goo

孤狼の血 柚月裕子

2015年のベスト10に入っていた作品。最初から最後までノンストップの警察小説で、似たような話は数多く書かれているのだろうが、臨場感と登場人物のリアリテイに、ずっと引き込まれっぱなしだった。終わり方はベタだが、後味スッキリで、これはこれで良いのだろう。警察という組織が性悪説を前提にしている以上、本書の主人公のような存在を否定するのは難しい。最後に残るのは社会のためという意識とバランス感覚の2つしかないのかも知れない。そのあたりをうまく表現した作品だなぁと感じた。(「孤狼の血」 柚月裕子、角川書店)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 村上春樹雑文... 野崎まど劇場... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。