スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(世論調査から見えるもの)

2021-01-30 10:37:25 | 日記
1月30日(土)
 朝日新聞では菅内閣の支持率が33%、産経新聞では52%であるそうだ。これについて岩田という人のユーチューブ番組を見たのだが、長すぎる前置きに耐えられず切ってしまった。だから以下は私の個人的な意見です。余計なことを言っておくと岩田という人が何者か知らないが、ユーチューバーはそれでお金を稼ぐことも目的の一つだろうと思うが、だったら簡潔に分かりやすく話をするように努力した方が成績が上がると思うよ。
 33%と52%では大違いである。同じ調査対象から得た結論とは思えない。勿論朝日の読者・産経の読者だけに聞いたのではないだろうから、要は聞き方が違っているということである。朝日は知らないが産経の調査では支持・不支持のほかにもう一つ、どちらかといえば支持しますか支持しませんかという項目を用意して、聞いたそうである。その結果どちらかといえば支持しますと答えた人を含めると、52%になるのである。例えると同じ風景を描いても上手い絵描きは山岳地帯の特徴をよく描き出すが、下手なのは山と川があるだけというようなものだ。
 単に支持しますか支持しませんかだけでは浮かび出ない複雑な心理状態にあるものが、世論というものなのである。だから私は従来の世論調査の数字などに拘るべきではないと思っているのに、どうも官邸も自民党内も、結構拘っているようなのが不思議である。そこで思ったのが、自民党は、決して一枚岩ではないのだろうという事だ。日本の政治において立民などの野党は、無いと同じ存在なのだ。真の野党は自民党内にいるのである。つまり自民党の中に与党野党があって、喧々諤々本当の政策論議をして、国政を運営しているのだろう。立民などは実体のないバーチャルなのだ。そう考えると真の野党にとって政権支持率は政争の手段になり得て、大切なものとなるのである。いくら支持率が落ちてもバーチャルが相手なら気にすることはないが、真の野党から攻められては政権も堪らない。だから一喜一憂するのである。
 そんな事情が見えてくる。

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