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反日種族主義と日本人 久保田るり子

韓国の民族主義的な歴史観を見直す動きをまとめた「反日種族主義」という本を土台にして、韓国の歴史観とその変遷、「反日種族主義」という本の韓国人に与えたインパクト、歴代の韓国大統領の対日政策あり様とその背景などを日本人にも分かりやすく解説してくれる一冊。自分はこの「反日種族主義」という本を読んでいないので、細かいニュアンスが今ひとつ分からなかったが、言えることは、本書が、今両国の軋轢となっている「徴用工問題」「従軍慰安婦問題」の根本に「日韓併合が国際法上違法だったかどうか」「終戦後の大韓民国の成立が韓国人にとって正当なものだったかどうか」という歴史認識の問題があるということをきっぱりとした文章で教えてくれていることだ。徴用工問題について言えば、そもそも徴用工には時期によって「募集」「官斡旋」「徴用」の3段階あったこと、どのような搾取や強制があったのかなど、基本的な事実が分かりやすく述べられている。一方、歴代大統領の対日政策の変遷などは読み終えても頭の中で上手く整理出来なかったが、今の文政権の日本にとっての危うさは強く伝わってきた。いずれ「反日種族主義」そのものををじっくり読んでみたいと思った。(「反日種族主義と日本人」 久保田るり子、文春新書)
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