浦安中年期外伝

カミさんを師匠に修行中の週末の料理やポタリング、読み散らしてている本の事など

ユニセフの新戦略=僻地の子を最優先に

2010-10-27 23:04:00 | 出来事
「ユニセフの新戦略=僻地の子を最優先に」
ユニセフのシンポジウムに参加してまいりました。なんつってもアグネス・チャンさんに間近で会えたというのはこの上なく素晴らしい機会でした。

≪プログラム≫

基調報告①「今、人道支援の現場が直面していること」
レイラ・パカラ  ユニセフ本部民間支援企画調整局長 
(元ソマリア事務所代表代行)
基調報告②「ソマリア視察報告」
アグネス・チャン 日本ユニセフ協会大使
パネルディスカッション

ところで突き詰めるに、なんでこんな紛争が起こっているのかという問題がある訳で、聴衆からはそんな質問も飛んだ。それはつまり集まった人達はよく解ってないという事で、中立を保つユニセフとして、根本問題として何で紛争が生じ、そしてそれを止められないのかについて明確に説明できないというジレンマがあると僕は思う。

アグネス・チャンはイノセントに紛争の原因って何かという部分についてパネリストに振っておりましたが、まともに答えられる人は皆無でした。「水とか天然資源ですかね・・・」

残念ながら割り切ったコメントは出せずじまいで、どうやらこの問題はアンタッチャブルな状態で話しを進めざるを得ないという前提があるらしく、非常に歯がゆい。

格差を生むグローバルも、その背景にある人権よりも優先される企業の利益追求がこの不幸を生んでいるという事実を認識するところからはじめないと、いけませんよね。

こうした議論にユニセフとして進んでいけない弱さもまたあるのだなぁと思いました。

個人的にはそんな距離感に対して、「あーそーなのか」と妙に納得してしまった感じだ。
根本問題はそう簡単に片づく見込みも解もなく、これからさきも紛争を続けていくことはある程度避けられない事態であるならば、やはり紛争地帯に置いてけぼり状態になってしまっている弱者に手をさしのべる必要も当面は止むことがないという訳だ。

世の中は複雑怪奇になってきていますねぇ。

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