映画鑑賞大学ノートが6冊になり、その中から今回は7作品を掲載しました。題名左のAAA~Cは映画の良かったものをAにしてランク付けしていますが、観た時の雰囲気で記していて、厳密なものではありません。面白くなかったというのもあります。題名の次の年数は日本公開年、国名は製作国。以下ノート抜粋。
AAA`『リオの男』(1964制作仏伊、日本公開1974。監督フィリップ・ド・ブロカ。原題仏語L'Homme de Rio:訳リオの男)
クレジットの入れ方Good。ベルモントがヤサ男を可愛く演じていい。各シーンの音楽もセンスを感じさせる。黒人の子供(靴磨き)、兵仲間etc脇に味がある。ストーリー展開、飽きさせず、男女の感覚の違いなども何気なく出していて、深みがある。コメディータッチ、冒険モノ。
(下の画像は、考古学上の貴重な3点セットの一つの像を見ている主人公役ジャン=ポール・ベルモンドと発掘した考古学者の娘役フランソワーズ・ドルレアック。3つの像はアマゾン奥地で発掘され、フランスのパリ博物館、ブラジルのリオデジャネイロを舞台に考古学の宝物をめぐり冒険が展開される)
画像出典:THAT MAN FROM RIO (U) – FILM SCREENING https://www.summerhall.co.uk/event/that-man-from-rio-film-screening/ (閲覧2020/11/26)
AA’『風とライオン』(1976米、監督ジョン・ミリアス 原題The Wind and the Lion)
砂漠の風景が大きく素晴らしい。スケールの大きさに圧倒される。女の気の強さが可愛いく、子供が自然体でいい。ライズリ、魅力的。
(下の画像左はアフリカサハラ砂漠の民ベルベル人族長ライズリ役ショーン・コネリー、ベルベル人特有の紺のターバンを付けている。画像右は米国人富豪婦人を誘拐し連れて砂漠の中を移動する場面、風景のスケールが大きい。舞台は欧米がアフリカの植民地支配の競争を繰り広げた20世紀初頭。族長ライズリは欧米支配に抵抗し誘拐事件を起こした実在人物。自らをライオンにたとえた)
画像出典左:大TOKYOしみじみ散歩日記映画感想「風とライオン」https://ameblo.jp/ayumu1964/entry-12339845110.html (閲覧2020/11/26) 画像出典右:風とライオンhttp://www.asahi-net.or.jp/~hj7h-tkhs/jap_review_new/jap_review_lion.html (閲覧2020/11/26)
AA’『ロボコップ』(1988米 監督 ポール・バーホーベン 原題RoboCop)
ピーター・ウェラー素敵。娯楽映画の域であるが映像美、ストーリー展開、魅きつけるモノがある。細かいストーリーのリアルさは無いが、社会性のあるドラマで、意外に深みもある。影のボスと犯罪集団のボスがとことん悪そうでいい。ロボットの特殊映像も仲々リアル。最後無残に警官殺しの犯人たちが死んでいくのがいい。スプラッター、ゾンビ的な要素も含んでいて小気味いい。
ロボットの動き、ベビーフード、ユニークな登場人物(黒人社員)など、笑わせる場面も作っている。
ロボットは所詮、動物と同じで、人の心を持たない。ロボコップは、人間だから復讐を果たすのだ。
ピーター・ウェラーはテリー・ガーとともに出た『家族の絆』もいい。
(下の画像左は近未来の犯罪都市デトロイトの主人公警察官役ピーター・ウェラー。画像右は主人公がギャングに虐殺された時に、生体部分を部品として、開発中の「ロボコップ」(ロボットの警察官)に利用されて蘇った姿。ロボコップは言われるまま行動し、以前の記憶はなかった)
画像出典左:好きな俳優、今日の一枚。見たぞロボコップ!https://loveactors.exblog.jp/9259519/ (閲覧2020/11/26) 画像出典右:セカマトネット https://sekamatonet.web.app/wariyu-%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%97-%E7%94%BB%E5%83%8F.html (閲覧2020/11/26)
AA『紳士は金髪がお好き』(1953米 監督ハワード・ホークス 原題Gentlemen Prefer Blondes)
モンローがいい。バカなふりをして本当は賢い、お金がないと生活できないという自分に正直な所いい。踊りもセクシー。
(下の画像の右は、お金目的に富豪の息子に接近する役マリリン・モンロー。左下は、男は金でないという友人役ジェーン・ラッセル。富豪側はマリリンを調べるため秘密探偵を送り込む)
画像出典:シネマ一刀両断 紳士は金髪がお好きhttps://hukadume7272.hatenablog.com/entry/2019/03/24/065015 (閲覧2020/11/26)
A’『わるいやつら』(1980日本 監督 野村芳太郎)
野村AND松本コンビ。キャスト俳優、有名ドコロばかり。“女は怖い”という言葉をひたすら彷彿させる映画。
(下の画像の2人はわからないように夫を殺し、一人はその手伝いをし、一人は中年男をだまして破滅させる。画像の向こうから梶芽衣子、神崎愛、松坂慶子、藤真利子、宮下順子が演じる)
画像出典:100YoshitaroNomura.com野村芳太郎の世界Bad Sorts (1980) / わるいやつらhttps://100yoshitaronomura.com/bad-sorts-1980/ (閲覧2020/11/26)
B『黒の奔流』(1972日本 監督 渡辺祐介)
いつもの(松本清張原作)裁判シーンでの人間解剖がなく、残念だった。裁判所でのカラクリもなく、単に数人の証人で勝訴し、山崎と岡田中心の男女ドラマになったのは、あまりにもワンパターンでありがちだったと思う。描き方はそれとなく分かったが、岡田がどういう人で何のために嘘をついたのかよく分からない。
(下の画像左は弁護士役山崎努。画像右は殺人犯として起訴された旅館女中役岡田茉莉子。右に弁護を担当した山崎がいる)
画像出典左と右:弁護士の執念、女の情念。ボート上での激しい愛欲!黒の奔流https://2lanewhitetop.web.fc2.com/kurono.html (閲覧2020/11/26)
C『巴里のアメリカ人』(1952米 監督ヴィンセント・ミネリ 原題An American In Paris)
ミュージカル、唄と踊りが小気味いい。音楽も。内容は退屈。
(下の画像の左に赤いジャケットのパリで画家になる夢をもつアメリカ人役ジーン・ケリー、右はパリ娘役レスリー・キャロン)
画像出典:映画.com巴里のアメリカ人 https://eiga.com/movie/48137/ (閲覧2020/11/26)
以上F.Iでした。