怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

生活指導6月号(明治図書)全国生活指導研究協議会編

2007-05-28 04:16:44 | 教育書
特集2「教育再生会議第一次報告」を批判する。

すでに第二次報告の原案が発表されているが、連続している話でもあり、これは読むべきテキストだと思った。
本当は全部コメントしたいけれど、長くなるので・・・。

「1.総論」に対する批判を熱い言葉で折出先生が語っている。

国家主義的な色彩に染めようという中で、この報告の子ども観の異様さと、現場無視の「評価と支配」がはびこる刹那的な実績主義を批判している。

「2.ゆとり教育見直しの問題(提言の1)」を子安先生が明解に読み取って伝えている。

(多元的)能力主義の徹底と格差教育の推進による「学び」の質の減退を批判しているのだと受け止めた。

ここは他の提言への足場として重要な部分だと感じる。
この暴力的な方針を認めてはならないと思う。

一方、最後に「教師の知恵」を対抗として出してまとめるところが子安先生らしい。
どういった「知恵」が必要になるのか、具体的には、きっと私の思う感触とは違うのだろう。
想像(創造)できない私の阿呆さが問題だろう。実践を繰り返しつつ学び続けたい。

「3.いじめ・暴力と規範教育の問題(提言の2、3)」を楠先生が解説し批判している。

「パワーの濫用」という言葉を使っているところが興味深い。
特に、国家による「パワーの濫用」が生み出す怖さについての記述は、これからの子どもや子どもを取り巻く状況を考える上で大事な指摘だと思う。

学校を小さな市民社会として捉え、集団作りをするという生活的、即時的、必然的な要求を掘り起こし、問題行動や反社会的行動をとる子どもの捉え方まで強調してまとめている。

「4.真の学校・教育の再生のために(提言4と5)」では小島先生が「免許更新制」について批判している。
「5.家庭教育の問題(提言7)」では山田先生が「社会総がかり」の意味について批判している。

この号はマストでしょう。

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