真珠子学園

真珠子主催の活動公式公開日記。
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わたしは夢二になりたかったし、夢二の女にもなりたかった。~諏訪、馬籠宿、軽井沢の旅~

2008-05-14 00:07:23 | 日記
ああそうだ、わたしは夢二になりたかったし、
夢二の女にもなりたかった。

そんなことを思い出した。


国語の授業が大好きだった17歳の頃の私に出会う旅になりました。



夫が、「週末、ちょっと出ようか。出る気ある?」と聞くので

「うん!いく!・・・何処へ?」と尋ねた。

なにやら、宿場町らしい。

「もう寝るの
 めんどくさいから、あと1時間半後には出よう。」

その言葉を合図に、わたしの胸は高鳴った。

朝4時半車で出発。
車の中で、わたし一人だけ、ipodで聞いて、それを歌って聞かせ、
なんの歌か当ててもらう。全問正解。(聖子ちゃん・・・うちにレコードぜんぶありますから!)その後、「瞳はダイヤモンド」をすべて
天草弁で歌わされる。午前、7時半、窓の外に紫色のお花が至る所に
目につくようになる。菖蒲、藤、つゆくさ・・・なんでこんなに
紫ばっかり?!!








恵林寺着。信玄のお墓があるところ。
まだ開いてなかったので、しばらく周りを散策。愛染明王さまここにもいた。一睡もしてないのに、仁王さまに睨まれても、元気元気。
ここの鯉のぼりかっこいい!










でもなんで村上の家紋?!!敵なんじゃ?笑
戻って、恵林寺。お庭が絵みたいで静かだった。








うぐいす廊下かわいい。
記念写真を撮ってもらった。なんで?!!!わたし、男顔!!!!!
いくらお化粧してなかったからって、いくら大学の時に、シクラメンの
かほりを歌いそうって言われたことがあるからって!!!!!
ぼろぼろの袴を履かせたら、まるでどこかの文豪の家に棲みついて、そこの奥さんに入れあげて、振り回されているような書生タイプだわ。

これはある洋館で。







今思えば、この旅先に出会う文学の香りをもうここで嗅いでいたとしか
思えません・・・。

山菜おそばを食べてから、次は、お屋形さまのお城へ・・・。
去年の大河ドラマ「風林火山」で使用されたお城がそのままここにあった!ああ、この厩にいた荒馬を欲しくて欲しくて青年晴信は、お父様に
お願いしたのだわ。でも、お父様はどうしてもくれなかった。
一度だけ、晴信を見て、見せたその笑みは、弟と剣で戦って負けた時だった。晴信が、父信虎に、深く大きな苛立ちを深めていったその時を
思い出しました。

そこを後にして、チーズケーキを食べて一服し、夫のお友達と
「ゲルマン」というお店で会う。
ロリ話に花を咲かせて、宿のチェックイン時間が迫って来たので、
惜しみながらお別れ。権兵衛トンネルという近道を教えてもらう。
しばらく走っていると、川が見えてきた。真っ白な大きくてまんまるな
石がごろごろしている処に、橋が架かっている。
その向こう側の林の奥に、「中」という文字が見えた。
中学校があるらしい。ここぜったい誰かの小説の舞台になったな。
色情教師、島崎藤村の顔がチラ。



ipodを見てたら、うめ吉さんの「木曽節」が入っていた!!!!!
ナイスすぎる!
それを聴きながら、馬籠入り・・・

うっわーーーーーー!こんなとこ日本にあったんだーーーーーーーーー!

とても素敵だった。
囲炉裏、石畳、坂。檜のお風呂。









興奮して夜眠れない。夜中、先輩に借りていたハチクロの9、10巻を
読む・・・さらに感動して、涙が!!!!
わたし、よく「強い」って言われるけど、はぐちゃんを見てたら、
その意味がちょっとわかったような気がした。

朝になってしまった。二人で着物を着て散歩した。













伊勢木綿の水色縦縞に、
日暮里で買ったパキスタン製の織物4m巻き付ける。
山に入って、下を見下ろした。咲いている花を摘んだ時、
高校生の時に良く聞いていた「庭の千草」を思い出した。
それとそのジャケットも。
そう、わたしは夢二の女になりたかった。




島崎藤村の生家へ。
お父さんは、たしか座敷牢で狂死だったはず。
蔵がなんだか怖すぎました。二階には、大きな鯉のぼり。
藤村かるたを買いました。
「賢いカラスは、黒い化粧をする。」

その後、妻籠に行ってぶらぶらして、東山魁夷美術館へ。
そしてそのまま川中島へ・・・。お屋形さまが軍配を傷つけられた
場所へ。ああ、妻女山はあんなに遠かったのか・・・なのに
すべてあそこからガクト、いやいや毘沙門天の化身に見破られて
いようとわ・・・
その足で、真田邸へ。六文銭のいろんなデザインが素晴らしい!
立体で見せたらああなるのか・・・ご婦人のはこせこがでっかくて
びっくりしました。
その後、池田満寿夫美術館へ・・・。
「エーゲ海に捧ぐ」にチッチョリーナ出てたよなー。とか思い出す。
大好きなチッチョのことを思いながら、初、軽井沢へ!
ちょうど、室生 犀星の小説を読んだばかりだったので、白樺林を
見たくなっちゃって・・・。一泊して、古いホテルに行ったり、
堀辰雄文学記念館に行ったり、セゾン美術館で、マン・レイを
見て、白樺の魅力に溺れた。




母からのおさがりのお気に入りの着物を着て。
おじいちゃんが中国で母に買ってきた反物を
日本に帰ってきてから、型染めさせたというもの。
父親の娘に対する溢れる愛情を、着た。







おみやげに美智子様のテニス姿の写真を買いました。
またいろいろ勇気がでてくるようなそんな旅だった。

中山道は、泣かせんどー!(天草弁訳:なかせんどうは、なかせるわねぇ!)
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