真珠子学園

真珠子主催の活動公式公開日記。
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やまんば

2008-08-29 03:04:21 | 陶芸生活日記
わたしはなんでここにいるの?まるで禅問答。毎日、寺に通ってるみたいです。かたち。答えを探して、毎日、手を動かしている。昨日、文化交流会館という昭和初期に学校の先生たちが給料を出し合って建てたというレトロな建物の前を通りかかった。たしか小学校一年生の時、書道で特選だった時に誇らしい気持ちでここで自分の「ほし」という字が展示されてるのを見たのを思い出して懐かしくなって中に入ってみたら…やまんばに出会ってしまった!泥人形…天草は貧しかったので、高価なお人形なんて買えなかったので泥で作っていたそうなのです。江戸時代中期からあるこのやわらかい表情の泥人形に強く惹かれた!自分の作品に取り入れようと思って保存委員会に電話して許可をもらおうとするが、「絶対ダメです」の一点張り。わたしももう30分くらい経つ頃にはあきらめた…でも次の日の朝、どうしてもやまんばにまた会いたくなって1つ購入。触りたかった。工房に戻ってから粘土を付けてみたり伸ばしてみたり裏で型をとったり…とにかく触りまくった。なんでこの形がそんなに好きなのか。今考えるとわたしはこのやまんばになりたかったんだと思う。そして産ま
れた。揺るぎない気持ちがこもった形が!!中村先輩とすけちゃんが見に来てくれた。すけちゃんにピッチあげないと東京に帰れなくなるよ、って言われた。うん、これからは早いよ!!キャンバス作りがこんなに大変だとは!!それにしても旅館の女将さん何者?夕食が終わって、今日は焼き物談義。授業を受けてるみたいだ。清水焼の漢詩が書いてあるへんこの花瓶には花を生けてはいけないんですって。そういう花瓶があるのですって!本来花瓶は花を生けるものじゃないんだって!花より花瓶の方が格が上なのだそうです。床の間では微妙な季節の移ろいを掛け軸の絵で楽しんでいらっしゃるし、お花は潔い野花がすっきりと生けてある。花は一本の方が力があるそうです。お茶とか総合的おもてなしが師範並みなのにあえて教えようとしないのは、そういうのは一生勉強だしそれをすべて網羅したものとして旅館を営んでいるとおっしゃった時には恐れいりました…!そしてお肌が真っ白でツルツル!かっこよすぎ!!明日も夕飯終わったら何のお話聞こうかな!お話終わってお部屋に戻ろうとしたら緊急事態発生!ひびが入ってます、と丸尾焼の奥さんから電話
。直ちに出動。救出作業24時終了。そして床の間の前にどーんと二段ベッドのかたわらが置いてあるお部屋に戻ってきました。明日が来るのが楽しみ。向かい合うことから逃げなくなった。
コメント
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