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木暮荘物語 三浦しをん

東京都世田谷区のある古いアパートの住人達、どこにでもいそうだがどこかが少し変な住人達が織り成す、少し悲しくて少し滑稽な連作集。同じアパートに住むという繋がりから、話が動きだし、それぞれの住人が読者の様々な固定概念をゆっくりと壊していく。同じ場所にいたということがそれぞれの住人の人生にどんな意味を与えるのだろうか、人生を後で振り返った時に人にはそれが判るのだろうか、そんなことを考えてしまう一冊だ。(「木暮荘物語」 三浦しをん、祥伝社文庫)



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