浦安中年期外伝

カミさんを師匠に修行中の週末の料理やポタリング、読み散らしてている本の事など

今夜は独りで

2018-06-10 22:05:00 | 出来事
なんだかんだありましたが今夜は独りで自宅で酒盛りしております。
定番の「君がいた夏」のDVDをかけて、もう百回以上は観ているはず・・・。
父のことを想うとき必ず浮かぶ光景があります。
間違いなく仙台の海なんだろうと思うのだが、その海で僕は父の背中におぶさっていて、親父は僕を背負って力強く波をかきわけてずんずんと泳いでいく。僕はその父の力強さに目を瞠りつつ波を超えていく自分達のことを愉しげに、誇らしく、そしてまた「もっと早く!」と急き立てているのでした。


何時の事なのかどこの事なのか解らないけれどもその光景というかそれは現実のことであって間違いのない記憶だと僕は確信している。

息子とプールで遊んでいるときにふとその光景が蘇り、僕も息子を・・と思ったのだけど、そもそも泳ぎが不得意で、まして真水だったそのシチュエーションで僕は力強く泳ぐどころか沈まないでいるのが精一杯で・・・・

きっと息子の記憶にものこらなかっただろうその一瞬は、自然の下でもなくて屋根付きのプールで僕は一人勝手に敗北していったのでありました。


海にもスキーにもまともに子ども達を連れて行くことができなかった自分は親としてどうなのかと考えるに焦りを通り越して敗北感にまみれる。

一方であれやこれや連れ回して遊んでくれた父にはいろいろなことを経験させてもらいました。それが僕の人生を形作り今の僕がある・・・・

いろいろできなかったけれども、僕は僕で精一杯いろいろやってきたつもりだ。子ども達が思い起こす僕がどんな姿でどんなことしているのか。

そんなことはわからないけれども、それでもきっと何か忘れられない光景というものはひとそれぞれあるに違いないと思うことにしよう



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