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猫間地獄のわらべ歌 幡大介

これも色々なところで話題になっている作品。バカミスという評価もあれば、実験的な問題作という評価もあって、どういう作品か自分で確かめるしかないと思い、読んでみたが、これは、江戸時代という特殊な時代ならではのミステリーでありながら、登場人物はかなり現代人的ということで、その部分が「禁じ手」という評価だったり、実験的という評価だったりということだ、とわかった。ミステリーとしては面白いし、時代設定と登場人物の設定が合わないということについても、それで面白い作品になるならばそれはそれで問題ないのではないかという程度のものだと思う。ある程度のリアリティは必要かもしれないが、ミステリーの読者が最終的に求めているのは、リアリティそのものではなく、話の面白さなのだし、この路線は結構面白そうな気がするので、続編も期待したいというのが感想だ。(「猫間地獄のわらべ歌」 幡大介、講談社文庫)

海外出張などのため10日間ほど更新を休みます。

 

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