「箱ちがい」ロバート・ルイス スティーヴンスン , ロイド オズボーン
言うまでもないがあの「宝島」のステーヴンスンである。共著として名を連ねているのはその息子のロイドだ。「宝島」はステーヴンスンが子供が係わって出来た話だというのは有名な話だが、物語の発案のきっかけを作ったのは子供の方で、しかもその子供というのがこのロイドなのだそうだ。苗字が違うのでおやっと思ったが奥さんの連れ子だったからだそうだ。
本書ではストーリーの大筋を考え付いたのはロイドだと前書きでスティーヴンスンが説明している。出版されたのが1889年だから、ロイドは成年になる直前、やがて彼は児童文学作家となる。こんな事からも随分とロイドを大事していた事がわかるだろう。
最も長生きした者だけが手にする事ができるという「トンチン年金」の生き残りとなった二人の兄弟。マスターマンとジョゼフ、ジョゼフの面倒を見るモリスは何としてもマスターマンよりジョセフを長生きさせて年金を自分のものとしようと、金目当てで叔父の面倒を見ている。モリスはジョセフに対し体に障るような事はおろか殆んどの自由を奪い、療養地で静養をさせる事にしたが、移動中に列車が事故に会う。ジョセフとそっくりな服装の死体をてっきり叔父と思い込んだモリスはこの死体を隠蔽し、叔父が生きているかのように振舞うことにしたが
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