ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

クリスマス・イヴ

2010年12月24日 | 日々のつぶやき


毎年この時期は、インフルエンザワクチン接種で毎日がてんてこ舞いです。
待合室の患者さんを診察する一方で、
処置室に誘導したワクチン予約の方々を効率よく順番に接種するのは、
実はかなり工夫を凝らしています。
(それでもうんと混んでしまう時は苦情もあるのですが・・・)
幸い、うちのスタッフはとても忍耐強く、おまけに気が利くので、
わたしの診察室にお子さんが入るまでには、ほとんど全ての準備が整っています。

今日はクリスマス・イヴ。
みんなそれぞれ予定があるのか、今日はいつもほどの混雑ではありませんでした。

今年になって、ちょっと気になっていることがあります。
それは、この時期のワクチン接種、クリスマスのイベントに乗じて、
小さいお子さんたちの予防接種の時に、
「サンタにはなにをお願いするのかな~?」
なんて雑談しながら気をそらせ、頑張らせちゃうのですが、
今年は、「サンタさんのプレゼント」の話題に乗ってくる親御さんが、
例年ほどいないのです。
プレゼントの話をしても、さり気にスルーされてしまいます。
あるパパは、サンタはもう保育園に来たんだよね~、なんておっしゃってました。

これって、もしかしたら、不景気の影響かもしれない、と、途中から思いました。
注射頑張っても、今夜はサンタがこないおうちもあるのかも知れない。
そんなことも考えました。
で、ある時から、あまりサンタの話はしないように気をつけました。

そういう我が家も、今夜はクリスマス気分ではありませんでした。
わたしは夜間救急の当番で、たった今、帰宅したところです。

日本人って不思議な民族ですよね。
今夜はおそらくは多くのご家庭でそれなりのイブを過ごし、
お正月には初詣で神社にお参りをし、
お彼岸やお盆にはお線香を焚く。
それを批判する向きもあるでしょうが、わたしは、そういうの好きです。

もともと日本には八百万(やおよろず)の神という存在があって、
生活のいたるところに「神様」がいました。
土の神様、火の神様、水の神様、・・・etc 。
日常生活のさまざまなところに「神様」がいらして、 毎日を感謝して暮らしていた。
それはすべての「命」に対する感謝にもつながっていたのだと思います。

一見、いい加減に見えるかも知れない日本人のイベント好きですが、
見方を変えれば、すべての「神」を畏れ敬うというDNAがあるのではないかな。
(・・この場合の「神」とは、人知を越えた存在という意味です)

ということで、クリスマス・イヴの今夜、
すべての子どもたちがしあわせでありますように・・・。

写真は、通販(フェリ○モ)の手作りキットで作ったミニツリーです。
ブログぐらいはクリスマス気分で・・・