1日に複数のエントリーは避けてきたのだが、頭にきたので書く。
漢字けない中学生 正答3割弱 「読み」優先の弊害(yahoo!ニュース)
このニュースはなんだ?
マスコミのまた一方的な言論暴力だ。
ニュース元は産經新聞。
さもありなんだ。ベネッセの情報丸飲みでいいのか?
「読み」優先がなぜ行われたのかを分かっているのだろうか。
週5日制で時数削減のあおりを受けている教科学習。
国語も例外ではない。
だいたい学習漢字数なんて、増えたことはあっても減ったことはない。
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問題にすべきは文科省の見通しなき施策の繰り返しによる現場の混乱だ。
事実、文科省が「基礎基本の徹底」なんていい出す前から、「これはたいへんだ」と、現場では「漢字の書き」の定着に力を入れるよう自己修正をしてきている人が多いのだ。
さて、一方で今回用いられたテストについて。
まず時期が1学期中だということ。
つまり、おそらく漢字の定着がされていない時期に行われているハズ。
このことはこのテストの実施上の問題があるように思う。
続いて問題内容。(以下に記事から引用する)
【特に正答率が低かった問題例】
・水中で□息(ちっそく)しそうになる→窒〈1年0.4%〉
・□(よい)の明星→宵〈1年0%〉
・仲間から□外(そがい)される→疎〈1年0.8%〉
・強風のため□行(じょこう)運転→徐〈1年0.8%〉
・野球チームの監□(かんとく)をする→督〈1年0% 2年2.3%〉
・ホウレンソウを一□(いちわ)ゆでる→把〈1年0% 2年0.4%〉
・□下(のきした)で雨をしのぐ→軒〈1年0.4% 2年2%〉
(引用終わり)
果たして普段使われ、応用範囲の多い言葉なのだろうか?
百歩譲って100%習得すべき漢字なのかもしれないとしよう。
10年前の子どもでも得点が少ない漢字であったらどうするのであろうか。
だいたい「弔辞」「謹んで」「迅速」「卸値」「快諾」『諮問』「詐欺」「傍観」などは、大人でも書き取りの得点率が悪そうだが・・・。
最後に、国語教科の現状についてもふれておきたい。
国語の教科書が、「情報化社会」の現実を見据えた結果なのか、「情報伝達」に偏っていることは多くの識者が指摘している。
豊かな読みをする時間のないカリキュラム構成で、単なるユニットとしての言葉では、「漢字」を学習する上でも、学習の「厚み」がなくなってきているのではないだろうか。
そして、ダウンスパイラル的に子どもの国語への学習意欲は失われてきているような気がする。
私の担任する子ども達には部首解説や言葉の用いられ方、語感などを含めてじっくり「漢字学習」を行っている。
子ども達も「言葉」への興味が増し、よく言葉の意味や漢字の成り立ちを理解しようとする意欲を継続している。
「漢字学習」離れを食い止めたいのならば、「豊かな学び」を取り戻すことが先決だと、私はそう思う。
漢字けない中学生 正答3割弱 「読み」優先の弊害(yahoo!ニュース)
このニュースはなんだ?
マスコミのまた一方的な言論暴力だ。
ニュース元は産經新聞。
さもありなんだ。ベネッセの情報丸飲みでいいのか?
「読み」優先がなぜ行われたのかを分かっているのだろうか。
週5日制で時数削減のあおりを受けている教科学習。
国語も例外ではない。
だいたい学習漢字数なんて、増えたことはあっても減ったことはない。
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問題にすべきは文科省の見通しなき施策の繰り返しによる現場の混乱だ。
事実、文科省が「基礎基本の徹底」なんていい出す前から、「これはたいへんだ」と、現場では「漢字の書き」の定着に力を入れるよう自己修正をしてきている人が多いのだ。
さて、一方で今回用いられたテストについて。
まず時期が1学期中だということ。
つまり、おそらく漢字の定着がされていない時期に行われているハズ。
このことはこのテストの実施上の問題があるように思う。
続いて問題内容。(以下に記事から引用する)
【特に正答率が低かった問題例】
・水中で□息(ちっそく)しそうになる→窒〈1年0.4%〉
・□(よい)の明星→宵〈1年0%〉
・仲間から□外(そがい)される→疎〈1年0.8%〉
・強風のため□行(じょこう)運転→徐〈1年0.8%〉
・野球チームの監□(かんとく)をする→督〈1年0% 2年2.3%〉
・ホウレンソウを一□(いちわ)ゆでる→把〈1年0% 2年0.4%〉
・□下(のきした)で雨をしのぐ→軒〈1年0.4% 2年2%〉
(引用終わり)
果たして普段使われ、応用範囲の多い言葉なのだろうか?
百歩譲って100%習得すべき漢字なのかもしれないとしよう。
10年前の子どもでも得点が少ない漢字であったらどうするのであろうか。
だいたい「弔辞」「謹んで」「迅速」「卸値」「快諾」『諮問』「詐欺」「傍観」などは、大人でも書き取りの得点率が悪そうだが・・・。
最後に、国語教科の現状についてもふれておきたい。
国語の教科書が、「情報化社会」の現実を見据えた結果なのか、「情報伝達」に偏っていることは多くの識者が指摘している。
豊かな読みをする時間のないカリキュラム構成で、単なるユニットとしての言葉では、「漢字」を学習する上でも、学習の「厚み」がなくなってきているのではないだろうか。
そして、ダウンスパイラル的に子どもの国語への学習意欲は失われてきているような気がする。
私の担任する子ども達には部首解説や言葉の用いられ方、語感などを含めてじっくり「漢字学習」を行っている。
子ども達も「言葉」への興味が増し、よく言葉の意味や漢字の成り立ちを理解しようとする意欲を継続している。
「漢字学習」離れを食い止めたいのならば、「豊かな学び」を取り戻すことが先決だと、私はそう思う。
yo先生に同感です。この漢字テストの件も含め、やたらと”子供たちの学力低下”を印象づけたいかのような報道が続いていますね。これは一種のマインドコントロールにも等しいのではないでしょうか。(たかが1回のテスト結果で、一体どうやったら子供たちの学力の実情を全て把握できるというのでしょうか?理解に苦しみます。)
特に、
>【特に正答率が低かった問題例】(以下略)
については、一応現時点では私は全部書けましたが、子供時代にこれを書けと言われて、果たして書けたかどうかは分かりません。
それに、
>「弔辞」「謹んで」「迅速」「卸値」「快諾」『諮問』「詐欺」「傍観」
については、大人でも読みはともかく書けない人が少なくないと思いますね。
そもそも漢字が書けなくなりがちなのは、教育云々以前に携帯やPCの普及でワープロを使う機会が増えたからというのも大いに関係しているはずです。最近は携帯メールやPC等で子供たちもワープロを日常的に使うわけですから。それに、最近の子供は読書量もますます少なくなっているみたいですし。ですから、少なくともこれは教育の質云々とは一切関係がない問題だと断言できますね。(つまり、教育現場や教師の責任では、断じてない!)
いずれにせよ、こういう提灯記事がこれ以上妙な世論誘導をしないように、少しでも歯止めをかける努力をしなければならないと思っております。無論、あくまでできる範囲内でですが。(こういうことは、当事者である教育現場からはなかなか言い出せないでしょうから。)
(それにしても産経は最近はしゃぎすぎていますね。フジといい産経新聞といい、この手の安直な”レッテル貼り”があまりに多すぎる。今後子供たちや若い世代に変な影響が及ばないとよいのですが…。)
に激しく同意します。
ちょっと気になったのですが、中一ぐらいではパソコン・携帯などの影響よりも、読書量の減退、文字を書く時間の減少の方が深刻かもしれません。
最近の子どもの鉛筆の握りが悪いのは、書く経験の少なさなのかもしれません。
学校では、国語のやその他の時間に、満足な作文、誤字脱字などの指導を受けていられない、時間的な制約を感じます。
私は、小学校は、総合的な学習の時間ではなく、基礎学習にもっと時間を注いでいいと思っています。
別に子どもに教える暇を割いてブログやっているわけではないです。
「手抜き教育」なんて理屈が通らないよ!といっているのに、こういう偏見をもった人がいて、知ったかぶるのが困る。
被害者ぶるまえに、よりよい大学教育を行いなさいっていうの!
小学校の現状を知らない人ほど、こういったことが通ると思うのでしょうし、学校教育機関まかせでいいと思っているだろう事自体、無知をさらけ出している。
また、被害者ぶっているが、その責任を現場教員に押し付ければなんとかなると思っているのだからオメデタイ。
そして最後に、大学教員を名乗っているが、私の文章をよく読んでいないことを端々から感じる。本当に大学生に教えているの?と言わざるを得ない。
yo先生。以後のコメントはdoodleの方に書きます。そちらの方をご覧下さい。