ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

馬九行久(大堀相馬焼)

2012年01月01日 | 東日本大震災
表題は、「うまくいく」と読む。

前の記事の乾杯のついでに、大堀相馬焼のことを・・・。
大堀相馬焼は、福島県浪江町で作られていた。
その歴史は江戸時代に遡る。
http://www.somayaki.or.jp/somayaki/

    

これは、松永窯のもの。
湯飲みの中に「左馬(ひだりうま)」が描かれ、外側には八頭の馬が末広がりに描かれている。
合わせて9頭の馬。
馬が9頭で「馬九」
前向きに走れば何ごとも「うまくいく」という願いが込められている。

大堀相馬焼の地区の方々は、避難区域のために、今は二本松市をはじめとした各地に避難している。
この松永窯の先代にあたる方は、亡くなった父の、旧制双葉中学の同級生だった。
母方の身内にも、窯元がいる。
窯元の中には、会津の本郷で、本郷焼の方々と共に、陶芸を再開した方もいらっしゃるそうだ。
今、被災地から避難している方々が、いつの日か故郷に戻れることを、心から祈っている。
新しい年への願いをこめて・・・。

そして、新しい年

2012年01月01日 | 東日本大震災
毎年末の紅白歌合戦、わたしは音楽が好きだから、結構それなりに楽しんで観てた。
反面、「紅白なんかで喜んじゃって・・」みたいな、ナナメな気分もあった。
だけど、昨年の紅白は、心から感動して観た。

猪苗代湖ズの演奏や出演に関して、すでにいろいろ言う輩もいるみたいだけど、
わかる人に、わかればいい。思いは十分伝わったはず。
わたしは、福島県民として、嬉しかった。
西田敏行さんの歌も、心に響いた。泣けた。
長渕剛さんのメッセージも、感激した。
歌の力って、すごいな、って思う。

出演した歌手の皆さま、ステージ演出に関わった全ての皆さま、ありがとうございました。

猪苗代湖ズの箭内さんも言ってたけれど、福島はまだ、なにも終わってない。
だから、新年おめでとうと表現するのは、気がひけた。
でも、やっぱり、言おう。

 あけましておめでとうございます

いつも通りのモノがそろわなくても、いつも通りの気持ちでいればいい。
そんな毎日の積み重ねが、復興にもつながる。
そう、信じてる。

よし! 今年もがんばっぺ!!

真夜中に、夫とふたり、乾杯した。

写真の徳利とおちょこは、大堀相馬焼(浪江町)のもの。
つまみは、福島の郷土料理の「イカ人参」。