後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

冬の花園・・・今日の京王フローラルガーデン

2012年12月28日 | 日記・エッセイ・コラム

寒い曇り日でしたが散歩をすべきと思い京王フローラルガーデンに行ってきました。

冬枯れの花園をすがすがしい気持ちで散歩しました。時々、まだ枯れていない花の写真を撮ってきました。

それにしても寒かったです。写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

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ふるさとを愛し、幸多い老後を過ごす人たちの話・・・下仁田物語

2012年12月28日 | 日記・エッセイ・コラム

忙しい年末なので逆にのんびりした話をお届けいたします。

私の家内は鎌倉生まれですが戦争中に群馬県の山郷、下仁田町に小学校2年生から3年間疎開しました。その土地で家内が通っていた小学校のクラス会が時々あり、私も下仁田に何度も行きました。

鏑(かぶら)川が流れ、周囲を山々に囲まれた山紫水明の里です。ああ、これが「ふるさと」というものだと何度も感じたものです。決まり文句で恥ずかしいのですが、それこそ日本の原風景のような場所です。家内は初めての山里での生活が余程楽しかったのでしょう。何度も当時の話をするので、私も住んでいたような気になってしまいました。

夏の朝早く桑の葉を、背負ったカゴ一杯に摘んできて蚕を養ったこと。大きな鎌を持って野原へウサギの餌にする青草を刈りに行ったこと。授業で使う粘土は文房具屋で買うのではなく山から掘って来たこと。川の深みにはまり溺れかけたこと。冬の寒さで指がかじかみ病気になったと思い込んでしまったこと。などなど・・・・彼女にとって全く驚くことばかりのそして楽しい日々だったのでしょう。

友達も大勢出来て毎日自然の中を駆け回ってお転婆ぶりを発揮していたそうです。疎開先の「番場」の家族にも可愛がられ、オキリコミや囲炉裏の灰の中で焼いたオマンジュウを頂いたのも珍しい体験であり、戦後の食糧難のこととて嬉しかったようです。

荒船山と妙義山がこの町の自慢です。まずその写真を示します。

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上が荒船山です。写真の出典は、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%92%E8%88%B9%E5%B1%B1です。そして下は妙義山です。

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この3枚の写真は家内の同級生だった横山君が送ってくれたものです。

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下仁田で家内の同級生だった何人かの人と会いました。

私が感動したことは皆が故郷を愛して下仁田に住んでいるのです。都会に出て働いていた人も定年後には下仁田に住んでいるのです。下仁田が好きなのです。そして生まれ育ったこの町の思い出を大切にして悠々と暮らしているのです。

その様子を皆様へ伝えして皆様も少し幸せになってもらいたいと思いました。

そこで家内の同級生だった横山美知彦君にお願いして昔の下仁田の思い出の文章を下のように4回このブログに掲載しました。

横山美知彦著「おきりこみ」・・・手打ち煮込みうどんの思い出横山美知彦著「おきりこみ」・・・手打ち煮込みうどんの思い出(続き)横山美知彦著、「若き日のある危険な山の思い出」横山美知彦著、「風吹かし(かざぶかし)」・・・懐かしい日本の原風景

こんな交流をしていましたら横山君がやはり下仁田に住んでいて、下仁田町の依頼で荒船山や妙義山の管理をしている荒木勝巳さんを紹介してくれました。その荒木さんから以下のようなメールを頂きました。

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後藤様
 初めまして 同級生の横山君から先生のブログのことをお聞きし 暇があれば 毎日のように 「お気に入り」にいれて読ませていただいております。
関越自動車道を高崎方面に向かうと特異な形の山「荒船」が目に入ります。荒船山は航空母艦の様な 大岸壁が 見る者を圧倒する山です。
今の厳冬期には頂上台地から染み出る水が巨大なツララを作ります。
その頂上の展望台からの眺めは西北に北アルプスが真っ白に輝き、 北には 浅間山 東には 妙義 榛名 赤城山の上毛三山が望めるのです。
登山道は良く整備されているので 誰でも親しみやすい山です。
 四季を通じてて登山者が絶えません。
登山コースは5コースあります。
 一番 ポピュラーなコースは群馬、長野の県境の通称「県境コース」と呼ばれており、駐車場から頂上台地まで1時間半位で到達できます。コースの途中「鋏岩修験道場」跡があり 今現在滝からの水が氷瀑をつくっているところです。修験者が昔使った建物の台石が整然と並んでいます。
5月頃から新緑 ハルリンドウ やコイワザクラ 6月にはレンゲつつじ 8月はレンゲショウマ 10月には紅葉がたのしめる名山です。
頂上には 避難小屋があり これは群馬県が作り 下仁田町に管理を依頼し町から個人的に小屋の管理を頼まれ、私は月一回の割合で登って管理しています。
県知事の委嘱で 自然保護指導員として 下仁田町全域を巡視しています。
私たちの 山岳会は「荒船山岳会」として 独自の会の山行のほかに 町体育協会山岳部に所属して 町民ハイキング等を年3回ほど行っています。
  
      体育協会の24年度の行事で 「初日の出参拝登山」を1月1日午前3時に町役場に集合出発で挙行します。もう40回くらいになりますか。・・・・
      
               平成24年12月25日    荒木 勝巳
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このように故郷の山々を大切にしながら悠々と生きている荒木さんの人生も良いものです。
老後はふるさとに還る。そしてそこで自然を愛し、流れゆく日々を静かに眺めている。それは一つの理想的な老境ではないでしょうか。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)