうなります。おかげで一日着ていても全然苦しくなったりはしません。でも、何となくいつもここがダメだとか反省してるのよね。

 

「習うより慣れよ」っていうから、数をこなせば上手くなるかと思って着ているのだけれど、あかんなあ。

でもでも、絶対的に着物歴は長いのよ。高校大学の頃から浴衣も着物も毎年着ていたし、そう、舞妓の写真モデルのバイトだってしていたし(さりげに自慢 ^^;)。

なのに、いつまで経ってもうまくならない・・・。

 

そういえば、お茶だってそう。

家でもしょちゅうコーヒー感覚で一人で点てていただいたりもしているのに、なかなかうまく点てられるようにならない。

たまーに「お。今日は・・・」って思う日もあるけど、まさにマグレでしかない。

そういう雑念がイカンのやわ、と集中してみるけど、集中してると思うこと自体集中してないよね。

 

いったいいつになったら・・・と思うけど、ふと思い出しました。

6月のお茶事でご一緒させていただいた方、「お茶始めてまだ50年よ」っておっしゃってた。まだ・・・ですよ(^^;)

 

私なんてまだ赤ちゃんみたいなものだ。なら、やっぱりいつか慣れる日がくるのを待つしかないか。

 

「70才になったら」、その時を目標にコツコツ頑張るのも悪くないよね。その頃になれば、今よりももっと着物もお茶も似合うようになるはず。

やっぱ、がんばろ。今更着付け教室も何となくくやしい。くやしいから頑張るでもたまにはいいんじゃないかな、なんて思います。

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浴衣を着ました ~着物風に~

2011年08月21日 | 着物

昨日にまして、ますます寒くなったような雨模様の一日です。

そんなときに浴衣・・・すみません。

 

先週、お盆明けの暑い日。気温は35℃越えの夏日。

「ある人」に逢いに行くのに何を着ようかと思って・・・、そうだ、着物にしよう。でも、今年着てないあのお気に入りの浴衣になんとか袖を通したい。

よし、襦袢を着て、名古屋帯をあわせ、着物として着ようと決めました。

 

 

今まで何度か着物の写真を載せましたが、首から上がないのはやっぱり不自然・・・とみんなに言われるものだから、携帯の自分撮りしてみました。自分撮り・・・なんか目が変。アブナイ?

勇気出して載せます。ひゃ~。すみません。

 

  こんな感じです(^^;)

 

 

この浴衣は、2年前に買った「ちくせん」のもの。(すみません。どうしても漢字が変換できないの)

色、柄ともにやはり「ちくせん」のものは素敵です。

ずっと萩の柄が欲しくて探していて、白地に萩のものにしようかと迷ったのですが、これだとこのように着物のように着てもいいんじゃないかと勧めてもらって決めました。

 

大きめの市松模様になっていて、そこに萩、ところどころに薄めの朱色で桔梗が描かれています。

買ったのは、前にもご紹介した「いしかわや」さん。

新潟の着物屋さんですが、時々、東京、静岡など他の地方でも展示会をされています。

近くでないかな・・・と思われた方へ。どうぞ

「いしかわや」  http://kimono-ishikawaya.com/

左のブックマークからでもいけます。

 

 

ひとつ書いておきたいのは、この浴衣、仕立て上がりでないのはもちろんですが、まだ反物として市場に出回らないときにこれって決めて、染上がりを待って仕立ててもらいました。

だから、半年近く待って出来上がったものです。

浴衣だからね、仕立ての値段含めて着物よりお安いです。それに、この柄だったら今からまだ30年でも着られるでしょ。となると、適当なのを買ってまた買い換えるよりすごくお安いはずです。

・・・と思って、せっせとアルバイトに励んで手に入れた一枚です♪

 

帯は鉄線がやわらかく描かれた、絹芭蕉布の夏帯。

これは10年ほど前のお盆に、京都の高島屋の和装売り場のワゴンで1万円で買ったもの(^^)v

すごく気に入ってます。これに薄紫の帯締めと薄桃色の帯揚げをあわせて。

 

そして、襦袢と帯で浴衣を着たときは、足元は足袋を履きます。

暑そう・・・?

いいえ、どこ行っても冷房きいてるでしょ。足元冷やすと秋口に体調崩します。だからちょうどいいんです。

 

さてさて、出かけようとしていたら息子がひょいと現れたので、写真を撮ってもらいました。そのほうがいいのが撮れるかと思って。

しかし、おいおい、背景も考えず適当に撮るなよなー(**)

  

 

まあ、全体の合わせた感じはおわかりいただけるでしょうか(^^;)

涼しげ・・・に見えますか?

でもね、実は、この浴衣、綿のスタンダードなタイプなので、こうして襦袢と着ると夏の薄物より暑いです。綿紅梅とかだといいんでしょうね。

まあ、でも、こういうときは気合です。やっぱり和装は気分が上がります。

 

とりあえず、出かけてきます!!(・・・きました ^^;)

誰に逢いに行ったか・・・は、また後日ね♥

 

ちなみに、浴衣はこれ以外に四枚持ってます。一枚は私が高校生の時に着ていたもので、娘が着ています。(私もまだ着ようと思えば着られるのよ、ほんとです!!)

この浴衣もいつかまた娘が着ることになるでしょうか。

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夏の着物 「薄物」  意外と涼しいんです。

2011年07月20日 | 着物

京都は17日の祇園祭 山鉾巡行が終わると、これが「夏が来た!!」という節目になりますよね。もちろんこの前から暑いですけど。

昔は、「祇園祭が終わってセールが始まる」って、よく母が言っていました。それを狙って、四条高島屋に連れられて7階の特設会場で洋服を買ってもらうのが、小さい頃の夏の行事だったなあ。

今の時代はもう、7月に入るといずこもプライスダウンですね。

・・・って2、3日前に書きかけていたら、今度は台風。

 

横浜はたまに雨風が強くなる程度で、いつもより涼しく過ごせていますが、各地甚大な被害が出ているところもあって、まだまだ今晩大変ですね。

 

と、涼しい今夜は、着物の話です。

 

7月になって、2回着物を着ました。またもや恥ずかしいので、首から下で撮りました。やっぱなんか不自然かな。

友だちに「なんで首から下やの?」って聞かれたので、「いや、顔出しには抵抗があるし」って話したら、「でも、ブログのトップで出してるやん」って。

たしかにそうでした(^^;) でも、それとこれとは違うのっ。

だんだん撮るのに慣れたら、そのうち顔出しします。そのほうが着物の雰囲気をわかってもらえるよね。

でも、この「顔出し」ってことばの響き、なんかアヤシイ感じ(^^;)

 

 

着物は「染の北川」、帯は「川島織物」のです。薄い桃色の着物の襟元に薄墨色で朝顔が書かれているの、わかりますか?

やっぱ、ケータイの自分撮りではアカンわね。

写真の色悪いんですけど、この朝顔も着物の色もすごく好き。そして、帯と合わせた感じがさらに好き。

どちらも、以前書いた新潟の「いしかわや」さんが6年前に東京美術倶楽部で展示会をされたときに買ったもの。

初対面の若旦那さまのお見立てで作ってもらいました。

その時はこういう淡い桃色の着物は自分の選択肢になかったけど、絶対似合うから・・・と勧めてもらって、思い切って買いました。それから、コツコツ配達のバイトして、ね(^^)v

今では一番のお気に入り、一番の宝物です。

 

 

さて、夏に着物って、「暑いのに頑張っってる!!」って思われるんですけど、意外と涼しいんです。

着物ってほら、あちこちあいてるんですよ、袖も襟元も身八つ口(わきの下のところ)も、裾も布を巻いてるだけみたいなものだし、第一、夏の着物も襦袢も薄くて軽いの。

だから、真夏の暑い日でも風があれば、着物の中を風が吹き抜けて、すごく気持ちがいいのです。今日みたいに涼しい日なら、かえって寒く感じるんじゃないかしら。

 

とはいえ、着る前と着付けている間は「「うー、アッチーッ」と叫びたくなることもしばしば。そこで挫折しないように一気に着替えないといけません。

着てしまって、いざ家から出ると、「盛夏に着物を着る粋な女♥」になって女っぷり上がった気になって、自然と背筋も伸びてくるというものです。

 

もちろん、帰ったらすぐシャワーに直行。それがまた気持ちいい♪

さて、今年の夏は何回着られるだろう。着物汚れるし、傷むし・・・なんていうけれど、着るほうが着物のこと可愛がってあげてることになるんじゃないかなって思って、愛でてあげるのです。

 

コメント (2)
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